プログラミング言語を一覧でチェック!種類別・難易度別で紹介
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プログラミング言語を一覧でチェック!種類別・難易度別で紹介
基礎知識
アンドエンジニア編集部
2022.03.17
この記事でわかること
Webアプリ開発は、PHP・Ruby・Python・JavaScript・SQL・HTML・CSSなどが使用される
C言語系から派生した言語には、C++、C#などがある
スマホアプリ開発使われる言語には、Java・Kotlin・Objective-C・Swiftなどがある
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Webアプリ開発で使われるプログラミング言語一覧

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まずは、Webアプリ開発で使われている言語を解説します。Webアプリ開発に携わりたい方は、これらの言語を学ぶことをおすすめします。それぞれの言語のメリットや特徴について、詳しくみていきましょう。

PHP

PHPは代表的なWebアプリ開発用言語です。PHPで作られたECサイトやSNSは多くあります。PHPのメリットは学習コストが少なく、未経験者でも挫折しにくいことです。また、コードの記述量も少ないため、エンジニアの負担を減らすことができたり、短い納期でも開発を間に合わせやすくなったりしています。

【参考】:PHPでできることを解説!機械学習やスマホアプリ開発はできる? 【参考】:PHPの資格は?資格の種類や特徴を難易度とともに詳しく解説!

Ruby

RubyもPHPと並ぶWebアプリ向きの言語で、学習コストが少なく、勉強しやすい言語です。Rubyの場合、Ruby on Railsという優れたフレームワークがあるのも特徴です。Ruby on Railsを活用することで、Webアプリを素早く開発することができます。

他の言語の場合、フレームワークが何種類もあることが多く、エンジニアは複数のフレームワークを勉強する必要がありますが、RubyはほぼRuby on Rails一択のため、その分勉強時間を減らせます。

【参考】:Rubyとは何か?Rubyの特徴やできることについて解説 【参考】:Rubyの資格取得方法やメリットを、エンジニア初心者向けに解説!

Python

PythonもWebアプリを開発することが可能です。Pythonはコード記述の制約が多く、誰が書いても同じようなコードになりやすいのが特徴です。そのため、他人のコードが読みやすく、チーム開発の効率化に繋がるでしょう。

また、Pythonは処理速度的にも優れているため、Webアプリ開発だけでなく、機械学習にも多く使われています。Webアプリだけでなく、機械学習も学びたいという方は、Pythonがおすすめです。

【参考】:Pythonとは?人気のPythonを学ぶ際に知っておきたいこと 【参考】:Pythonのメソッド一覧を紹介!基礎知識についても解説 【参考】:Pythonと機械学習を学んでAI時代に対応できるエンジニアに

JavaScript

JavaScriptは、Webアプリ開発におけるフロントエンドの動作を書ける言語です。PHPやRubyなどは、バックエンド側の処理を書くのに使います。JavaScriptは、例えばサイトにアラートを表示したり、ユーザーの動作によって表示を変更したりすることが可能です。

フロントエンド分野では、Microsoftが開発したTypeScriptが台頭してきたことにより、JavaScript一強の時代ではなくなってきました。ただ、TypeScriptはJavaScriptとの高い互換性があること、まだまだJavaScriptを扱う企業も多いことから、フロントエンド分野で仕事をしていきたい方は、まずはJavaScriptを学習することをおすすめします。

【参考】:JavaScriptとは?人気のJavaScriptを5分で学ぶ 【参考】:JavaScriptの資格は?おすすめ資格の特徴や難易度を解説! 【参考】:JavaScriptに関するフレームワークについて徹底解説!

SQL

SQLは、データベースを操作するための言語です。プログラミング言語ではなくデータベース言語という括りですが、SQLはシステム開発をするうえでは欠かせない存在です。データベースとは、データを更新したり追加したりしやすくまとめられたデータ群のことです。Webアプリ開発ではほとんどの場合データベースが使われるため、SQLの習得は必須と言って良いでしょう。SQLはプログラミング言語と文法が全く異なるため、個別に学習する必要があります。

【参考】:初心者でもわかるSQL:基本から学習方法まで!始めの一歩を解説 【参考】:SQLの入門書を紹介!本の選び方やスキル習得のコツについても解説

HTML・CSS

HTMLやCSSは、Webサイトを作成するために必要です。どちらも厳密にはプログラミング言語ではないのですが、Webアプリ開発には欠かせません。HTMLとCSSを使うことで、静的なサイトを作ることが可能です。静的なサイトとは、ページの表示内容が毎回変わらないサイトのことです。PHPなどによって作られる動きのあるサイトは、動的なサイトと言われています。

Webアプリを開発する場合、プログラミング言語だけでなく、HTML・CSSも必ず習得しなければなりません。

【参考】:HTML・CSSとは何か?使い方やできること、独学方法を解説! 【参考】:HTML/CSSを費用をかけずに学べるおすすめの入門書5選! 【参考】:HTML5とは?特徴や変更点・関連用語・対応ブラウザを解説!

C言語系の言語一覧

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続いて、C言語系のプログラミング言語を紹介します。C言語はプログラミング言語の中でも、有名なものであり、大学の情報工学部で一番最初に学習するケースも多いです。また、C言語を元に作られた言語は多くあり、それらの言語も開発現場で多く活躍しています。ここでは、そんなC言語系の言語について詳しくみていきましょう。

C

C言語は主に冷蔵庫やテレビに内蔵されたコンピュータを作るのに使われており、コンパイラ言語の分類に入ります。コンパイラ言語とは、ソースコードをコンパイラによって一括で機械語に翻訳する言語のことです。一括で翻訳する分、PHPやRubyなどよりも処理が高速です。

その反面、C言語は、学習コストが高いのがデメリットとして挙げられます。特にポインタという概念が難しく、未経験者がCから勉強すると挫折してしまうケースも多いです。

C++

C++は、C言語にオブジェクト指向の概念を取り入れて開発された言語です。オブジェクト指向で記述できるため、大規模な開発でも使いやすくなっており、Webアプリ・デスクトップアプリ・ゲームなど、幅広い分野で活用されています。言語としての難易度は高めですが、C++ではライブラリが多数あるため、Cに比べると楽である場合もあります。

【参考】:オブジェクト指向言語とは?基本的な概念と代表的な言語を解説

C#

C#は、C言語を元にMicrosoftが開発した言語です。C#は、.Net Frameworkというプラットフォームで動作させるために開発されました。C++同様、オブジェクト指向が取り入れられています。

また、C#の文法はJavaに似ているため、Javaを習得済みの方はC#も習得しやすいでしょう。C#はGUIアプリやWebアプリ開発で多く使われています。C言語に多くの改良が加えられており、かなり習得難易度が下がりました。

スマホアプリ開発で使われる言語一覧

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続いて、スマホアプリ開発に使われる言語を解説します。スマホには大きく分けてAndroidとiOSがあります。これら2つの開発できる言語をそれぞれまとめました。

Java

Javaは、Androidアプリ開発で使える言語です。Javaはオブジェクト指向型言語であり、大規模開発に向いていると言えます。また、シェアを多く獲得しており、Androidアプリだけでなく、Webアプリやデスクトップアプリなど、様々な分野で活躍しています。

また、JavaはJVM上で動かせるので、様々な開発環境で動かせるのも特徴です。Javaの難易度はやや高めといったところでしょう。C言語などに比べると易しいですが、PHPやRubyよりも難しいです。

【参考】:Java入門!概要やメリット、基本事項について徹底解説! 【参考】:Javaの資格は?おすすめ資格のレベルや難易度・学習方法を解説!

Kotlin

近年Androidアプリ分野で注目されているのが、Kotlinです。KotlinはJavaよりも文法が平易な上に、バグが出にくい仕様となっています。また、GoogleはAndroidアプリ開発においてKotlinを正式言語として採用したため、Kotlin採用企業はGoogleのサポートを受けることが可能です。

案件数でみるとJavaのほうが優勢ですが、Androidアプリ分野ではKotlinのシェアもどんどん拡大しています。これからAndroidアプリを開発するといった場合では、JavaではなくKotlinを採用することが今後も増える可能性があり、近い将来Javaよりもシェアを上回るのではないか、とも言われています。

【参考】:Kotlinとは?Android開発において、Javaと比較したKotlinの特徴とは 【参考】:Kotlin入門者向け!おすすめの本や勉強方法をわかりやすく解説

Objective-C

Objective-Cも、iOSアプリ開発で使われる言語です。最近はSwiftにシェアを奪われてきています。Objective-Cは難易度も高く、今から学ぶのはおすすめできないでしょう。

Swift

Swiftは、Objective-Cに改良を加えて誕生した言語です。Objective-Cよりも学習コストが低く上に、コードの記述量も減っています。現状iOSアプリ分野では、Swiftの方が人気なため、これからiOSアプリ分野に参入するならSwiftから学ぶのがおすすめです。

【参考】:Appleの新しいプログラミング言語、Swift ― その概要や特徴、メリット・デメリットについて解説 【参考】:Swiftとは?特徴・できること・学習方法をまとめて解説! 【参考】:Swift入門書でしっかり学んでみたいエンジニアにおすすめの3冊

近年注目されている言語一覧

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ここでは、近年注目されている言語を紹介します。これらの言語はまだ主流ではありませんが、今後シェアが伸びる可能性もあります。エンジニアは現在の需要だけでなく、将来性も踏まえた上で、スキルの習得をしましょう。近年注目されている言語について、1つ1つ詳しく解説します。

Scala

Scalaは、オブジェクト指向と関数型の両方を扱える言語です。2つの書き方ができるため、開発するアプリの種類によって使い分けられる点がメリットです。また、Java同様JVM上で動作するため様々な開発で使え、JavaのライブラリのほとんどがScalaでも利用可能です。Scalaはオブジェクト指向と関数型の両方を勉強しないといけないため、非常に難易度が高いと言えますが、汎用性は高く、今後シェアを伸ばす可能性はあるでしょう。

【参考】:Scalaとは?詳細や特徴、メリット・デメリットを徹底解説! 【参考】:Scalaの将来性は高い?低い?双方の意見について解説!

Go

Go言語はGoogleが開発した言語のことで、処理速度が速いことが特徴です。加えて、文法も平易で分かりやすく、学習コストも低いと言われています。GoはGoogleの社内でも使われている他、メルカリなどでも活用しています。Googleを始め多くの大手企業が活用しているため、今後流行る可能性が高いです。

【参考】:Go言語とは?Go言語の特徴・将来性・習得に向いている人を解説 【参考】:GO言語でできることは?GO言語の特徴やメリット、勉強方法を徹底解説!

R

R言語は、統計解析に特化したプログラミング言語です。他の分野で使うことはできませんが、その分統計解析をするのに便利な機能が揃っています。例えば、R言語では複雑なグラフを描くことが可能です。データ分析や機械学習は注目されている技術分野なため、R言語も将来性が高いと言えます。

【参考】:R言語とは?特徴や何ができるのか、Pythonとの違いを解説 【参考】:R言語入門!概要や基礎、正規分布のグラフの作成方法について解説!

難易度別のプログラミング言語ランキング

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ここでは、プログラミング言語を難易度別にランキング形式で3位まで振り分けました。難易度の低いものから学習するようにし、徐々に難易度を上げてスキル習得をしましょう。

3位:JavaScript、PHP

プログラミングにおける最も難易度の低い言語は、JavaScript・PHPが挙げられます。この2つは初心者でも比較的容易に学習・習得しやすい言語で、入門編と言える言語たちです。JavaScriptはWebのフロントエンドで活躍し、PHPはバックエンドで活躍します。

JavaScriptとPHPは共にインタプリタ型言語と呼ばれ、記述したコードを機械語に解釈しながら実行する方式です。人とコンピュータとの通訳の役割をし、プログラムのデバッグを行いやすかったり、柔軟性があったりします。コンパイラ型と比べると実行速度は遅いですが、Webアプリ開発のフロントエンド・サーバーエンドで広く活用されています。

2位:Python、Go、Ruby、Swift

JavaScript・PHPの1つ上の難易度として、Python・Go・Ruby・Swiftが挙げられます。これらも比較的難易度は低いとされている言語で、初心者におすすめの言語たちです。Python・Ruby・Swiftにおいてはそれぞれの資格試験があるため、スキルアップのためにも積極的に資格取得にチャレンジしましょう。資格試験の詳細は下記の各公式サイトよりご確認ください。

【参考】:Python試験(Python資格) 【参考】:Ruby技術者認定試験 【参考】:App Development with Swift

1位:C、C++

プログラミング言語において、難易度が高いとされるのがC・C++です。データサイエンスや統計学などの知識も必要なため、初心者にとって習得が難しいとされています。また、他の言語だと容易に処理できることも、自分自身で処理しなければならない場面もあり、そういった部分も難しいとされる理由の1つです。

しかし、その分C・C++を扱えるエンジニアは将来性が高く、キャリアアップも望みやすいため、ある程度プログラミングの理解や知識が得られたら学習しましょう。

プログラミング言語の学習方法

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ここでは、プログラミング言語をどのように学習すればいいのかについて情報をまとめました。学習サイト・参考書など、おすすめの学習方法を紹介します。

勉強が捗る独学のステップ

プログラミング言語の勉強を始める前に、まずはどの言語からスタートするのかを定めます。目標を1つずつクリアしていかなければ、どう勉強を進めるべきなのかが分からなくなります。「何を作りたいか」をテーマに言語を定め、それに必要な言語の習得から始めてください。コツは、習得したことで市場価値はどの程度なのかというビジネス的な観点も考慮しましょう。

アプリを作りたい場合は、Swift・Java・Rubyがおすすめです。また、プログラミングに欠かせない環境構築やツールの使い方なども学んでおきましょう。

学習サイト

プログラミング言語の習得におすすめなのが、学習サイトの活用です。学習サイトには有料と無料のものがあります。スクールに通うよりも、まずは無料の学習サイトを活用して勉強を進め、段階的に有料サイトを利用する方法がおすすめです。以下に、おすすめの学習サイトを2つご紹介します。

Progate プログラミングの学習サイトといえば「Progate」が最も有名です。ユーザー数は240万人を超え、イラストやスライドを活用した解説によって直感的な学習ができます。実際にプロダクトを作成しながら学習できるため、より実践的なスキルが身につきます。会員登録は無料で行え、有料会員への切り替えも可能です。

ドットインストール こちらも無料利用が可能なプログラミング学習サイトです。7,043本の動画の中から自分が習得したいスキルの動画を視聴できます。動画は3分でまとめられているため、隙間時間を活用して無理のない学習が可能です。レッスンは開発環境を整えるところからスタートするため、初心者におすすめです。

おすすめの参考書

プログラミング言語の学習には参考書の活用も欠かせません。ここでは、当記事がおすすめする参考を3つご紹介します。

知識ゼロからのプログラミング学習術 独学で身につけるための9つの学習ステップ 本書は、プログラミング学習に必要な知識やノウハウが詰め込まれた1冊です。入門書をお探しの方にピッタリで、知識がゼロでもプログラミングどういう風に学んでいけばいいのかを丁寧に分かりやすく解説しています。古今東西のプログラマーの知恵を凝縮した参考書です。

独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで Pythonに特化した本ではなく、プログラミング全般について独学者に向けたプログラマーになるための参考書です。シェル・正規表現・パッケージ管理・バージョン管理・データ構造・アルゴリズム・仕事の始め方とやり方など、プログラマーに必要なスキルが一通り学べます。

プログラミング言語図鑑 数あるプログラミング言語の中から、今後注目される言語の紹介や抑えておきたいプログラミングのポイントなどが充実した1冊です。各言語ごとにサンプルプログラムが掲載されており、これらはオンラインで実行・試すことができます。

それぞれの言語の違いを理解して自分に合った言語を選択しよう

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本記事では、プログラミング言語の一覧を解説しました。それぞれの言語の特徴がお分かり頂けたかと思います。新しく学習する言語を選ぶ際は、それぞれの言語の違いを理解することがコツです。例えば、同じWebアプリ系の言語でもPHPはWebアプリに特化しているのに対し、Pythonは機械学習にも使うことが可能です。

自分が将来何を専門分野にしたいかを踏まえつつ、言語を選択してみてください。

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