Swiftとは?特徴・できること・学習方法をまとめて解説!
Swift
Swiftとは?特徴・できること・学習方法をまとめて解説!
アンドエンジニア編集部
2021.09.15
この記事でわかること
SwiftとはApple社が開発したプログラミング言語で、高速処理性能と安全性が主な特徴です。
SwiftはApple社製品用アプリ開発に利用し、互換性の高さから汎用プログラミングも可能です。
Swiftのコードデベロッパはニーズが高く、Swiftのスキル習得でビジネスチャンスが期待できます。

Swiftとは?

Swift

SwiftとはApple社が開発したプログラミング言語で、2014年のWWDC(Worldwide Developers Conference)開発者向けイベントで発表されました。その後2015年からオープンソース化されたことにより、Ubuntu・CentOS・Amazon Linux等の多くのディストリビューションに対応しています。

Swiftは、iOS・Mac・Apple TV・Apple Watch向けのアプリを開発するプログラミング言語なため、AppleのiOSおよびmacOS・Linux・Windows上で開発することが可能です。 参考:Apple Swift

Swiftの特徴とできることは?

Swiftはこれまで登場したObjective-C・Ruby・Python・C#等のモダンプログラミング言語を参考にしています。そのためSwiftの特徴は数多くあります。

以下に、代表的なSwiftの特徴とできることを挙げます。 ・モダン実装でできること Swiftではプログラム言語を検討するにあたり、メンテナンス性を向上するために構文を単純化しました。また、構文では行末に;(セミコロン)を使わずに表記を単純化し、これで記載ミスを削減することができます。さらに、メモリ使用量をガベージコレクションのオーバーヘッドを抑えて維持する構造をとっており、UTF-8による国際言語にも対応します。

安全性高い設計でできること Swiftではコードの安全性を高めるために、変数は使用前に初期化します。加えて整数型や配列のオーバーフローチェック、メモリ自動管理の機能を実装しました。さらに、デフォルトでnil(値が入っていないオブジェクト)が使用できないように設定し、記述ミスによるクラッシュを防止します。

処理の高速化でできること SwiftではLLVM(Low Level Virtual Machine)コンパイラ技術を実装しています。そのため処理はネイティブコードに変換され実行されます。同様に、使用するライブラリも最適化されているため高速で処理が実行されます。

つまり、SwiftはC言語とObjective-Cのメリットを活かし遜色ない性能を発揮します。また、オブジェクト指向言語で求める機能を実装しながらCocoa(MacOS API)の性能要件と汎用性をクリアしたものです。

Apple社ホームページでの2014年10月の性能公表値では、「深さ優先探索アルゴリズムを使って1つのグラフ内で10,000個の整数を検索した場合」においてObjective-Cよりも最大2.6倍高速で、Python 2.7よりも最大8.4倍高速としています。

Objective-Cとの互換性でできること Swiftはモダン言語として設計時に参考にしたObjective-Cとの互換性があります。つまり、Swiftで開発する際にObjective-Cのコードを使ったり、Objective-CのAPIを使ったりすることができます。これによって既存プロジェクトの生産性向上も可能です。

インタラクティブ実行でできること Swiftはコンパイラ言語でありながらインタラクティブ実行が可能です。具体的には、ターミナルやXcodeのLLDBデバッグコンソールを用いて、インタプリタとしてスクリプトを実行することが可能です。これにより難しい手続きが不要でプログラム開発を行うことが可能です。

Swiftで開発できること

Swiftは、iOS・Mac・Apple TV・Apple Watch向けのアプリを開発するためプログラミング言語です。つまり、Swiftで開発できることは以下の製品で動作するアプリの開発そのものです。

iOS向けに開発できること  Apple社のiPhoneおよびiPadで動作するアプリが開発できます。 ・Mac向けに開発できること  Apple社のMac Pro・MacBook Air・MacBook Pro等のMac製品で動作するアプリが開発できます。 ・Apple TV向けに開発できること  Apple社のApple TVで動作するアプリが開発できます。 ・Apple Watch向けに開発できること  Apple社のApple Watchで動作するアプリが開発できます。

さらにSwiftは当初の自社製品用アプリ開発に加えて、オープンソース化により汎用プログラミング言語としても利用可能です。したがって、Swiftが参考にしたRubyやPythonができる処理はSwiftでもプログラム可能です。さらに、サーバー用途での実装もコミュニティで進められています。

Swiftの将来性

Swiftは2014年に発表された言語なため、まだまだ開発者人口は多くありません。急増しているApple製品の潜在市場からすると、Swiftの将来性は明るいと考えられます。同様に、Swiftはプログラミング言語の第一言語のポジションをターゲットとしており、今後もサポートプラットフォームの拡大が見込まれます。

唯一の難点はSwift公開からあまり年月が経過しておらず、日本語サポートサイトや日本語コミュニティについてはまだ十分とは言えません。もちろん英語のドキュメントで問題なければどんどん開発に利用することができます。

Swiftのアプリ開発

development

Swiftのアプリ開発はそこまで難しいわけではありません。Swiftはモダンプログラミング言語の多くを参考に開発されました。そのため、RubyやPythonが理解できればSwiftのプログラミングができます。

SwiftはApple製品向けアプリ開発のプログラミング言語として登場しました。AppleのiOSおよびmacOS・Linux・Windows上でアプリを開発し、iOS・Mac・Apple TV・Apple Watchで利用します。アプリの配信はApp Storeからもされているため、Swiftの利用価値は高いです。 参考:Apple Swift Developer

SwiftをApple製品向け以外で利用する場合は、現在Linux実行環境が提供されています。SwiftのコアライブラリがあればLinuxで実行できます。もちろんSwiftのコンパイラ等の開発環境を入れればLinux上で開発ができます。

Swiftで作られたアプリ

iOSの普及拡大により、Swiftのコードデベロッパが増加しています。Swiftで作られたアプリはどんどん増加しており、以下のアプリはSwiftで作られたアプリとしてApple公式サイトで紹介されています。 ・キックスターター  クリエイター向けアイディア(プロジェクト)実現のコミュニティアプリです。 ・Khan Academy  学生向け学習管理システムです。 ・Clear  タスク&ToDoリストのアプリです。 ・スカイ・ガイド  星座・天体観測アプリです。 ・LinkedIn  職業・転職コミュニティのアプリです。 ・Strava GPS ランニング&サイクリング  フィットネスアクティビティの記録アプリです。 ・Duolingo  外国語学習アプリです。 ・Hipmunk Travel  海外旅行サイト手配アプリです。

iOSのアプリはApp Storeで配信されるため、アプリ開発が効率的にできればビジネスチャンスが高まります。そのためSwift利用を公表していないアプリベンダも相当数に上ると考えられます。

Swiftの学習方法

Swiftの学習方法は、SwiftとXcodeを中心に学びます。Swift自体はオブジェクト指向プログラミング言語なため、PythonやRubyが理解できていれば難しいわけではありません。

以下に、代表的なSwiftの学習方法をまとめておきます。 ・Apple社の入門ガイドを活用する 「Swiftによるアプリケーション開発:入門編 Xcode 10」は、Apple社のSwift公式入門書です。基礎からしっかり学ぶことができます。本書はApple Booksから入手します。 参考:Swiftによるアプリケーション開発:入門編 Xcode 10

Swift Playgroundsを使う Swift Playgroundsは、Swiftをインタラクティブに学ぶことができるアプリです。Swift PlaygroundsでできることはSwiftのコード開発を学ぶことの他、iPadのコード開発に活用することが挙げられます。 参考:Apple Swift Playgrounds

またSwiftは学校向け教材として利用されているため、教材や関連情報もダウンロードできます。入門レベルの情報が多数掲載されています。 参考:Apple 教育 - 小中高等学校 コードを教える

公式デベロッパサイトを確認する Apple公式デベロッパサイトではSwiftの概要から開発ドキュメントやサンプルコードが提供されています。英語の情報ですがリファレンス情報として盛りだくさんの情報があり、WWDCのビデオ教材も掲載されています。入門レベルの情報から上級者向けの情報まで充実しています。 参考:Apple Swift Developer 参考:Apple Swift Development Resources

コミュニティに参加する Swiftはオープンソース化に伴いコミュニティサイトに情報が蓄積されています。英語の情報ですが広範囲な情報が整備されています。 参考:Welcome to Swift.org

Swiftを学習してビジネス拡大のチャンスをつかみましょう

opportunity

Apple製品は市場シェアを拡大し続けており、Apple製品向けアプリ開発は大きなビジネス拡大の機会となります。現状Swiftは登場してからまだ日が浅いため、デベロッパ数は十分ではありません。そのためSwiftデベロッパのニーズは非常に高いです。

ぜひSwiftを学習してこのビジネス拡大の波に乗り、ビジネスチャンスとキャリアップの機会を活用しましょう。

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