Kotlinとは?Android開発において、Javaと比較したKotlinの特徴を解説
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Kotlinとは?Android開発において、Javaと比較したKotlinの特徴を解説
言語
アンドエンジニア編集部
2022.10.18
この記事でわかること
KotlinはAndroidアプリ開発で使われる言語
Javaに比べてコード量が少なく、安全性が高いのが特長
現状Javaよりもシェアは少ないが、今後人気が高まる可能性は高い

Kotlinとは?

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Kotlinは「コトリン」と読み、開発された場所の近くにあるコトリン島が名前の由来となっています。フィンランド語で「やかん」という意味です。ここでは、Kotlinはどういった言語なのかについて、特徴・メリットなどを説明します。

同じくAndroidアプリ開発で使われるJavaとの違いについても解説しますので、「Kotlinに興味があるけどよくわからない」といった方は参考にしてください。

【参考】KotlinとAndroid

Androidアプリ開発で使用される

KotlinはAndroidアプリ開発で使われる言語です。他の分野で使われることはほとんどありません。従来、Androidアプリ開発と言えばJavaが使われることがほとんどでした。しかし、最近になり、Kotlinを使う企業が増えてきました。

Kotlinが増えた理由は、Kotlinの方が生産性が高くなるためです。昨今のアプリ開発分野は開発スピードが求められる傾向があり、それに伴ってプログラミング言語もより簡単に書けるように進化しています。

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コード量が少ない

Kotlinはコードの記述量が少ないのも大きな特長です。Javaと比べてもコード量は明らかに少なく、Kotlinの方が素早くコードを書ける利点があります。また、コード量が少ないとコード全体が見やすくなるため、バグを防ぎやすくなります。また、プログラミング初心者にとっては覚えることが少ないというメリットもあります。

Javaと互換性がある

KotlinはJavaと互換性がある言語です。JavaのソースコードをそのままKotlin内で利用できます。また、KotlinのコードをJavaに変換することも可能です。そのため、Androidアプリ開発でJavaを使っている企業も、Kotlinに移行するまでさほど時間がかからないでしょう。

また、KotlinはJava同様にJVMによって実行できます。JVMとは、ソースコードを機械語に翻訳してくれる機械のことです。JVMが使えることで、WindowsやMacなどあらゆる環境でKotlinを動かすことができます。そのため、Androidアプリのテストをパソコン上で行うことができることもメリットです。

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安全性が高い

安全性が高いのもKotlinの特長で、プログラマーがミスしやすい箇所を未然に防いでくれます。例えば、KotlinはJavaに比べNull値の処理が強化されています。例えばJavaの場合、Null値を参照した結果エラーが発生することが多いです。

しかしKotlinでは、Null値を参照しようとした場合にコマンドプロンプトでエラーを出力してくれます。こういった機能のおかげで、Javaよりも比較的安全性を保った開発が可能です。

Googleが正式言語として採用している

Googleは2017年に、Kotlinを正式言語として採用しました。GoogleがKotlinを正式言語に採用したことにより、Kotlinを利用する企業はGoogleのサポートを受けられるようになりました。GoogleはKotlinを安全性の高さやコード量の少なさから、Androidアプリ開発においてJavaよりも優秀な言語と評価しています。GoogleがKotlinを高く評価したことにより、今後Kotlinを採用する企業が増えるのではないかと言われています。

Kotlinの言語としての特徴

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KotlinはJavaよりも記述が簡単な言語です。しかし、具体的にどの辺りが簡単なのかを理解している人は少ないかと思います。ここでは、Kotlinの言語としての特徴を解説します。Javaに比べKotlinのコードはどういった点が異なるのか、詳しく説明します。

行末のセミコロン省略が可能

Javaの場合行末には必ずセミコロンが必要ですが、Kotlinは行末のセミコロンを省略できます。Kotlinの場合、改行することで「行末である」と判断してくれるからです。セミコロンを使わなくて良い分、コード量を減らせます。ただし、1行で複数行を記述する場合はセミコロンが必須です。

型宣言を後ろに置く

Kotlinでは、数値や文字列などの型の宣言を変数の後ろに置くルールとなっています。Javaでは、型宣言は変数の前に置きます。型宣言を後ろに置くのは、慣れていないと違和感があるかもしれません。型宣言を後ろに置く言語には、他にもSQLが挙げられます。

変数宣言にvalとvarが利用できる

Kotlinは変数宣言の際、valとvarが利用できます。valで定義すると、変数の中身をあとで変更できなくなります。つまり、変数ではなく定数の扱いになるということです。一方varで定義する場合は、変数の中身を自由に変更可能です。Kotlinでは目的に応じて、valとvarを使い分けることができます。

ifとswitchの扱いがJavaと異なる

Kotlinでは、ifとSwitchの扱いがJavaと異なります。Kotlinでもif文で条件分岐を行うことは可能ですが、Kotlinの場合if文は式になっています。式の場合、値を返すことができます。Javaとは書き方が全く異なるので注意が必要です。

また、KotlinにはSwitch文は存在しません。代わりにwhen式があり、Switch文と全く同じことが可能です。またwhen式の方が、シンプルかつ分かりやすく記述することができます。

ラムダ式が使える

Kotlinではラムダ式が使えるのも大きなメリットです。ラムダ式を使うことで、メソッドを変数のように扱うことができます。これにより、コード量が一気に削減され全体の読みやすさに繋がります。このように、Kotlinにはコード量を減らすための機能が多く備わっているのです。

Androidアプリ開発におすすめのプログラミング言語

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ここでは、Kotlin以外でAndroidアプリに利用されているプログラミング言語を紹介します。Andoridアプリを開発できるプログラミング言語にはそれぞれ特長があり、以下で詳しく説明します。Androidアプリを開発したい方は、Kotlinや他の言語の特長を理解して使い分けてください。

Java

Javaは世界でもシェアが高いプログラミング言語で、開発環境に依存しないため汎用性が高いことがメリットです。Javaはコンパイル言語で処理速度が早いため、ゲームといった早さが求められるアプリを開発するのに向いています。

また、Kotlinは比較的新しい言語のため日本語のサポートや参考書などが少ないですが、Javaは世界中で広く利用されている言語のため日本語の教材やネット上の情報も多く、学習しやすいこともメリットです。

【参考】Java

JavaScriptとJavaの違いは?質問されたときの説明方法

C

C言語はあらゆる分野で使用されている言語で、処理速度が早く安定性があります。処理速度はJavaよりも早く、大量の画像データや動画を高速で処理することができます。ただし、コードが多く難しい言語であるため、C言語でAndroidアプリを開発できるようになるには多くの勉強が必要でしょう。

【参考】C関連のドキュメント-概要、チュートリアル、リファレンス|Microsoft Docs

Ruby

Rubyは他の言語に比べて、短くシンプルなコードで記述できるといったメリットがあります。またRubyにはRailsというフレームワークがあり、0からプログラムを開発する手間が省けます。Androidアプリ用のフレームワークであるRubotoやRUBYMOTIONも用意されており、効率的にアプリを開発できるため初心者の方におすすめの言語です。

【参考】Ruby

Rubyとは何か?Rubyの特徴やできることについて解説

Kotlinの将来性・需要

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これからKotlinを学ぶ方は、今後Kotlinの求人数が増えるのか減るのか気になるところでしょう。そこで、ここではKotlinの将来性や需要について説明します。Kotlinを習得してAndroidアプリ開発に参入したいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

現状Kotlinを使う企業は少ない

現状では、Kotlinを使う企業はそこまで多くありません。2022年のプログラミング言語ランキングでは、Kotlinは29位でした。この結果から見て分かる通り、Kotlinのシェアは決して多くありません。一方でJavaは3位となっており、現状大きく離されています。

日本でもKotlinの求人は少ないため、Kotlinを習得してもすぐに転職できるとは限りません。特に未経験者の場合、好条件の案件に応募してもなかなか選考を通過できない恐れがあります。

参考:index | TIOBE - The Software Quality Company

今度需要が高まる可能性は高い

Kotlinは現状ではそこまで需要は高くありません。ただし、今度需要が高まる可能性はあると予想されます。その理由はやはり、Googleが正式言語として採用したからです。Androidアプリ開発分野においてKotlinはJavaよりも優秀とGoogleが判断したので、他の企業が影響を受ける可能性は高いです。今のうちにKotlinを習得すれば、自分の市場価値を高めることに繋がるかもしれません。

iOSアプリ開発では、Objective-Cよりも新しい言語であるSwiftの方がすでにシェアを上回っています。プログラミング言語ランキングでも、Objective-Cが24位なのに対しSwiftは10位です。Androidアプリ分野でも同じように、言語同士の下剋上が発生する可能性はあるでしょう。

Kotlinを効率的に学ぶには?

Kotlinを学びたい場合は参考書がおすすめです。Kotlinは比較的新しい言語ですが、参考書は多数発売されています。参考書を選ぶ際は難易度別に選ぶと良いでしょう。参考書はKotlinの入門書といった初心者向けのものから、実際にアプリの開発ができるような応用編まで種類が豊富です。以下は、初心者向けの入門編と応用編のおすすめの参考書です。

【参考】CUTT System:やさしいKotlin入門

【参考】Kotlinイン・アクション | マイナビブックス

Kotlin入門者向け!おすすめの本や勉強方法をわかりやすく解説

これからAndroid開発に関わるならKotlinがおすすめ

これからAndroidアプリ開発に携わるなら、Kotlinを学習するのがおすすめです。Kotlinの方がJavaよりも習得が容易のため、将来性が期待できるからです。

ただし、スマホアプリ開発以外も行いたい場合は、Javaを選ぶべきでしょう。JavaはAndroidアプリ以外にもWebアプリ・デスクトップアプリなど、幅広い開発に使われるからです。自分がどういったエンジニアを目指すかを考えた上で、プログラミング言語を選択しましょう。

Kotlinは将来性の高い言語!これからAndroid開発に関わりたいならおすすめ!

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本記事では、Kotlinについて解説しました。Kotlinの特長や将来性の高さがお分かり頂けたかと思います。KotlinはAndroidアプリ開発分野で、今後主流になると言われている言語です。現状案件数は少ないですが、コード量を少なくできるといったメリットが多くあるため、Javaとシェアが逆転する可能性はあります。

ただし、KotlinはJavaと異なりAndroidアプリ分野以外では使われない言語のため、注意してください。Androidアプリ開発をやりたい人はKotlin、他の開発も幅広くやる場合はJavaを勉強するのがおすすめです。本記事が、Kotlinに興味のある方にとって有意義なものとなれば幸いです。

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