インフラエンジニアはつまらない仕事なのか?
今やなくてはならないネットワークやデータベースなどのITインフラは、インフラエンジニアによって支えられています。同職種の仕事は必要不可欠ですが、インターネット上の口コミやサジェストでは「つまらない」という声がしばしば聞かれます。
なぜインフラエンジニアはつまらないと言われてしまうのでしょうか。本記事では、インフラエンジニアがつまらないと言われる理由を解説しつつ、その対処方法も紹介していきます。
地味で創造性がないが必ず必要とされる重要な仕事
結論から言えば、インフラエンジニアはその業務内容から「つまらない」と感じる人は少なくありません。
同職種はサーバやデータベースなどのITインフラを構築し、保守をしていくことがメインです。新しい製品やサービスを作るのではなく、日常的なインフラの構築に特化しているため、他の職種に比べて裏方で地味であるという印象は大きいでしょう。
人によってはそれを「創造性がない」と捉えてしまう人もいます。さらに、経験年数が浅ければ保守運用しか携われないことも多く、単調さからつまらないと思われがちです。
しかし、一方で必ず必要とされるため報酬も低くはなく、IT市場での需要もなくなることはないでしょう 。加えて、近年急速に普及しているAWSのスキルを身に付けることで、より需要の高いエンジニアへ成長もできます。
インフラの構築業務は他のソフトウェア開発のように要件定義から始まるため、独自性のあるシステムを構築するチャンスもあります。
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インフラエンジニアについての疑問
エンジニア経験者であってもインフラエンジニアに詳しくない人も多いでしょう。そのため、まずは同職種に詳しくない人が抱きがちな疑問に答えていきます。
インフラエンジニアは楽すぎる仕事?
インフラエンジニアの仕事は楽すぎるのではないか、という声をネット上で見かけることがありますが、本当に楽な仕事なのでしょうか。
ITインフラはIT企業を含むあらゆる業種で構築され、その構築と保守は効率化や自動化が進んでいます。そのため、実際の作業ではあまり手や頭を使うことなく進められる傾向にあります。こうした事情から「楽すぎる」という見方をする人もいるかもしれません。
しかしながら、インフラエンジニアが構築したインフラを保守することは大変な仕事です。責任も重く、迅速な対応が求められるため、必ずしも楽であるとは言えないでしょう。
クラウドエンジニアやサーバーエンジニアとの違いは?
インフラエンジニアに似た職種にクラウドエンジニアやサーバーエンジニアがあります。これらの職種との違いは何でしょうか。
共にITインフラに携わることは共通していますが、インフラエンジニアがサーバやデータベース、クラウドなどインフラ全般に関わっていくのに対し、クラウドエンジニアやサーバーエンジニアはある部分に特化しています。
クラウドエンジニアならAWSなどのクラウドサービスの導入を中心に行い、サーバーエンジニアならオンプレミスのサーバ構築を中心に行う、といった形です。
AWSのスキルは必須?
近年クラウドサービスであるAWSが普及し、オンプレミスからクラウドへの移行が進んでいます。そんな中ではインフラエンジニアもAWSのスキルが必須なのでしょうか。
結論から言えば必須ではありません。しかし、AWSを使いこなせるようになれば、インフラエンジニアとしての活躍の場も広がり、年収アップを狙うこともできるでしょう。
ビッグデータの活用などクラウドサービスの活用はメリットが多く、企業の多くがそれを求めています。そうした背景から、シェアも高いAWSスキルを持ったエンジニアの需要は高まっていくでしょう。
インフラエンジニアの年収
インフラエンジニアの年収はどの程度なのでしょうか。ここでは、年収の集計結果の中からインフラエンジニアに最も近い職種を取り上げながら推測していきます。
インフラエンジニアに最も近いサーバーエンジニアの年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング」での平均年収は462万円(※2024年11月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のIT技術スペシャリスト(特定技術(DB・NW・セキュリティ等))を参考にすると、平均年収758万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、なので、インフラエンジニアは企業や業種によって年収にばらつきがあるものの、やや高めの範囲であると考えられます。
企業のITインフラを保守運用するインフラエンジニアは必須である一方、IT人材そのものは今後不足していると見通されています。そのため、同職種の市場価値も高まり、報酬面でも良い待遇を期待できる可能性はあります。
【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング ※【平均年収 調査対象者】2019年12月~2020年5月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
インフラエンジニアはなぜつまらないと思われるか
次に本題である、なぜインフラエンジニアがつまらないと思われているかについて解説していきます。ここで挙げた理由はあくまで代表的なものであり、人によって捉え方は様々であることを留意しましょう。
IT運用保守の仕事が地味
インフラエンジニアの仕事の中心はITインフラの運用保守です。運用保守は止まってはいけない重要なITシステムを監視し、トラブル発生時には迅速な対応が求められる責任の重い業務です。
一方、実際の作業は監視業務が大半となるため、地味な仕事であるとみなす人もいるでしょう。新卒や若手のインフラエンジニアは、こうした運用保守の業務に割り当たることが多く、地味でつまらないという印象を持っている人も多いでしょう。
ただ、インフラエンジニアの仕事は運用保守だけでなく、インフラの構築もあります。そうした業務も含め、全容を把握していないとつまらない仕事と思われてしまう可能性があります。
創造性のある仕事が少ない
インフラエンジニアが扱うITインフラは、ある種決められた機能や動作が保証されていればよく、斬新なアイデアや新たな機能が求められることはそう多くありません。そのため、創造性が求められることは少なく、つまらないと感じてしまう人もいるでしょう。
確かに開発職と比べれば、創造性を活かす場面が少ないことは事実です。しかし、クラウド化が進行している今、クラウドを使いこなしたシステムを提案するなど、独自性をアピール出来る場面も増えてきています。
インフラエンジニアの仕事は創造性がないからつまらないという見方は、働く企業によっても異なりますが、必ずしも当てはまるとは限りません。
裏方で感謝されることが少ない
インフラエンジニアが構築し、保守をするITインフラは企業活動を裏で支えています。しかし、裏で動いているインフラを普段から意識している人はなかなかおらず、あって当然と考えている人もいます。
そういった状況では、インフラエンジニアの業務を意識し、感謝する人も多くはないでしょう。一般的な開発職は顧客から感謝されることもあり、それをモチベーションにしている人もいます。それと比べてインフラエンジニアの仕事をつまらないと感じる人もいるかもしれません。
どうすれば面白さを見出せるか
前章ではなぜインフラエンジニアの仕事がつまらないと思われているのか、その理由を解説しました。最後にどうすれば同職種の仕事に面白さを見出せるか、対処方法を紹介します。
自分の仕事の重要性を実感する
インフラエンジニアが支えるITインフラは企業にとってなくてはならないものです。普段意識されないということは、それだけ日常業務に溶け込んでいるとも言えます。
そう思えば、インフラエンジニアの仕事がいかに重要であるかが実感できるはずです。このように仕事の重要性を意識することはモチベーションを上げ、やる気を引き上げます。
モチベーションが高まれば、業務の効率化への意識も高まり、様々なアイデアを考えるようになるでしょう。自らの手で業務改善をできるようになれば、業務自体にも面白さを見出せるはずです。
より魅力的な企業を探して転職する
業務の効率化など業務改善に面白みを見出そうとしても、企業によっては決められた作業以上のことは許可されず、厳しい制限が課される場合もあります。その場合、独創性のある業務ができる企業に転職することも手です。
インフラエンジニアの需要は高まっており、同職種の経験を積み、適切なスキルが身に付いていれば企業の選択肢も広がります。前述したAWSスキルも身に付ければ、より広範な企業から求められるだけでなく、高い報酬も期待できます。
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インフラエンジニアで理想の企業を見つけるためには
本記事ではインフラエンジニアがなぜ「つまらない」と言われているのか、その理由を解説し、その対処方法も紹介しました。同職種の業務が本当につまらないかどうかは、勤める企業によって左右されることもあります。
「つまらない」と感じないためには、自分に合った理想の企業を見つけていくことが重要です。しかし、数ある企業の中からそのような企業を探し出すことは容易ではありません。
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