インフラエンジニアに英語力は必要?利用シーンと習得のメリットを解説
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インフラエンジニアに英語力は必要?利用シーンと習得のメリットを解説
アンドエンジニア編集部
2024.07.15
この記事でわかること
インフラエンジニアは、マニュアルの確認やサポートへの問い合わせで英語を利用することがある
インフラエンジニアが英語を習得すると、最新の情報を正しく理解できたり、働き方の選択肢が広がったりなどのメリットがある
インフラエンジニアには、リーディング能力やコミュニケーション能力といった英語力が求められる可能性がある

インフラエンジニアに英語力は必要か

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インフラエンジニア(Infrastructure engineer)とは、IT基盤の設計、構築、運用、保守などを担当するITエンジニアです。

システムエンジニアがソフトやアプリケーションの設計、開発を行うのに対して、インフラエンジニアは主にサーバやネットワークの構築を担っています。

そんなインフラエンジニアが業務を行う際、英語力は必要なのでしょうか。必要なのであれば、どういった場面でどの程度の英語力が求められるのでしょうか。

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インフラエンジニアが英語を使用するシーン

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インフラエンジニアの求人を見ても、英語力を条件としているケースはそれほど多くありません。確かに、インフラエンジニアにとって英語は必須の能力ではないものの、以下のように基本的な英語の知識が必要になる場合もあります。

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英語で書かれた技術書や製品マニュアルの確認

グローバルな性質を持つIT業界では、多くの技術が英語圏で開発されています。例えば、Cisco、Microsoft、AWS、Google Cloud、VMwareといったインフラ関連製品の企業は、英語を主言語としています。

そのため、技術書やマニュアルも英語で書かれることが一般的であり、英語が全くわからない状態では、業務に支障が出てしまう可能性があります。

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英語で出力されるログやOSメッセージへの対応

多くのOSやミドルウェアは、国際市場を対象に開発されており、共通言語として英語が使用されています。そのため、エラーメッセージやログ出力も自然と英語になります。

例えば「The system cannot find the file specified(指定されたファイルが見つかりません)」といった英語で表示されるエラーメッセージを、瞬時に理解する基本的な英語力は必要でしょう。

海外サポートへの問い合わせ

先述したように、インフラ関連製品を扱う多くの企業は英語を主言語としており、当然ながらサポートも英語でのみの対応となる可能性があります。

製品に不具合や不明点が生じた場合は、インフラエンジニアがサポートに問い合わせることもあるため、英語でやり取りを行える最低限のスキルが求められます。翻訳機能を使用することもできますが、業務効率化のためにはある程度の英語力が必要です。

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海外出張や転勤を命じられたとき

外資企業はもちろん、日本の企業であっても海外出張や海外転勤が命じられる可能性もあります。海外進出を視野に入れて事業を展開していたり、海外のクライアントや取引先が多かったりする場合は、相応の英語力が必要になるでしょう。

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インフラエンジニアが英語を習得する5つのメリット

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ここからは、インフラエンジニアが英語を習得することで得られるメリットを5つ紹介します。世界を舞台に活躍したい方、またキャリアアップし続けたい方にとって、英語の習得は大きなメリットがあるといえます。

海外の最新情報をいち早く得られる

IT業界における新しい情報はまず英語で発信され、その後日本語に翻訳されて公開されるのが一般的です。つまり、日本語版の公開を待っていては、流れの早いIT業界では遅れをとってしまう可能性があるのです。

また、製品の不具合やソフトウェアの更新情報など、企業の利益に関わる重要な情報も英語で発信されることがあるため、多くのリソースにアクセスできるような英語力を身につけることで、大きなメリットを得られるでしょう。

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技術文書やマニュアルの内容を正確に把握できる

英語で記載された技術文書やマニュアルを読み込む際、英語力がなければまず翻訳サービスなどを使用して、日本語に直してから理解する必要があります。

しかし、翻訳サービスを通すことで、本来の意味が歪んでしまうことも考えられます。技術文書やマニュアルを正確に読み取れないと、ITインフラシステム構築の際に重大なミスが発生する恐れもあるため、英文を正しく理解する能力には大きなメリットがあると言えます。

働き方の選択肢が広まる

高い英語力があれば、さまざまな働き方を選択できるようになります。海外企業との取引が多い国内企業や、英語を公用語としている外資企業はもちろん、海外企業で働く選択肢もあります。

海外で活躍するには、ネイティブとスムーズなコミュニケーションが行える高レベルな英語力が必要ですが、インフラエンジニアのスキルは世界共通であるため、大きくキャリアアップできる可能性もあるでしょう。

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外国籍エンジニアとのコミュニケーションが取りやすくなる

「将来海外に行く予定はない」「日本国内の企業で働き続けたい」という方は、英語の必要性をあまり感じないかもしれません。しかし、近年は国内でも外国籍のエンジニアは増加しており、必然的に英語でのコミュニケーションが求められることがあります。

また、ITの人材不足により、今後は海外在住のエンジニアとリモートで仕事を行う機会があるかもしれません。外国籍エンジニアとスムーズに業務を遂行するためにも、基本的な英語力を取得しておいて損はありません。

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年収がアップする可能性がある

例えば、インフラエンジニアの1つであるネットワークエンジニア年収を見てみると、「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は380万円(※2024年5月執筆時点)でした。

一方、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種の「IT技術スペシャリスト(特定技術(DB・NW・セキュリティ等))」を参考にすると、平均年収758万円という結果が出ています。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、インフラエンジニアは携わる業務やスキルによって、年収にばらつきがあることがわかります。

英語力はインフラエンジニアにとって必須のスキルではないものの、身につけておけば業務の幅が広がり、より条件の良い企業への転職も目指せるため、年収がアップする可能性があります。

【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

インフラエンジニアが身につけておきたい英語レベル

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実際に、インフラエンジニアが身につけておきたい英語はどれくらいのレベルなのでしょうか。一般的なインフラエンジニアの業務で役立つ英語レベルについて解説します。

TOEICは最低でも600点以上

英語によるコミュニケーション能力を測るTOEICでは、最低でも600点以上必要とされています。600点はある程度長い文章を聞き取ることができ、簡単な単語を使用して自分の意見も相手に伝えられるレベルです。

ただし、インフラエンジニアとして英語を日常的に使用するのであれば、やや複雑な内容を理解したり、筋道を立てて意見を述べたりできる700点以上が必要でしょう。

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技術書やエラーメッセージのリーディング能力

インフラエンジニアは英語表記の技術書やマニュアル、エラーメッセージに触れる機会が多いという特徴があります。そのため、リスニングやスピーキングよりも、まずはリーディング能力を習得するのがおすすめです。

技術書やエラーメッセージで使われる英語には汎用的なものが多い一方で、誤った解釈をすると大きなミスにも繋がりかねないため、素早く正確に内容を読み取る力を身につけましょう。

外国人エンジニアとのコミュニケーション能力

先述したように、近年は外国籍のエンジニアと一緒に仕事をする機会が増えており、意思の疎通ができないと業務に支障をきたす可能性もあります。翻訳ソフトなどを利用して会話する方法もありますが、やはり英語力を高めて会話をした方が効率的です。

英語でのコミュニケーション能力は、仕事だけでなく私生活でも役に立つスキルなので、ぜひ積極的に習得を目指しましょう。

海外で活躍するにはさらなる英語力が必要

「今後は海外のクライアントと仕事をする機会が増える」「いずれは海外の企業に転職したい」という場合は、さらに高度な英語力が必要になります。

例えば、専門用語を使用して英文のドキュメントを完成させたり、ネイティブとの会議に出席して議論を行ったりできるスキルです。TOEICで言うと800点以上が目安となるため、海外転職を視野に入れている方は、ぜひ高みを目指して学習を進めましょう。

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インフラエンジニアが英語力を身につける方法

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インフラエンジニアは必要な英語力をどのように身につけたら良いのでしょうか。会社のサポートを利用する、独学で学ぶ、スクールに通うなど、インフラエンジニアが英語を習得するにはさまざまな方法があります。

英語学習のサポートがある企業で働く

企業によっては、社員の英語習得をサポートしてくれるケースもあります。例えば、「書籍の購入代や英会話のレッスン費用、資格試験の受験料を補助してくれる」「定期的に、社員向けの語学研修を実施する」といった内容です。

このように、福利厚生や研修制度が充実している企業を探すなら、転職エージェントの活用をおすすめします。転職エージェントを利用することで、より効率的に理想の転職先を見つけられるでしょう。

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TOEICのスコアアップを目指す

TOEICのスコアアップを目標に掲げて勉強するのも良い方法です。社会人の英語学習は、目標が曖昧だと途中で挫折してしまう可能性が高くなります。

そのため、まずは社会人としての最低基準である600点を目指し、達成したら700点、800点と徐々に目標を上げていくのがおすすめです。そうすることで、常にモチベーションを保ちながら勉強が進められるでしょう。

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市販の書籍やオンライン講座で独学する

ITエンジニアに必要な英語を学ぶための書籍は、数多く販売されています。また、オンライン講座を利用すれば、都合の良い時間に自分のペースで勉強できます。

なかなか勉強の時間が確保できない方でも、独学であれば通勤時間や寝る前の僅かな時間を学習にあてられます。自分が業務で使う必要な知識だけをピンポイントで学ぶこともできるので、コツコツ勉強したい方にはおすすめの方法です。

英会話スクールに通う

「独学ではモチベーションが保てない」「何から勉強したらいいのかわからない」という方は、英会話スクールに通うのも良いでしょう。費用はかかりますが、より効率的に英語を習得することができます。

また、わからない所をすぐに質問できたり、学んだことをアウトプットできたりするのも英会話スクールのメリットです。スクールを選ぶ際は、IT業界で使えるビジネス英語を学べるかどうかを確認しておきましょう。

英語の技術書やマニュアルを読む

とりあえず、一般的なインフラエンジニアとして最低限の英語力を身につけたい方にとっては、英語で書かれた技術書やマニュアルを読むことも良い勉強になります。

さまざまな技術書やマニュアルを読むことで、インフラエンジニアにとって必要な専門用語やフレーズが自然に身につき、業務に直接関連する英語力を高められます。また、読解速度も向上し、より効率的な情報収集が可能になるでしょう。

インフラエンジニアが実務で使う主な英単語

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インフラエンジニアが、実際の業務でよく使用する英単語をいくつか紹介します。一般的なビジネスシーンではあまり使わない専門的な用語も多いので、少しずつ語彙を増やしていきましょう。

・function:機能 ・High Availability (HA):高可用性 ・Latency:遅延時間 ・Virtualization:仮想化 ・Authentication:認証 ・Encryption: 暗号化 ・Vulnerability:脆弱性 ・Scalability:拡張性 ・Elasticity:弾力性 ・Restore:復元 ・Replication:複製 ・Query:問い合わせ

英語を習得してキャリアアップを目指そう

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インフラエンジニアが英語を習得すれば、最新の情報にいち早く触れられるうえに、仕事の幅が大きく広がってキャリアアップも目指せます。今後は外国人エンジニアの増加も見込まれることから、英語力を身につけておいて損はないでしょう。

企業によっては、英語の習得をサポートしてくれる福利厚生や研修制度を設けているケースもあります。しかし、公開されている求人情報を探しても、なかなかそういった企業を見つけ出すのは難しいものです。

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