インフラエンジニアに夜勤が必要な理由とは
ITインフラの運用保守を担当するインフラエンジニアは、その仕事内容のため、他のITエンジニアに比べると夜勤が必要な場合がある職種です。インフラエンジニアへの転職やキャリアチェンジを検討している方の中には、夜勤について気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、インフラエンジニアの夜勤について気になる方のために、そもそも夜勤が必要な理由や、夜勤のメリットについて解説し、夜勤の注意点、回避する方法などについても解説します。
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インフラエンジニアの夜勤のメリットや注意点について知ろう
インフラエンジニアの夜勤は、監視業務やシステム導入の際などに行われることが多く、夜間の勤務であることから大変なこともあります。しかし、夜勤手当などで収入アップが期待できるなど、いくつものメリットもあります。
インフラエンジニアとして働くことを検討する場合、夜勤についてもしっかりと知っておくことで、自分の夜勤に対する捉え方を明確にし、どのような働き方をしたいかを具体的に考えてみることが重要です。
インフラエンジニアの仕事内容とは
ここでは、そもそもインフラエンジニアとはどのような職種なのか、年収はどれくらいかという基本的な情報について解説します。
インフラエンジニアの概要
企業や組織がシステムやインターネットを利用するために必要なサーバやネットワークを、ITインフラと呼びます。インフラエンジニアは、情報システムの基盤となるITインフラについて、計画から導入・運用・保守までトータルに担当するエンジニアです。
近年ではクラウドサービスの活用も増え、クラウド上でのサーバ構築やソフトウェアの導入・設定・運用を担当するケースも増えてきています。
インフラエンジニアの年収
インフラエンジニアに近いシステム運用エンジニアの年収は「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は448万円(※2023年2月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のIT運用・管理(顧客情報向け情報システムの運用)を参考にすると、平均年収608万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、インフラエンジニアは一般平均年収よりも、やや高めであることが分かります。
インフラエンジニアは、インフラの運用管理・保守などに必要なインフラに関する知識や技術だけでなく、ステップアップしてインフラを設計・構築できる上流工程を担当したり、インフラ運用チームのマネジメントができる能力を身につけたりすることで、さらに高収入を目指すことが可能です。
【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
インフラエンジニアに夜勤がある理由
インフラエンジニアには、なぜ夜勤が必要なのでしょうか。理由として、24時間稼働するシステムやサーバの監視が必要なこと、システム導入やバージョンアップは主に夜間に行うこと、トラブルへの対応が必要な場合があることなどが挙げられます。
24時間稼働するシステムやサーバの運用管理のため
多くのWebサイトやWebシステムは、時間帯を問わず利用されます。例えば、WebサイトやECサイトSNSなど、24時間稼働していて夜間帯もユーザがアクセスするサービスも少なくありません。
そのため、夜間帯でもサーバや通信回線のトラフィックやログを監視し、アクセスの集中やシステム障害の発生がないかを常時監視する必要があります。これが、インフラエンジニアに夜勤が必要とされる理由の1つです。
アクセス集中によるサーバダウンや、場合によってはサイバー攻撃などの異常をいち早く検知し、すぐに対処してサービスへの影響を最小限にとどめることが、インフラエンジニアに求められる大きな役割です。
インフラのメンテナンスやシステムバージョンアップ作業のため
インフラのメンテナンスやシステムバージョンアップ作業は、機器の再配置やケーブルの抜き挿し、コンピュータの再起動など、日中の通常業務の時間帯に行うと支障が出る作業を含む場合があります。
作業による影響を最小限に抑えるために、メンテナンスやシステムバージョンアップはインフラの利用者が少ない夜間に行われることが多いです。これらの作業を行うために、インフラエンジニアには夜勤が必要です。
トラブル対応のため
24時間稼働しているシステムにおいては、夜間にトラブルが発生することも十分考えられます。夜間帯であっても、トラブルが発生したら直ちに対応し、サービスを復旧させることがインフラエンジニアの役割です。
また、日中にトラブルが発生した場合に、一時的な対処をほどこしてアクセスが多い日中の時間帯を乗り切り、本格的な調査や復旧を、時間が取りやすい夜間に行うこともあります。夜間帯のうちにトラブルシューティングを行って、翌朝には正常運転できるようにするのも夜勤の仕事内容です。
インフラエンジニアの夜勤のメリット
インフラエンジニアにとって、24時間稼働するITインフラの運用のために夜勤が必要なことはお分りいただけたと思います。夜勤は一般的に辛いものと思われがちですが、見方を変えれば良い点も見えてきます。ここでは、夜勤で働くメリットについて確認していきましょう。
シフト制で残業は少なめ
インフラエンジニアは、24時間体制でITインフラを運用することから、3交代制でシフトが組まれていることが多いです。
決められた仕事内容で、時間通りに交代となることがほとんどのため、ほかのITエンジニアに比べて残業の頻度は少ない傾向にあります。そのため、プライベートの予定が立てやすいというメリットがあります。
日中の時間を有効に使える
夜勤で勤務すると、夜間帯が勤務時間である代わりに、日中帯を自分のプライベートな時間として使うことができます。役所関係や銀行など、日中帯でなければ開いていない窓口や、一般的な仕事終わりである夕刻以降には混雑する商業施設などにも、日中の時間を使って行くことができます。
また、他の勤務者とは通勤時間が異なるため、通勤ラッシュに遭遇することがないのも大きなメリットです。
夜勤手当が付く
夜勤の最も直接的なメリットの1つが、夜勤手当が付くことです。労働基準法では、22時〜翌5時の労働に対して基礎賃金の25%以上を上乗せすることが定められており、インフラエンジニアの夜勤がこの時間帯を含む場合、当然この夜間手当が支給されます。
インフラエンジニアの夜勤についての疑問点
ここでは、夜勤を行うときに気をつけたい注意点や、夜勤を回避する方法などの疑問点について解説します。
インフラエンジニアが夜勤を行う場合の注意点
夜勤を行う場合、夜勤のみの夜勤専属となる場合と、日勤と夜勤を交互に行う場合があります。どちらの場合も、生活リズムが崩れやすくなるため、体調管理には十分気を付ける必要があります。
夜勤専属の場合は、昼夜逆転の生活になりますし、日勤と夜勤が混在するシフトの場合は、シフトに合わせて生活リズムを切り替えなければなりません。
どちらの場合も、睡眠時間を十分に取り、日頃から体を動かしたり、意識的に太陽の光を浴びたりするよう心がけるなど、健康を保つ工夫を行うことが重要です。
インフラエンジニアが夜勤を回避する方法はあるか
職場によっては、24時間勤務の3交代制で、日勤帯のみの要員として働ける職場もありますが、職場次第です。特に未経験からの場合、最初は運用や保守の担当となり夜勤の対象になるケースも多いため、最初から日勤を希望する場合は、日勤者を募集している求人を探すと良いでしょう。
また、インフラエンジニアが夜勤を行うことがあるのは、主にシステムの管理やメンテナンスなど、運用保守に関わる業務を担当する場合で、クライアントとの要件定義・インフラ設計などの上流工程に当たる業務は、基本的に日勤で行われます。
そのため、夜勤を回避するために上流工程を担当する上位インフラエンジニアを目指す方法もあります。より幅広いインフラ系の知識やスキルを学び、ネットワークの設計や構築を行うことができるようになることを目指すと良いでしょう。
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ここまで、インフラエンジニアの夜勤について解説しました。インフラエンジニアには、ITインフラを守るための重要な役割として夜勤があることが分かりました。夜勤シフトの体制は企業により異なりますので、自分が希望する働き方ができる企業を見つけることが大切です。
しかし、自分が希望する条件のインフラエンジニアの求人を1人で探すのは大変なものです。希望の求人が見つかっても、面談の準備や自己PRの材料を揃えるなど、考えなければならないことはたくさんあります。
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