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プログラミングのフローチャートとは?概要から書き方までを紹介
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プログラミングのフローチャートとは?概要から書き方までを紹介

アンドエンジニア編集部
2023.05.07
この記事でわかること
フローチャートはプログラムの処理の流れを表現しており、プログラムの設計段階で作成されることが多いです
フローチャートを記述することで、作業の効率化や、無駄な設計を事前に避けられます
フローチャートの記述方法は一定のルールがあり、処理の内容にしたがって使う記号などが違います

フローチャートはプログラムの設計時などで使われる

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フローチャートはシステムの設計をする時や、業務の流れを整理する際に使う図のことを指します。特にプログラミングにおけるフローチャートは、プログラムの処理の流れをイメージ化したもので、プログラマーを始めとしたプログラムの設計者にとっては必要不可欠なツールと言えます。

今回は、そんなプログラミングのフローチャートの概要やメリット、書き方のルールをご紹介します。フローチャートをまだ書いたことがない人も、本記事を参考にしながら一緒に書き方を学んでいきましょう。

フローチャートが使われる場面

まずは、フローチャートが使われる場面について詳しく説明します。プログラミングのフローチャートが使われる場面は、主に機能の概要をまとめるタイミングと、プログラムの処理を整理するタイミングの2つです。

機能概要を整理するフェーズでは、機能の流れを分かりやすく表現するためにフロー図を使います。

例えば「データをチェックし、問題がなければ、そのデータをフォーマットの指定箇所に出力する」というような場合に、フローチャートを使います。

上記のような機能概要を整理できたら、次にプログラムを記述していきます。しかし、プログラムをいきなり記述してしまうと無駄な記述やミスが増えてしまうかもしれません。そのため、プログラムを書き始める前に、処理の内容を詳しくフロー図で表すことが多いです。

このように、プログラムのフロー図はプログラミングを始める前に使われます。プログラマーの方は業務でもフロー図を求められることも多いですが、それ以外にも自分の頭の中を整理するためにフロー図を書く人も多くいます。

フローチャートを使うメリット

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フローチャートは機能の概要を整理したり、プログラムの処理を整理したりするために使われているとお分かりいただけたかと思います。

このフローチャートを上手く活用すると、プログラミングをする際に様々なメリットを得ることができます。ここからは、フローチャートを使うメリットを詳しく紹介していきます。

作業効率が上がる

プログラミングを行う前にフローチャートを書いておくことで、次に何を記述すべきかすぐに分かります。また、複雑な処理をプログラミングしないといけない場合、フローチャートを見ながら記述することで、ミスが減ったり作業の進捗を把握したりできます。

フローチャートをいちいち書くのは手間と感じる人もいるかも知れませんが、事前にフロー図を書いておいた方が、プログラミングをする際に楽でしょう。

無駄な設計をせずに済む

フローチャートで事前に処理の流れを考えておくことで、プログラミングにおける処理の書き漏れを減らすことができます。

また、フロー図を書いた時点で無駄な設計がないか確認できますので、プログラミングの際に無駄な処理を書くこともなくなります。そのため、フローチャートを記述した方が質の高いプログラムを書くことも可能になります。

メンバーに共有できる

フローチャートを書くことで、チームのメンバーと情報共有しやすいこともメリットとして挙げられます。開発の現場では、複数人でプログラミングの作業をすることが多いため、プログラミングを行う前に、処理の流れを事前に他の人と共有する必要があります。

この時に、図として分かりやすく表現されているフローチャートを活用すれば、他のメンバーともスムーズに情報共有を行うことができます。

フローチャートには書き方のルールがある

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業務フローの整理や、プログラム設計の際に欠かせないフローチャートですが、使う記号などはルールが定められています。

ここからは、フローチャートの書き方や使われる記号を紹介します。フローチャートを書くことの多いプログラマーの方はもちろん、そうでない方もフローチャートを読む場面は数多く出てきます。

それほど難しい内容は出てきませんので、この機会にぜひ覚えてみましょう。

処理の流れを上から下に記号を書いていく

フローチャートには、様々な記号があり、その記号に1つずつ処理を記載していきます。そして、その処理を線でつなげて行くことで処理の流れを表すことができます。

例として、下の図を見てみましょう。複数の処理が記号で囲まれていて、それぞれが線で繋がれています。実際の処理では、この上の記号に書かれている処理から順番にプログラムが実行されます。

また、それぞれの記号の意味については、この後で詳しく説明します。現段階では、フローチャートというのは上から下に処理が流れるというポイントをおさえましょう。

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【図】:フローチャートの例

フローチャートの各記号には意味がある

先の例で見たように、フローチャートには様々な形の記号が使われています。記号の形によって、処理の意味合いが変わりますので、しっかり覚えましょう。ここからは、基本的なフローチャートの記号と意味を説明していきます。

■端子 端子とはプログラムの開始と、終了を意味する記号です。下図のような形を用いて表現するのが一般的です。プログラムのフローチャートを記述する際には、必ず処理の始まりと終わりにこの記号を記載しましょう。

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【図】:端子の記号

■処理 何かしらの処理を行いたい場合には、処理と呼ばれる四角形の記号を用います。下図のように、処理記号の中に、どのような処理を行うのかを記載してください。また、処理は1つずつ記載するようにしましょう。

ちなみに、処理の内容によって次の処理が変わる場合は、この後に説明する「条件分岐」の記号を使用してください。

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【図】:処理の記号

■条件分岐 プログラミングのif文などを使って、条件分岐を行う場合は、下図のようなひし形の記号を使います。また、この条件分岐の記号を使用する場合は「Yes」・「No」で処理記号の後の線を分けましょう。

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【図】:条件分岐の記号

■繰り返し処理 繰り返し処理を行いたい場合は、この記号を使用します。繰り返し処理の始まり(①)と終わり(②)は下図にあるようにセットで使いますので、両方記載しましょう。

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【図】:繰り返し処理の記号

入出力 情報を入出力するタイミングで使用する記号です。特定のデータを読み込みたい場合や、出力をしたい時に使います。

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【図】:入出力の記号

フローチャートを書く時に便利なツール

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フローチャートの書き方は、それほど難しくないとお分かりいただけたかと思います。ただ、フローチャートで使用する記号を、1から全部手書きで記載するのは非常に手間がかかります。

そこで、既に提供されているフローチャート作成機能を活用してみましょう。ここからは、フローチャートの作成ができるツールをいくつかご紹介します。無料で使えるものもありますので、いくつか試して自分にあったツールを見つけてください。

Google Docs

こちらはGoogleが提供しているドキュメント作成ツールです。その中の機能に、フローチャートを使う機能が用意されています。Googleのアカウントを持っていれば使用できますので、アカウントを持っている方は、ぜひ使用してみましょう。

ここからは、簡単にGoogle Docsでフローチャートを書くための手順をご説明します。まず、ドキュメントを起動し、「挿入」「図形」「新規」の順に選択します。

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【図】:ドキュメントから描画ツールを開く

すると、画面が切り替わります。フローチャートを描画できるようになりますので、図形のアイコンを選択し、下図のように追加したいフローチャートの形を探しましょう。

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【図】:描画ツールで図形を追加する

【参考】:Google Docs 公式

Canva

Canvaは様々なデザインを作成できるツールです。有料プランもありますが、会員登録すれば基本的には無料で使用できます。新規で全く新しく図形を書くこともできますが、トップページの検索窓から「フローチャート」と検索すると、テンプレートも沢山出てきます。下の図はフローチャートを検索した結果です。

テンプレートを活用できれば、より簡単にフローチャートを作成することができるので便利なツールといえるでしょう。

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【図】:Canvaでフローチャートを検索した結果

【参考】:Canva 公式

Excel

Microsoft社のExcelでも、フローチャートを作成することができます。普段の業務でExcelを使い慣れている方は、この機能を使ってフローチャートを作成するのもおすすめです。

使い方は簡単で、Excelを開き、「挿入」から「図形」を選択すると、フローチャートで使用する記号が出てきます。ここから使いたい図形を選択するだけでフローチャートの記号を記述できます。

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【図】:Excelにおけるフローチャートの記号

【参考】:Microsoft Excel 公式

フローチャートを活用して業務を効率化しよう

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IT業界では特に良く使用されるフローチャートですが、記述方法はそれほど難しくありません。基本的な書き方さえマスターできれば、業務やプログラムの整理をする際に非常に役立ってくれます。

また、現在ではフローチャートを書くためのツールも充実しています。まだフローチャートを作成したことがない人も、本記事を参考にしつつフローチャートを書いてみましょう。

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