プログラミングとは?
プログラミングとは何かについてまずは解説します。プログラミング言語やプログラマの定義についても説明します。
プログラミングはプログラムを作る作業
プログラミングはプログラムを作る作業のことをいいます。プログラムとはコンピュータに対する命令文のことです。命令文をコンピュータに読み込ませることで、コンピュータは特定の動作を行うことができます。
コンピュータは人間と違い、疲れることなく動作し続けることが可能です。コンピュータに特定の動作を連続して行わせることで、人間の代わりに作業させたり何らかのサービスを作ったりすることができます。
プログラミング言語とは?
プログラミング言語とはプログラムを記述する際の言語のことです。コンピュータは「1」と「0」で書かれた機械語しか読み解くことができません。従来は機械語で直接命令を行っていたのですが、機械語は人間によって読みにくく命令文を完成させるのが大変でした。
そこで、プログラミング言語という人間でも比較的わかりやすい言語でプログラムを書き、それを専用の機械に機械語に翻訳させて命令するという流れになりました。
プログラミング言語にはJavaやC言語などさまざまな種類があり、それぞれ文法や機能が異なるため、用途に合わせて使い分けるのが基本となります。
プログラマとは?
プログラマとはプログラミングを行う職種のことです。プログラミング言語の文法を覚えて命令文を書き、システムやアプリなどを作ります。プログラマはIT企業や一般企業の情報システム部門などで働いています。
プログラミングで何ができる?
続いて、プログラミングで何ができるかについて解説します。私達の身の回りにあるものにも、プログラミングによって作られたものは数多くあります。
アプリ・ゲームの開発
プログラミングを行うことでアプリ・ゲームの開発が可能です。たとえばTwitterなどのSNSアプリやNintendo Switchなどのゲームソフトはプログラミングによって作られています。Web系企業やゲーム企業はアプリ・ゲームを開発して販売することで売上を出しています。
業務効率化
プログラミングを行いコンピュータに特定の動作を自動で行わせることで、業務が効率化されることもあります。たとえばExcelに文章をコピーするプログラムを書けば、毎日決まった時間にコンピュータにその動作をさせることができ、自分で作業をしなくてよくなります。
プログラミングによって一通りの業務を自動化することも可能です。業務効率化のための大規模なシステムを業務システムと呼び、業務システムを専門に開発するIT企業もあります。
データの分析
プログラミングによってデータを分析することも可能です。データの規則性を見つけるプログラムを開発することでデータ分析が可能になります。たとえば、企業の売上データをコンピュータに読み込ませることで、売上が多い商品は何か、どの時間帯がもっとも売上が良いかなどを分析し、売上アップに結びつけることが可能です。
また、最近ではデータの分析方法をコンピュータが自ら編み出し、人間には導き出せない分析結果を出す、人工知能コンピュータも注目されています。
プログラミングに関連するIT用語
続いて、プログラミングに関連するIT用語について解説します。ソースコード、実行形式、コンパイル・インタプリタ、バグ・デバッグといったプログラミングと共によく出てくる用語の意味をまとめました。
ソースコード
「ソースコード」とはプログラミング言語を使って記述したプログラムのことであり、「ソース」とも呼ばれています。また、ソースコードが書かれたファイルは「ソースファイル」と呼ばれています。ソースファイルをコンピュータに読み込ませることで、コンピュータに命令を出すことが可能です。
実行形式
「実行形式」とはコンピュータの動作形式のことをいいます。コンピュータはソースコードを読み込んだ後、機械語に翻訳した後に動作を行います。機械語に翻訳する方法にはいくつかの種類があり、プログラミング言語によって異なります。
コンパイル・インタプリタ
「コンパイル」は機械語に翻訳する方法の1つです。コンパイルではプログラムをまとめて機械語に翻訳し、それから実行します。コンパイルとは反対にプログラムを1行ずつ翻訳して実行する方法もあり、「インタプリタ」と呼びます。
バグ・デバッグ
「バグ」とは、プログラムの不具合や間違いのことをいいます。アプリやシステムを開発する場合、バグを1つずつ取り除く必要があります。また、アプリやシステムを世に公開する前にテストを行い、バグがないかを確認します。開発途中のプログラムからバグを探して修正する作業を「デバッグ」と呼びます。
プログラミングを学ぶメリット
続いて、プログラミングを学ぶメリットを解説します。これらのメリットを享受したい方はプログラミングを学ぶことをおすすめします。
お金を稼げる
プログラミングを学べばプログラマとしてIT企業などに転職でき、お金を稼ぐことが可能です。アプリやシステムの開発の需要が高まっているため、プログラマの市場価値も上がっています。また、個人でアプリを開発して稼ぐことも可能です。たとえば個人でスマホでできるゲームを開発し、副業収入を得ている人などもいます。
論理的思考力を高められる
プログラミングを学ぶことで論理的思考力も高めることが可能です。コンピュータに特定の動作をさせるにはどのようなプログラムを書くべきか考えることで、論理的に考える力が培われます。
論理的思考力はプログラマのみならず、多くの仕事で役立つスキルです。たとえばプレゼンテーションを行う場合も道筋立てて矛盾なく話せることで、聞き手に対する説得力を高めることが可能です。また、情報収集を行う場合なども論理的に考える力があれば、自分にとって有意義な情報のみを取捨選択しやすくなります。
身の回りの作業を効率化できる
プログラミングを学ぶことで身の回りの作業を効率化できるメリットもあります。たとえばファイル作成やブラウザ操作、スクレイピング、WordやExcel操作など、プログラミングによってあらゆる作業を自動化できます。面倒だと感じる業務があれば、プログラミングで自動化できないか考えてみることが大切です。
会社で自動化プログラムを作成すれば、自分の作業効率が上がるだけでなく、他の従業員の作業効率も上げることができ、会社での評価を高めることも可能です。
プログラミングの始め方
ここまで読んだ方の中にはプログラミングを自分でも試したい方も多いでしょう。そこで、プログラミングの始め方について簡単に解説します。
作りたいものを決める
まず最初にやることは作りたいものを決めることです。作りたいものを決めないと、どのプログラミング言語を学ぶべきか決められないからです。たとえば同じアプリでも、Webアプリやスマホアプリ、業務系アプリなどさまさまな種類があり、使われるプログラミング言語も異なります。
作りたいものがない場合は、既存のWebサービスなどを参考にしたり、プログラミング言語ごとに作れるアプリについて調べてみたりするのが良いでしょう。
パソコン・ネット環境を準備する
プログラミングを行うにはパソコンが必要です。スマホやタブレットでプログラミングを行うのは難しいです。パソコンのスペック面に関しては最初はそこまで気にする必要はありません。プログラミングになれてきて難しいことにも挑戦したいと思ったら、それに合わせたパソコンを購入する必要があります。
また、プログラミングを行う場合ネット環境もあった方が良いです。ネット環境がないと、必要なソフトや画像データなどをインストールできませんし、分からないところを調べる際にも不便だからです。
開発環境を構築する
パソコンを用意したら開発環境を構築する必要があります。自分のパソコンでプログラムを書くためにまずテキストエディタの用意が必要です。テキストエディタは無料のものでも問題ありません。初心者におすすめのテキストエディタは、サクラエディタやAtomです。
また、プログラムを実行するためのソフトもインストールする必要があります。この実行環境の構築が初心者にとってもっとも難しいと言われています。慣れていない方は、できれば経験者の方に教えてもらいながら行った方が良いです。また、PHPやPythonなど比較的実行環境の構築が簡単なプログラミング言語もあるので、最初はそのような言語を選択するのも手です。
【参考】:サクラエディタ
【参考】:Atom
プログラミング言語を覚える
開発環境を構築したら、プログラミング言語の文法を覚えていくことになります。1つのアプリやシステムを作れるようになるには、ある程度の学習時間を有します。あくまで目安ですが、200時間程度の学習時間が必要と言われています。
プログラミングの学習方法にはさまざまな方法があります。書籍を購入したり、オンラインの学習サイトを活用したり、プログラミングスクールに通ったりなどです。どれも一長一短なので自分に合った学習方法を選択するようにしましょう。
プログラミングを学ぶことにはさまざまなメリットがある
本記事ではプログラミングとは何かについて解説しました。プログラミングを学ぶことにはさまざまなメリットがあります。プログラミングによって日頃の業務を効率化できることもあるため、エンジニアを目指さない場合でもプログラミングを学ぶことはおすすめです。プログラミングに興味がある方はこの機会に勉強してみましょう。
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