プログラミングに興味があるが目的がない人は多い
プログラミングに興味はあるが目的がないという人は多いです。「プログラミングは稼げる」「これからプログラマーは市場価値が上がる」という情報は特にネット上に多くあり、それを見た人がとりあえず勉強をはじめてしまう場合が多いためです。
たしかに、プログラミングを学べば転職しやすくなったり、市場価値を上げることに繋がったりするのは事実です。学ぶ動機は「稼げるから」でも良いのですが、ある程度学習を進めたら、プログラミングで何がしたいのかを決めていくことが肝心です。
目的がないとプログラミングスキルは身につきにくい
目的がないとプログラミングスキルは身につきにくくなってしまいます。プログラミング学習は挫折率がとても高いと言われており、せっかく勉強したものの転職レベルまでスキルアップできずに終わってしまう人もいます。
転職レベルのプログラミングスキルを身につけるには、200時間程度必要と言われています。何が作りたいかを明確に決めることでモチベーションを維持しやすくなり、学習を途中で挫折しにくくなります。
プログラミングでできること
プログラミングで何ができるかを知らないと、そもそも作りたいものを考えることができないでしょう。そこでプログラミングでどういったことが実現するのかについて解説します。
業務効率化
プログラミングを行うことで身の回りの細かい作業を効率化させることが可能です。たとえばWordやExcelの書き込みや表の作成を自動化したり、毎日決まった時間に集計作業を行えるようにしたりなどです。仕事や趣味で「この単純作業は面倒くさい」と感じることも、プログラミングで自動化できる可能性があります。
プログラマーに転職すると入社当初は大規模なシステムやアプリの開発よりも、社内で使う便利ツールなどの開発を任されることが多いです。そのため、転職前に業務効率化ツールを自分で作ってみるのはおすすめできます。
Webサイト作成
HTML・CSSだけでなくプログラミング言語を使うことによって動的なWebサイトを作ることも可能です。動的なサイトとは、入力内容がそのときによって変わるページのことであり、SNSやECサイトなどが該当します。また、入力フォームなどもプログラミングによって作ることが可能です。
アプリ開発
プログラミングによってスマホアプリやWebアプリも作ることが可能です。ネットやSNSの普及によりアプリを使う人は最近増えたため、アプリ開発の需要は高まっています。アプリ開発を行う企業は多くありますし、個人でもアプリ開発で稼ぐ人は多くいます。
ゲーム開発
任天堂Switchのような家庭用ゲームのソフトもプログラミングによって作ることが可能です。ただし、ゲームは個人で作るのはハードルが高いかもしれません。キャラクターのアニメーションなどをすべてプログラムしないといけないうえに、BGMやイラストまで用意する必要があるためです。
プログラミング学習に目的が必要な理由
プログラミング学習に目的が必要な理由を解説します。目的を決めずに学習を進めてしまうとどういったことが起こるのかについて説明します。
モチベーションが続きにくい
どんな勉強にせよゴールをあらかじめ決めないと、何のために勉強を行っているのか分からなくなりモチベーションが続かなくなってしまいがちです。特にプログラミング学習は長い期間行う必要があるため、モチベーションを維持することは大切です。
吸収率が悪くなる
プログラミング学習は手を動かして実際にソースコードを書きながら学ぶことが大切です。手を動かさず参考書を読むだけの学習方法だと、記憶に定着しにくく学習が遅れてしまうことが多いです。プログラミングの目的がないと、自分でシステム・アプリを作ってみようという気持ちにならず、手を動かす学習を避けてしまう恐れがあります。
言語によって開発できるものは異なる
プログラミング言語は種類によって開発できるものが異なります。たとえば、PHPはWebアプリ開発以外にはほとんど使われることがありません。そのためPHPを学び終えた後に「本当はスマホアプリ開発がやりたかった」と思うと、また別の言語を勉強する必要性が出てきます。他の言語を1から覚えるのは大変ですので、目的を決めたうえで言語を選択するのが大切です。
プログラミング学習の目的を見つける方法
プログラミング学習の目的を見つける具体的方法について解説します。これら3つはすぐにでもできることですので、実践してみることをおすすめします。
身の回りで不便だと思うものを探してみる
日々の業務で、毎日同じことを繰り返していることがないか確認してみましょう。たとえば毎回ファイルに同じことを書き込んでいる場合、その作業をプログラミングで自動化できる可能性があります。このように、身の回りで不便なことや非効率だと思うことを探すことで、作りたいものを見つけられることもあります。
セミナーに参加したり本を読んだりする
セミナーに参加したり本を読んだりして知見を広げるのもおすすめです。プログラミング関連の本を読むことで、各プログラミング言語で具体的に何ができるのか学ぶことが可能です。また、セミナーに参加することで、今まで知らなかったプログラミングの可能性が見えてくることもあります。
【参考】:マイナビIT エージェント
プログラミング学習の目的を見つけたら次にやりたいこと
プログラミング学習の目的を見つけたら次にやりたいことを3つ解説します。これら3つを行うことで、プログラマーとしての転職を実現しやすくなります。
学習スケジュールを立てる
学習のゴールが決まったら、そのゴールへ向かうためのスケジュールを立てるのが良いです。たとえば「1ヶ月後までにPHPの文法をマスターする、2ヶ月目はライブラリの使い方を覚える」といった感じに1ヶ月ごとの目標をまず決め、それから1日ごとのノルマを定めましょう。
学習スケジュールを立てることで効率的にプログラミングを学ぶことができます。また、後何日勉強すれば良いかが可視化されるため、モチベーションを維持しやすくなるメリットもあります。
コミュニティに所属する
プログラミング言語ごとにいくつかのコミュニティがあるので、どれか1つに所属してみることをおすすめします。コミュニティに所属することで、プログラミング学習で分からないことを先輩に相談したり、プログラミング言語の最新情報を得たりすることが可能です。
また、コミュニティで一緒に勉強する仲間を作れば、モチベーションをアップさせることができます。このようにコミュニティ参加には多くのメリットがあります。
企業について調べる
プログラミングで何を作りたいかを決めたら、その開発に携われる企業についても調べることをおすすめします。その企業に転職するためにはどんなスキルが必要かを知るためです。
たとえば、Webアプリ開発企業に転職する場合、プログラミング言語のスキル以外にも、サーバ・ネットワークやGitHubなどの知識、HTML・CSSなどのスキルも身につけた方が良いでしょう。企業について調べることで、プログラミングのほかに何を勉強すべきかが見えてきます。
また、その業界で今トレンドとなっている分野は何かや、今後どのように伸びていくかも調べると良いです。転職活動時に将来性のある企業を見つけやすくなります。
興味がある開発ができるIT企業に転職するために
プログラミングで何を作りたいかを決めても、それが実現できる企業に転職できるとはかぎりません。業界・業種によっては転職難易度が高く、転職が難しい場合もあります。
興味がある開発ができるIT企業に転職するには、選考対策をしっかり行う必要があります。しかし、選考対策といっても何からはじめて良いのか分からない方がほとんどでしょう。
そこで利用を推奨するのがマイナビIT エージェントです。
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