プログラミングの関数とは何なのか
プログラミングを始めると、関数という用語が出てきます。学校で数学を習った際に関数と聞いて、体が受け付けない方もいるかもしれません。
ここでは、プログラミングの関数とは何なのかという前提から解説していきます。この解説を通じて、最初の壁を突破すると次のステップへの目標が見えてくるでしょう。
関数は同じ処理を繰り返して実行する役割がある
プログラミングの場面では似たような処理を行うことが多くあります。その際に、何度も記述する手間を省くために、一連の処理をまとめて実行する「関数」を使って効率的化させます。
関数と聞くと難しく思えるかもしれませんが、例えば関数という調理器具に食材をセットすることで、自動的に料理が仕上がって出てくるようなイメージで捉えると理解しやすいかもしれません。
プログラミングを難しく考えず、プログラミングに取り組むハードルを下げることで、少しでも学習を進めることができるでしょう。
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プログラミングの関数を分かりやすく
ここでは、プログラミングの関数について、初心者の方でもわかる用語を中心に、説明していきます。ここで示す内容がわかると次のステップに入り、より詳細な学習を目標をもって進めることができるでしょう。
関数の役割
関数は古くから用いられている手法で、同じ処理を繰り返し実行する役割があります。使用メモリー量を抑えるとともに、呼び出し側のプログラムを変更しても利用できるため、効率的な開発作業と安定した実行環境には欠かせないものです。
関数でできること
関数でできることはいくつかあり、プログラミングでは古くから一般的に利用されています。
1つは、プログラミングの命令をまとめて、機能として登録することができることです。何回も繰り返し起動される共通の処理を標準登録することができます。
続いて、機能に名前をつけることで、何をする処理なのか分かりやすく登録できることが挙げられます。機能をソースごとに別々に名前付けせずに共通化することで、汎用的なライブラリに用いることができます。
関数の処理は、値を引数として受け付けて、関数の内部で必要な処理を行い、完了した結果を値として返すという、一連の流れに従います。そのため、異なる関数の場合でも作法の共通化を図ることができます。
関数の例
関数は、個々のプログラミング言語の学習を進めるタイミングで詳しく説明があります。ここでは、そのイメージをつかんで置くと良いでしょう。
関数の例ですが、Pythonの場合の関数の使い方は次のようになります。自分で関数を作るには、次のようにdefで定義します。
def my_func(num):
return num*num
i=10
ret=my_func(i)
print("i=",i,", ret=",ret)
JavaScriptの関数の使い方は次のようになります。自分で関数を作るには、次のようにfunctionで定義します。
function my_func(num) {
return num*num;
}
i=10;
ret=my_func(i);
console.log("i=",i,", ret=",ret);
関数の種類
関数の種類は非常に多く、数学の関数式それぞれに数学ライブラリが提供されています。また、表計算ソフトにおいても、数百の関数が用意されています。また、数学関数の他に、業務固有の関数などもあります。さらに基本ソフトウェアであるOSを制御するシステム関数などもあります。
関数の名称や使用方法は、個々のプログラミング言語によって定義されており、同じプログラミング言語では再利用が可能です。共通で用いる関数はあらかじめ組み込み関数として提供されます。
関数のメリット
関数が長らく利用されている理由は、多くのメリットがあるからです。具体的には、プログラムコードが整理され、コード量が削減できることが挙げられます。その結果としてプログラムコードが見やすくなり、新たに作成するコードもシンプル化が可能です。
また、プログラムコードが再利用できるので、プログラマーがコードの処理を意識せずに利用できることが挙げられます。専門的な処理を関数化することで誰でも利用することができます。
Pythonでは、データサイエンスのライブラリが多数登録されており、必要に応じて利用することができます。そのため、データ分析や機械学習などで数多く利用されています。
プログラミングの関数知識を活用できる職種の年収
プログラミングの関数知識を活用できる代表的な職種に、プログラマーがあります。
プログラマーの年収は「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は344万円(※2023年7月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のエンジニア/プログラマを参考にすると、平均年収592万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、プログラマーは一般平均年収よりも、やや低めから、やや高めであることが分かります。
プログラマーは、フロントエンドからバックエンドシステムまでカバーします。またシステムソフトウェアから顧客向けソフトウェア開発まで多様な用途があり、経験に応じて高い収入が得られます。
【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
プログラミングの関数を難しく感じさせる理由
プログラミングの関数を難しく感じさせる理由には、そもそもプログラミング自体を学ぶ必要があることが挙げられます。プログラミングに取り組むハードルを下げることで、ちょっとでも学習を進めることができるでしょう。
プログラミング自体よりも用語が複雑
プログラミングとは、プログラムを作成することですが、これでは初心者の方は余計こんがらがってしまいます。用語の解説に新たに用語が登場し、無限に新しい用語が続いてしまいます。そのため1つの用語を調べると、いくつもの用語の理解が必要になる場合があります。
日常で使用する言語とギャップがある
プログラミングで使用する言語を、ソースプログラムあるいはソースコードと呼びます。この時点では、人が編集できるようにテキストファイル形式で格納しています。
この命令のルールとなる仕様や用法は、プログラム言語ごとに定義されています。大半のプログラム言語は欧米で開発されたもので、英語の記述に基づく宣言や指示が必要です。また、この言語仕様もプログラム言語毎に異なりますので、日本人、特に初心者にはハードルが高く感じるかもしれません。
直接目に触れることが少ない
プログラミングで用いるソースコードはソフトウェアですので、ハードウェアと異なり直接日常生活で目にする機会は少ないでしょう。そのため、編集内容がどのようなものか、すぐに理解するのは労力や経験が必要です。また、作成したソースコードがどのように実際に動作するのかは、経験が必要な部分もあります。
プログラミングのスキルアップと能力開発の目的
プログラミングに慣れてくると、色々な知識が吸収できます。それによって自身のスキルアップや活用などを行うことができます。またプログラミング能力を活かしたあらたな仕事に挑戦することもできるでしょう。具体的には、以下のような効果が期待できます。
自身の能力開発と学習意欲の向上
自身の目標に合わせて、能力開発に役立てることができます。目標を細かく設定することで、学習意欲の維持や向上とともに、次の目標に挑戦することもできます。特にプログラミングはさまざまな範囲で活用できますので、目標も多様に設定できます。
仕事や趣味に活用できる
プログラミングの知識で得たことを、直接仕事や趣味に活用することができます。仕事でも表計算ソフトでは関数が良く使われますし、ちょっとしたコードを使ってオフィスソフトを制御することもできます。趣味としては、ゲームソフトやツールなども簡単に作成することができます。
新しいキャリアを目指すことも可能に
将来の目標に合わせて、そのスキルを求める仕事や企業の選択の幅が広がります。特にプログラミングは多くの用途がありますので、コンピュータ業界に限定されず、オフィス業務から産業システムなど仕事の範囲が拡大します。
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プログラミングの基礎が身に着いたら
これまでの話をまとめると、プログラミングの関数の処理は、値を渡して結果をもらうもので、一連の流れに従って行います。関数は、繰り返し使えるメリットがあり、ソフトウェアの開発効率向上に役立ちます。
関数は、プログラミング言語の基礎的な仕組みです。その仕組みがわかったら仕事に活用することができます。また、プログラミングの知識を必要とする用途は拡大しており、プログラミングの初心者やエンジニアの未経験者採用企業も数多くあります。
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