プログラミングで知っておくべき基礎知識とは?
世の中に存在する電子機器やWebサイトはソフトウェアの力で動いており、そのソフトウェアを設計するためのプログラミング技術は様々な企業で必要とされています。そんなプログラミングに対して、全くの未経験者の方の中にはチャレンジしてみたいと考えている方も多いはずです。
しかし、全く予備知識のない方にとっては、そもそも何が基礎で何から学べばよいかもわからないのではないでしょうか。本記事ではそんなプログラミングについて、知っておくべき基礎知識を解説するとともに、どのようにして学べばよいかも紹介していきます。
プログラム実行までの流れは押さえよう
プログラミングの基礎知識としてまず知っておくべき重要なポイントは、プログラム実行までの流れです。
今までプログラミングに触れたことがない場合は、そもそもプログラミング業務の流れ自体が分からない方が多いはずです。プログラミングで設計されるプログラムはどのような流れで作られ、どのようにして実行されるのか、その全体のイメージがついているかで勉強の効率も変わってくるでしょう。
また、本格的に学び始めようとした際、その方法には書籍やスクールがまず思い浮かぶと思います。一方で、未経験者を採用する企業に転職し、そこで学んでいくという方法もあります。
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プログラミングで知っておくべき基礎知識
まず未経験者の方にとって知っておくべきプログラミングの基礎知識を解説していきます。
そもそもプログラミングとは
まず、未経験者の方は、プログラミングとは何かについてを知っておく必要があります。
プログラミングとは、コンピュータにやってもらいたい処理をするための一連の命令を作る作業であり、結果として完成した命令群はプログラムと呼ばれています。
コンピュータへの命令は人間への指示と違い、一言一句事細かに命令をしなければならず、間違っていることすら命令通りに実行してしまうため、正確性が求められます。
このプログラミングにて設計する命令を記述するために、プログラミング言語が使用されています。電子機器の制御やWebサイト、スマートフォンアプリなど全てプログラミングを行いますが、使われる言語は分野に応じて様々な種類が使い分けられます。
プログラミング業務の流れ
プログラミングの目的は、設計されたプログラムを正しく動作させることです。そのためのプロセスはおおまかには決まっており、仕様書作り・コーディング・デバッグの順に行います。
まずは、プログラムの仕様を作ることから始めます。仕様とは、ソフトウェアの設計図と言えるもので、他の機械や電気分野でもそうですが、最初にいかに完成度の高い仕様を作るかが、最終的なプログラムの品質を左右します。
次に、仕様通りのプログラムを設計するコーディングを行います。このコーディングこそがプログラミングそのものであり、プログラミングスキルが求められるフェーズでもあります。
最後に、設計したプログラムが正しく動作するかをチェックするデバッグを行って終了です。プログラミング業務において、最も大変なフェーズであり、ソフトウェアの不具合であるバグとの戦いでもあります。
プログラム実行までの流れ
プログラミングによってコンピュータを動かすプログラムが作られることはわかりましたが、実際、どのようにしてプログラムは実行されるのでしょうか。
多くのプログラミング言語では、作られたプログラムをそのまま実行することはできず、「コンパイル」という手順を踏んで、コンピュータが命令として理解できる機械語に翻訳しなければなりません。
この過程では、記述したプログラム自体の書き方にミスがあれば、コンパイルを行うコンパイラと呼ばれるソフトウェアが、ミスを教えてくれることもあります。しかし、書き方自体は合っていても、想定していない命令を出してしまうこともあり、こういったプログラム上のミスがバグにつながります。
プログラマーの年収
プログラミングを専門に行う代表的な職種がプログラマーです。プログラマーはどの程度の年収が期待できるのでしょうか。
プログラマーの年収は「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は344万円(※2023年2月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のSE・プログラマ(ソフトウェア製品の開発・実装)を参考にすると、平均年収568万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、マイナビにおいてプログラマーは一般平均年収よりもやや低めでありますが、経済産業省のデータでは高めに出ています。調査媒体によって年収にはバラつきがあることが分かります。
このようにプログラマーの年収にはバラつきがあるので、高収入を得るためには、技術を身に付け、市場価値の高いエンジニアになることが必要と言えます。また、上位職であるシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーを目指すことでも年収アップが期待できます。
【参考】:マイナビエージェント/職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
プログラミングの基本用語
プログラミングで知っておくべき基礎知識の中でも、これまでの本文で紹介できなかった特に重要な基本用語について解説していきます。
ソースコード
プログラミングによって設計されたプログラムはコンパイルをすることで動作するようになる、と説明しましたが、より正確に言えば、このコンパイル前のプログラムを「ソースコード」と呼びます。
純粋にプログラミング言語だけで構成されたソースコードは、「源」の意味の「Source」から来ており、ソースコードを公開することはプログラムの中身を全てさらけ出すのと同様です。
IDE
IDEとは統合開発環境の略であり、プログラミングを行うための開発環境を表しています。多くのプログラミング言語にはIDEが用意されており、Windowsアプリケーションやスマートフォンアプリケーションを開発するためのIDEも存在します。代表的なIDEにMicrosoftが提供する「Visual Studio」があり、制限付きですが無料で使用できます。
【参考】:Visual Studio
ライブラリ
ライブラリとは、プログラミングをしていく上で、ある機能を実装するためのプログラム部品のようなものです。ライブラリはそれ自体がソースコードからコンパイルされており、複雑な計算や特定の通信方式を行うために利用されています。ライブラリを活用することでプログラミング作業にかかる時間を削減でき、業務を効率化することができるでしょう。
プログラミングの基本や基礎文法を学ぶには
プログラミングで知っておくべき基礎知識を知ったならば、次は実際にプログラミング自体を学んでいきましょう。
本を活用する
本を活用することは最も基本的な勉強方法の1つです。未経験でも分かりやすくプログラミングが学べる書籍の1つに「知識ゼロからのプログラミング学習術 独学で身につけるための9つの学習ステップ」があります。
本書籍ではプログラミングそのものやなぜ必要かをより詳しく知ることからスタートし、できるようになるためのステップも解説しています。
■知識ゼロからのプログラミング学習術 独学で身につけるための9つの学習ステップ ▪著者:北村 拓也 ▪ページ数:224ページ ▪出版社:秀和システム ▪発売日:2020/02/08 【参考】:知識ゼロからのプログラミング学習術 独学で身につけるための9つの学習ステップ
未経験者採用企業で学ぶ
未経験のまま企業で学びながら働くという手段も選択肢の1つです。昨今、プログラミング人材の不足が叫ばれており、未経験者であっても、ポテンシャルがあれば一から育て上げるために採用する企業が出てきています。
そうした企業に採用されれば、研修を受けつつプログラミング業務をこなすことができるので、実務経験をいち早く身に付けることができます。企業探しには求人サイトを見るだけでなく、転職エージェントを利用して探してみるのも有効です。
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Webサイトを活用する
プログラミングを学ぶことのできるWebサイトを活用するのもおすすめの方法です。Webサイトの中にはコーディングをしながら学ぶことのできるサイトもあります。こうしたサイトでは実技を通した学習ができるため、書籍だけでは難しく感じる方でもスキルを身につけやすくなります。
なかでもProgateは代表的なWeb上の学習サイトです。プログラミング言語単位での学習ですが、無料でもある程度のコースをクイズ形式で受講することができます。
【参考】:Progate
未経験採用企業をどうすれば探せるか
本記事ではプログラミングの基礎知識で知っておくべきことや、どのようにしてプログラミングを勉強するかについて解説しました。プログラミングの流れがイメージできたのではないでしょうか。同時に、未経験者採用企業に転職して、働きながら学びたいとも思われたかもしれません。
しかし、数多くある求人の中から未経験者採用を行う優良企業を見つけていくことは簡単ではありません。
そこで利用を推奨するのがマイナビIT エージェントです。
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