プログラミングが理解できないと感じる人は多い
プログラマー・SEになったものの、プログラミングが理解できないと感じる人は多いです。エンジニア職の場合、研修なしでいきなり業務を任されることも多く、そこで挫折してしまう人もいます。
また、最初は運用・保守の仕事を担当することが多く、既存プログラムのソースコードを読み解かなくてはいけません。しかし、ソースコードを読んでも何の処理が行われているか分からず、仕事が進まない方も多くいます。
プログラミングが理解できない場合、自分で解決しなければいけない場合もありますが、肝心の解決方法が分からずにつまずく方も少なくありません。
プログラミングが理解できない原因を突き止めることが大切
プログラミングが理解できない場合、まずは原因を突き止めることが大切です。原因を突き止めないことには、解決方法を考えることもできないためです。たとえば、プログラミング言語の文法が理解できていないと分かれば、文法を再度復習することが解決方法と分かります。
自分の日々の業務を見直し、どの段階でつまずいているのか整理してみましょう。
プログラマーの仕事内容・年収について
ここでは、プログラマーの仕事内容や年収について解説します。これから他の企業への転職やキャリアアップを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
仕事内容
プログラマの仕事内容は、開発、テスト、運用・保守に分かれます。
開発ではプログラミング言語を使って設計書通りにシステムを作成します。テストでは作成したシステムが仕様通りに正しく動くかの確認を行い、問題箇所が見つかった場合修正を行います。運用・保守ではすでに公開済みのシステムの不具合修正やアップデートを行います。
いずれの仕事もプログラミングスキルが必要です。
年収
転職情報サイト「マイナビエージェント」では、職種別の平均年収ランキングを掲載しています。それによると、システムエンジニア・プログラマの平均年収は443万円です。エンジニア職は年収が安定して高い傾向があります。
今の業務が難しいと感じる場合、業務レベルを下げられる企業に転職するのも1つの手です。転職する際は、年収面も考慮しつつ研修が手厚い企業を選択すると良いでしょう。
プログラミングが理解できない理由
プログラミングが理解できない理由には、どういったことがあるのでしょうか?以下に代表的なものを5つまとめました。これら5つに自分が該当していないか考えてみましょう。
文法の基礎があやふやになっている
プログラミングが理解できないという方は、文法の基礎があやふやになっている可能性があります。文法をマスターしたと思っても、意外と知識に抜け漏れがあるものです。たとえば正規表現の使い方や似た関数の違いなど、理解できていない分野がないか確認してみましょう。
英語力の不足
プログラミングのソースコードの表記はもちろん、エラー文もすべて英語で書かれています。そのため英語力が不足していると、エラー文を正しく読み取ることができない可能性があります。エラー文の正しい意味について今1度しっかり調べてみることをおすすめします。
検索力の不足
検索力が不足していると、分からない箇所を調べるのに時間がかかってしまいます。たとえば、1つのエラーを解決するために何時間もかかってしまうこともあります。必要な情報を素早く正確に調べるためには、検索力を身につけることも意識した方が良いでしょう。
論理的思考力の不足
論理的思考力とは、物事を道筋立てて考える力のことです。論理的思考力が不足していると、ソースコード全体の構造を理解するまで時間がかかってしまいます。論理的思考力を身につけるための専門書が販売されているため、それらを活用して勉強してみてください。
オブジェクト指向を理解していない
昨今のプログラムはオブジェクト指向によって書かれていることが多いため、オブジェクト指向を理解しておく必要があります。たとえば、カプセル化や継承について知らないと、ソースコードを読み解くのは難しいです。
オブジェクト指向も専門書が多数販売されているため、プログラミング言語とは別で勉強すると良いでしょう。
プログラミングが理解できない場合の対処方法
続いて、プログラミングが理解できない場合の対処方法について解説します。これらを実践することで、プログラミングが理解しやすくなり仕事でつまずいている点も解決できる可能性があります。
スキルアップを図る
プログラミングのスキルアップを図るのが一般的な解決方法と言えます。文法についておさらいしたり、論理的思考力を鍛えたりすることで、ソースコードが理解しやすくなるでしょう。
勉強方法には、参考書を購入する・プログラミングスクールを活用する・学習サイトを使うなどさまざまな方法があるため、自分に合ったものを選択しましょう。
質問サイトを活用する
プログラミングに関して質問できるサイトは多くの種類があります。自分の開発環境と分からない点を書き込むことで、有志の方が解決方法を教えてくれる可能性があります。もちろん自分で考えて解決することも大事ですが、どうしても分からない場合は質問サイトを活用するのも良いでしょう。
研修が手厚い企業に転職する
業務のレベルが高くてついていけないと感じる場合、他の企業に転職するのも選択肢の1つです。研修が手厚い企業に転職すれば、カリキュラムに従って着実にスキルアップすることができます。年齢が若いうちの方が転職は有利であるため、転職するなら早めに決断した方が良いでしょう。
「プログラミングが理解できない」を解決するための参考書
続いて、プログラミングが理解できない場合に読みたい参考書について解説します。これらの参考書を読むことでプログラマーに必要な基礎力を高めることが可能です。
プログラミングとロジカルシンキングが一気にわかる本 アルゴリズムで論理の流れが見えてくる
本書はプログラミングと論理的思考力を同時に学ぶことができます。論理的思考力を身につけると、ソースコード全体の流れをスムーズに理解できるようになります。プログラマーに転職した方におすすめの1冊です。
▪著者:木田 知廣 ▪ページ数:184ページ ▪出版社:翔泳社 ▪発売日:2020/02/28
【参考】:プログラミングとロジカルシンキングが一気にわかる本 アルゴリズムで論理の流れが見えてくる
オブジェクト指向でなぜつくるのか 第3版 知っておきたいOOP、設計、アジャイル開発の基礎知識
本書はオブジェクト指向について重点的に解説しています。オブジェクト指向の全体像と各技術について分かりやすい言葉で書かれています。「なぜオブジェクト指向を用いるのか」という根本的なところから解説しており、ソフトウェア開発に携わるすべての方におすすめです。
▪著者:平澤 章 ▪ページ数:372ページ ▪出版社:日経BP ▪発売日:2021/4/15
【参考】:オブジェクト指向でなぜつくるのか 第3版 知っておきたいOOP、設計、アジャイル開発の基礎知識
研修が手厚い企業に転職するのも選択肢の1つ
本記事ではプログラミングが理解できない原因と対処方法について解説しました。理解できない場合にどのように解決していけば良いかお分かりいただけたかと思います。
本記事で解説した対処方法を実践しても解決できない場合、企業が求めているスキルがあなたに合っていない可能性があります。ご自身のスキルと企業が求めるスキルに差がある場合、研修が手厚い企業に転職するのも選択肢の1つになります。
研修が手厚い企業なら、着実にスキルアップをしていける環境が整っていることがあります。
問題は研修が手厚い企業をどのように探すかです。研修の良し悪しに関しては、会社の経営状況や求人票の情報などから調べることは難しいでしょう。
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