プログラミングとは
プログラミングとは、プログラミング言語を使ってコンピュータに指示を出し、必要な処理を実現することです。プログラミング言語はいわばコンピュータとのコミュニケーションツールであり、IT開発の現場では欠かせないものです。
近年のIT化に伴い、プログラミング技術を持つ人の需要は増しています。プログラミング関連の職種に就くことを目指している学生や、新たな活躍の場としてプログラミングの仕事を考えている転職希望者も多いのではないでしょうか。
途中で挫折してしまう人も多い
1つ1つのプログラミング言語にはそれぞれに得意分野があり、目的に合わせて使う言語を選びます。プログラミング初心者は、数多くある言語の中からまず1つを選んで学び始めるわけですが、学習を進める中で壁にぶつかることもあります。
文法が理解できなかったり、エラー続きで解決法がわからなかったりと、特に最初のうちは困難が多いです。プログラミングを面白いと感じられるようになるには、ある程度のスキルを身に付ける必要があります。
しかし、この学び始めの課題がクリアできないために「プログラミングは面白くない」と思って途中で投げ出してしまったり、挫折してしまう人も多くいます。
プログラミングには多くの魅力がある
プログラミングの学習には難しい面もあるものの、その壁を超えれば色々な魅力が見えてくるはずです。スキルが身に付いて出来ることが増えると、その分創造の楽しさや面白さも増えます。
この記事では、プログラミングの魅力やプログラミング関連の仕事の魅力を紹介します。目の前にある出来ないことよりも、その先にあるやりがいや楽しさを見据えて学習を進めましょう。
ぜひ『マイナビIT エージェント』をご活用ください!
プログラミングの魅力
プログラミングの魅力について解説します。プログラミングの魅力について知ることで、学習のモチベーションが高まるメリットがあります。
ものづくりの楽しさを体感できる
プログラミングを勉強することでものづくりの楽しさを体感することが可能です。苦労して作ったプログラムが動いた瞬間や、作成したシステムやアプリのフィードバックをもらったときに喜びを感じる人は多いです。特にものづくりが好きな方はプログラミングが好きになる可能性が高いでしょう。
自分の成長を感じられる
プログラミング学習を通じて自分の成長を感じられるのも魅力です。参考書を読んでも最初は分からないことも、ある程度勉強を進めてもう一度読み返せば理解できることもあります。
また、プログラミングを学ぶにつれて、徐々に高度な機能も使えるようになり、同じ処理を書く場合でもソースの量を減らして記述することが可能になります。プログラミングは勉強すればするほど上達していく分野です。自分の成長を感じることができれば、学習のモチベーションも途切れにくくなるでしょう。
最先端の技術を学べる
プログラミングの勉強をある程度進めると最先端の技術についても触れることが可能です。たとえば、人工知能やディープラーニング、クラウド、IoT製品などです。このような最新技術に興味がある方にもプログラミングの勉強をおすすめします。
もちろん、最新技術を学ぶには基礎をしっかり習得しなくてはいけません。基礎が固まっていない段階で最新技術を学ぼうとすると、難しくて挫折してしまう可能性が高い点は注意しましょう。
プログラミング関連の仕事に就く魅力
続いて、プログラミング関連の仕事に就く魅力について解説します。プログラマなどに転職するとどういったメリットがあるかについてみていきましょう。
人の役に立つことができる
プログラマーの仕事を行うことで人の役に立つことができます。システム開発の需要が高いため、プログラミングスキルを持った人材を多くの会社が欲しています。システム開発によって業務効率化が実現すれば、生産性が大きく上がることもあるためです。
プログラマーやシステムエンジニアは市場価値の高い仕事であり、社会貢献度も高いと言えます。社会貢献度の高い仕事は満足度も高く、仕事に対するモチベーションが上がりやすいです。
働く場所や時間に融通が利きやすい
IT企業や会社の情報システム部はテレワークを許可している場合も多いです。なぜなら、プログラミング関連の仕事は、オフィスに出向しなくてもこなせる可能性があるためです。プログラマーに転職することで、場所の縛りを受けずに通勤のストレスからも解放されるかもしれません。
また、プログラマーはフリーランスとして働く人も多くいます。フリーランスになれば働く場所や時間を自分で決めることができるので、比較的自由な働き方を手にすることができます。
高年収を獲得できる可能性もある
プログラマは高年収を獲得できる可能性もある仕事です。システム開発の需要は年々高まっており、プログラマーの市場価値もさらに上がることが予想されます。
また、プログラマからプロジェクトマネージャーやITコンサルタントなどの裁量権が大きい仕事にキャリアアップすると、その分年収も上がることが多いです。高年収を獲得したい方にもプログラミングはおすすめできます。
プログラミング関連の仕事
続いて、プログラミング関連の仕事について解説します。一口にプログラマーといってもさまざまな種類があります。プログラミング関連の仕事にはどのようなものがあるか知ることで、学ぶうえで目標を立てやすくなるでしょう。ここでは、その一例を紹介します。
Webプログラマー
WebプログラマーはSNSやECサイト、動画配信サイトなどのWebアプリケーションを開発するプログラマーです。ユーザーからのフィードバックや流行を参考にWebアプリの仕様を決め、それに沿って開発を行っていきます。SNSやECサイト・動画配信サイトなどの利用者の数が増えているため、Webアプリ開発は需要が高まっています。
システムエンジニア
システムエンジニアはシステムの設計を担当するエンジニア職です。顧客の要望を元にシステムの要件を固め、システムの設計書を作成します。システムエンジニアは実際にプログラミングを行うことは少ないものの、設計を行うためプログラミングスキルが必要とされる仕事です。
また、プログラミングだけでなく、顧客の要望を聞くためのヒアリング能力やネットワークやサーバなどのIT全般の知識も求められます。そのため、プログラマーを何年か経験した方がシステムエンジニアに就くことが多いです。
組み込み系プログラマー
組み込み系プログラマーは、車のカーナビやエアコンやテレビなどに内蔵されるプログラムを開発するプログラマーです。家電製品の各挙動を1つずつ開発する必要があります。家電製品などに興味がある方は組み込み系プログラマーを目指すのがおすすめです。
組み込み系ではC言語というプログラミング言語が多く使われています。C言語は比較的習得難易度は高めと言われているものの、多くのプログラミング言語の元となったとも言われており、初心者からの人気も高いです。
Webデザイナー
WebデザイナーはWebサイトのデザインを作る仕事です。Webサイトのイメージやマーケティングに沿ったデザインを考案し、実際にコーディングを行うデザイナーもいます。
Webデザイナーはコーディングの際にJavaScriptを使うこともあります。JavaScriptはWebサイトにアニメーションを付与するための言語です。JavaScriptを使うことで、Webサイトの利便性や楽しさを向上させることができます。
ゲームプログラマー
ゲームプログラマーはNintendo Switchなどの家庭用ゲームのソフトを開発する仕事です。キャラクターの挙動やストーリー進行などを1つずつプログラムしていく必要があります。
ゲームプログラマーはゲームの企画段階から会議に参加し、チームと共にどんなゲームにするか考えていくことが多いです。企画会議では開発者の立場からゲームのアイデアを提案することが求められます。
データアナリスト
データアナリストはデータの収集・解析を行い企業によって有意義な情報を導き出す仕事です。たとえば、Webサイトのログを収集することで、ユーザーの行動パターンなどを分析しWebサイトのUI改善に役立てることが可能です。
データアナリストはデータの収集・解析を行うためのプログラムを組む必要があります。そのため、プログラマーからデータアナリストに転職する方も多くいます。
プログラマー関連の職種へ転職する際は、将来のキャリアパスも含めて考え、企業選びをすることが大切です。転職エージェントを活用して自分に合った企業を探しましょう。
エンジニア転職のご相談はぜひ
『マイナビIT エージェント』へ!
プログラマーの年収
「プログラミング関連の職種に就く魅力」として「高収入を獲得できる可能性もある」と述べましたが、実際の平均年収はどのくらいなのか気になっている方もいるでしょう。
プログラミング関連の職種にはさまざまな種類がありますが、ここではWebプログラマーやゲームプログラマーを含むプログラマー全体の平均年収を紹介します。
プログラマーの年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑」での平均年収は344万円(※2023年3月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のSE・プログラマ(顧客向けシステムの開発・実装)を参考にすると、平均年収593万円と分かりました。
国税庁2020年発表の民間給与実態統計調査における民間企業平均年収は433万円なので、プログラマーの年収は、マイナビ調べでは一般平均年収よりもやや低め、経産省の調査ではやや高めであることが分かります。
上記で紹介したように、プログラミング関連の職種ではプログラマーを経て違う職種に転職する人も多いです、そのため、プログラマーはITンジニアの登竜門とも言われています。プログラマーはまだスキルが未熟な場合も多く、年収が低めになることがあります。
とはいえ、プログラミング技術を持つエンジニアの需要は高いです。実績がなくても企業によっては一般平均以上の年収を得られることもあります。
また、転職やキャリアアップによって大幅に年収が上がることが多いのもITエンジニアの特徴です。スキルを磨きITエンジニアとしての価値を高めることで、年収も順調に高めていけると考えられます。
【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
プログラミングに向いている人
ここまでプログラミングやプログラミング関連の仕事の魅力を紹介してきましたが、そもそも自分はプログラミングに向いているのか、気になる方もいるでしょう。ここでは、プログラミングに向いている人の特徴を紹介します。
以下の特徴は、生まれ持った性格や素質に限るものではありません。努力で補える部分も大きいため、自分は向いていないと諦めるのではなく、足りていない部分を補う努力をしましょう。
論理的に考えることができる人
プログラミングをする上で、論理的に物事を考える力は欠かせません。コンピュータに指示を出すには、きちんと筋道を立ててそのプログラミング言語の文法に沿ってコードを打ち込まなければなりませんし、より短いコードで書けるように、効率性も求められます。
文法のルールや設計に従ってプログラムを作るには、物事を順序だてて考える論理的思考力を養うことが必要です。
好奇心旺盛で新しいことへのチャレンジをためらわない人
IT技術は日進月歩しています。新しい技術が次々に生まれており、ITエンジニアも自身の価値を落とさないために最新のトレンドに敏感になる必要があります。一定の技術を習得したら終わりではなく、常に学ぶ姿勢が大切です。
好奇心旺盛で新しいことへチャレンジするのが好きな人は、アップデートの多いIT業界でも学習意欲を失わずに変化に柔軟に対応することができるでしょう。
集中力がある人
プログラミングでは、長時間集中してプログラムに向き合わなければいけない時もあります。プログラムが大規模化・複雑化するほど完成までに多くの時間を要すので、仕事としてプログラミングをする場合は納期との戦いになることもあります。
こうした状況で集中力を切らさずに仕事に取り組める人は、上達も速いでしょう。細かい作業でも集中してこなせる人は、プログラミングにも向いていると言えます。
プログラミングの魅力が感じられない場合
プログラミングの魅力が感じられない場合の対処方法を解説します。実務レベルまでスキルを高めるには数ヶ月もの長い勉強が必要であり、勉強を途中で飽きてしまう方が多くいます。そうならないためにも、挫折しないための方法について知っておきましょう。
学習の目標を明確化させる
まずは学習の目標を明確化させることが大切です。「〇〇業界に転職したい」「SNSが開発できるようになりたい」など学習の最終目標を決めましょう。目標を明確化させることでモチベーションを保ちやすくなりますし、学習の方向性も定めることが可能です。
目標を明確化させたら、目標に向かうために何の勉強が必要かまとめます。たとえば、Webアプリ開発がしたいなら、1ヶ月目でHTMLを学び、2〜4ヶ月目でPHP、5ヶ月目でSQLという風に1ヶ月ごとに勉強すべきことを決めましょう。その後は1日ごとの学習ノルマを立てれば良いです。
周囲と比べない
学習を継続させるには周囲と比べないことも大切です。プログラミングの上達速度は人によって異なるため、できる人と比べると落ち込んでしまいがちです。焦ることなく自分のペースで学習することを心がけましょう。
周囲と比べるのではなく、以前の自分と比べることがおすすめです。たとえば、1ヶ月前よりも理解していることが増えているならそれで良しとします。以前の自分と比べた方がモチベーションを保ちやすくなります。
簡単なことから始める
モチベーションを保つには簡単なことから始めることも大切です。たとえば、いきなりライブラリの使い方などを覚えようとすると難しくて挫折してしまいがちです。まずはプログラミングの基礎文法を学習し、基本的なメソッドや関数の使い方も覚えて、それから応用に取り組むようにすると良いでしょう。
検索力を身につける
プログラミング学習を挫折しないためには検索力を身につけることも大切です。プログラミングのエラーが解決できないまま何時間も経過すると、学習が辛くなってしまいます。検索力があれば、エラーが出ても慌てずに一つ一つ原因を探って解決していくことができるでしょう。
日本語の情報のみ絞り込んで検索する方法や、最新の記事のみ表示する方法などの検索テクニックを学ぶことをおすすめします。
自分で簡単なアプリを作ってみる
ある程度基礎が固まったら自分で簡単なアプリを作ってみましょう。1からアプリを作ることで、プログラミングの楽しさを実感できるようになります。アプリが完成したら、できれば公開して誰かに使ってもらうと良いでしょう。第三者からフィードバックをもらえればさらに楽しさが実感できます。
ゲーム感覚で学べるツールを使う
学び始めでつまずいてしまった時は、ゲーム感覚でプログラミングを学べるアプリなどを使うと楽しく学習を進めることができます。最近ではプログラミング初心者用の面白いプログラミングゲームも多数リリースされています。
ゲーム感覚で勉強をする中で自分が知らなかった面白いコードに出会ったり、新たな発見があったりして、学ぶ楽しさを取り戻すことができるでしょう。
プログラミングの魅力を知ってモチベーションを上げよう
本記事ではプログラミングの魅力について解説しました。プログラミングを学ぶことにはさまざまなメリットがあると知ることで、学習のモチベーションも上げることが可能です。プログラミング学習に挫折してしまいそうになったら、本記事で解説したプログラミングの魅力を思い出してみましょう。
そこで利用を推奨するのがマイナビIT エージェントです。
マイナビIT エージェントは、IT・Webエンジニア向け、無料の転職⽀援サービスです。
IT・Webエンジニアの転職事情に詳しいキャリアアドバイザーが、あなたのご経験やスキルをお伺いし、転職活動のプランをご提案します。
アドバイザーは企業側と直接連携を取れるので、求人票に載っていない情報も確認することができます。こちらで、働き方などをしっかり確認の上、応募企業を選んでいくのが良いでしょう。
未経験からのキャリアチェンジは心身ともに本当に大変だと思います。少しでもご自身の負担を減らすべく、エージェントサービスを活用して、失敗のない転職活動に臨んでいただければ幸いです。
マイナビエージェントに無料登録して
転職サポートを受ける
編集部オススメコンテンツ
アンドエンジニアへの取材依頼、情報提供などはこちらから