プログラミングの独学は挫折してしまう人が多い
プログラミングの独学は、途中で挫折する人が多いと言われています。実務レベルまでプログラミングスキルを高めるには、数ヶ月もの学習が必要であるためやり遂げるのは容易ではありません。
プログラミングの独学が難しい場合、プログラミングスクールに通う手もあります。講師の方が直接教えてくれるため挫折する可能性は下がりますが、スクールの受講料が高いため、通えない方も多いです。
プログラミングスクールに通い続けられるかどうか不安な方、費用を抑えたい方は、まずは独学からスタートしてみることをおすすめします。
プログラミングの独学は何から始めるのがいい?
プログラミングを独学する上でのポイントは、簡単なことから始めることです。いきなり難しいことから始めると途中で挫折しやすくなるため、簡単なことから1つずつステップアップしていけば、挫折する可能性は低くなります。
また、最初は取り組みやすい言語を選択するのがおすすめです。C言語やJavaなどは人気の高い言語ではあるものの、初心者には難しいと感じる方もいるので、自信がない方は挫折しないかどうかを検討した上で選択すると良いでしょう。
ある程度独学で知識やスキルを習得したら、研修制度の整った企業に就職してさらにエンジニアとしての腕を磨きましょう。
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そもそもプログラミングとは?
ここでは、そもそもプログラミングとは何かについて初心者向けに解説します。プログラミングの意味やプログラマーの仕事内容・年収について説明します。
プログラミングの意味
プログラミングとは、コンピュータに対して命令文を記述することを指します。プログラミング言語を使ってコンピュータに命令することで、アプリやシステムの開発を行うことが可能です。プログラミング言語には数多くの種類があり、それぞれ文法や機能が異なります。
プログラミングを行う仕事のことを、プログラマーと呼びます。
プログラマーの年収
ここでは、プログラマーの年収について紹介します。
「マイナビITエージェント 職種図鑑」でのプログラマーの平均年収は344万円(※2024年2月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のエンジニア/プログラマーを参考にすると、平均年収592万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、プログラマーは調査媒体によって年収にバラつきがあることが分かります。
プログラマーはITエンジニアの第一歩となる職業である場合が多く、プログラマーでの経験を経てシステムエンジニアやマネジメント職へキャリアアップして年収を上げていく方法が無難です。また、スペシャリストとしてキャリアを積んで年収を上げていく場合は、資格取得などが有効でしょう。
【参考】:マイナビITエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
初心者がプログラミングの独学につまずく理由
続いて、初心者がプログラミングの独学につまずく理由で代表的なものをまとめました。もしつまずいている、と感じる方はこれらの方法で独習していないか、確認してみましょう。
いきなりアプリの開発を行おうとしている
まだ基礎が固まっていない段階で作りたいものを作ろうとすると、途中で挫折する可能性があります。アプリなどを作る際に分からない箇所やエラーが出た箇所を1つずつ調べる必要があり、調べる方に時間がかかってしまう場合が多いからです。
特にエラーをなくしていく作業については、基礎が固まっていないと解決できず手が止まってしまうことも多いです。
まずはプログラミング言語の基礎文法や関数・メソッドの使い方をマスターすることが大切です。それからアプリなどの開発に着手すると良いでしょう。
学習の目的を明確化していない
学習の目的を明確化していない方も、途中で挫折する可能性があります。目的がないといつまで学習を続ければいいのかが分からず、学習の方向性も定まらないので非効率的です。
自分が何を作りたいかを明確に決め、それを作るために何の学習が必要かを最初に考えることが大切です。
分からないことを解決せず進めてしまう
プログラミング学習では分からない箇所を解決せずに進めてしまうと、分からない箇所がどんどん増えていきます。そのため、分からないことは納得するまで調べて解決した方が結果的に楽になります。自分で解決するのが難しい場合、質問サイトなどの活用も検討してみましょう。
プログラミング独学を始める際にやるべきこと
初心者がプログラミングを勉強する際、最初にやった方が良いことを解説します。これらからプログラミングに触れていくと、基礎から少しずつ理解できるようになります。
学習プランを立てる
まずは学習プランを立てましょう。学習プランを立てることで目標が明確化されるため、勉強を途中で挫折しにくくなります。作成した学習プランは、できれば経験者の方に確認してもらうと非効率な方法を取っていないか指摘してもらえるのでおすすめです。
学習サイトで文法を学ぶ
プログラミングを独学するなら、学習サイトを使う方法がおすすめです。有料の学習サイトは基礎の解説も豊富なため、初心者でも理解しやすいでしょう。また、スマホ対応しているサイトもあり、その場合は通勤時間などの隙間時間を有効活用できるメリットもあります。
一通り学習サイトで勉強したら次は専門的な参考書を購入し、1ランク上の知識を身につけていくと良いでしょう。
ソースコードを写経してみる
参考書などに書かれたソースコードを写経するのもおすすめの独学方法です。ソースコードを書いて自分の環境で実行することで、記憶に定着しやすくなります。写経する際にタイプミスによってエラーが発生した場合は、エラーの解決方法を調べて自分で解決するとより知識が増えます。
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プログラミング初心者におすすめの言語
続いて、プログラミング初心者におすすめの言語を解説します。ここでは、比較的初心者にも人気の言語を紹介します。
PHP
PHPはWebアプリ開発で多く使われている言語です。HTMLに直接埋め込んで書けることから初心者からも人気が高く、初心者向けの参考書も多く出版されているため、勉強がしやすい特徴があります。
また、フレームワークも優秀なものが多く、初心者でも比較的簡単にWebアプリを開発することができます。
【参考】:PHP: Hypertext Preprocessor
Python
Pythonは機械学習やディープラーニングで多く使われている言語です。コードの制約が厳しく、インデントなどを正しく揃えないと実行することができないため、コードの可読性が高い特徴があります。初心者から上級者まで人気の高い言語です。
【参考】:プログラミング言語 Python 総合情報サイト - python.jp
Ruby
Rubyは日本人が開発したオブジェクト指向型言語です。日本人が開発したため、日本語の情報が多く、分からないことを調べやすいのも初心者におすすめの理由です。また、RubyにはRuby on Railsという優秀なフレームワークがあり、Webアプリを高速で開発することができます。
【参考】:オブジェクト指向スクリプト言語 Ruby 【参考】:Ruby on Rails
プログラミング学習におすすめな書籍3選
ここでは、プログラミングの独学におすすめな参考書を3冊紹介します。それぞれジャンルが異なる本を厳選したので、ぜひ参考にしてください。
Pythonで学ぶ はじめてのプログラミング入門教室
本書は、Pythonの基礎知識から学びながらプログラミングを習得する入門書です。Pythonコードの読み方や動作確認方法、書き換えなどを体験しながら学習できます。
また、コンピュータ動作に欠かせない数と計算についてもわかりやすく解説しており、プログラミングスキル向上を手助けします。プログラミングの本質を理解しながら体系的な学習が可能です。
▪著者:柴田 淳 ▪ページ数:304ページ ▪出版社:SBクリエイティブ ▪発売日:2023/12/01
【参考】:Pythonで学ぶ はじめてのプログラミング入門教室
ChatGPTプログラミング1年生 Python・アプリ開発で活用するしくみ 体験してわかる!会話でまなべる!
本書は、ChatGPTを活用したプログラミングについて解説している参考書です。ChatGPTの仕組みや使い方、プロンプトエンジニアリング、アプリ開発など、イラストを用いたキャラクターの対話形式で学習できます。
本書のプログラミングでは主にPythonを活用した解説がメインなので、Pythonを学習中の方におすすめです。
▪著者:森 巧尚 ▪ページ数:204ページ ▪出版社:翔泳社 ▪発売日:2024/02/13
【参考】:ChatGPTプログラミング1年生 Python・アプリ開発で活用するしくみ 体験してわかる!会話でまなべる!
コードが動かないので帰れません! 新人プログラマーのためのエラーが怖くなくなる本
本書は、プログラミングでつまずきやすいエラーや不具合の対処法を解説している参考書です。キャリアの長いプログラマーでもエラーを完全に防ぐことは難しく、いかにエラーの原因を素早く見つけるかが重要です。エラーメッセージの読み方や不具合を見つけるデバッグの方法、エラーになりにくいコードの書き方などを紹介します。
また、どうしてもエラーが見つからない、不具合が再現できない際の対処法も紹介しているため、プログラミングの入門書とあわせて揃えておくと安心です。
▪著者:桜庭 洋之、望月 幸太郎 ▪ページ数:208ページ ▪出版社:翔泳社 ▪発売日:2023/09/13
【参考】:コードが動かないので帰れません! 新人プログラマーのためのエラーが怖くなくなる本
独学でプログラマーを目指すなら
ここまでプログラミングの独学方法について解説しました。どのような手順でプログラミングを勉強すべきかがわかりました。
しかし、プログラミングを習得できてもプログラマーに転職できるかはまた別の問題です。未経験からIT企業に転職するには、未経験でも転職しやすい企業を探さなければならず、独学で学んだスキルを上手くアピールしないといけません。1人で転職活動するのは大変な場合が多いでしょう。
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