AWSの認定資格とは
パブリッククラウドサービスの中でも多くの人が活用しているAWSは、今後も利用が拡大していくと考えられます。市場の拡大とともに人材はさまざまな分野で求められており、資格を取得することによって実力を証明できます。
就職や転職で活かせるAWSの資格試験は現在12種類あり、それぞれジャンルや難易度別で4つに区分されています。役割別として動作する各サービスの知識を問う「基礎」「アソシエイト」「プロフェッショナル」と、専門的なAWSに関する知識などを問う「専門知識」です。
ここでは、AWS認定資格の4区分、「基礎」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「専門知識」について解説します。受験については各資格学校などでオンラインで受験が可能なので、受験日や予算を設定して申し込みしましょう。
【参考】:AWS 認定 – AWS クラウドコンピューティング認定プログラム | AWS
基礎レベル・アソシエイト・プロフェッショナル
ここでは、AWS認定資格の「基礎」「アソシエイト」「プロフェッショナル」について解説します。
■「基礎」 AWSクラウドやAI・機械学習の基礎的な理解を目的とした知識ベースの認定であり、IT職以外の人でも取得を目指せます。平均半年間ほど基礎知識を勉強し、AWSに関する知識をしっかりと習得して受験するのがおすすめです。難易度は初級レベルです。
・クラウドプラクティショナー 【参考】:AWS Certified Cloud Practitioner
・AIプラクティショナー(ベータ版※2024年9月時点) 【参考】:AWS Certified AI Practitioner
■「アソシエイト」 基礎レベルをクリアするとアソシエイトレベルに進みますが、役割別に内容も分かれます。AWSを使用したシステムやアプリケーションの構築、デプロイの知識などを基準としており、1年程度の経験者が対象です。難易度は中級レベルです。
・ソリューションアーキテクト-アソシエイト 【参考】:AWS Certified Solutions Architect - Associate
・アドミニストレーター 【参考】:AWS Certified SysOps Administrator – Associate
・デベロッパー 【参考】:AWS Certified Developer - Associate
・データエンジニア 【参考】:AWS Certified Data Engineer - Associate
・機械学習エンジニア(ベータ版※2024年9月時点) 【参考】:AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate
■「プロフェッショナル」 構築を行うソリューションアーキテクトと運用や、開発者向けのDevOpsエンジニアに分かれます。障害の原因を排除したり、包括的なテストなどの知識があったりするかどうかをチェックされます。およそ2年程度の経験者を対象としており、難易度は高めです。
・ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル 【参考】:AWS Certified Solutions Architect - Professional
・DevOps エンジニア 【参考】:AWS Certified DevOps Engineer - Professional
専門知識
AWS認定資格の「専門知識」の種類は、ネットワーク関連、セキュリティ、機械学習があります。各分野の認定試験を見ていくと、ネットワーキングではAWSのネットワーク関連や実装していく知識を問われ、機械学習は開発・設計・構築・テストに関する深い知識を求められます。
また、セキュリティでは構築だけでなく、実務経験でAWSを利用する際に注意したいセキュリティに関する問題が出てきます。
・アドバンスドネットワーキング 【参考】:AWS Certified Advanced Networking - Specialty
・機械学習 【参考】:AWS Certified Machine Learning - Specialty
・セキュリティ 【参考】:AWS Certified Security – Specialty
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そもそもAWSとは
AWSは現在多くの企業や政府などが活用していますが、実際に学んでいく中でどのようなサービスなのかを理解しなければなりません。手軽にパソコンやアプリで利用できるサービスである他、使い方次第では大きな利益を生み出すこともできます。
【参考】:AWS
AWSは広く活用できるクラウド
大手通販サイトのAmazonは元々サーバを提供する企業なので、本来提供しているサーバ関連のサービスについて、データ量などで料金を徴収するクラウドコンピューティングとして「AWS」を誕生させました。
サーバ自体はAmazonが管理しており、利用者はクラウドで必要なものを揃えて活用し、データベースも利用できるため、クラウド上でのシステム構築も可能です。
企業内でサーバを導入する際に比較されるのが、「オンプレミスサービス」と「プライベートクラウド」です。オンプレミスサービスとは、自社でサーバやソフトウェアなどを購入・インストールして利用しますが、ライセンスなどの購入コストや設置場所が必要です。
しかし、AWSはクラウド上で管理を行っているため、サーバを購入する必要がなく、コストも利用した分で計算されるので、維持費も安く抑えることができます。
一方、プライベートクラウドは、企業や組織でクラウドサービスを作り上げながら認可されたユーザのみ利用できるサービスです。それに比べ、AWSはパブリッククラウドサービスとして注目されており、一般ユーザや各企業がサービスに申し込めば誰でも利用できます。
サーバを無料で構築できる
AWSの特徴の1つに、サーバなどを無料で構築して稼働できることが挙げられます。電源を落とせば基本的に料金はかかりませんが、通信量や時間によって料金が発生するので注意が必要です。また、AWSはセキュリティ面に自信があり、世界各国のコンプライアンスや規制にも対応しています。
実際に稼働してみると非常にパフォーマンスは安定しており、サーバなどに搭載しているソフトウェアは常に最新の状態を保っています。拡張性も高く、さまざまな機能を組み合わせてインフラ整備を行うこともできるので、クラウド上で広大なサーバ群を作り上げることも可能です。
【参考】:AWS (アマゾン ウェブ サービス) とは?【AWS公式】
多方面でビジネス利用できる
AWSは、自社ホームページの運用や収集したデータベースの管理なども全て問題なく簡単に対応できます。インスタンスを作成してホームページの運用・CMSのインストール・ドメイン取得なども可能です。
また、運用時に事故が発生した際にも事前にバックアップを取り、データ転送分の料金はかかりますが、ビッグデータもしっかりとバックアップを取得できます。
さらに、データベースを構築して昨今注目されている機械学習の利用も可能なので、リアルタイム分析を活用したAmazon Kinesisを利用するといいでしょう。
これは、昨今家電などに取り入れられているIoTソリューションにも役立てることができます。システムを構築しながらリモート操作を行えるので、生活を便利にさせるサービスを提供できます。
【参考】:Amazon Kinesis
AWS認定資格を取得するメリット
ここでは、AWS認定資格を取得するメリットについて解説します。
AWS関連のクラウドスキルの証明になる
AWS認定資格を取得することで、AWS関連のクラウドサービスに関する専門知識を有する証明が可能です。AWSを利用したビジネスや事業を行う際には、そのタスクに関われる可能性が高まり、転職に際しても大きなアピールポイントとなります。
また、前述した通り試験は基礎・アソシエイト・プロフェッショナル・専門資格と4つのレベルがあり、レベルアップを目指して、上位試験に挑戦する際の特典が得られます。
試験に合格すると試験料半額クーポンを貰えるため、次の試験を半額で受験できます。特典を利用するには、以下のURLからログインし、「特典」をクリックします。
クラウド技術のトレンドがわかる
近年ITにおけるクラウドの技術は著しく発展しており、AWS認定資格の学習によって、こういった技術に触れることができます。AWS認定資格はトレンドに合わせて、定期的に試験の追加や廃止を行っています。新しいIT技術を獲得するには、スキル証明も可能な資格の勉強がおすすめです。
AWS専用のイベントやラウンジ、コミュニティを利用できる
AWS認定資格に合格することで、認定者だけが利用できるイベントやラウンジ、グローバルなコミュニティが提供されます。このような権利が与えられる理由には、AWSの専門家として知識をさらに向上させていけるようにする目的があると考えられます。
AWS認定者ラウンジには認定バッジを提示して入場することができ、Wi-Fiが完備されていたり、認定資格のシールがもらえたり、軽い飲食も可能です。さまざまなエンジニアと交流する機会に恵まれます。
多くの企業がAWSを採用している
AWSでは、AWSクラウドを導入している企業の例として多数の有名企業を紹介しています。大規模言語モデル(LLM)を活用した独自のAIモデルを3か月で開発したり、数千万人に及ぶ会員のデータ解析基盤をAWSに構築して利用者を13倍に拡大させたり、大企業での成功例を掲載しています。
誰もが知る大企業が積極的にAWSを導入している背景があるため、エンジニアがAWS知識を証明できる資格を保有していることは転職などにおいて大きなメリットになります。
【参考】:AWS クラウド導入事例 | AWS
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AWS認定資格の難易度
AWS認定資格は合格率などを公表していないため、難易度を図ることは難しいですが、4つのレベルのうちもっとも難易度が易しいのは基礎レベルです。また、基礎レベルは初心者向けの試験という位置付けにあるため、初心者の方はまずは基礎からスタートしてみると良いでしょう。
中級者の場合は、難易度が1つ高いアソシエイトからチャレンジしてみましょう。
基礎レベル(Foundational)
ここから、AWS認定資格の「基礎レベル」について説明します。基礎レベルは「クラウドプラクティショナー」と「AIプラクティショナー」の2種類があり、AWS認定資格の中でも難易度が低い初級レベルの試験です。
(※「AIプラクティショナー」はベータ版のみです:2024年9月時点)
クラウドプラクティショナー
クラウドプラクティショナー(AWS Certified Cloud Practitioner:CLF-C02)は、非IT職やAWSの実務経験がない場合でも受験できる初級レベルの試験です。AWSのクラウドのコンセプトやサービス、用語の説明など、基礎的な知識について学ぶことができます。
AWSが提供しているテキストやサンプル問題を活用すれば、初心者の方でも合格を目指せます。AWS資格に初めてトライする場合は、まずはこの資格からスタートしましょう。
・日程:ピアソンVUEより日程指定 ・受験料:15,000円 ・試験時間:90分 ・出題数:65問 ・合格基準:700点
【参考】:AWS Certified Cloud Practitioner
AIプラクティショナー
AIプラクティショナー(AWS Certified AI Practitioner:AIF-C01)は、業務でAI(人工知能)や機械学習、生成AIを扱う資格です。受験対象者は非IT職を含む業務や個人でAIテクノロジーの知識を活かしたい人であり、現在ベータ版のみですが、日本語にも対応しています。
AI関連の知識の他に、AWSの主要なサービス(Amazon EC2、Amazon S3、AWS Lambda、Amazon SageMakerなど)や、AWSクラウドに関する知識も求められます。営業やマーケティング、製品管理などの職種におすすめの試験です。
・日程:ピアソンVUEより日程指定 ・受験料:10,000円 ・試験時間:120分 ・出題数:85問 ・合格基準:700点
【参考】:AWS Certified AI Practitioner
アソシエイト(Associate)
続いて、AWS認定資格の「アソシエイトレベル」について説明します。アソシエイトレベルは全部で5種類あり、AWS認定資格の中では難易度が中級レベルの試験です。
(※「機械学習エンジニア」はベータ版のみです:2024年9月時点)
ソリューションアーキテクト-アソシエイト
ソリューションアーキテクト-アソシエイト(AWS Certified Solutions Architect - Associate:SAA-C03)は、AWSで提供されているサービスを構成するコンピューティング・ネットワーキング・ストレージ・データベースの知識を問う試験です。
アソシエイトレベルの中でも最も幅広い範囲のスキルや知識を求められ、AWSで必要なデプロイや管理の他、安全性や信頼性を意識した構成能力が必要です。合格できたら、上位資格である「ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル」にトライしましょう。
・日程:ピアソンVUEより日程指定 ・受験料:20,000円 ・試験時間:130分 ・出題数:65問 ・合格基準:720点
【参考】:AWS Certified Solutions Architect - Associate
アドミニストレーター
アドミニストレーター(AWS Certified SysOps Administrator – Associate:SOA-C02)は、AWSでのセキュリティ・ネットワーク運用の知識を問う試験です。モニタリングやロギング、デプロイ、プロビジョニングなどの一般的なIT知識と実務経験が求められます。
運用に関する問題が多く出題され、安定したシステムの開発や運用を行うために適切なAWSの選択やセキュリティとコンプライアンス、パフォーマンスの最適化などが問われます。
・日程:ピアソンVUEより日程指定 ・受験料:20,000円 ・試験時間:130分 ・出題数:65問 ・合格基準:720点
【参考】:AWS Certified SysOps Administrator – Associate
デベロッパー
デベロッパー(AWS Certified Developer - Associate:DVA-C02)は、AWSを使用したクラウドベースのアプリケーション開発やデプロイ、デバッグに関する知識を問う試験です。AWSの開発担当者を対象としており、ITおよびクラウドに関する知識やスキルを証明できます。
JavaやC#、Python、JavaScriptなどのプログラミング言語や、セキュリティ、デプロイに関する問題が出題されます。
・日程:ピアソンVUEより日程指定 ・受験料:20,000円 ・試験時間:130分 ・出題数:65問 ・合格基準:720点
【参考】:AWS Certified Developer - Associate
データエンジニア
データエンジニア(AWS Certified Data Engineer - Associate:DEA-C01)は、データの取り込みや変換、最適なデータストアの選択、データモデルの設計などを問う試験です。データエンジニアリングの分野で2〜3年相当の実務経験が求められます。
・日程:ピアソンVUEより日程指定 ・受験料:20,000円 ・試験時間:130分 ・出題数:65問 ・合格基準:720点
【参考】:AWS Certified Data Engineer - Associate
機械学習エンジニア
機械学習エンジニア(AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate:MLA-C01)は、機械学習(ML)のためのデータ準備やMLモデルの開発などに関する知識を問う試験です。MLソリューションのモニタリング、保守、セキュリティなどの問題も出題されます。
機械学習エンジニアリングや関連分野で1年間の実務経験のほか、AWSサービスを使用した実践経験が1年間ある人向けの試験であり、現在ベータ版のみですが、日本語にも対応しています。
・日程:ピアソンVUEより日程指定 ・受験料:20,000円 ・試験時間:170分 ・出題数:85問 ・合格基準:720点
【参考】:AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate
プロフェッショナル(Professional)
アソシエイトに合格したら、上位資格である「プロフェッショナル」の試験にトライしましょう。プロフェッショナルは「ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル」と「DevOps エンジニア」の2種類があり、AWS認定資格の中でも難易度が高い試験です。
ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル
ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル(AWS Certified Solutions Architect - Professional:SAP-C02)は、多様で複雑な条件下でAWSアプリケーションを設計・デプロイ・評価できる能力を問う試験です。
「ソリューションアーキテクト-アソシエイト」の上位資格であり、出題レベルが高く試験範囲も広いため、素早く正確に文章を読み解かねばなりません。試験は、選択肢式と複数回答式の2つの問題形式を組み合わせて構成されています。
・日程:ピアソンVUEより日程指定 ・受験料:40,000円 ・試験時間:180分 ・出題数:75問 ・合格基準:750点
【参考】:AWS Certified Solutions Architect - Professional
DevOps エンジニア
DevOps エンジニア(AWS Certified DevOps Engineer - Professional:DOP-C02)は、最新の運用・開発プロセスの理解を問う試験です。AWS環境のプロビジョニング、運用、管理において2年以上の経験を持つ人を対象としています。
高度に自動化されたインフラストラクチャの構築に関する経験や、オペレーティングシステムの管理、最新の開発プロセス、運用プロセスなどに関する知識や経験が求められます。
試験はSDLCのオートメーションやセキュリティ、コンプライアンスなどを含めた6分野から出題されます。出題形式は、択一選択問題と複数選択問題の2種類です。
・日程:ピアソンVUEより日程指定 ・受験料:40,000円 ・試験時間:180分 ・出題数:75問 ・合格基準:750点
【参考】:AWS Certified DevOps Engineer - Professional
専門知識(Specialty)
最後は「専門知識」について解説します。専門知識は「アドバンスドネットワーキング」「機械学習」「セキュリティ」の3種類があり、難易度はプロフェッショナルと同等かそれ以上とされています。
アドバンスドネットワーキング
アドバンスドネットワーキング(AWS Certified Advanced Networking - Specialty:ANS-C01)は、AWSネットワークのニュアンスやAWSのサービス統合に関する専門的な経験などを問う試験です。
受験対象者はAWSにおける高度なネットワーク構築を担当するエンジニアであり、AWSを使用した複雑なネットワークタスクや、ネットワークソリューションのアーキテクチャ設計・実装の経験が求められます。
・日程:ピアソンVUEより日程指定 ・受験料:40,000円 ・試験時間:170分 ・出題数:65問 ・合格基準:750点
【参考】:AWS Certified Advanced Networking - Specialty
機械学習
機械学習(AWS Certified Machine Learning - Specialty:MLS-C01)は、一般的な機械学習の知識のほか、Amazon SageMakerやデータ統合ソリューションのAWS Glueなどの知識を問う試験です。
AWSクラウドでの機械学習ワークロードや深層学習ワークロードの開発、アーキテクチャの設計など、2年以上の実務経験を持つエンジニアを対象としています。
データエンジニアリングや探索的データ分析、モデリング、機械学習の実装と運用の4分野から出題されます。出題形式は、択一選択問題と複数選択問題の2種類です。
・日程:ピアソンVUEより日程指定 ・受験料:40,000円 ・試験時間:180分 ・出題数:65問 ・合格基準:750点
【参考】:AWS Certified Machine Learning - Specialty
セキュリティ
セキュリティ(AWS Certified Security – Specialty:SCS-C02)は、インシデントへの対応やインフラストラクチャのセキュリティなどについての知識を問う試験です。
AWS上のセキュリティに関する問題が出題されるため、セキュリティソリューションの設計と実装の分野で3〜5年相当の実経験を持つエンジニアを対象としています。
脅威検出とインシデント対応やセキュリティロギングとモニタリング、インフラストラクチャのセキュリティなどを含む6分野から出題されます。出題形式は、択一選択問題と複数選択問題の2種類です。
・日程:ピアソンVUEより日程指定 ・受験料:40,000円 ・試験時間:170分 ・出題数:65問 ・合格基準:750点
【参考】:AWS Certified Security – Specialty
AWS資格を活かせる職種
AWSで資格を取得することで、どういった職種で役立つのでしょうか。ここでは、AWSの資格を活かせる職種と、その年収についてまとめました。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアとは、ネットワークシステムを正常に稼働させるために、ネットワークの設計や提案、構築・運用・保守を行うエンジニアです。ネットワークに関する基礎的な知識、スキルが欠かせません。
ネットワークエンジニアのキャリアアップとして、ネットワークスペシャリストやクラウドエンジニア、プロジェクトマネージャー、ITコンサルタントなどが挙げられます。ネットワーク知識に長けたエンジニアは需要が高いため、AWS資格の取得は有効な手段の1つです。
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クラウドエンジニア
クラウドエンジニアとは、クライアントのニーズや要望に基づいて、クラウドのインフラ設計・環境構築・クラウド移行支援・クラウドの保守・運用などを行うエンジニアです。クラウド環境やクラウドを利用したシステムの設計、構築、保守・運用などを担当します。
クラウドの知識はもちろん、ミドルウェアやツール、プログラミング、セキュリティ関連の知識も欠かせません。
AWS資格はクラウドに関する資格であるため、クラウドエンジニアを目指す場合は取得しておきたい資格の1つです。
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AWSを活用するITエンジニアの年収
AWSを活用するITエンジニアとして、ネットワークエンジニアが挙げられます。ここでは、ネットワークエンジニアの年収を紹介します。
「マイナビエージェント 職種図鑑」でのネットワークエンジニアの平均年収は380万円(※2024年9月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のエンジニア/プログラマを参考にすると、平均年収592万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、ネットワークエンジニアは一般平均年収よりも、やや低めからやや高めであることが分かります。
ネットワークエンジニアは年齢や実績によって年収の幅が大きいことが分かります。今よりもさらに高年収を目指す場合は、後述するAWS認定資格を取得したり、スキルを活かしたキャリアアップを行ったりすることがおすすめです。
【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
AWS認定試験に合格するための勉強方法
これからAWS認定資格に向けて、基礎からしっかりと勉強しなければなりません。勉強方法には無料で受講できる方法や、参考書を購入して学ぶ方法などがあるため、自分に合うやり方で進めましょう。受験時期も検討しながら、合格を目指せるように取り組んでいくことが重要です。
無料で受講できるオンライン講座がある
AWS認定試験に合格するために、インストラクターがオンラインで無料で講座を提供していることがあります。インストラクターからAWS認定試験の基本的な問題や知っておくべき項目を教えてもらったり、わからない部分を質問したりすることができます。
Amazonでも認定者を増やすように情報を提供しているので、こういったサービスを活用して知識をつけていくといいでしょう。有料プランでは専門知識を習得できるオンライン講座があるので、不安を感じている人は積極的に活用してみましょう。
オンラインでAWS認定試験のサンプル問題や模擬試験も受けることができるので、何回でも受験前に解いておくことをおすすめします。
参考書を活用する
さまざまなAWS認定試験に受かるための問題集や参考書が販売されており、基礎をじっくりと学んでいくことができます。確認も含めて問題を解いてみてもいいでしょう。
基礎の確認を終えてから模擬試験を受けることができる参考書も多数あるので、制限時間内で解答することができるか実力を判定していくこともできます。
参考書によってはインターネット上で問題を提供していることもあるので、わからない部分は保存も行いながら勉強を進めていくといいでしょう。
以下に、おすすめの参考書を紹介します。
◾️「AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー 改訂第3版」 本書は基礎レベルの「クラウドプラクティショナー」を対象とした参考書であり、短期間で必要な知識を習得できるテキストです。2023年に開始された「CLF-C02 」試験に対応しており、頻出される問題の特徴や模擬問題もついているため、試験対策としておすすめです。
▪著者:山下 光洋、海老原 寛之 ▪ページ数:436ページ ▪出版社:SBクリエイティブ ▪発売日:2024/3/28 【参考】:AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー 改訂第3版
専門知識を問う認定試験は勉強方法を変える
ある程度基礎の確認を終え、AWS認定試験の基礎部分であるクラウドプラクティショナーに合格したら、いよいよ専門知識を身に着けていきます。勉強方法もそれぞれ異なってくるので、自分に合う内容を決めましょう。
アーキテクト関連は比較的合格しやすく、参考書も多数販売されています。基礎知識から模擬試験まで自分に合う参考書を決めることができれば、スムーズに進めていくことができます。
また、運用関連のSysOpsアドミニストレーターでは参考書だけでは勉強を進めることが難しくなることもあるので、実際にAWSを利用して構築しながら学んでいくといいでしょう。
さらにAWSではサービスごとに資料を提供しているので、しっかりと読み込むことで運用方法も知ることができます。スコアアップに繋げやすくなるため、受験前は内容を把握しておきましょう。
【参考】:AWS 認定試験に向けて準備する | トレーニングと認定 | AWS
AWSは今後もニーズが高く専門知識が問われる
さまざまなクラウドコンピューティングの資格がありますが、AWS認定試験は今後取得しておくと就職や転職で活用することができます。各企業が低コストでシステムを構築することができるため、ニーズは非常に高まっています。
資格を保有することで、専門的な知識を身に着けた人材として証明できるため、IT社会で活躍するためにもAWS認定資格の取得をおすすめします。資格を取得したら自分のスキルを活かせる企業を探しましょう。その際、転職エージェントを活用することで、スムーズな転職活動を行えます。
そこでぜひご活用いただきたいのがマイナビIT エージェントです。
マイナビIT エージェントは、IT・Webエンジニア向けの無料の転職⽀援サービスです。
IT・Webエンジニアの転職事情に詳しいキャリアアドバイザーが、あなたのご経験やスキルをお伺いし、転職活動のプランをご提案致します。
アドバイザーは企業側の人事担当者と直接連携を取れますので、求人票に載っていない企業情報も確認することができます。残業時間や給与面など、働き方などをしっかり確認の上で応募企業を選んでいくのが良いでしょう。
・資格やプログラミングの勉強をしているけれど、企業が求めるレベルに達しているのかわからない ・スキルアップをして市場価値を上げていける企業の選び方を知りたい ・数多くあるITエンジニアの職種の中で、自分に向いている仕事は何か知りたい
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