クラウドエンジニアとは?インフラエンジニアとの違いや市場性・年収などを解説!
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クラウドエンジニアとは?インフラエンジニアとの違いや市場性・年収などを解説!
基礎知識
アンドエンジニア編集部
2022.08.22
この記事でわかること
クラウドエンジニアはクラウドシステムを設計・構築・保守・運用するITエンジニア
クラウドの適用領域の増加に伴い、クラウドエンジニアの需要が増加すると予測されている
クラウド運用の経験を重ねることで、クラウドエンジニアとしてより市場価値を高めることができる

クラウドエンジニアとは?

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クラウドエンジニアとはITエンジニアの一種で、クラウドシステムで用いるITインフラ基盤を担当します。従来のITシステムは自社で必要となる機材を調達し、システムを構築して運用していました。これをオンプレミス(所有型)と言います。

一方で現在、多種多様な業務をITで活用するにあたり、初期費用を削減する目的で月額課金モデルを採用することがあります。これをホステッド型(利用型)と言い、クラウドシステムが代表的な例です。

クラウドエンジニアは、インターネットを介して提供されるサービスについて構成要素となるネットワークやコンピュータの知識を横断的に活用し、適切に利用できるようにシステム化・運用監視を行います。

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インフラエンジニアとクラウドエンジニアの違いは?

従来のオンプレミスのITシステムでは、インフラエンジニアはサーバ技術を主体として設計・構築・保守・運用を担当します。一方クラウドエンジニアは、クラウドサービスを使ったシステム構築や運用を担当します。

また、仮想化技術を用いて資源の割り当てや監視等も行いますので、より広範囲な知識が求められます。

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ネットワークエンジニアとクラウドエンジニアの違いは?

ネットワークエンジニアは、ネットワーク機器の帯域確保やセキュリティ確保、ネットワーク網の整備を担当します。一方、クラウドエンジニアは仮想化環境で用いるネットワーク設定や、クラウドサービス全般に関わる業務を担当します。

そのため、ネットワーク自体の知識はもちろん、クラウドや仮想環境などといったより広範囲の知識や技術が求められます。

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クラウドエンジニアの仕事の内容は?

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クラウドエンジニアはクラウドだけでなくサーバ、ネットワーク、仮想環境などのIT技術全般の知識を身に付けており、実務戦力として期待されています。

担当業務はクラウドで利用されるシステムの設計・構築から保守・運用に至るまでの一連のライフサイクルを意識した検討および実装で、クラウドサービス全般を担当します。

また、近年は代表的なクラウドベンダーのサービスを活用することが増えているため、利用者側の運用監視の作業も担当します。

クラウドエンジニアに必要なスキルは?

クラウドエンジニアに必要なスキルには、サーバやネットワークの知識があります。また、クラウドで提供されるデータベースの知識も必要とされます。

ミドルウェアについては、業務アプリケーションに必要なソフトウェアに加えて、クラウドサービス監視に必要な運用監視ツールや提供サービスの知識が求められます。さらに、仮想化技術を使ったパソコン資源の割り当てといった知識も必要な場合があります。

クラウドエンジニアに必要な資格は?

クラウドエンジニアは特別な資格がなくても、クラウドに関する知識とスキルがあれば目指すことができます。しかし、資格を保有することでスキルアップができたり、転職時に企業へ高いスキルをアピールできたりします。

ITスキルレベルを客観的に証明するのに効果的な資格の1つに、情報処理推進機構(IPA)による情報処理技術者試験があります。また、クラウドの技能を証明するには、主要なパブリッククラウドの認定試験を取得することが大切です。

そのため、利用しているクラウドサービスに応じて、AWS、Microsoft Azure、Google Cloudなどの各認定試験取得を目指しましょう。

また、クラウドのセキュリティ認定としてCertified Cloud Security Professional(CCSP)があります。クラウドエンジニアとしてはもちろん、セキュリティエンジニアとして活動する場合は取得を検討しましょう。

【参考】:情報処理技術者試験一覧

【参考】:AWS 認定資格

【参考】:Microsoft Azure 認定試験

【参考】:Google Cloud 認定資格

【参考】:Certified Cloud Security Professional(CCSP)

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クラウドエンジニアの年収やキャリアパスは?

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クラウドサービスの利用用途が拡大するにつれて、クラウドシステムを設計・構築・保守・運用できるクラウドエンジニアへの期待が高まっています。ここでは、クラウドエンジニアの年収やキャリアパスについて紹介します。

クラウドエンジニアの年収は?

クラウドエンジニアの年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑」で近い職業のネットワークエンジニアの年収を参考にすると、平均年収は380万円、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のIT保守(顧客向け情報システムの保守・サポート)を参考にすると、平均年収592万円と分かりました。

国税庁2020年発表の民間給与実態統計調査における民間企業平均年収は433万円なので、クラウドエンジニアは一般平均年収よりも、やや低めであることが分かります。

年収を上げるには、資格取得等でスキルアップを図りより良い条件の企業へ転職する、プロジェクトマネージャーといった管理職へキャリアアップするなどの方法があります。

【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑

※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方

【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7)

【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

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クラウドエンジニアのキャリアパスは?

クラウドエンジニアは、ITエンジニアとしての経験を高めることで様々な職種へのキャリアパスがあります。具体的には、パブリッククラウドの資格を取得したり、クラウドに関連した実務経験を重ねたりすることが重要です。

クラウド利用者側の業務である運用監視の仕事もあるため、パブリッククラウドの運用監視の経験も、キャリア形成に効果的であると言えます。

さらにAWSの他Microsoft AzureやGoogle Cloud等複数のクラウドサービスの経験がある場合は、マルチクラウド運用や利用方法の最適化に対してアドバイスをするクラウドコンサルタントとしての選択肢もあります。

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クラウドエンジニアの市場性は?

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クラウドサービスで管理する項目は仮想化されたシステム資源となります。そのため、オンプレミスのシステムをクラウドサービスに置き換える際は、クラウドエンジニアのサポートが必要となります。

クラウドエンジニアの将来性は?

クラウド利用のためのアプリケーションは、クラウド動作を最適化するクラウドネイティブ化の対策が求められます。

オンプレミス環境が前提となっているアプリケーションはクラウド対応していないものが多く、クラウド向けシステム移行に向けたクラウドネイティブ化対策の必要があります。そのため、クラウドエンジニアの技術が求められています。

また、企業でのDX推進においてもクラウドエンジニアの活躍が見込まれています。DX推進のため既存のシステムやサービスをクラウドに置き換える企業もあり、クラウドエンジニアが持つクラウドの知識や技術が活かされています。

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クラウドエンジニアの適応領域は?

今後も各業務アプリケーションのクラウドサービス化がさらに進むと予測されます。また、ビッグデータ領域もデータ格納先としてクラウドの利用が増えるでしょう。クラウドサービスの利用拡大に伴い、クラウドエンジニアの活躍の場が広がると言えます。

クラウドシステムに必要な技術を身に付け、クラウドエンジニアとして活躍の場を広げよう

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クラウドエンジニアはクラウドサービスを利用したシステム設計や運用などを担当し、オンプレミスからクラウドサービスへの移行作業も担当します。

コスト削減や業務効率化のためにオンプレミスからクラウドサービスへ移行する企業もあり、クラウドエンジニアの活躍が期待されています。また、クラウドエンジニアはクラウドだけではなく、セキュリティやネットワークの知識も求められます。

IT全般に関する幅広い知識やスキルを有するクラウドエンジニアになるには、さまざまな業務を経験しスキルを高めることが大切です。そのためには、働く企業選びも重要でしょう。

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