AWS認定デベロッパー アソシエイトとは
AWSでは、公式資格としてAWS認定制度を提供し自社クラウドサービスの普及と技術者育成に努めています。AWS認定制度ではAWSクラウドサービスのスキルを認定するために、役割や専門分野毎に設定した試験区分に合格する必要があります。
【参考】:AWS AWS認定
AWS認定デベロッパー アソシエイトとは、AWSの認定資格の1つです。AWS認定デベロッパー アソシエイトはアプリケーション開発とその保守を担当します。各試験は前提条件が緩和されていますので、直接上位資格にチャレンジすることも可能です。
【参考】:AWS Certified Developer - Associate
試験概要
AWS認定デベロッパー アソシエイトのレベルは、中級レベル(アソシエイト)です。試験概要については以下にまとめました。
・試験名:AWS Certified Developer - Associate ・試験時間:130分 ・試験費用:150USドル(模擬試験:20USドル) ・出題数:65問 ・合格基準:72%以上の正答率
AWS認定の種類やレベルについては以降で説明していきます。
AWS認定で想定されるスキルレベル
AWS認定は難易度別に、基礎レベル・アソシエイトレベル・プロフェッショナル・専門知識の4段階に分類されています。AWS認定では、認定レベルに応じて想定スキルを能力認定の基準として設定しています。
・基礎レベル(Foundation) 基礎レベルでは、AWSクラウドのコアサービスが説明できることを基準としています。およそ6ヶ月程度の経験者を対象としており、難易度は低めです。
・アソシエイトレベル(Associate) デベロッパー向け資格となるAWS認定 デベロッパー – アソシエイト(Developer - Associate)が該当します。アソシエイトレベルでは、AWSを使用したシステムやアプリケーションの構築ならびにデプロイする知識があることを基準としています。およそ1年程度の経験者を対象としており、難易度は中程度です。
・プロフェッショナル(Professional) デベロッパー向けの資格となるAWS認定 DevOps エンジニア – プロフェッショナル(DevOps Engineer - Professional)が該当します。プロフェッショナル認定では、AWSサービス全般について最新サービスをカバーした設計を行う知識を基準としています。およそ2年程度の経験者を対象としているため、難易度は高めです。
・専門知識(Specialty) 各専門分野においてより高い知識が求められ、アドバイザーとしての地位確立を目指します。難易度はプロフェッショナル認定同様の高めの設定です。
AWS認定の受験方法・試験機関
AWS認定は民間試験機関ピアソンVUEにより実施されており、受験者の都合に合わせた受験が可能です。また、AWS認定ではオンラインでの試験監督が選択可能であり、自宅やオフィス等で試験を受けることができます。
認定試験を予約するには、AWS認定アカウントを作成する必要があります。
【参考】:ピアソンVUE AWS 認定
AWS認定デベロッパー アソシエイトの試験対策
AWS認定 デベロッパー – アソシエイトは、AWSの開発担当者向け資格です。試験ではアプリケーション開発・デプロイ・開発プロセスの理解等が試されます。試験詳細はAWS認定デベロッパー – アソシエイトの試験ガイドに記載されており、以下の4分野を試験範囲としています。
分野1:AWSのサービスによる開発(採点対象コンテンツの32%) 分野2:セキュリティ(採点対象コンテンツの26%) 分野3:デプロイ(採点対象コンテンツの24%) 分野4:トラブルシューティングと最適化(採点対象コンテンツの18%)
【参考】:AWS 認定開発者 – アソシエイト (DVA-C02) 試験ガイド
分野ごとに出題比率が設定されているため、各出題分野でまんべんなくスコアが獲得できるよう苦手な項目を学習しましょう。
試験に合格するための勉強方法
AWS認定でアソシエイトに合格された方の勉強時間は、概ね20時間から50時間程度です。
勉強方法としては、該当するAWS認定試験の試験ガイドならびにサンプル問題集が認定試験公式サイトよりダウンロード可能です。関連トレーニングコースのテキストと合わせて受験対策を進めていきます。
【参考】:AWS Certified Developer - Associate (DVA-C02) 試験ガイド 【参考】:AWS 認定 デベロッパー – アソシエイト AWS Certified Developer – Associate (DVA-C02) 試験問題サンプル
AWS認定試験向けの参考書やWeb問題集も数多くありますが、AWSによる公式模擬試験が提供されているため、不慣れな方は模擬試験を体験しましょう。AWS模擬試験は有効な学習方法であるため、事前にスキルを確認してください。アソシエイト向け模擬試験は、20USドルで受験可能です。
トレーニングコースとしては、有償・無償のトレーニングともに提供されています。さらにロール別のトレーニングも提供されていますので、デベロッパー向けのコースを選択可能です。各分類に応じたチュートリアルやホワイトペーパーが提供されていますので、該当部分を事前学習するのが良いでしょう。
【参考】:ロールまたはソリューション別での学習
上記の他に、英語教材として試験準備のExam Readiness: AWS Certified Developer – Associate(Digital)コースや、日本語のウェビナーが開催されています。詳細は以下のリンクにてフィルター設定が可能ですので、実施コースをご確認ください。
【参考】:AWS トレーニングと認定イベントの詳細
資格取得後のステップアップは?
開発者向け資格のAWS認定 デベロッパー – アソシエイトに合格した後は、上位のAWS認定 DevOps エンジニア – プロフェッショナルに挑戦しましょう。この上位認定では、継続的デリバリー・セキュリティコントロール・モニタリング・高可用性システムの実装等高度な開発運用能力が試験で評価されます。
【参考】:AWS Certified DevOps Engineer – Professional (DOP-C02) 試験ガイド
AWS認定デベロッパー アソシエイトのさらに上を目指そう
AWS認定のプロフェッショナル認定や専門知識認定等の上位資格が取得できれば、AWSクラウドサービスの専門家として対外的なアピールが期待できます。キャリアアップとしても有効ですので、上位資格となるプロフェッショナルレベル認定を目指して学習しましょう。
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