AWS認定制度のアソシエイトとは?難易度と勉強方法を解説!
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AWS認定制度のアソシエイトとは?難易度と勉強方法を解説!
勉強方法
アンドエンジニア編集部
2021.06.29
この記事でわかること
AWS認定制度のアソシエイトは、1年程度のAWSクラウドサービス経験者を想定しています
AWS認定アソシエイトは、ソリューションアーキテクト・デベロッパー・ SysOps アドミニストレーターの3区分があります
AWSのアソシエイト合格には、20時間から50時間程度の勉強時間を要します

AWS認定制度とは?

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AWSによるAWSクラウドサービスの公式資格として、AWS認定制度が提供されています。

AWS認定制度は、AWSクラウドサービスに関連するスキルを認定するものです。AWS認定は、役割や専門分野に応じて設定した試験区分に合格する必要があります。 参考:AWS AWS認定

AWSの認定資格取得のメリットは?

資格取得のメリットは、クラウドサービス事業者最大手のAWSの公式資格取得者としてお墨付きが得られることです。これによりクラウド運用の設計や開発の機会が増え、クラウドサービスの専門家としてプロジェクトを推進することが期待されます。

資格取得により社内で人材育成を牽引するリーダーとしての活躍が期待できることや、対外的なアピールが可能となるでしょう。同様に資格取得の学習を通じ試験範囲を理解することで、AWSクラウドサービスの操作方法を習得し実践に活用できるメリットがあります。

AWS認定の種類とレベルは?

AWS認定は難易度別に「基礎レベル認定」「アソシエイトレベル認定」「プロフェッショナル認定」の3段階に分類されています。その他の専門知識についても、別途「専門知識認定」として認定資格を設けています。各認定レベルで提供される資格は以下の通りです。

基礎レベルの認定  AWS 認定 クラウドプラクティショナー

アソシエイトレベルの認定  AWS 認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト  AWS 認定 デベロッパー – アソシエイト  AWS 認定 SysOps アドミニストレーター – アソシエイト

プロフェッショナル認定  AWS 認定 ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル  AWS 認定 DevOps エンジニア – プロフェッショナル

専門知識認定  AWS 認定 高度なネットワーキング – 専門知識  AWS 認定 データアナリティクス – 専門知識  AWS 認定 セキュリティ – 専門知識  AWS 認定 機械学習 – 専門知識  AWS 認定 データベース – 専門知識

AWS認定で想定されるスキルと難易度は?

AWS認定では、認定レベルに応じて想定スキルを能力認定の基準として設定しています。

基礎レベル」では、AWSクラウドのコアサービスが説明できることを基準としています。およそ6ヶ月程度の経験者を対象としているため、難易度は低めです。情報処理推進機構(IPA)が実施している国家試験ではIT利用者向けの資格「ITパスポート試験(IP)」に相当する難易度となります。

アソシエイトレベル」では、AWSを使用したシステムやアプリケーションの構築ならびにデプロイする知識があることを基準としています。およそ1年程度の経験者を対象としているため、難易度は中程度でしょう。情報処理推進機構(IPA)が実施している情報処理技術者試験の「基本情報技術者試験(FE)」より若干難易度は低めの設定となっています。

プロフェッショナル認定」では、AWSサービス全般について最新サービスをカバーした設計を行う知識を基準としています。およそ2年程度の経験者を対象としているため、難易度は高めです。

専門知識認定」では、より高い専門性が求められます。難易度は「プロフェッショナル認定」同様に高いと判断できます。情報処理推進機構(IPA)が実施している情報処理技術者試験では「基本情報技術者試験(FE)」から「応用情報技術者試験(AP)」の範囲に位置づけられる難易度と考えて良いでしょう。

AWS認定の受験方法は?

AWS認定は、ピアソンVUEPSIにより実施されています。AWS認定ではオンラインでの試験監督が選択可能となっており、自宅やオフィス等で試験を受けることが可能です。ピアソンVUEでは全てのAWS認定試験がオンライン試験監督で受験でき、日本語で試験監督の対応を受けることができます。PSIの場合は、AWS認定クラウドプラクティショナー試験のみがオンライン試験監督対象となっています。 参考:ピアソンVUE AWS 認定 参考:PSI Exam Online

AWS認定でアソシエイトを目指すには?

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AWSでは、アーキテクト向け資格として「AWS 認定 ソリューションアーキテクト– アソシエイト」の認定を実施しています。「AWS 認定ソリューションアーキテクト– アソシエイト」は、AWSで提供されているサービスを構成するコンピューティング・ネットワーキング・ストレージ・データベースの知識を有します。AWSで必要なデプロイや管理の他、安全性や信頼性を意識した構成能力が必要です。

「AWS 認定 ソリューションアーキテクト– アソシエイト」の試験ガイドでは、以下の4分野を試験範囲としています。 分野 1: 弾力性に優れたアーキテクチャの設計 30% 分野 2: 高性能アーキテクチャの設計 28% 分野 3: セキュアなアプリケーションとアーキテクチャの設計 24% 分野 4: コストを最適化したアーキテクチャの設計 18% 合計 100% 参考:AWS  Certified Solutions Architect – Associate (SAA-C02) Exam Guide

開発担当者向け資格としては「AWS 認定 デベロッパー – アソシエイト」が用意されています。アプリケーション開発・デプロイ・開発プロセスの理解等が試されます。

「AWS 認定デベロッパー – アソシエイト」の試験ガイドでは以下の5分野を試験範囲としています。 分野 1: 展開 22% 分野 2: セキュリティ 26% 分野 3: AWS サービスを使用した開発 30% 分野 4: リファクタリング 10% 分野 5: モニタリングとトラブルシューティング 12% 合計 100% 参考:AWS 認定開発者 – アソシエイト (DVA-C01) 試験ガイド

AWSでは、運用者向け資格として「AWS 認定 SysOps アドミニストレーター – アソシエイト」を用意しています。アカウント管理やセキュリティの運用能力が求められます。

「AWS 認定 SysOps アドミニストレーター – アソシエイト」の試験ガイドでは以下の7分野を試験範囲としています。 分野 1: モニタリングとレポーティング 22% 分野 2: ハイアベイラビリティ 8% 分野 3: デプロイメントとプロビジョニング 14% 分野 4: ストレージとデータマネジメント 12% 分野 5: セキュリティとコンプライアンス 18% 分野 6: ネットワーキング 14% 分野 7: 自動化と最適化 12% 合計 100% 参考:AWS Certified SysOps Administrator – Associate (SOA-C01) Exam Guide

設問は計65問出題され、72%以上のスコアで合格となります。各出題分野で苦手な項目を学習し、取りこぼしの無いよう準備を進めましょう。

AWS認定でアソシエイトを目指す方の勉強方法は?

AWS認定でアソシエイトに合格された方は、概ね20時間から50時間程度の試験対策勉強をしています。アソシエイトの受験料金は、税別15,000円です。

勉強方法は、該当するAWS認定試験の試験ガイドならびにサンプル問題を認定試験サイトよりダウンロードする方法がおすすめです。関連トレーニングコースのテキストと合わせて受験対策を進めていきます。また、AWS模擬試験は有効な学習方法ですので事前にスキルを確認しましょう。

トレーニングコースとしては「AWS Technical Essentials」が共通トレーニングとなります。これに加えて、ソリューションアーキテクト・デベロッパー・SysOps アドミニストレータ固有のコースが提供されています。同様に、各分類に応じたAWS ホワイトペーパーが提供されていますので、該当部分を事前学習するのが良いでしょう。

試験参考書やWeb問題集もAWS認定試験向けに数多くあり、自身の進め方に合う方法を選択可能です。加えて、AWSによる模擬試験が提供されていますから、不慣れな方は模擬試験で体験してみるのも良いでしょう。アソシエイト向け模擬試験は税別2,000円で受験可能です。

AWS認定でアソシエイトの次のステップは?

アーキテクト向け資格の「AWS 認定 ソリューションアーキテクト試験」のレベルは、アソシエイトレベルとプロフェッショナルがあります。プロフェッショナルでは、上記に加えて、可用性・耐障害性・信頼性を考慮したアプリケーションの設計能力が求められます。また、AWSサービスの連携・プロジェクト管理・OSの知識からビジネス目標まで幅広い範囲から出題されます。

同様に運用者向け資格の「AWS 認定 SysOps アドミニストレーター – アソシエイト」や開発者向け資格の「AWS 認定 デベロッパー – アソシエイト」に合格した後は、上位の「AWS 認定 DevOps エンジニア – プロフェッショナル」に挑戦しましょう。ここでは、継続的デリバリー・セキュリティコントロール・モニタリング・高可用性システムの実装高度な開発運用能力が問われます。

AWS認定の「プロフェッショナル認定」や「専門知識認定」が取得できれば、クラウドサービスの専門家として対外的なアピールが期待できます。アソシエイトに合格したら、さらに上位資格を目指し学習を継続しましょう。

AWS認定制度を有効活用して求めるキャリアパスを進んでいきましょう

future success

AWSのクラウドサービスは、多くのユーザーが利用しています。デジタルトランスフォーメーション(DX)が進むにつれてクラウド活用の重要性が高まっており、AWSの利用頻度は今後さらに高まるでしょう。この注目されるAWSの公式資格を取得し、市場に求められるIT技術者を目指しましょう。

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