クラウドエンジニアのキャリアパス5選!職種別に強みとなる資格も解説
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クラウドエンジニアのキャリアパス5選!職種別に強みとなる資格も解説
アンドエンジニア編集部
2022.10.25
この記事でわかること
クラウドエンジニアのキャリアパスの考え方と描き方について理解できる
クラウドエンジニアのキャリアパスは大別してスペシャリスト系、ジェネラリスト系、マネジメント系がある
一度描いたキャリアパスでも、柔軟に考え定期的に見直しをするとよい

クラウドエンジニアのキャリアパス

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AWSやAzureといったクラウドサービスが急拡大を遂げる中、クラウドエンジニアへの注目が高まっています。クラウドエンジニアはクラウドサービス上でのシステムの設計や構築、運用などを行うエンジニアです。

インフラエンジニアと担当領域が近いこともあり、混同する方もいますが、クラウドエンジニアは主にクラウド環境の構築や最適化を担当しています。比較的新しい職種のクラウドエンジニアですが、クラウドエンジニアにはどのようなキャリアパスがあるのでしょうか?

クラウドエンジニアにはなったものの、キャリアパスのイメージが湧かないという方がいるからかもしれません。ここでは、クラウドエンジニアのキャリアパスをどう描けば良いのかについて解説をしていきます。

現役クラウドエンジニアの方、これからクラウドエンジニアを目指す方はぜひ参考にしてみてださい。

クラウドエンジニアのキャリアパスの方向性

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ITエンジニアの職種が限られていた時代には、キャリアパスは比較的シンプルでした。「プログラマーを経験し、システムエンジニアとなり、プロジェクトマネージャーを目指し、ITコンサルタントになる」といったキャリアバスが一般的でした。

しかし、IT化の進展によってキャリアは多様化し、各キャリアに対する社会のニーズにも変化が起きています。こうした変化を想定した上でキャリアパスを考える必要性が高まっているのです。クラウドファーストの概念が普及し、クラウドサービスは注目と期待を集めています。

このようにクラウドが当たり前になり、パラメータを与えるだけでAIが、クラウドの設計から構築まで自動的に行ってくれる時代が到来するかもしれません。あるいは、クラウドとオンプレミスの良い面を融合した新たなクラウドコンピューティングが登場するかもしれません。

今後起きることや変化を見据えた上で、キャリアアップやキャリアチェンジなど、様々な可能性を検討しておくことが、クラウドエンジニアのキャリアパスを描く上で重要です。ここでは、以下の3つの分野、方向性を前提としたキャリアパスを紹介していきます。

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スペシャリスト系

クラウドエンジニアとしてさらに専門性を高めるという方向のキャリアパスです。クラウドコンピューティング自体がまだ新しい分野であり、クラウド技術の革新は続いています。それらの最先端技術に精通した、頼られるスペシャリストを目指すキャリアパスです。

クラウドのスペシャリストを始め、インフラやネットワークに関わるエンジニアが該当します。

ジェネラリスト系

ジェネラリストはスペシャリストとは逆で、幅広く様々な業務に対応し、クラウドの設計から構築、保守・運用までを担当し、主にマネジメントが中心のキャリアパスです。プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーのポジションで、全体を見通して管理できる能力が求められます。

マネジメント系

マネジメント系のキャリアパスとは、マネジメント力を活かし、課長や部長などの上位職を目指すことです。クラウドに関する専門知識を活かしながら、部門の責任者として人のマネジメント、予算管理、進捗管理などを行います。

所属する企業側の想定しているキャリアパスと自分のキャリアパスが一致していることが前提となります。

クラウドエンジニアの年収

キャリアパスを考える上で、クラウドエンジニアの年収がどの程度なのかについて把握しておきましょう。クラウドエンジニアの年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑」で近い職業のネットワークエンジニアの年収を参考にすると、平均年収380万円です。

経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のIT保守(顧客向け情報システムの保守・サポート)を参考にすると、平均年収592万円と分かりました。

国税庁2020年発表の民間給与実態統計調査における民間企業平均年収は433万円なので、クラウドエンジニアは一般平均年収よりも、やや低いことが分かります。

より高い年収を目指すには、クラウドエンジニアとして専門性を磨く、マネジメント職を目指す、転職してキャリアチェンジするなどの方法が考えられます。或いはクラウドエンジニア経験を積んでから独立し、クラウドコンサルタントを目指すといったキャリアバスも想定されます。

キャリアパスで悩んだら、転職エージェントに相談してみるのも1つの手です。

【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月から2020年12月の間でマイナビエージェントに登録いただいた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

クラウドエンジニアの年収は?求められるスキルや資格を解説!

クラウドエンジニアのキャリアパス5選

ここまでクラウドエンジニアの分野・方向性について解説しました。

クラウドエンジニアはクラウドコンピューティングの技術以外に、インフラやネットワーク、あるいは業務システムに関する広い知識が求められるなど、多くの分野に精通していることが求められます。そのため、インフラエンジニア、ネットワークエンジニアなど、様々なキャリアパスの可能性があります。

ここからは、クラウドエンジニアとしてキャリアアップするのに、オススメのキャリアパスと役立つ資格を「スペシャリスト系のキャリアパス」と「マネジメント系・ジェネラリスト系のキャリアパス」をカテゴリー別に紹介していきます。

スペシャリスト系のキャリアパス

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クラウドスペシャリストのキャリアパスとおすすめ資格

クラウドスペシャリストは、ネットワークやサーバー、アプリケーションを含めたクラウド構造全般に精通し、クラウドの設計工程から開発工程、運用・保守までの豊富な経験を持つエンジニアです。クラウドスペシャリストは豊富な経験を生かして、チームの指導や後進の育成、クライアントへのサポートなどを行います。

1つの道を徹底的に極めたい人、クラウドエンジニアに向いていると感じる人、クラウドの仕事が楽しいという人、更にスキルを高めたい人におすすめのキャリアパスです。おすすめの資格としては、AWSやAzure、GCPなどの認定資格がありますが、それぞれの資格試験の中でも上級資格の取得をおすすめします。

AWSであれば、「AWS Certified Solutions Architect」が該当します。Professionalを目指すには、先にAssciateレベルの合格が前提になります。

【参考】:Professional Cloud Architect 認定資格 | Google Cloud 【参考】:Azure Solutions Architect Expert資格 【参考】:Microsoft 資格のロードマップ 【参考】:AWS Certified Solutions Architect – Associate 認定

AWS認定制度とは?資格取得のメリットや難易度など徹底解説!

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアは、ジェネラリスト系のエンジニアのイメージが強いですが、複数の分野にまたがるスペシャリストといえます。

ここで述べるフルスタックエンジニアはクラウドエンジニアの知識や経験を踏まえ、アプリケーション開発におけるプログラミングスキル、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアなどのスキルを有するフルスタックエンジニアです。

オンプレミスからクラウドへの移行など、広範な知識やスキルが求められる案件を担当します。クラウドスペシャリストにおすすめのクラウド関連資格に加え、システム構築関連の資格、ネットワーク関連やインフラ関連の資格を取得すると、フルスタックエンジニアのキャリアパス実現に大きな力となります。

【参考】:システムアーキテクト試験(SA) 【参考】:ネットワークスペシャリスト試験(NW) 【参考】:データベーススペシャリスト試験(DB)

フルスタックエンジニアとは?必要な条件・年収・将来性を解説

マネジメント・ジェネラリスト系のキャリアパス

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クラウドエンジニアのキャリアパスの中から、システム開発プロジェクトの運営や、クラウドの企画などの経験を活かせるマネジメント系、ジェネラリスト系の職種について紹介していきます。

クラウドエンジニアの経験を活かせる職種としては、以下のプロジェクトマネージャーやITコンサルタントが挙げられますが、他にも自社内で課長や部長などのマネジメント職を目指すというキャリアパスも想定できます。

プロジェクトマネージャー

システム開発やクラウド構築のプロジェクトに関わった経験などを生かして、クラウド関係のプロジェクトマネージャーになる選択肢もあります。

プロジェクトマネージャーはクラウドエンジニアに加え、システムエンジニアやプログラマー、インフラエンジニアなどのまとめ役として、クライアントとの折衝からプロジェクトメンバーの統率・管理まで行います。

そのため、豊富な経験や知識に加え、高いコミュニケーション能力、マネジメント能力、人望などが求められます。スキル証明となる資格として、国家資格のプロジェクトマネージャー試験(PM)の取得をおすすめします。

【参考】:プロジェクトマネージャ試験(PM)

プロジェクトマネージャーとは?仕事内容や将来性、必要なスキルを紹介

クラウドコンサルタント

クラウドコンサルタントは、クライアントに対してクラウド技術の活用によるIT戦略の提案、オンプレミスからクラウドへの移行、ハイブリッドクラウドなどを提案し、クライアントの悩みや問題点を解決する職種です。

クラウドに対する知識もさることながら、システム開発の上流工程に関する知識や経験、経営に関する知識や理解など、幅広い知識が求められます。また、クラウドサービス事業者での経験や、コネクションがあると有利です。

クラウドコンサルタントのスキル証明となる資格としては、先に紹介したAWSやAzure、GCP関係の資格に加え、国家資格のITストラテジスト試験(ST)や応用情報技術者試験(AP)を取得しておくことをおすすめします。

【参考】:応用情報技術者試験(AP)

【参考】:ITストラテジスト試験(ST)

応用情報技術者試験に一発合格するための効果的な勉強法とは?
クラウドエンジニアにおすすめな資格や将来性、必要なスキルを紹介

部門の責任者

キャリアパスは所属企業の上司や人事部門が本人に示すというのが一般的です。人事評価に上司が「マネジメント力があり、幹部候補として育成したい」と書けば、それが1つのキャリアパス案となります。

ここで被評価者が、自己申告書などで「将来、課長職、部長職を目指す」と記述すれば、キャリアパスが定まります。このようにマネジメント職を目指す際にも関連資格の取得をおすすめします。一度決めたキャリアパスが途中で変わる可能性もありますので、自己啓発、自己研鑽はぜひ続けていきましょう。

キャリアパスの選択で悩んだら

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キャリアパスが描けない、なかなか定まらないという方もいるでしょう。一度は描いたものの、途中で目指す自信を失ったり、迷いが生じたりすることがあります。キャリアパスで悩んだ時にはどうすればよいのか、そのポイントを紹介します。

識者からアドバイスを受ける

キャリアパスによっては、転職が前提となるものが想定されます。キャリアパスを変更すると、目指す転職先や業界そのものが変わる場合もあります。そんなケースでは、キャリアパスに明るい人や転職エージェントに相談してみるのも1つの手です。

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柔軟に考える

キャリアパスを描いたら、一心不乱で目標に向かうべきという考え方もありますが、変化の激しい時代に、この考え方に固執するとチャンスを逸してしまうリスクがあります。クラウドファーストの考え方が生まれたのはつい最近のことです。クラウド技術も日進月歩の勢いで変化しています。

理想のキャリアパスを描き、目標とするのは良いことですが、周りの変化を見ながら、計画を柔軟に考えてみるのも1つの方法です。また1年に1度くらいは、仕事の変化、気持ちの変化、環境変化などを見据えてキャリアパスを見直してみることをおすすめします。

クラウドエンジニアのキャリアパスを実現させましょう

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ここまでクラウドエンジニアのキャリアパスの考え方、キャリアパスの種類や役立つ資格について紹介をしました。 

目指すキャリアパスが定まっても、その実現には様々なハードルがあります。転職を必要とするキャリアパスの実現には、企業研究、情報収集や面接対策など、やるべきことが多々あります。

「実際にキャリアバスを実現できそうな企業が見つかるのか」、「在宅ワークを推奨している企業はあるのか」など、素朴な疑問を抱いている方もいらっしゃるでしょう。また企業情報の収集、面接対策を考えると気が重くなる人も少なくないでしょう。

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