AWS Lambdaとは?できることを分かりやすく解説!
Amazon orchestration
AWS Lambdaとは?できることを分かりやすく解説!
アンドエンジニア編集部
2021.05.23
この記事でわかること
AWS Lambdaとはサーバーの管理を行わずに必要な処理を実行するAWSサービスです
AWS Lambdaではイベント発生時に行う処理関数を多くの開発環境を用いて効率的に設定します
コンピュータ資源は自動的に割り当てられるので導入実績が増えています

AWSとは?

web DX

AWSとは、最大のシェアを誇るクラウドサービスです。その提供サービスは豊富で、必要な業務を必要なコンピュータ資源を活用してサービス提供を受けることが可能です。世界25のリージョンでサービス展開をしています。そのため、多様なワークロード安価にサービス活用することが可能となっています。

AWSの提供サービスは?

AWSではサービス製品をカテゴリー分けして、必要とされるコンピューティング・ストレージ・データベース・分析・ネットワーキング・モバイル・デベロッパー用ツール・管理ツール・IoT・セキュリティ・エンタープライズアプリケーションなど、これらの製品をサービスとして利用することが可能です。 参考:AWS クラウド製品

AWS Lambdaとはわかりやすく言うと?

AWS Lambdaは、AWS製品サービスのカテゴリーでサーバーレスカテゴリーに属するサービスです。 つまり、サーバーのプロビジョニングや管理等を行わずに必要なコード(処理)を実行できます。実行は、イベントを定義することでコンピュータ資源を用いで自動的に実行してくれるのが特徴です。

AWS Lambdaの料金体系は?

AWS Lambdaは、使用に応じた料金が発生する従量課金制をとっています。使用状況は、関数に対するリクエスト数とコードの実行時間に基づいて集計されます。リクエスト数はイベントの発生等による実行コードを呼び出した回数です。実行時間は、コード実行開始から終了(もしくは中止)までの時間を1ミリ秒単位で集計されます。また、リソースモデルではコンピュータ資源のメモリー量および比例して割り当てられたCPU能力も料金に関係します。

料金の無料利用枠が設定されており、1か月ごとに 100万件の無料リクエスト、および40万GB-秒のコンピューティング時間が無料枠に含まれています。その他EC2の割引として、Compute Savings Plansが設定されています。

AWS Lambdaの具体的な特徴は?

feature

一般的なクラウドサービスは、コンピュータ資源としてサーバー・ストレージ・ネットワークをを割り当てます。そのため、必要なキャパシティ(メモリーサイズやストレージサイズ等)や性能(CPU数やノード数等)をあらかじめ設定する必要があります。その作業では事前にサイジングやチューニング等のアセスメントを行い、サービス提供を受けます。同様に、システム開発を行いアプリケーションをデプロイ(配布)する利用のための作業が必要となります。

AWS Lambdaでは利用するための一連の管理作業が不要となり、生産性が向上することが特徴となります。

AWS Lambdaのメリットは?

ここでは、AWS Lambdaのメリットをお話ししていきます。最初のメリットサーバー管理から開放されることです。AWS Lambdaではコード(処理)を記述し、ZIPファイルもしくはコンテナイメージとしてアップロードするだけで自動実行してくれます。そのため、面倒なコンピュータ資源の初期設定や管理が不要となります。

次のメリットは、実行するワークロードに合わせてクラウドサービスの利用状況を自動調整してくれることです。実行コードはイベントにより起動されますので、起動数や処理に必要なメモリー量等を自動的に調整してくれます。

最後のメリットは、コスト削減につながることです。料金体系は消費したコンピューティング時間に対して請求されますので、事前に資源を確保する場合に比べて大幅な料金節約が図られます。

AWS Lambdaの適している活用方法は?

ここでは、具体的な活用方法について説明します。最初に発生イベントに応じたデータ処理への適用例をお話します。AWS Lambdaはイベントに応じて処理を起動しますので、例えばAWS S3のストレージサービスにデータをアップロードしたり、SNSが更新されたりするトリガーから自動的にデータを処理・分析したりすることが可能です。同様に、Amazon Kinesisと連携することでソーシャルメディアのデータをトリガーとしてトレンドデータを自動的に分析することが可能となります。

次にバックエンド業務への適応例について触れていきます。AWS Lambdaを用いることで、ある処理が終了することで別な処理を起動することが可能です。そのため所定のDBの処理が完了した際に自動バックアップを行うことが可能となります。さらに何かシステムに問題が発生した場合もエンジニアのマニュアル操作せずに自動的に特定の作業を行うことが可能ですので、人的作業が大幅に削減可能です。

最後にモバイル系のバックエンド業務への適応についてお話しします。Amazon API GatewayとAWS Amplifyを連携させることで、モバイル端末のリクエスト認証と自動処理を可能にします。この組み合わせは限りがありませんので、担当エンジニアは新規のアプリケーション開発に注力可能となり生産性は大幅に向上するでしょう。

AWS Lambdaの留意事項は?

AWS Lambdaはサーバーレスで色々な処理が自動実行できるメリットがあります。一見なんでも自動的に実行してくれそうですが、イベント発生時に自動処理する部分はプログラミングする必要がありますのでプログラム開発の投資はこれまで通り必要となります。また、ひっきりなしにイベントが発生したり、1度の実行時間が長い処理従量制課金の集計が増えますので固定的にAmazon EC2(コンピュートサービス)を利用する方がコストが抑えられる場合もあります。

AWS Lambdaはイベント回数が少ないか特定時間帯のみの場合や、1度の処理時間が短いワークロードには効果が高いです。そのためワークロードは事前にしっかりと分析することをお勧めします。また、AWS Lambdaだけでは自動実行できないためAmazon S3(ストレージサービス)等の利用が別途必要になります。

AWS Lambdaの開発の流れは?

development

事前準備として、AWS Lambdaで開発するためにはまずアカウント登録が必要です。無料利用枠が設定されますので、色々実験することが可能です。アカウント登録後は、Lambdaコンソールから必要な作業を行っていきます。実際のコード開発はお持ちの開発環境で作成し、次に述べるLambdaコンソールで設定・修正を行います。

Lambdaコンソールの開発操作は?

事前準備が完了後、AWSマネジメントコンソールから[Compute][Lambda]をクリックし、AWS Lambdaコンソールを起動します。次に関数(ファンクション)を作成していきます。[Create a Function]を選択し作成を進めます。関数が存在する場合は[Lambda][Functions]から[Create a function]を選択します。テンプレートコードを選択する場合は、[Blueprints]から選択し[Configure]します。

その次に、関数の[Basic Information]から実行時に必要な権限(ロール)を設定します。その後、[Create Function]を選択します。そこでは[Runtime]でランタイム環境の開発言語を設定し、[Handler]でコード実行のイベント処理を行うハンドラーを指定します。その他メモリ量やタイムアウトおよびネットワーク(VPC)を設定します。これで設定は終了です

引き続き、関数を呼び出して結果を確認します。[Select a test event…]ドロップダウンメニューから[Configure Test Event]を選択します。ここでは、編集エディタが表示されますので適宜コードの修正や追加が可能です。編集終了後は[Create]を選択し、次に[Test]を選択します。検証結果が正常に終了すると、[Execution results]に結果が表示されます。なお、AWS Lambdaはモニタリング機能がありますので、数回[Test]ボタン起動後に下段[Monitoring]で結果が表示されます。

AWS Lambdaの使用言語は?

AWS Lambdaの使用言語は、Node.js・Python・Ruby・Go・Java・.NETをサポートしています。同様に、上記以外についてもランタイムAPIを用いてカスタムランタイムとして実装することも可能です。通常想定される開発環境はカバーされていると言って問題ないでしょう。 参考:AWS Lambda Developper Guide: Language support

AWS Lambdaを活用して生産性を高めよう

efficiency

AWS Lambdaは従来人手で対応した多くの作業を、イベント発生に基づいて処理を自動実行させることが可能です。そのため、従来の煩わしい作業が削減されることは確実でしょう。同時に、自動化のための実行コード作成は新しいエンジニアの活躍の場を提供するものです。

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