応用情報技術者試験に合格したら次の資格は?
応用情報技術者資格の取得は、ITエンジニアとしての知識とスキル証明になる大きな1歩です。しかし、これはキャリアのスタートに過ぎません。
次のステップをしっかりと見据え、キャリアアップを目指すことが重要です。技術者としてのスキルを磨き続け、より専門性の高い資格を取得することで今後のキャリアが大きく広がるでしょう。
応用情報技術者試験に合格したら、次はどの試験に挑戦すれば良いのか、悩む人は少なくありません。
この記事では、応用情報技術者試験に合格した後、次に目標としたいおすすめの資格について紹介します。
ぜひ『マイナビIT エージェント』をご活用ください!
次の資格を選ぶポイント
応用情報技術者試験に合格した後、次のステップとしてどの資格試験を選択すれば良いのでしょうか。上位試験であれば何でも良い訳ではなく、自分自身の明確な考え方や基準によって合理的な選択を行いましょう。ここでは、資格選びのポイントについて解説します。
キャリア目標とのすり合わせ
次の資格を選ぶ際、将来目指したいキャリアパスを明確にすることが重要です。例えば、エンジニアとして技術力を高めたいのか、マネジメント職を目指すのかによって、適する資格は異なります。また、興味のある分野(セキュリティ、ネットワーク、データベースなど)も選択基準の1つです。
それぞれ試験範囲や試験方法が異なるため、自分自身の興味や適性、キャリアパスなどから総合的に判断しましょう。
資格の難易度と学習コスト
各資格の難易度は異なり、取得までにかかる時間と労力も異なります。資格取得に必要な学習時間や費用を考慮し、無理のない計画を立てましょう。
また、高度情報処理技術者試験の一部は、応用情報技術者試験の合格者に対して免除されるため、効率よく資格取得を目指せます。ただし、午前免除は取得から2年までが免除期間です。
企業からの評価
企業がどの資格を重視しているかを考慮に入れる必要があります。IT業界ではセキュリティやクラウド技術のスキルが特に求められているため、これらの資格を取得することで転職や昇進に有利になることが多いと考えられます。最新の業界トレンドを把握し、将来性のある資格を選ぶことが重要です。
ぜひ『マイナビIT エージェント』をご活用ください!
おすすめの資格とその特徴
応用情報技術者試験の合格後に、次のステップとしておすすめしたい資格試験を紹介します。まずは、試験合格者に一部試験が免除される高度情報処理技術者試験です。次にクラウドフアーストの時代になって需要が高まっている、AWS認定資格試験です。
高度情報処理技術者試験(プロジェクトマネージャ試験)
プロジェクトマネージャ試験は、高度情報処理技術者試験の中でも、プロジェクト管理の専門知識と実践スキルを証明できる重要な資格です。プロジェクト全体の進行管理やリーダーシップを評価されるため、IT業界でのキャリアアップや転職において大きなアドバンテージとなります。
また、資格取得後は大規模プロジェクトの管理やPMOとしての役割を果たせる可能性も高まります。
【参考】:プロジェクトマネージャ試験 | 試験情報 | IPA
高度情報処理技術者試験(その他)
応用情報技術者試験に合格した方にとって、次のステップとして人気なのが、同じIPAが主催する高度情報処理技術者試験です。特に専門性を追求したい方にはシステムアーキテクト、データベーススペシャリスト試験、ネットワークスペシャリスト、情報処理安全確保支援士などの資格をおすすめします。
これらの資格は、エンジニアとしての専門性をさらに高め、キャリアアップにも直結します。
■ システムアーキテクト試験 システム全体の設計や構築を行う技術者向けの試験です。要件定義や設計プロセス、開発管理など高度なスキルが求められます。大規模システムの管理を目指す人におすすめです。
【参考】:システムアーキテクト試験 | 試験情報 | IPA
■ データベーススペシャリスト試験 データベースの設計・構築・運用の専門知識を問う試験です。データ管理を効率的に行うスキルが評価され、データ管理職やアーキテクト向けです。
【参考】:データベーススペシャリスト試験 | 試験情報 | IPA
■ ネットワークスペシャリスト試験 ネットワーク技術の高度な知識を検証する試験です。ネットワーク設計・構築・運用に精通していることが求められ、セキュリティやインフラ設計を担うエンジニアにおすすめです 。
【参考】:ネットワークスペシャリスト試験 | 試験情報 | IPA
■ 情報処理安全確保支援士試験 情報処理安全確保支援士は、ITシステムのセキュリティに関する高度な知識とスキルを有することを証明する国家資格です。情報セキュリティに関する法規制や技術的な対策、リスク管理など、幅広い分野の知識が求められます。
【参考】:情報処理安全確保支援士試験 | 試験情報 | IPA
AWS認定資格試験
AWS認定資格試験は、クラウドの知識やスキルを証明するための資格です。基礎レベルから上級者向けまで複数の試験があり、AWSクラウドの設計・運用・セキュリティに関するスキルを評価します。
また、トレンドのAIエンジニアやデータサイエンティスト向けの「AWS Certified Machine Learning 」資格や、セキュリティーエンジニア向けの「AWS Certified Security」資格もありますので検討してみましょう。
【参考】:AWS 認定 – AWS クラウドコンピューティング認定プログラム | AWS
その他おすすめの試験
上記以外にも国際的に認められた資格として、PMPやOracle認定資格があり、特に外資系企業への転職を希望する方におすすめです。
■ PMP(Project Management Professional) 国際的に認知されたプロジェクトマネジメント資格です。日本国内外でも需要が高く高評価の資格ですが、特にグローバル企業への転職を目指す場合には有効です。
■ Oracle認定資格 データベース管理者を目指す方には、Oracleの資格が役立ちます。Oracleを採用しており、大規模なデータベース運用を行う企業では特に評価される可能性が高いでしょう。
【参考】:認定試験一覧 | オラクル認定資格制度 | Oracle 日本
プロジェクトマネージャ試験合格者の年収
応用情報技術者試験に合格したシステムエンジニアの方は、次のステップとしてプロジェクトマネージャを目指す方も多いでしょう。前述したプロジェクトマネージャ試験に合格し、管理職を目指すことで年収はどう変化するのでしょうか。
ここでは、一般的なプロジェクトマネージャーの年収例を見てみましょう。
「マイナビエージェント 職種図鑑」によるとプロジェクトマネージャーの平均年収は670万円(※2024年10月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」よりプロジェクトマネージャを参考にすると、平均年収891万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」によると民間企業平均年収は433万円ですので、プロジェクトマネージャーの年収は高めであることが分かります。
プロジェクトマネージャーとして成果を上げることで年収アップが期待でき、さらに転職においても資格取得が有利に働くでしょう。これからプロジェクトマネージャーを目指したい方は、ぜひプロジェクトマネージャ試験の合格を目指しましょう。
【参考】:マイナビエージェント職種図鑑/プロジェクトマネージャー ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
資格取得後のキャリアアップ戦略
資格取得はキャリアアップのための1つの手段であり、目的ではありません。取得した資格を転職にどう活かすのか、スキルアップとキャリアアップをどう進めるのか、取得した資格の価値をどう高めるのか、などについて戦略が必要です。
資格を活かした転職
転職で資格をアピールする際には、履歴書や面接で、何のためにその資格を取得したのか、その理由や何を学んだのかについて具体的に伝えられるように整理しておきましょう。
また企業選びでは、転職エージェントを活用し、業界の動向や企業のニーズを把握した上で、自分のスキルを最大限に活かせる企業を選びましょう。
スキルアップとキャリアアップ
スキルアップとキャリアアップは、切っても切れない関係にあります。スキルアップすることで、より高度な仕事に挑戦できるようになり、結果的にキャリアアップへと繋がります。逆に、キャリアアップを目指すためには、常に新しいスキルを身につけていく必要があります。
また、知識やスキルは時間とともに陳腐化します。常に自己研鑽に励みましょう。
人脈形成
仕事を行う上では、必ず様々な人の助けや協力が必要になります。業界イベントへの参加、コミュニティ活動などを通じて、社内外の多くの人と交流を図りましょう。また社内においては、経験豊富な先輩をメンターとして、キャリア相談やアドバイスを受けるといいでしょう。
メンター制度がない企業では、自ら人脈作りを行い、メンターをお願いしましょう。
応用情報技術者試験に合格したら、さらにステップアップを
ここまで応用情報技術者試験に合格後に、次の資格としてトライしたい試験について解説しました。資格取得は目的ではなく、あくまでもキャリアアップを実現させるための手段です。キャリア目標を実現する上で役立つ資格を取得するために、勉強時間や労力を考慮して受験する試験を選択しましょう。
また、転職希望の企業がどのような資格を重視しているのかもリサーチする必要があり、転職活動においては、あらかじめ企業情報の収集や履歴書の作成、面接対策など、行うべきことが多くあります。
そこでぜひご活用いただきたいのがマイナビIT エージェントです。
マイナビIT エージェントは、IT・Webエンジニア向けの無料の転職⽀援サービスです。IT・Webエンジニアの転職事情に詳しいキャリアアドバイザーが、あなたのご経験やスキルをお伺いし、転職活動のプランをご提案致します。
アドバイザーは企業側の人事担当者と直接連携を取れますので、求人票に載っていない企業情報も確認することができます。残業時間や給与面など、働き方などをしっかり確認の上で応募企業を選んでいくのが良いでしょう。
・資格やプログラミングの勉強をしているけれど、企業が求めるレベルに達しているのかわからない ・スキルアップをして市場価値を上げていける企業の選び方を知りたい ・数多くあるITエンジニアの職種の中で、自分に向いている仕事は何か知りたい
こうした悩みを抱えていらっしゃる方は、まずは無料登録でキャリアカウンセリングをおすすめ致します。
マイナビエージェントに無料登録して
転職サポートを受ける
その他の応用情報技術者試験関連記事
その他、応用情報技術者試験に関連する内容は、下記の記事でもご紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。
編集部オススメコンテンツ
アンドエンジニアへの取材依頼、情報提供などはこちらから