文系は応用情報技術者試験に合格できない?
文系でエンジニアを目指している方の中には、応用情報技術者試験の受験を検討している方もいるでしょう。しかし、文系でいきなり応用情報技術者試験に挑戦して、本当に合格できるか不安な方も多いのではないでしょうか。
本記事では、まず文系でも応用情報技術者試験に合格できるのかについて触れ、さらに勉強方法などについて紹介します。受験を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
応用情報技術者試験に合格するには試験対策が必要
結論から言うと、文系でも応用情報技術者試験に合格することは可能です。むしろ、理系の方でも勉強をしなくては、応用情報技術者試験に合格することは難しいでしょう。
応用情報技術者試験に合格するために大切なのは、応用情報技術者試験への対策をしっかり練った上で、勉強することです。本記事では後述で勉強方法についても触れますので、そちらもぜひ参考にしてください。
ぜひ『マイナビIT エージェント』をご活用ください!
応用情報技術者試験の概要
まずは、応用情報技術者試験の概要を紹介します。出題範囲や問題数、合格率など試験に関する情報を確認しましょう。
試験時間・出題数
試験時間は、午前9:30〜12:00と午後13:00〜15:30の各150分間です。午前の試験の出題形式と出題数は、多肢選択式で80問出題されます。午後の試験は記述式の問題が11問出題されます。
上記の情報は実施年度によって変更する可能性もありますので、詳細については公式サイトの試験要項を確認しましょう。
【参考】:応用情報技術者試験 試験要項
試験範囲
応用情報技術者試験の出題範囲は大きく分けて9分野あり、広い範囲から出題されます。
- 基礎理論
- コンピュータシステム
- 技術要素
- 開発技術
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム戦略
- 経営戦略
- 企業と法務
この中でも技術要素の中に含まれるセキュリティは、重点分野に指定されています。試験合格を目指す場合、セキュリティ分野の問題は解けるようにしておきましょう。
合格基準と合格率
IPAが公表している情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験の統計資料によると、令和4年度春期の応用情報技術者試験の合格率は24.3%でした。この合格率は低いと言えますので、やはりしっかりと勉強して、試験に挑むべきでしょう。
また、合格基準は午前と午後で、それぞれ100点満点中60点が合格基準点です。試験の内容によって多少基準が変わるかもしれませんが、基本的に6割は正答する必要があります。
【参考】:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 【参考】:応用情報技術者試験 試験要項
応用情報技術者の資格が活かせる職種について
応用情報技術者を文系で取得したい方は、IT企業への就職や転職を検討している方も多いでしょう。そこで、ここでは応用情報技術者の資格が活かせる職種について解説します。
応用情報技術者の資格を活かせる職種は数多くありますが、その中でも特にプログラマーは開発現場で知識を活かせるでしょう。そこで、ここからはプログラマーの仕事内容と年収について解説します。
プログラマーの仕事内容
プログラマーの仕事内容はシステム開発を行うことです。実際にコードを記述し、仕様にあった成果物を作ることがメインの仕事です。
開発をスムーズに行うためには、システムに関する知識やサーバー、データベースなどさまざまな知識が必要です。さらに、コードを記述できることがプログラマーには求められます。
プログラマーの年収
プログラマーの年収は「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は344万円(※2023年8月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のプログラマを参考にすると、平均年収592万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、プログラマーは一般平均年収と比較すると、ややバラつきがあることが分かります。
この理由は、プログラミング言語の需要や案件によって単価が異なるためです。また、同じ企業で開発現場の経験を積むようになると、現場のリーダーとして抜擢されることもあるでしょう。そうすると年収がアップすることもあります。
未経験で転職する場合も、スキルを磨いたり経験を積んだりすることで、十分に年収アップを目指せます。
【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
応用情報技術者試験の勉強方法
応用情報技術者試験に合格するためには、学習の計画を立てて出題範囲を網羅する必要があります。なぜなら、応用情報技術者試験ではシステム開発に必要な知識やセキュリティ、アルゴリズム、ハードウェアなど広い出題分野から問題が出題されるためです。
広範囲の出題範囲に対応するためには、事前の試験対策が欠かせません。
そこでここでは、応用情報技術者試験の試験対策に、どんな勉強方法がおすすめかを解説します。どこから手をつけたらいいか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
【参考】:応用情報技術者試験 出題範囲
参考書を読む
応用情報技術者試験は比較的有名な資格試験のため、参考書も数多く出版されています。また、小さめの参考書であれば通勤時間や移動時間に勉強することもできます。
さらに、参考書の中には初心者向けにイラストが載っていたり、練習問題を掲載していたりする参考書もあります。ぜひ、自分にあった1冊を選んで学習しましょう。
研修や講座を受講する
応用情報技術者試験の勉強を講師からしっかり教わりたい方は、講座や研修などを活用してみましょう。現在ではインターネット上で講義が完結するオンラインの講座もありますので、本業と並行しながら学習することも可能です。
さらに、IT企業の中には研修が充実している企業も数多く存在します。未経験から転職する場合、研修が手厚い企業を選ぶことで働きながらITの知識を深めることも可能です。
エンジニア転職のご相談はぜひ
『マイナビIT エージェント』へ!
過去問を解く
IPA(情報処理推進機構)では、過去10回分の応用情報技術者試験の過去問題を公開しています。また、応用情報技術者試験は午後試験が筆記のため、採点講評も解答と併せて確認できます。参考書などである程度知識を身につけたら、公式サイトの過去問を解いてみるのもよいでしょう。
さらに、市販の問題集などもありますので、もっとたくさん問題を解きたい場合はそれらも利用してください。
【参考】:応用情報技術者試験 過去問
応用情報技術者試験に合格してエンジニアを目指すなら
本記事では、文系でも応用情報技術者試験に合格できるよう、応用情報技術者試験の勉強方法などを紹介しました。これから資格取得を目指している方は、本記事を参考にしつつ勉強に取り組んでみましょう。
しかし、応用情報技術者の資格を取得するだけで、未経験からエンジニアに転職するのは難しいでしょう。その理由として、エンジニアの就職活動では、職務経歴書の他に技術経歴書などを求められることもあるためです。未経験で開発経験がない場合、どのように企業にアピールすべきか、悩んでしまうでしょう。
そこで利用を推奨するのがマイナビIT エージェントです。
マイナビIT エージェントは、IT・Webエンジニア向け、無料の転職⽀援サービスです。
IT・Webエンジニアの転職事情に詳しいキャリアアドバイザーが、あなたのご経験やスキルをお伺いし、転職活動のプランをご提案します。
アドバイザーは企業側と直接連携を取れるので、求人票に載っていない情報も確認することができます。こちらで、働き方などをしっかり確認の上、応募企業を選んでいくのが良いでしょう。
未経験からのキャリアチェンジは心身ともに本当に大変だと思います。少しでもご自身の負担を減らすべく、エージェントサービスを活用して、失敗のない転職活動に臨んでいただければ幸いです。
IT業界に精通した専任アドバイザーと豊富な求人で、
あなたの転職活動を丁寧にサポートします。
編集部オススメコンテンツ
アンドエンジニアへの取材依頼、情報提供などはこちらから