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応用情報技術者試験は意味ない資格?
応用情報技術者試験とは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する国家試験の1つです。IPAが主催する情報処理試験は難易度がレベル1からレベル4までに区分されており、応用情報技術者試験はレベル3に位置しています。
【参考】:応用情報技術者試験(AP)
応用情報技術者試験は「意味ない」「難しすぎ」と言われることも少なくありません。そこでこの記事では、応用情報技術者試験が「意味ない」と言われる理由や、資格取得におけるメリット・難易度・勉強方法について解説します。受験を検討中の方はぜひ参考にしてください。
年収アップや転職面で大きなメリットがある
結論から言うと、応用情報技術者試験を取得することで得られるメリットは多くあります。詳しくは後述しますが、資格を取得することで年収アップにつながったり、転職の際に自身のスキルを証明するための有力な武器になったりします。
応用情報技術者試験はIT系の資格の中でも中級者向けの資格であるため、資格取得は「意味ない」どころか、今後のキャリアアップにおいてはぜひチャレンジしたい資格です。
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応用情報技術者試験について
ここでは、応用情報技術者試験の概要・受験資格・難易度の他、資格を活かせる職種やその年収事情についても紹介します。
応用情報技術者試験の概要
応用情報技術者試験はIPAが主催する国家試験であり、ITに関する応用的な知識やスキルがあることを証明できます。試験は春と秋の年に2回実施され、午前試験と午後試験の両方に合格することで資格を取得可能です。
合格基準は午前試験と午後試験ともに60%以上の得点率を得ることです。また午後試験では、記述式の問題が出題されるのが特徴です。
【参考】:応用情報技術者試験(AP)
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受験資格
応用情報技術者試験に受験資格の条件はなく、出題範囲も「基本情報技術者試験」と似ています。そのため、下位資格であるITパスポート試験や基本情報者試験を飛ばすという行為も可能です。また、大学生などで応用情報技術者試験を取得している方も少なくありません。
【参考】:ITパスポート試験 【参考】:基本情報技術者試験(FE)
応用情報技術者試験は実務経験がある方が取得しやすいですが、ITに関する幅広い知識を問われるため、きちんと対策を練って勉強時間を割けば、独学でも合格を目指せます。また午前試験は、過去問と似た問題が数多く出題されるため、勉強方法に過去問は欠かせません。
難易度
応用情報技術者試験の難易度についてですが、令和4年度の合格率で考えると春期で24.3%、秋期で26.2%でした。この合格率においては毎年約20%前後であるため、他の情報処理試験と比較すると難易度は高めであることがわかります。
【参考】:統計情報 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
しかし、アルゴリズムやプログラミングの問題は基本情報技術者試験では解答必須ですが、応用情報技術者試験では選択できるため、プログラミングが苦手な方の場合、応用情報技術者試験の方が簡単に感じることもあるでしょう。
資格を活かせる職種
応用情報技術者試験を活かせる職種としては、プログラマーが挙げられます。応用情報技術者試験は比較的現役のエンジニアが受験することが多く、資格取得によってエンジニアとしての基礎知識であるプログラミング・アルゴリズム・ハードウェアなどのITスキルの他、マネジメントやストラテジー関連の知識までも網羅できます。
また、上位職であるシステムエンジニアやマネジメント職へのキャリアアップにも活かせるでしょう。
資格取得者の年収
応用情報技術者試験の資格を活かせる職種としてプログラマーを紹介しましたが、ここではそのプログラマーの年収について紹介します。
プログラマーの年収は「マイナビエージェント 職種図鑑」での平均年収は344万円(※2023年4月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のSE・プログラマ(顧客向けシステムの開発・実装)を参考にすると、平均年収593万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、プログラマーは一般平均年収と比較すると、調査媒体によって年収に幅があることが分かります。
プログラマーは現場で用いるC言語・Python・Java・PHPなどの様々な言語を身につけ、多種多様な要求に答えられるようにスキルアップを目指すことで、より高収入を目指せます。
【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
応用情報技術者試験が「意味ない」と言われる理由
応用情報技術者試験はプログラミング・アルゴリズム・ハードウェアといった基礎知識を証明するために有効な資格ですが、なぜ「意味ない」と言われてしまうのでしょうか。ここでは応用情報技術者試験が「意味ない」と言われてしまう理由について詳しく紹介します。
独占業務がない
応用情報技術者試験の資格には独占業務がありません。言い換えると、応用情報技術者試験の資格がなければ就けない職種というのはないため、「意味ない」と言われることがあります。
しかし、応用情報技術者試験に合格できる人材は多くないため、特にIT系企業では評価される可能性が高いです。また、応用情報技術者試験に合格するために勉強した経験は、IT系の業務で活かすことができます。
IT系業務以外では活かせない
応用情報技術者試験はITに関する応用的なスキルを証明できる資格であるため、IT系業務以外では活かせないことがデメリットとして挙げられます。
ITエンジニアでスキルアップや年収アップしたいと考えている方にはおすすめの資格ですが、事務職などでITリテラシーを深めたいという方であれば、下位資格であるITパスポート試験や基本情報技術者試験で十分な可能性もあります。
そのため、自分の将来的な目標やキャリアを明確にしてから、応用情報技術者試験を受験するか決めるのがおすすめです。
難易度が高く学習コストがかかる
前述の通り、応用情報技術者試験の合格率は約20%程度と難易度は高めです。勉強時間の目安として、実務経験者で200時間程度が必要と言われていますが、経験値や個人の力量によって左右されるため注意しましょう。
また応用情報技術者試験のレベルになると、実務経験がないと上手く理解できない問題も多いため、未経験者ではかなりの勉強量が必要です。このように学習コストが大きいように感じますが、メリットの多さを考慮すると一概にデメリットとは言い難いでしょう。資格保有者はそこまで多くないため市場価値が高く、キャリアアップにおいてもかかった学習コストは無駄にはなりません。
また、転職の際にも強みとしてアピールできるため、履歴書に記載する他、資格取得を目指したきっかけや資格勉強で努力したこと、将来の展望を合わせてアピールすることも効果的です。具体的なアピール方法は転職エージェントに相談することをおすすめします。
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応用情報技術者試験の資格を取得するメリット
応用情報技術者試験が「意味ない」とされる理由について解説しましたが、メリットについては具体的にどのようなことが挙げられるのでしょうか。ここでは、応用情報技術者試験の資格を取得するメリットについて詳しく紹介します。
資格試験の一部の免除を受けられる
応用情報技術者試験に合格すると、上位資格の情報処理試験の一部を免除できるというメリットがあります。
応用情報技術者試験の上位資格である、ネットワークスペシャリスト試験・ITストラテジスト試験・プロジェクトマネージャ試験・データベーススペシャリスト試験・システムアーキテクト試験などを受験する場合、これらの試験で共通して実施される「午前I」の試験は申請すれば、免除することが可能です。
ただし、合格した年度を含む2年以内に試験を受ける必要があります。
また、国家資格である「中小企業診断士」「弁理士」の試験でも科目免除を受けることが可能です。中小企業診断士の試験では「経営情報システム」の科目、弁理士の試験では「理工V(情報)」の科目が免除されます。
このように応用情報技術者試験の資格を取得すれば、次に受ける資格試験の一部を免除できるため、学習コストの削減にもつながります。
【参考】:IPA 免除制度の概要
資格手当や報奨金を受けられ年収アップが期待できる
IT系企業では、国家資格の取得者数がその企業の技術力を表す指標ともなるため、応用情報技術者試験の資格取得者に対して、資格手当や一時的な報奨金を与える企業は少なくありません。
なお支給額や支給条件などは、企業によって異なるため注意が必要です。資格手当を受けられれば、年収アップも期待できます。
また、応用情報技術者試験を昇格条件としている企業もあるため、IT系企業で出世や昇進していきたいと考えている方は、できる限り早く応用情報技術者試験の資格を取得するのがおすすめです。
進学・就職・転職に有利になる
応用情報技術者試験の資格を取得すると、ITに関する応用的な知識があることを第3者に証明できるため、進学・就職・転職に有利に働くことが多いです。高校生で合格すれば、大学への推薦をもらえることもあります。
専門学校の中には授業料免除を受けられることもあります。なかには中学生で合格した方もいるため、高校生や大学生などでも十分に合格の可能性はあると言えるでしょう。
また、大学生が就職活動する際に応用情報技術者試験を取得していると、面接官からITに関する知識を評価され、IT系企業からの内定を得やすい傾向にあります。
下位資格である基本情報技術者試験の資格でも新卒採用では十分に評価されるため、応用情報技術者試験の資格ではよりアピールできるでしょう。
さらに、転職においては実務経験が重要視される傾向にあるものの、資格を取得していることでITスキルを客観的にアピールできるため、有利に働くこともあります。
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応用情報技術者試験に合格するための勉強方法
応用情報技術者試験は独占業務がなく、難易度が高いため取得する必要性はないと考える人もいることが理解できましたが、やはりITエンジニアとしてスキルアップしたいと考えている方にはおすすめの資格の1つです。
ここでは、応用情報技術者試験に合格するための勉強方法について詳しく紹介します。なお勉強方法は経験値などで異なるため、参考程度にして自分に適した勉強法を見つけましょう。
参考書と過去問を活用
応用情報技術者試験の対策に有効な勉強方法は、過去問を活用して苦手な問題を重点的に学習することです。午前試験は過去問と似た問題が出題されるため、過去問で対策を行いましょう。まずは参考書を購入して基礎知識をインプットし、午前試験の合格点を取得できるようにしましょう。
午後試験の対策を練る
午前試験で合格点が取れるレベルになったら、午後試験の対策に移りましょう。午後試験は11問中5問を解答する試験です。ただし問1の情報セキュリティの問題は解答必須であるため、きちんと対策を行ってください。
残りの4問は選択できるため、自分の得意ジャンルを作るのがおすすめです。午後試験の対策では午前試験とは異なり、幅広く勉強するのではなく、ターゲットを絞って集中的に学ぶのが良いでしょう。
【参考】:応用情報技術者試験(AP)
キャリアアップのためにも応用情報技術者試験はおすすめ
これまでに、応用情報技術者試験の概要・受験資格・メリット・「意味ない」と言われる理由・勉強方法について解説しました。応用情報技術者試験はIPAが主催する国家試験であり、基本情報技術者試験の上位資格です。
応用情報技術者試験を取得すれば、就職・転職に有利になったり、他の資格試験を受験する際に一部の試験を免除できたりするというメリットがあります。また企業によっては資格手当がもらえるため、年収アップも期待できます。
難易度が高めであり、独占業務がないため、取得しても「意味ない」と言われることもありますが、自分の将来的な目標やキャリアを明確にしてから、応用情報技術者試験を受験するかどうか決めましょう。
また、転職の際には自分のスキルや経験を過不足なく説明できる必要もあるため、資格取得と合わせて転職をお考えの方は、そちらの準備についても考えておくことが大切です。
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