システムアーキテクト試験とは?合格率・難易度・年収について解説
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システムアーキテクト試験とは?合格率・難易度・年収について解説
勉強方法
アンドエンジニア編集部
2022.06.24
この記事でわかること
システムアーキテクトは深い知識と実践能力が求められる職種です
システムアーキテクト試験の難易度は決して低くありません
合格後はより上流工程で求められる人材として認知され、目指すキャリアの選択肢が広がります

システムアーキテクトとは?

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システムアーキテクトは、システム開発の上流工程において豊富な業務経験・知識に基づいて情報システムを設計しシステム開発を担当する上級エンジニアです。具体的にどのような仕事を担当するのかは、次項で解説します。

情報システム戦略への貢献

システムアーキテクトは、情報システム戦略を具体化するために全体最適化の観点からシステムを設計します。同様に、対象となるシステムの要件を分析・整理しまとめていきます。

加えて、システムの方式設計において情報セキュリティを確保し、要求される品質を確保したソフトウェア設計・開発、テスト、運用、保守を検討して、最適なシステムを開発していきます。

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システム最適化への貢献

システムアーキテクトは情報システム戦略をシステム化するにあたり、ITストラテジストと連携しシステム方式を決定していきます。プロジェクトを進めるためにプロジェクトマネージャと連携し、計画・実施・評価を進めていきます。

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対応満足度の向上

システムアーキテクトの設計は、国家資格に認定された知識と経験に基づいた高品質な設計となります。依頼側と受け側のコミュニケーションを滞りなくすることにより、安心・安全なシステム設計を行う技術者として広く認知されています。

システムアーキテクトになるには

プログラマーやSEの上級職であるシステムアーキテクトになるには、知識・経験・実績が必要な職種であるため、順を追ってキャリアアップしていく方法が一般的です。

また、国家資格となる「システムアーキテクト試験」に合格することで、システムアーキテクトの適性を持った人材であることを証明できます。

【参考】:マイナビAGENT:システムアーキテクトとは?上級エンジニアへのキャリアアップを目指す

求められる能力は?

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システムアーキテクトは、求められる業務と役割を円滑に遂行するために、以下の知識や経験・能力が要求されます。

会社の情報システム戦略を理解していること

会社の戦略から立案された情報システム戦略を正しく理解し、情報システム全体構想に基づいた業務モデルや情報システム設計を検討することが求められます。

業種固有の業務・アプリケーションを理解していること

業種ごとのプロセスを理解し、業界ベストプラクティスの選択・システム方式や開発手法の選定が求められます。同時に、ソフトウェアパッケージの選定やカスタマイズの知見が求められます。

IT技術を理解していること

情報システムの基盤となるハードウェア・OS・データベース・ミドルウェア・ネットワーク・セキュリティの各要素技術を理解しており、適切なアーキテクチャの選定とリスク低減策の策定をすることが求められます。同時に、保守保全の観点での業務運用に踏み込んだ設計と評価を担当します。

また、システムの最適化や開発品質向上のためにサービス連携を検討し、API・スクリプトの利用・開発のための高度なプログラミング能力を身に付けていることが求められます。

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コミュニケーション能力が高いこと

システムアーキテクトは全体戦略をITストラテジストと連携し、プロジェクト進捗をプロジェクトマネージャと連携します。同様に、開発チームや開発者並びに協力会社とのコミュニケーションを円滑に実施することが求められます。

仕様書・進捗管理・緊急時の文書・口頭連絡など、多様な形態に対応する柔軟なコミュニケーション能力が必要とされます。

資格取得のメリットは?

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システムアーキテクトの資格取得には、多くのメリットがあります。ここでは、システムアーキテクトの資格を取得することで得られるメリットを見ていきましょう。

自身のスキルの証明

システムアーキテクトは、情報処理推進機構(IPA)が認定する国家資格の取得者です。したがって、自身の保有する知識と豊富な経験を公的・対外的に証明することができます。その結果、周りからの評価が変わることが感じられるはずです。

自社の上位職種や他社転職に有利

システムアーキテクト資格取得者は高度なスキルを保有する証明となりますので、職場での上位職へのチャレンジや重要なプロジェクトを任されることが増えるでしょう。同様に、他社への転職時に採用基準として自身の差別化ポイントとしてアピールすることが可能です。

結果として職種の選択肢が増え、年収アップの期待が高まります。

他の資格試験での優遇

本資格保有者は、他の資格試験での科目免除等の優遇策があります。具体的には、午前Iの基準点通過者は2年間にわたり、情報処理推進機構(IPA)の高度情報処理試験並びに情報処理安全確保支援士試験の午前Iの科目受験が免除されます。

同様に、中小企業診断士一次試験での経営情報システムの科目免除が受けられます。その他、弁理士試験の論文式筆記試験選択科目の理工V(情報)が免除されたり、技術士第一次試験の専門科目の情報工学部門が免除されたりもします。

ITコーディネータ(ITC)においても専門スキル特別認定試験の受験や資格更新ポイント対象となります。

資格保持者の年収

システムアーキテクト試験に合格することで収入アップが期待できますが、気になるのは資格保持者の年収についてです。転職情報サイト「マイナビAGENT」によると、「システムアーキテクト」と検索すると、500万〜1,000万円の募集がほとんどでした。

経験や実績、年齢によって年収のバラつきはあるものの、システムエンジニアの平均年収が443万円であることを考えると、かなり高収入を目指せることが分かります。

【参考】:マイナビAGENT:検索結果 システムアーキテクト

【参考】:マイナビAGENT:システムエンジニア・プログラマー

システムアーキテクト試験の概要

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システムアーキテクト試験(SA)は情報処理技術者試験として情報処理推進機構(IPA)により実施されています。ここではその詳細について見ていきます。

【参考】:情報処理推進機構(SA)

試験範囲と内容

システムアーキテクト試験は情報処理技術者試験の区分の1つで、試験範囲は試験要綱にまとめられています。共通キャリア・スキルフレームワークのレベル4となります。

試験は午前Ⅰおよび午前Ⅱにおいて、テクノロジー系・マネジメント系・ストラテジ系に分類されているコンピュータ要素技術と理論、システムの企画・戦略・開発技術、セキュリティから択一式で出題されます。

午後Ⅰは記述式で4題中2題を選択します。設問文に従い、問題点や改善策を提示していきます。

午後Ⅱは論文課題形式で3題中1題を選択し、業務経験を踏まえた内容を小論文にまとめて回答・論述します。

午前Ⅰ・Ⅱ・午後Ⅰとも、満点の60%を基準点として基準点に達しなかった場合は不合格となります。午後ⅡはA・B・C・Dのランクで採点され、Aランクが最終合格となります。

合格率からみる試験の難易度

情報処理技術者試験を担当する情報処理推進機構(IPA)発表によると、令和元年の合格率は15.3%となっています。過去の合格率もおよそ14〜15%で推移しています。

他の高度情報処理技術者区分と比較して合格率は大きく違いがありません。スペシャリスト系試験で採用されている午後Ⅱ記述式試験の次のステップとして論述式試験に挑戦される方はシステムアーキテクト試験を目指すことをおすすめします。

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受験料と受験資格

システムアーキテクト試験の受験料は、7,500円です。当試験を受験するにあたって、特別な受験資格はなく、また年齢制限なども設けられていません。誰でも挑戦できる試験です。

ちなみに、2022年の試験日程について、春期試験は4月17日(日)に実施されました。次回の秋期試験の開催は、10月9日(日)です。受付期間や案内書の詳細については、現時点では不明です。詳細が決定次第、IPAの公式HPに掲載されます。

【参考】:令和4年度春期試験案内書:受験手数料

【参考】:IPA:各試験のスケジュール

試験の対策や学習方法

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システムアーキテクト試験に合格するためには、試験範囲における幅広い知識と経験に基づいた論述回答が求められます。勉強時間を有効に使うために効率良い学習方法についてご紹介します。

独学でも学習できる

システムアーキテクト試験は、独学でも合格できる試験です。具体的な学習方法は、学習サイトなどにある過去問の活用や参考書を活用した勉強です。勉強スケジュールとしては、まず試験の内容や試験時間について理解しておく必要があります。内容については前述の通りであり、試験時間は以下の通りです。

▪午前Ⅰ:9:30〜10:20(50分)多肢選択式(出題数:30問、解答数:30問)

▪午前Ⅱ:10:50〜11:30(40分)多肢選択式(出題数:25問、解答数:25問)

▪午後Ⅰ:12:30〜14:00(90分)記述式(出題数:4問、解答数:2問)

▪午後Ⅱ:14:30〜16:30(120分)論述式(出題数:3問、解答数:1問)

【参考】:システムアーキテクト試験(SA)

暗記やどれだけ問題演習をこなすかが重要になる試験なので、それぞれの試験内容に合わせた学習時間を確保しましょう。おすすめのスケジュール管理は、1週間ごとの目標や勉強スケジュールを立てることです。少しずつタスクをクリアすることで、勉強を継続しやすくなります。

以下に、おすすめの学習サイトをまとめたので、ぜひ学習の参考にしてください。

【参考】:システムアーキテクト過去問対策.com

【参考】:システムアーキテクト試験 過去問サイト

午前Ⅰ・Ⅱは過去問を活用しよう

午前Ⅰ・Ⅱにおける択一式問題は過去問が相当数含まれます。したがって、情報処理推進機構(IPA)が公開している過去問題を確認しましょう。

また、過去問と一緒に参考書も併用することで、より理解を深めることができます。おすすめの書籍は後述して紹介します。

【参考】:過去問題(問題冊子・配点割合・解答例・採点講評)

午前Ⅱ・午後Iは参考書を活用しよう

午前Ⅱは専門領域の出題比率が高いので、過去問題を中心に学習します。理解を深めたり、じっくり進める場合は参考書を活用します。午後Ⅰは記述式となりますので解法手順を参考書で確認し、しっかりと理解します。

午後Ⅱは参考書でのインプットと論文作成のアウトプット練習で

午後Ⅱは、自身の経験を元に小論文を作成する論述式となります。したがって、参考書で回答形式を学び解法のポイントを理解します。ある程度理解が進んだら実際に論文を作成し、論述練習を重ねましょう。

おすすめの参考書3選

ここでは、システムアーキテクト試験の対策におすすめな参考書を3つご紹介します。過去問と併せて活用してください。

▪「情報処理教科書 システムアーキテクト 2022年版」 システムアーキテクト試験における午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱの対策を、この1冊でまかなえる参考書です。出題傾向を把握して知識を効率的にインプットし、長文問題対策としてどういう風に読んで解答すれば良いかも丁寧に解説してあります。こちらの参考書は、午前Ⅰ試験を免除された人におすすめです。

▪著者:松田幹子、松原敬二、満川一彦

▪ページ数:604ページ

▪出版社:翔泳社

▪発売日:2021/09/16

【参考】:情報処理教科書 システムアーキテクト 2022年版

▪「2022 システムアーキテクト 「専門知識+午後問題」の重点対策」 システムアーキテクト試験の合格者を多数輩出した人気講師による、合格テクニックやノウハウが凝縮された参考書です。付録として「論文設計ワークシート」があったり、「配点付き午後Ⅰ問題の解答用紙/午後Ⅱ問題の論文用紙」などがダウンロードできたり、知識を学ぶだけでなく、本番同様の対策ができます。

▪著者:岡山昌二

▪ページ数:628ページ

▪出版社:アイテック

▪発売日:2021/11/08

【参考】:2022 システムアーキテクト 「専門知識+午後問題」の重点対策

▪「2022 システムアーキテクト 総仕上げ問題集」 直近3期分のシステムアーキテクト試験を収録しており、試験対策の総仕上げとして活用できる参考書です。分野別Web確認テスト・本試験過去問題・実力診断テストなど、どれだけ知識が定着して対策力が付いているかを客観的に図ることができます。ある程度学習し終えたら、ぜひチャレンジしてほしい1冊です。

▪著者:アイテックIT人材教育研究部

▪ページ数:568ページ

▪出版社:アイテック

▪発売日:2021/12/24

【参考】:2022 システムアーキテクト 総仕上げ問題集

幅広い分野で活躍できるシステムアーキテクト

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今後デジタルトランスフォーメーション(DX)が進むことにより、企業のIT活用が進んでいきます。特にAIや機械学習にはそれに適した設計が必要です。

現在、高度情報処理技術者は官民全てのシステム変革で求められるIT技術者であり、その中でシステムアーキテクトは豊富な業務知識を活用できることから一層ニーズが高まってきます。

同時に、システムアーキテクト試験(SA)合格者は、プロジェクトマネージャやITストラテジトにつながるキャリアプランを描くことが可能です。将来的なキャリアの選択肢が大幅に増えることで、自身の成長を一層確実にできるでしょう。

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