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システムアーキテクト試験とは?その概要と難易度を解説!
アンドエンジニア編集部
2021.01.26
この記事でわかること
システムアーキテクトは深い知識と実践能力が求められる職種です
システムアーキテクト試験の難易度は決して低くありません
合格後はより上流工程で求められる人材として認知され、目指すキャリアの選択肢が広がります

システムアーキテクトとは?

システムアーキテクトは、システム開発の上流工程において豊富な業務経験・知識に基づいて情報システムを設計しシステム開発を担当する上級エンジニアです。

情報システム戦略への貢献

システムアーキテクトは、情報システム戦略を具体化するために全体最適化の観点からシステムを設計します。同様に対象となるシステムの要件を分析・整理しまとめていきます。加えてシステムの方式設計において情報セキュリティを確保し、要求される品質を確保したソフトウエア設計・開発、テスト、運用、保守を検討して、最適なシステムを開発していきます。

システム最適化への貢献

システムアーキテクトは情報システム戦略をシステム化するにあたり、ITストラテジストと連携しシステム方式を決定していきますプロジェクトを進めるためにプロジェクトマネージャと連携し、計画・実施・評価を進めていきます

対応満足度の向上

システムアーキテクトの設計は国家資格に認定された知識と経験に基づいた高品質な設計となります。依頼側と受け側のコミュニケーションを滞りなくすることにより、安心・安全なシステム設計を行う技術者として広く認知されています。

求められる能力は?

システムアーキテクトは、求められる業務と役割を円滑に遂行するために以下の知識や経験・能力が要求されます。

会社の情報システム戦略を理解していること

会社の戦略から立案された情報システム戦略を正しく理解し、情報システム全体構想に基づいた業務モデルや情報システム設計を検討することが求められます。

業種固有の業務・アプリケーションを理解していること

業種ごとのプロセスを理解し、業界ベストプラクティスの選択システム方式や開発手法の選定が求められます。同時にソフトウエアパッケージの選定やカスタマイズの知見が求められます。

IT技術を理解していること

情報システムの基盤となるハードウェア、OS、データベース、ミドルウエア、ネットワーク、セキュリティの各要素技術を理解しており、適切なアーキテクチャの選定とリスク低減策の策定をすることが求められます。同時に保守保全の観点での業務運用に踏み込んだ設計と評価を担当します。

同様にシステムの最適化や開発品質向上のためにサービス連携を検討したり、APIやスクリプトの利用や開発のために高度なプログラミング能力を身に付けていることが求められます。

コミュニケーション能力が高いこと

システムアーキテクトは全体戦略をITストラテジストと連携し、プロジェクト進捗をプロジェクトマネージャと連携します。同様に開発チームや開発者並びに協力会社とのコミュニケーションを円滑に実施することが求められます。仕様書・進捗管理・緊急時の文書・口頭連絡など、多様な形態に対応する柔軟なコミュニケーション能力が必要とされます。

資格取得のメリットは?

システムアーキテクトの資格取得は多くのメリットがあります。ここでは実際のメリットを見ていきましょう。

自身のスキルの証明

システムアーキテクトは情報処理推進機構(IPA)が認定する国家資格の取得者です。したがって自身の保有する知識と豊富な経験を公的・対外的に認定証明することができます。その結果周りからの評価が変わることが感じられるはずです。

自社の上位職種や他社転職に有利

システムアーキテクト資格取得者は高度なスキルを保有する証明となりますので、職場での上位職へのチャレンジや重要なプロジェクトを任されることが増えるでしょう。同様に他社への転職時に採用基準として自身の差別化ポイントとしてアピールすることが可能となります。結果として職種の選択肢が増え、年収アップの期待が高まります。

他の資格試験での優遇

本資格保有者は他の資格試験での科目免除等の優遇策があります。具体的には午前Iの基準点通過者は2年間にわたり、情報処理推進機構(IPA)の高度情報処理試験並びに情報処理安全確保支援し試験の午前Iの科目受験が免除されます。

同様に、中小企業診断士一次試験での経営情報システムの科目免除が受けられます。その他、弁理士試験の論文式筆記試験選択科目の理工V(情報)が免除されたり、技術士第一次試験の専門科目の情報工学部門が免除されます。ITコーディネータ(ITC)においても専門スキル特別認定試験の受験や資格更新ポイント対象となります。

試験の難易度は?

システムアーキテクト試験(SA)は情報処理技術者試験として情報処理推進機構(IPA)により実施されています。ここではその詳細について見ていきます。

参考:情報処理推進機構(IPA)

試験範囲と内容

システムアーキテクト試験は情報処理技術者試験の区分の1つで試験範囲は試験要綱にまとめられています。共通キャリア・スキルフレームワークのレベル4となります。試験は午前Iおよび午前IIにおいてテクノロジー系・マネジメント系・ストラテジ系に分類されているコンピュータ要素技術と理論、システムの企画・戦略・開発技術、セキュリティから択一式で出題されます。

午後Iは記述式で4題中2題を選択します。設問文に従い問題点や改善策を提示していきます。
午後IIは論文課題形式で3題中1題を選択し、業務経験を踏まえた内容を小論文にまとめて回答・論述します。

午前I・II・午後Iとも満点の60%を基準点として基準点に達しなかった場合は不合格となります。午後IIはA,B,C,Dのランクで採点され、Aランクが最終合格となります。

システムアーキテクト並びに他の情報処理技術者試験の合格率

情報処理技術者試験を担当する情報処理推進機構(IPA)発表によりますと、令和元年の合格率は15.3%となっています。過去の合格率もおよそ14-15%で推移しています。

他の高度情報処理技術者区分と比較して合格率は大きく違いがありません。スペシャリスト系試験で採用されている午後II記述式試験の次のステップとして論述式試験に挑戦される方はシステムアーキテクト試験を目指すことをお勧めします

試験の対策は?

システムアーキテクト試験に合格するためには、試験範囲における幅広い知識と経験に基づいた論述回答が求められます。

午前I・IIは過去問を活用しよう

午前I・IIにおける択一式問題は過去問が相当数含まれます。したがって情報処理推進機構(IPA)が公開している過去問題を確認しましょう。もし不明な点があれば参考書を参考に理解を深めます。

午前II・午後Iは参考書を活用しよう

午前IIは専門領域の出題比率が高いので過去問題を中心に学習します。理解を深めるたり、じっくり進める場合は参考書を活用します。午後Iは記述式となりますので解法手順を参考書で確認し、しっかりと理解します。

午後IIは参考書でのインプットと論文作成のアウトプット練習で

午後IIは自身の経験を元に小論文を作成する論述式となります。したがって、参考書で回答形式を学び解法のポイントを理解します。理解が進んだら実際に論文を作成し、論述練習を重ねます

幅広い分野で活躍できるシステムアーキテクト

今後デジタルトランスフォーメーション(DX)が進むことにより、企業のIT活用が進んでいきます。特にAIや機械学習にはそれに適した設計が必要となります。

現在、高度情報処理技術者は官民全てのシステム変革で求められるIT技術者であり、その中でシステムアーキテクトは豊富な業務知識を活用できることから一層ニーズが高まってきます

同時にシステムアーキテクト試験(SA)合格者はプロジェクトマネージャやITストラテジトにつながるキャリアプランを描くことが可能となります。そのため将来キャリアの選択肢が大幅に増えて自身の将来の成長を一層確実にできるでしょう

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