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応用情報技術者試験合格で年収は上がる?メリットや役立つ仕事も紹介
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応用情報技術者試験合格で年収は上がる?メリットや役立つ仕事も紹介

アンドエンジニア編集部
2023.09.24
この記事でわかること
応用情報技術者試験は、経験が数年程度あるエンジニアの受験者が多い
応用情報技術者試験合格のメリットは年収アップの可能性、スキルアップ、フリーランスとして独立などがある
応用情報技術者資格が役立つ職種としてはシステムエンジニア、ネットワークエンジニア、社内SEなどがある

応用情報技術者試験の取得者の年収

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IPAが主催する国家資格の応用情報技術者試験は、高度IT人材としてのスキル証明となり、エンジニアの就職や転職に有利な資格試験です。

この応用情報技術者資格を取得することによるメリットは何か、どの程度の年収が期待できるのか、資格取得が役立つ職種は何か、といった疑問に答えていきます。応用情報技術者試験への挑戦、取得した資格を生かして転職を検討している方はぜひ参考にしてみてくだい。

応用情報技術者試験の難易度は高い?合格率の比較や独学方法を紹介!

応用情報技術者試験の概要

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応用情報技術者試験の基本情報について確認しておきましょう。ここでは、受験者にはどのような人が多いのか、応用情報技術者試験とはどのような試験なのかについて解説をします。

主な受験者層

応用情報技術者試験を受験する人はどのような人なのでしょうか?IPAの公表資料によると、応用情報技術者試験の対象者像として、ある程度の業務経験があり、IT技術や企業活動に関する深い知識を有する人を対象としています。

受験者の平均年齢が30才前後であることからも、5〜6年次程度で、一定の業務経験を有する中堅のエンジニアが中心にいることが分かります。他、データベーススペシャリストでは35歳前後、プロジェクトマネージャーでは40歳前後と専門性が増すごとに受験者の平均年齢が高くなることが分かります。

【参考】:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 平均年齢 【参考】:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 統計資料

応用情報技術者試験の基本情報

応用情報技術者試験は経済産業省が公表し、IPAが管理するITスキル標準(ITSS)のレベル3相当の難易度に位置しています。レベル3とは要求された仕事を独力で行える中堅人材レベルで、数年程度の経験を積んでいるITエンジニアに相当します。

具体的には経営課題やビジネス問題に対し、その解決策や実現策を練り、システム設計や開発を通じて信頼性の高いシステムを構築できるスキルが求められます。そのために、IT関連の幅広い知識に加え、経営や法律、セキュリティや監査などの知識と業務知識が求められます。

ただし、応用情報技術者試験は過去問や過去の類似問題が出題される傾向が強いため、過去問による徹底演習が合格の鍵となります。以下、出題数、試験範囲、受験料などをまとめてみました。詳しくはIPAの公式サイトから確認してください。

出題数:午前は選択式で80問、午後は記述形式で解答が必須のセキュリティ問題に加え、10問の内4問を選択 合格基準:午前試験、午後試験ともに100点満点で60点以上 出題範囲: [午前問題]テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系 [午後問題]経営戦略、情報戦略、戦略立案・コンサルティングの技法、システムアーキテクチャ、ITサービスマネジメント、プロジェクトマネジメント、ネットワーク、データベース、組込みシステム開発、情報システム開発、プログラミング、情報セキュリティ、システム監査 受験料:7,500円(税込み)

【参考】:ITスキル標準(ITSS) | デジタル人材の育成 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 【参考】:応用情報技術者試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

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応用情報技術者試験合格のデメリットとメリット

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ITエンジニアが応用情報技術者試験に合格する上で、どのようなデメリットやメリットがあるのかについて確認しておきましょう。

デメリット

応用情報技術者試験には特筆すべきデメリットはありませんが、一部には「すごい」という好意的な声がある一方で、「合格しても意味ない」「難しすぎる」というネガティブな見方もあるようです。

「意味ない」と考える人の中には、「合格しても仕事に変化がなかった」「収入が増えなかった」という方がいます。また「難しすぎる」という声は、合格率の低さに要因があるようです。実際のところ、合格率は20%台と低く、難易度の高さが受験をためらう要因の1つになっているようです。

応用情報技術者試験の合格率は?試験の概要と合格するメリット・デメリット

メリット

応用情報技術者試験に合格するメリットは様々ありますが、ここでは3つのメリットについて紹介します。

■ 年収がアップする可能性がある 応用情報技術者資格は、高度IT人材としてのスキル証明となり、就職や転職に有利な資格です。資格取得によって受験者の市場価値が高まり、好条件の企業に転職する際の強い味方となるでしょう。またIT資格に対して資格手当や報奨金を支給する企業が増えています。

また社員の中間採用では、資格や検定を重視するという企業が60%を超えていることが分かります。(厚生労働省調査)

【参考】:令和元年度資格・検定等の人員配置 P16 資格・検定の参考度合い|厚生労働省

■ スキルアップにつながる 応用情報技術者試験の出題範囲は大変広いのが特徴です。試験勉強をするだけでも、様々な分野の知識を身につけられ、エンジニアの仕事の幅が広がります。経営戦略やマネジメントに関する知識は、クライアントから受注したシステム開発に活かせます。

また、サーバーエンジニアにはセキュリティ分野やネットワーク全体の知識が役に立つでしょう。このように、応用情報技術者の資格はスキルアップに大変有効です。

■ フリーランスとして独立できる 応用情報技術者資格取得者はシステム開発などの業務を独力で対応できるレベルを人物像としています。エンジニアとして、独立して仕事をしたい人にとって、応用情報技術者資格はスキル証明として有効であり、経歴書や名刺に明記することで、仕事を受注しやすくなるでしょう。

フリーランスエンジニアになるメリット・デメリット、年収や将来性

応用情報技術者試験合格者の年収

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応用情報技術者の年収について、資格取得者の多くが就くと思われるシステムエンジニアの年収について確認し、併せて応用情報技術者資格取得者の年収を求人情報から見てみましょう。

システムエンジニアの年収

応用情報技術者確認試験の合格者が就く仕事としては、システムエンジニアが最も多いと考えられますので、最初にシステムエンジニアの年収について見ていきましょう。

「マイナビエージェント 職種図鑑」でのシステムエンジニアの平均年収は431万円(※2023年8月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「場合がIT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のSE・プログラマ(顧客向けシステムの開発・実装)を参考にすると、平均年収593万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円であり、システムエンジニアの年収とほぼ同程度ですが、年齢を考慮するとシステムエンジニアの年収は民間企業平均年収よりは高めと考えられます。

他に応用情報技術者試験の合格者に資格手当を支給する企業が増えており、採用情報等で金額を確認すると月額5,000円から20,000円までが大半でした。またシステムエンジニアは上流工程を担当したり、プロジェクト責任者に就いたりすることでさらに年収アップが期待できます。

システムエンジニアは将来性がある?転職してさらに活躍するためには?

【参考】:マイナビエージェント職種図鑑

※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方

【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7)

【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

公開求人から見た資格取得者の年収

マイナビエージェントの公開求人情報から、保有スキル「応用情報技術者資格」をキーワードに求人検索を行ってみました。年収条件は300万円以上から1,000万円以上まで100万円単位で指定できますが、年収条件を設定せずに検索したみたところ、229件の公開求人がヒットしました。(2023.8.27執筆時点)

公開求人情報の年収は「300万〜800万円」というように、下限値から上限値まで年収幅で表示されています。その下限値と上限値の平均値を求めてみたところ、年収幅は541万円〜746万円、その下限値と上限値の中間値は単純計算で643.5万円でした。

募集職種がまちまちであるため参考程度となりますが、応用情報技術者の募集案件では高年収を期待できることが分かります。他に非公開求人の情報も閲覧ができますので、転職希望の方は転職サービスに登録してみることをおすすめします。

【参考】:応用情報技術者の求人・転職・中途採用|求人・転職エージェントはマイナビエージェント

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応用情報技術者試験が役立つ職種

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応用情報技術者は就職や転職でも有利な資格と紹介しましたが、実際に応用情報技術者資格の取得によって、どのような職種で役立つのでしょうか?

IPAの主催するIT資格の多くは、専門家を目指す人に向けた資格が多く見受けられますが、応用情報技術者は学ぶ範囲が非常に広いことから、いくつか相性の合う職種があります。特に以下に挙げるシステムエンジニア、ネットワークエンジニア、社内SEは学んだことが大いに役立つでしょう。

システムエンジニア

システム開発で中心的役割を果たすシステムエンジニアは、要件定義や基本設計、詳細設計、結合テストや運用移行などの幅広い業務を担当するため、要求される知識の幅が広い職種と言えます。応用情報技術者試験はITに限定されず、幅広い知識を学べるため、システムエンジニアは適職と言えます。

システムエンジニアの仕事内容とは何か?わかりやすく解説!

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアはサーバーの構築やネットワークシステムの開発を行い、また保守運用にも関わります。

そのため、サーバーやネットワーク機器などのハードウェア、ネットワークに関する知識や技術、さらにはプログラミングスキルまで幅広い知識が求められますので、ネットワークエンジニアは応用情報技術者で学ぶ様々なハード、ソフトの知識を業務に活かせる職種です。

ネットワークエンジニアの仕事内容とは?目指す上で知っておくべきこと

社内SE

社内SEは、自社システムの開発のみならず、システム運用やインフラの整備、ヘルプデスク機能など、幅広い業務を担当する職種です。

また社内SEは経営者から事業部門、管理部門など様々な部署と関わり、幅広いITの知識から業務全般の知識まで、様々な知見が求められます。そのため、応用情報技術者試験の勉強で学んだ幅広い知識が大いに役立つでしょう。

社内SEとは?仕事内容や必要なスキル、メリット・デメリットを解説

応用情報技術者資格を取得して有利に転職

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ここまで、応用情報技術者試験の年収を中心に、資格を取得するデメリットやメリット、資格が役立つ仕事などを解説してきました。相性の良い職種としてシステムエンジニアやネットワークエンジニア、社内SEを紹介しましたが、他にもシステムコンサルタントやデータベースエンジニアなど、多くの適職があります。

また応用情報技術者資格は転職にも大変有利な資格ですので、優位に転職活動を進められるでしょう。とはいえ、自分と相性の良い企業や希望する職種を数多くある求人の中から、独力で見出すのは簡単なことではありません。企業情報の収集、履歴書の書き方、面接対策などやるべきことは多々あります。

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