応用情報技術者試験は難しすぎる?その真偽やメリット、試験対策など
応用情報技術者
応用情報技術者試験は難しすぎる?その真偽やメリット、試験対策など
資格・スキル
アンドエンジニア編集部
2021.10.16
この記事でわかること
応用情報技術者試験は難しすぎると思われがちだが、スキルレベル3で、合格率は20%前後の比較的ベーシックな試験である。
応用情報技術者試験には年収アップなどの実利メリットも含め、さまざまな特典がある。
応用情報技術者試験の勉強には、テキスト+過去問回答に加え、スキマ時間の有効利用が効果的。

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応用情報技術者試験は難しすぎ?

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応用情報技術者試験に関して、「難しすぎ」「受かる気がしない」と尻込みする人や「すごい」と憧れる人がいる一方、「意味ない」と評価をしない人などさまざまです。応用情報技術者試験の受験を考えている方にとって、こうした世間の噂や評判は気になるところでしょう。 ここでは、応用情報技術者試験は本当に難しいのか・取得するメリット・合格するための勉強方法・将来性など、ITエンジニアの皆さんが関心を抱く点について考察してみます。

応用情報技術者試験(AP)の概要

応用情報技術者試験(AP)はIPA(独立行政法人:情報処理推進機構)が行う国家試験の1つです。その歴史は長く、2000年までの約30年間は「第一種情報処理技術者試験」として知られていました。「高度IT人材として必要な応用的知識や技能、高度IT人材としての方向性を確立している」ことを対象者像としており、主に数年の経験を積んでいるプログラマ、システムエンジニアを主な対象に想定しています。

応用情報技術者を含む情報処理技術者試験には受験者制限はなく、実務経験がない高校生や大学生でも受験が可能です。

試験は年2回、春期(4月)、秋期(10月)に開催されます。合格の条件は、午前試験と午後試験ともに60%以上の得点をすることです。午前試験は例年80問(四肢一択)、午後試験は記述式問題が出題されています。

応用情報技術者試験の難易度や合格率

応用情報技術者の合格率は例年20%前後と難関です。2014年度に試験方式が改定され、これまで午後試験で必須だった経営戦略やプログラミングの設問が選択式になり、IT系以外の方も受験しやすくなっています。

そのため、アルゴリズムやプログラミングが必須の基本情報技術者試験よりは受験しやすいと見る人もおり、基本情報技術者試験を飛ばす受験者が少なからずいるようです。

試験の難易度(スキルレベル3)は基本情報技術者試験(スキルレベル2)、上位資格の高度情報処理技術者試験の(スキルレベル4)の中間に位置し、受験対策をしっかりしておけば合格することはさほど難しくない試験と言えるでしょう。

応用情報技術者の就職、就職先

IT企業の多くは、基本情報技術者試験とともに応用情報技術者試験の受験を推奨しており、受験費用の負担を行っている企業は少なくありません。また資格手当を付与している企業が増加しています。IT系企業では、応用情報技術者資格は必要な資格と認識しているところが大半であり、応用情報技術者の就職先、転職先としてはIT業界が圧倒的に多くなります。その他、一般企業の情報システム部門、官公庁などでも応用情報技術者は優遇されるでしょう。

応用情報技術者のメリット

応用情報技術者のメリット

ここでは、応用情報技術者の資格取得で得られるメリットは何かについて述べます。実利を得られる場合もあるため、「難しすぎる」と受験をためらっている方はぜひ参考にしてみてください。

就職・転職に有利

システムエンジニアとしての就職・転職において、応用情報技術者資格取得者は実務に必要な能力とスキルがある人物だと評価される可能性が高いでしょう。

特にIT系企業への就職や転職ではかなり有利になります。転職の場合には、即戦力の裏付けにもなり、基本情報技術者資格と比較して強いアピールとなり、採用の可能性はさらに高まるでしょう。

資格手当や報奨金を貰えて年収アップ

多くのIT企業は社員の情報系資格の取得を奨励しており、資格取得による資格手当、資格取得報奨金などを支給するケースが増加しています。企業によって幅はありますが、平均すると応用情報技術者は10,000円/月前後が支給されているようです。

一部の企業では会社案内やホームページで資格保有者数を公表しているケースもあり、社員の資格取得が企業のブランド価値向上に役立っていると言えるでしょう。

一部国家資格は試験免除も

応用情報技術者の資格取得により、以下の一部の国家試験において一部科目免除申請が可能です。

・「中小企業診断士試験」の一部(経営情報システム)免除 ・「弁理士試験」の一部(理工V・情報)免除

任用資格付与や昇任試験加点

応用情報技術者の資格取得により、一部国家公務員の任用資格付与や昇任試験への加点などの優遇措置があります。例としては、警視庁特別捜査官の3級職のコンピュータ犯罪捜査官任用資格や現職自衛官の昇任試験の加点などの特典が付与されます。

参考:IPAの公式サイト_国家試験等の一部免除、公的制度の応募資格・募集条件など

応用情報技術者のデメリット

応用情報技術者のデメリット

以上、応用情報技術者資格のメリットを述べてきましたが、デメリットはないのでしょうか?ここでは、応用情報技術者のデメリットについて考察します。

出題が広範囲で難しい

応用情報技術者試験はテクロノジ系だけでも出題範囲が広範囲に渡りますが、マネジメント系やストラテジ系も加わり、かなり真剣に勉強をしないと合格は難しいでしょう。

数年の経験を有するITエンジニアを受験対象者として想定していますが、特に中堅社員として多忙な日々を送る人にとって、まとまった勉強時間の確保はかなり厳しいでしょう。

参考:応用情報技術者試験(レベル3)シラバス

IT分野以外では評価されにくい

応用情報技術者試験では、IT以外にマネジメント系やストラテジ系の勉強が欠かせませんが、一般企業ではその認識が薄いため、苦労して取得しても高い評価を期待できません。IT系企業以外の方にとっては、評価されにくい点がデメリットとなります。

応用情報技術者資格を取得する方法

応用情報技術者資格を取得する方法

応用情報技術者資格はIPAのスキルレベル3と比較的難しい試験であり、合格率は20%の狭き門です。さらに出題範囲が非常に広く、計画的に時間を確保してしっかり勉強をしないと、現役の中堅エンジニアでも合格はおぼつきません。

ここでは、応用情報技術者試験に受かる方法について解説していきます。

応用情報技術者試験に落ちる人

応用情報技術者試験の合格を目指す前に、どんな人が試験に落ちやすいのかについて考察してみます。失敗に学ぶことで同じ轍を踏まず、効果的な学習を行うことができるでしょう。落ちた原因はさまざまありますが、ここでは3つに絞って挙げてみます。

1.過去問を解かず、テキストだけに頼った人 膨大な過去問を解くのには相当の時間が必要です。テキストだけに頼ってそれだけで理解した気になっていると、実際の問題に遭遇した時に理解不足が結果に表れてしまいます。学習にはテキストに加えて、過去問解きが欠かせません。

2.午後試験を軽視した人 午前試験は四肢択一です。解けない設問があっても、運が良ければ合格ラインの60%は取れるでしょう。しかし、午後試験は記述式問題のため、運だけでは60%は取れません。分野選択ができますので、得意分野を2つは作れるよう勉強することが求められます。

3.勉強時間の確保が出来なかった人 当初、学習計画を立てたのに、思うように学習時間を確保できず勉強できなかった分野があるといった人も試験に落ちています。時間の確保ができなかった理由はさまざまですが、まとまった時間が取れなくとも、スキマ時間などをうまく利用しましょう。

テキストなどで一通り勉強する

独学で合格を目指すなら、最低限テキストによる勉強と過去問回答が欠かせません。テキストは数多く出ていますが、ここでは評判のよいテキストを1冊紹介します。

令和03年【春期】【秋期】応用情報技術者 合格教本

応用情報技術者試験以外にも旧試験、高度試験などを網羅的に詳しく分析しています。本試験午前問題(最新15回分)を解くことができる問題演習Webアプリ「EKIDAS-WEB」も付いており、PCやスマホ、タブレットで学習ができます。

採点結果から全体順位が分かり、進捗状況を示すメダルが表示されるなど、学習意欲を高める工夫がされています。応用情報技術者試験受験者にはおすすめの1冊です。

過去問題を解く

過去問を解くのは資格試験の効率を上げ、成果につなげる早道です。資格試験の多くは過去問から出題されることが多く、試験対策になります。また、自らの実力を知る上でも本試験と同レベルの難易度である過去問は極めて有効です。

今はスマホやタブレットなどで移動中や喫茶店などで気軽に解くことができるため、場所や時間を気にせず効率的に勉強することができます。以下に、ネットで過去問を解くことができるサイトを紹介します。

応用情報技術者試験.com-応用情報技術者過去問道場は、過去問題2560問からランダムに出題され、完全解説が付いたWeb問題集です。スキマ時間を利用して、いつでもどこでも手軽に勉強できるので大変便利です。

必要な学習時間

初学者の場合、応用情報技術者試験合格に必要な勉強時間は500時間と言われています。1日4時間の学習で半年ほど必要です。数年程度のITエンジニア経験がある方でも、延べ200時間は勉強が必要でしょう

仕事をしながら学習するには、1日2時間の勉強時間を確保しても、5ヶ月程度は必要です。半年のスパンで考えて計画的に学習することが求められます。

応用情報技術者の年収と将来性

応用情報技術者の年収と将来性

応用情報技術者の資格は、ITエンジニアとしてのスキルの証になります。すなわち、即戦力として期待できるレベルにあるということを意味します。

一方、IT人材の不足が深刻化しています。日本経済の再生には、デジタル分野での遅れを取り戻すことが大前提となっており、DX分野やAI分野を中心に人材不足が生じています。

経済産業省はIT人材需給に関する調査で「2030年にIT人材が45万人不足する」と予測しており、即戦力としても期待される応用情報技術者の需要はさらに高まるでしょう。

さらに、それを裏付けるかのように求人ボックスでの「応用情報技術者」の求人状況を見てみると、2021年9月時点平均年収は498万円とサラリーマンの平均年収(440万円程度)を大きく上回っています。

応用情報技術者の先には、さまざまな専門職種があり、そこには無限の可能性があります。応用情報技術者試験は「難しすぎ」という声もありますが、計画的に勉強をすれば必ず合格できます。 ITエンジニアとして3年~5年程度の経験を積んだ方や、基本情報処理技術者資格を取得した方はぜひ応用情報技術者を目指してみてください。

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