クラウドエンジニアにおすすめな資格は?将来性、必要なスキルも併せて紹介!
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クラウドエンジニアにおすすめな資格は?将来性、必要なスキルも併せて紹介!
アンドエンジニア編集部
2023.11.30
この記事でわかること
クラウドエンジニアとしてキャリアアップを考えている方には「AWS認定資格」を受験するのがおすすめ
クラウドエンジニアは現状として需要は高く、将来性も見込まれている
今後はセキュリティに関するスキルを持つクラウドエンジニアが市場価値として高い

クラウドエンジニアとしての活躍に資格は有効

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クラウドエンジニアは、クラウドサービスを利用して、システムの設計・構築から保守・運用までの幅広い業務を担う技術者です。

近年ではコスト削減や開発スピードの向上を目的に、インフラ環境をオンプレミスからクラウドへ移行する企業が増えているため、クラウドエンジニアの需要が高くなっています。

そんなクラウドエンジニアになるために資格は必要ありませんが、活躍するためには、資格取得が有利に働きます。IT系の資格は様々な種類がありますが、どの資格を選択すれば良いのでしょうか。

この記事では、クラウドエンジニアになりたい方や、クラウドエンジニアとしてキャリアアップしたい方におすすめの資格・年収・将来性について解説します。

クラウドエンジニアが資格を取得するメリット

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ここでは、クラウドエンジニアが資格を取得する上で得られるメリットについて解説します。

業務効率が上がる

クラウドに関する資格を取得する上で得た知識によって、業務効率を上げやすくなります。エンジニアの現場だけでは得られない知識なども、資格取得による勉強で得ることが期待できるため、単純なスキル取得のみならず、エンジニアとしての質も向上します。

スキルを証明できる

クラウドエンジニアはクラウドに関する知識やスキルに長けていなければなりません。就職・転職の際には、これらのスキルを証明する資格を保有していることで、どういった人材であるかのアピールがしやすくなります。また、キャリアアップを検討している際にも、資格取得が有利に働きます。

年収が上がりやすくなる

クラウドエンジニアとして、今後さらに活躍の場を広げたり年収を上げたりするには資格取得が有効です。企業によっては資格取得の手当や奨励金を設けているところが多く、資格取得によって収入アップが期待できます。また、転職の際には資格を武器に給与交渉することもできるため、難易度の高い資格にもチャレンジしましょう。

年収を上げるためには、自身のスキルアップと併せてそのスキルを評価してくれる企業で働くことが重要です。転職の際には、企業情報を多く持つ転職エージェントを利用することで、より良い企業と出会える確率が上がります。

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クラウドエンジニアの仕事内容

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クラウドエンジニアはクラウドシステムを活用し、インフラ整備を行います。具体的には、様々なWebサービスについて、構成要素となるネットワークやコンピュータの知識を横断的に活用し、適切に利用できるようにシステム化・運用監視を行う仕事です。

従来、ITインフラは自社で必要な機材を調達し、システムを構築・運用する「所有型モデル」が主流でした。近年は、多種多様な業務をITで活用するにあたり、初期費用削減を目的としたクラウドシステムなどの月額課金制「利用型モデル」の採用が増えています。

ネットワークエンジニアとの違い

クラウドエンジニアと類似する職種にネットワークエンジニアがあります。同じインターネットを活用したエンジニアとして混同されやすいですが、ネットワークエンジニアとの大きな違いは、オンプレミスなのかクラウドなのか、と言う点です。

ネットワークエンジニアは、オンプレミスで構築されるシステムのインフラを整備し、サーバ同士を繋ぐ配線を整える作業も担います。また、メールの送受信設定なども行います。対してクラウドエンジニアは、作業の全てを提供されるクラウド上で行うので、配線作業などがありません。物理的な作業ではクラウドエンジニアの方が少なめです。

それぞれに必要な知識・スキル・担当業務に大きく違いがあるため、全く異なる職種です。

ネットワークエンジニアの仕事内容とは?目指す上で知っておくべきこと

クラウドエンジニアにおすすめな資格8選

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ここでは、クラウドエンジニアにおすすめな資格を8つピックアップしました。それぞれの資格について以下で詳しく紹介します。なお、中にはハイレベルなものもありますが、資格試験に挑戦する際には、基礎的なものから順番に取得していくことをおすすめします。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験とは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が開催している国家資格の1つです。ITエンジニアのおすすめ資格ランキングを付けるとしたら、上位に入るであろう基礎的な資格です。

基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門とも呼ばれる資格試験であるため、実務未経験やこれからクラウドエンジニアを目指す方は、取得しておいた方がいい資格と言えます。

この試験では、ITに関する幅広い知識が問われ、トレンド技術に関する問題も出題されるため、クラウド技術の問題も出題されます。今後クラウドエンジニアとして働きたいと考えている方にはおすすめな資格です。

【参考】:基本情報技術者試験

2023年から基本情報技術者試験が変わる?変更点を確認して対策しよう!

Linux技術者認定資格

Linux技術者認定のLinuCとは、LPI-Japanが開発・運営しているLinuxの認定資格です。LinuCの試験レベルは、「レベル1」から「レベル3」、そして「システムアーキテクト」の4つがあります。LinuCはLinuxだけでなく、システム開発を行うLinux技術者に求められるスキルである「クラウド」「オープンソースのリテラシー」「システムアーキテクチャの知見」などについても問われるという特徴があります。

資格取得によってクラウドに関する技術も身に付けることができます。LinuCの資格を取得することで、クラウドエンジニアとしての基礎スキルをもっていることは証明できるでしょう。

【参考】:LinuC

LinuCとは?LPICとの違い・難易度・試験日・勉強方法を解説

AWS認定資格

AWS認定資格とは、Amazon社が開催しているAWSの認定資格を指します。AWSはクラウドサービスの中でも市場シェア率が高いため、今後クラウドエンジニアとして活躍するためにはAWSに関するスキルは欠かせません。

AWS認定資格試験には、役割や専門分野別に12種類の試験があり、試験レベルは「ベーシック」「アソシエイト」「プロフェッショナル」の3つがあります。AWS認定資格を取得すれば、その名の通りAWSに関するスキルの証明が可能です。また、AWSの専門知識を深めることもできます。

【参考】:AWS認定資格

AWS認定試験を11種類解説!AWS認定資格に挑戦するメリット

Microsoft Azure認定資格

Microsoft Azure認定資格とは、Microsoft社が開催しているAzureの認定資格を指します。Microsoft Azure試験は、マイクロソフト製品の知識とスキルをレベル別に認定する試験のことです。

Azureはクラウドサービスの1つで、AWSに次ぐ市場シェアを誇り、求人・案件は多くあります。また、世界中で実施されている資格試験なため、世界で通用する資格とも言えるでしょう。

【参考】:Microsoft Azure試験

Azureの資格体系は?マイクロソフト認定プログラムとパスを解説

Google Cloud認定資格

Google Cloud認定資格とは、Google社が開催しているGCPの認定資格を指します。試験レベルは 「ユーザー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」の3つがあります。

GCPは、AWSやAzureに次ぐ市場シェアを誇ります。公式サイトによると、資格を取得することで自身の「専門知識を示して、Google Cloud テクノロジーで企業を変革する能力を実証」することができると記載されています。

また、公式サイトによると、「Google Cloud認定資格を取得した方の87%以上が、クラウド関連のスキルについてさらに自信が持てるようになったと感じて」いるそうです。したがって、資格を取得すると、同時にクラウド技術を磨くこともできるでしょう。

【参考】:Google Cloud 認定資格

Google Cloudの認定資格とは?資格一覧と活かせる仕事を解説

シスコ技術者認定(CCNA)

CCNAは「Cisco Certified Network Associate」の略称で、シスコシステムズ社が主催している世界的に通用する資格試験の1つです。

CCNAの資格を取得することで、IPサービスやネットワークの基礎知識やスキルが備わっていることを証明できます。

【参考】:CCNA

CCNAとは?詳細や試験概要、勉強方法について徹底解説!

CompTIA Cloud+認定資格

CompTIA Cloud+認定資格は、クラウドテクノロジーの基礎知識を有し、クラウドの設計、構築、管理、運用などのスキルを証明できる資格です。

クラウド設計やトラブルシューティング、オンプレミスからクラウドサービスへの移行に関するスキルを身に付つけることにも役立ちます。

【参考】:CompTIA Cloud+

CCSP(Certified Cloud Security Professional)

CCSP認定資格は、クラウドセキュリティに関する知識とクラウド内データなどを設計、管理、保護するための高度なスキルを証明できる資格です。

認定には「ITに関する業務に従事した経験が5年以上必要」など、試験以外の要件もあり認定の難易度は高いと言えます。そのため、クラウドセキュリティのスキルを極めていきたい方におすすめです。

【参考】:CCSP(Certified Cloud Security Professional)

クラウドエンジニアに必要なスキル

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クラウドエンジニアは将来性が高いため、今後ITエンジニアを目指す上でおすすめの職種の1つです。ここでは、クラウドエンジニアに要求されるスキルについて詳しくご紹介します。

ITインフラの設計・構築のスキル

クラウドサービスを利用してシステム開発を行う場合、ハードウェアの管理は不要ですが、ITインフラの設計・構築の知識やスキルは必要です。オンプレミス環境からクラウド環境に移行する企業の求人・案件が最近では非常に多いです。

そのため、クラウドエンジニアは、インフラエンジニアと同様で、オンプレミス環境でITインフラを設計・構築するスキルが求められます。

セキュリティに関するスキル

近年では、クラウドサービスのセキュリティにおける問題点は多いです。クラウドサービスに移行しない企業の理由として多いのが、セキュリティに関する課題です。情報セキュリティ白書2020では、クラウドサービスに関するセキュリティ問題について、詳しく紹介されています。

例えば、データ暗号化の不備やWAFの設定ミスにより、個人情報や企業情報が漏洩した事例があります。したがって、クラウドサービスに関するセキュリティ対策は重要視されているため、セキュリティの高度なスキルをもっているクラウドエンジニアは市場価値が高いと言えるでしょう。

【参考】:情報セキュリティ白書2020:IPA

クラウド技術に関するスキル

クラウドエンジニアは当然ですが、クラウド技術に関する深い知識や高度なスキルが要求されます。クラウドサービスの代表例は、これまでにも説明したようにAWS・Azure・GCPなどです。

特にAWSは、パブリッククラウド市場のシェア率が最も高いため、クラウドエンジニアとして習得が必須なスキルの1つと言えます。

クラウドサービスが注目を浴びるようになったのは近年であり、クラウドサービスを使いこなすことができるエンジニアは、現在では不足しているため、そのような人材は市場価値が高いと言えるでしょう。

AWSのリージョンとは?提供サービスをリージョン一覧から解説!

コミュニケーションスキル

クラウドエンジニアは他のエンジニアと同様、組織となってプロジェクトを進めていくので、コミュニケーションスキルが必要です。

例えば、要件定義や設計の段階では、クライアントが求めていることを正確に汲み取るコミュニケーション力が要求されます。また、組織内でもコミュニケーション力があることで、仕事が滞ることなくスムーズに進めていくことも可能です。

クラウドエンジニアの将来性と年収

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ここでは、クラウドエンジニアの需要・年収・今後の展望について詳しくご紹介します。

クラウドエンジニアの需要は非常に高い

オンプレミス環境からクラウド環境へ移行する企業が増えているため、現在のクラウドエンジニアの需要は非常に高いです。

クラウド環境に移行することで、ハードウェアの管理が不要となり、コストの削減が期待できます。オンプレミスとクラウドの両方のスキルがあることで、企業から重宝される人材となることが可能です。

転職の際には、自分のスキルと企業が求めるスキルに齟齬が生まれないよう、転職エージェントの利用をおすすめします。

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クラウドエンジニアの平均年収は380万円

クラウドエンジニアの年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑」で近い職業のネットワークエンジニアの年収を参考にすると、平均年収は380万円(※2023年2月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のIT保守(顧客向け情報システムの保守・サポート)を参考にすると、平均年収592万円と分かりました。

国税庁2020年発表の民間給与実態統計調査における民間企業平均年収は433万円なので、クラウドエンジニアは一般平均年収よりも、やや低めであることが分かります。

年齢・実績・スキルによって大きく変動する職種であるため、一概には言えませんが、資格取得などによって高収入を目指せます。

また、クラウドエンジニアのキャリアパスとして、スペシャリスト・プロジェクトリーダー・コンサルタントなどの職種が挙げられるため、キャリアを活かして更なるステップアップも望めます。転職によって、より高い年収が期待できる職種です。

【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

クラウドエンジニアの今後の展望

職業情報提供サイト(日本版O-NET)によると、「物理的にサーバーを設置する仕事は減少しているが、クラウドを利用したIoT、フィンテック等新しい分野でITインフラが求められるようになっている」と述べられています。

【参考】:厚生労働省:jobtag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

また、総務省が公表しているクラウドサービスの利用動向によると、クラウドサービスを「全社的に利用している」、「一部の事業所又は部門で利用している」と回答した企業は、2015年では44.6%、2019年では64.7%となっています。

したがって、これらのデータからクラウドサービスが年々普及していることが言えるでしょう。

なお、クラウドサービスを利用していない企業のうち、2019年の調査では「必要がない」と回答している企業が45.7%で最も多く、次いで「情報漏洩などセキュリティに不安がある」が31.8%、「メリットが分からない、判断できない」が17.8%となっています。

【参考】:総務省:企業におけるクラウドサービスの利用動向

クラウドサービスのセキュリティ技術が向上すると、クラウドサービスはさらに普及していくことが予想されるため、クラウドエンジニアの将来性は高いと言えます。

クラウドエンジニアのスキル証明として資格を取得しよう!

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これまでに、クラウドエンジニアにおすすめな資格・クラウドエンジニアの将来性・必要なスキルについて解説しました。これからクラウドエンジニアを目指す方には、基本情報技術者試験やLinux技術者試験、インフラエンジニアなどである程度のスキルがある方には、AWS認定資格などのクラウドサービスの資格試験がおすすめです。

クラウドエンジニアは現状として需要が高く、将来性もあります。今後はセキュリティに強みをもっているクラウドエンジニアが重宝されると予想されるため、セキュリティに関する知識を深めることが重要です。

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