クラウドエンジニアの需要や将来性は高い?
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近年はAWSをはじめとするクラウドサービスの普及が進んでおり、「今からエンジニアを目指すならクラウドエンジニアになりたい」という意見を目にしたことがあるかもしれません。今回は、クラウドエンジニアの需要や将来性が高まっている背景、転職方法について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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クラウドエンジニアの需要が高まっている背景
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クラウドエンジニアの需要が高まっている背景には、様々な理由があります。ここでは、主な理由を3つ紹介します。
クラウドサービスのシェアが高まっている
近年のITインフラは、AWSなどのクラウドサービスのシェアが高まっており、従来型のオンプレミスからクラウドに移行したり、クラウドネイティブでシステムを開発する企業やプロジェクトも増加傾向にあります。
エンジニアやエンジニア志望者の関心が高まっている
企業がクラウド活用を進める中で、クラウドの知識や技術を持つクラウドエンジニアの採用が加熱しています。それに伴い、現役のインフラエンジニアや未経験からエンジニアを目指す人の中でも、クラウドエンジニアへの関心が高まっています。
たとえば、IT資格の取得意欲に関する民間企業のアンケートでは、AWS認定資格が毎年上位にランクインしています。
需要の高まりに応じて年収も高まる可能性がある
クラウドエンジニアはインフラエンジニアの1種なので、年収も同じ水準にありますが、需要が高まるにつれて年収も高まる可能性があります。
特に、アメリカなどの海外では、クラウドエンジニアの平均年収が1,000万円を超えるなど非常に高い水準にあるため、日本でも将来的に年収が高まっていくことが期待できます。
クラウドエンジニアの平均年収は「マイナビエージェント 職種図鑑」の近い職種であるサーバーエンジニアを参照すると、429万円(※2025年1月執筆時点)と算出されています。また、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」における「エンジニア/プログラマ」の平均年収を参考にすると、592万円でした。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、クラウドエンジニアは国内の平均年収以上の年収が設定されていると言えます。
また、プロジェクトリーダーなど責任あるポジションに就くことでより高い年収を得ることもできます。
【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
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未経験からクラウドエンジニアになるロードマップ
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未経験で需要の高いクラウドエンジニアになりたい場合、どのクラウドが良いのか、何から勉強すれば良いのかなど、ロードマップを知りたい方も多いのではないでしょうか。ここでは、未経験からクラウドエンジニアを目指すためのロードマップの1例を紹介します。
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習得するクラウドサービスを決める
クラウドエンジニアを目指す第1歩は、自分が扱うクラウドサービスを選ぶことです。クラウドサービスはそれぞれ特徴があるため、違いを把握してから自分の目的に合うサービスを選ぶと良いでしょう。ここでは、代表的な3つのクラウドサービスについて紹介します。
■AWS AWSは、Amazonが提供する元祖クラウドサービスで、最大のシェアを誇っています。クラウドサービスで最も長い歴史を持つため、企業の導入事例が豊富で有識者も多く、公式だけでなく有志のナレッジが数多くあり、知識や技術をキャッチアップしやすいのが特徴です。
【参考】:アマゾン ウェブ サービス(AWS クラウド)- ホーム
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■Azure Azureは、WindowsやOfficeといった日本の大手企業でシェアの高いOSやツールを手がけるMicrosoft社が提供するクラウドサービスです。従来のMicrosoft製品やサービスとの親和性はもちろん、近年はAIアシスタントのCopilotの導入にも注目が集まっています。
【参考】:クラウド コンピューティング サービス | Microsoft Azure
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■GCP GCP(Google Cloud Platform)は、検索エンジンで有名なGoogleが提供するクラウドサービスです。スプレッドシートやGoogleドライブなど各種Googleサービスとの連携はもちろん、機械学習やデータ分析基盤に強みを持っています。
【参考】:クラウド コンピューティング サービス | Google Cloud
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上記以外にも様々なクラウドサービスが存在しますが、初めて学習するクラウドサービスは上記のような需要の高いメジャーなものを選ぶのがおすすめです。
クラウドベンダーの認定資格を取得する
学習するクラウドサービスが決まったら、そのクラウドベンダーの認定資格取得を目標に学習を開始しましょう。認定資格は、一定の知識や技術を持つことを証明するもので、未経験からの転職では特に評価される可能性が高いです。
クラウドベンダーの認定資格は一般的に初級からプロフェッショナルまでの等級に分かれていますが、アソシエイトと呼ばれる中級の資格を目標にするのがおすすめです。
プロフェッショナル資格は難易度が高く挫折する可能性があり、初級の資格は営業職や経営者など非エンジニア職が基礎知識を身に付けるために取得する性質のもので、未経験からクラウドエンジニアを目指す場合には評価されにくいためです。
AWS、Azure、GCPのアソシエイト資格はそれぞれ以下のリンクを参照してください。
【参考】:AWS Certified Solutions Architect - Associate 【参考】:Microsoft Certified: Azure Administrator Associate 【参考】:Associate Cloud Engineer
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クラウドサービスのアカウントを作成して手を動かす
認定資格を取得すると知識は身に付きますが、知識を実務で活かすには実践経験が重要です。クラウドサービスはアカウントさえ作成すれば、個人でも実務と同等のサービスに触れることができます。実際に手を動かしていると、面接でも自信を持って受け答えができ、選考通過の可能性が高まります。
クラウドサービスを利用する場合は、セキュリティ対策やコスト管理などクラウドを利用する上で最低限必要となる設定を行った上で正しく利用しましょう。
【参考】:AWS アカウント の開始方法
研修のある企業を選んで応募する
クラウドエンジニアは即戦力を求める企業が多いため、未経験から転職する場合はハードルがあります。しかし、研修制度のある企業は未経験者の採用に積極的なため、資格取得や個人アカウントでの実践などの学習意欲をアピールすることで選考通過の可能性を高められます。
また、研修を通じて実務に入る前の予備知識や心構えを身に付けることができるため、安心して実務に臨めるでしょう。
需要の高いクラウドエンジニアになろう
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クラウドエンジニアの需要は、クラウドのシェアが拡大するのに比例して高まっています。未経験からクラウドエンジニアになるには、各クラウドサービスの特徴を理解した上で自分が扱いたいクラウドサービスを選び、認定資格取得を目指して学習します。
初めてのクラウドエンジニアへの転職では企業選びや書類選考対策、面接対策など様々なハードルがあり、自己判断だけでは納得の行く転職ができない可能性があります。そのような時は、IT業界に詳しい転職エージェントに相談するのがおすすめです。
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