プログラマーとはどんな仕事?
プログラマーとは、システムやアプリケーションを開発するエンジニアのことです。プログラミング言語を用いてコンピュータに命令を行います。コンピュータはプログラマーが記述したコードを機械語に翻訳し、指示通りに動かすことができます。
これによって、SNSやECサイトなどのWebアプリ・家庭用ゲーム機・家電製品などあらゆるシステムが開発されています。昨今スマホが普及してきたことなどから、プログラマーの需要は高まっています。日本ではプログラマーは人手不足の傾向があるとされているため、小学校でプログラミング教育を実施するなど、IT人材の育成に力を入れています。
プログラマーがきついと言われる理由とは?
プログラマーは「きつい」「やめとけ」と言われることが多い職種です。なぜそのような言い方をされることが多いのか、理由をいくつか挙げていきます。
やり直しが発生しやすい
システム開発は1度開発した後も、ユーザーの評価に従って何度も改良を行います。また、開発期間中に顧客がシステムの仕様変更を要望してくることもあります。その際、苦労して開発した箇所が最初からやり直しになってしまうこともあり、プログラマーは精神的に辛いことも多いです。
多くの企業ではやり直しをいかに防ぐかが課題となっています。たとえば、顧客と何度も打ち合わせを行い、仕様変更がないようにするなどの対策を取ることも、IT業界では常識となっています。
顧客先で常駐して働く場合もある
SESとして顧客先に常駐して働く形態もあります。SESとは、エンジニアがクライアント先に常駐して働く方法で、派遣と違うのは仕事の指示をクライアントが行うことです。客先に常駐して働くのがストレスに感じるプログラマーも多く、人間関係も常駐先が変わる度に構築しなければならず、常駐先によっては残業が多く発生することもあるためです。
ただ、SESの形態で働くのはあくまでプログラマーの一部のみなため、自社開発や受託開発を行うプログラマーも多くいます。
残業が多い企業もある
企業によっては、残業が多く発生する場合もあります。たとえば、納期がギリギリになってしまった場合や顧客が直前になって開発のやり直しを求めてきた場合などです。残業が多いことも、プログラマーがきついと言われる大きな理由でしょう。昔と比べると業界全体の残業時間は減ってきているとはいえ、未だに多くの残業が発生する企業が多いです。
転職時は企業の口コミサイトを確認するなどして、残業や休日出勤の有無について調べましょう。
勉強し続けなければならない
プログラマーは、常に勉強し続けないといけない職種です。なぜなら、IT技術は最新のものが次々と出てくるためです。他社に負けないくらいの開発効率を上げるには、プログラマーは最新技術を駆使できないといけません。たとえば、最近では機械学習やディープラーニングなどが話題となっており、多くのエンジニアが勉強に勤しんでいます。
最新技術を習得しないとプログラマーとしての市場価値を上げにくく、給料が上がらなくなるため、プログラマーは帰宅後の学習が欠かせません。
障害対応を行う必要がある
プログラマーは障害対応も行う必要があります。システム障害が起きた際は会社に出向し、修復作業を行わなくてはいけません。障害はいつ発生するか分からないため、プログラマーは常に身構えておく必要があります。また、障害対応は深夜までかかることも多く、体力的にも辛いと感じる方が多いですが、プログラマーに転職するなら障害対応は避けて通れません。
プログラマーの魅力について
プログラマーは大変なこともある一方、魅力的なことも多い仕事です。プログラマーに転職すべきか迷っている方は、良い部分に関しても知っておく必要があるでしょう。そこで、ここではプログラマーの魅力的な部分について紹介します。
プログラミングは楽しさもある
プログラミングは楽しさもある仕事です。システムが予定通り動いたときやシステム課題が解決されたときは、達成感を抱く人も多いでしょう。また、ソースコードが綺麗に書けたときや新しい技術を試して上手くいったときに楽しいと感じる人も多くいます。ものづくりが好きな人にとっては相性の良い仕事と言えるでしょう。趣味でアプリを作っている方などは、プログラマーに転職してからも上手くいくことが多いです。
市場価値が高い
システムやアプリ開発の需要が年々上がっているため、プログラマーは市場価値の高い仕事です。たとえば、業務システムを使ってテレワークを効率化させたい企業や、自社サイトを作成してユーザーを呼び込みたい企業は多くあるため、プログラマーの仕事がなくなる可能性は低いでしょう。
また、今後もシステム開発の需要がなくなることはないため、将来性の高い職種と言えます。スキルを身につけてしまえば「転職ができない」という状況は避けられるでしょう。ただし、転職できるだけでなく年収を上げたい場合は、マネジメントスキルを身につけるなどプログラミング以外のスキルも重要です。プログラマーは市場価値が高いですが、そこからさらに上に行けるかは自分次第です。
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文系でも活躍できる
プログラミングは数学や物理の知識を特に求められることはないため、文系でもプログラマーとして活躍できます。実際現場で活躍している文系プログラマーは多く、むしろ「新しい言語を習得して使いこなす」という観点から実は文系向きであると考える人も多いです。そのため、文系だからといってプログラマーへの道を諦める必要はありません。
ただし、ゲーム開発やAI開発などに関しては、線形代数や微分積分などの数学知識も必要です。文系でプログラマーを目指す場合は、その分野に数学知識が必要かどうかを確認しましょう。
SEやPLにキャリアアップできる
プログラマーは、システムエンジニア(SE)・プロジェクトリーダー(PL)・ITコンサルタントなどにキャリアアップできる職種です。キャリアアップすればより経営に近い仕事ができるだけでなく、年収もアップします。プログラマーは、現場で働くより経営に近いところで働きたい方にもおすすめな職種です。
ただし、こういった管理職寄りの仕事は、スケジュール管理能力やリーダーシップなどのスキルも求められます。キャリアアップできる人数には限りがあるため、早い段階でスキルを身につけることを意識しましょう。
フリーランスになる道もある
システム開発は自宅のパソコンでも問題なく行えるため、プログラマーはフリーランスとして独立することも可能です。フリーランスになれば、実力次第で年収アップが見込めるうえに働き方も自由になります。将来フリーランスになって自分で仕事を獲得したい、という方にもおすすめです。
ゼネラリスト型のプログラマーの場合、PLなどへのキャリアアップを目指す方が多いですが、スペシャリスト型の場合はフリーランスを目指す方が多くいます。どちらのタイプにも年収アップの道があるのがプログラマーの魅力です。
プログラマーに向いている人の特徴
最後に、プログラマーに向いている人の特徴についてまとめました。これらに該当する方はプログラマーに転職後上手くいくケースが多いです。
IT技術に興味がある
第一に、IT技術に興味がある人の方が向いています。プログラマーは転職後も勉強を続け、最新技術についていかなくていけません。また、プログラミングだけでなくサーバやネットワークなどIT技術全体について広く知っておく必要があります。IT技術に興味がないと、帰宅後に自主的な勉強を行うのは難しいでしょう。
論理的思考力に長けている
プログラマーは論理的思考力に長けている人の方が向いています。論理的思考力とは、物事を順序よく考えていく力のことです。論理的思考力に欠けていると、効率の悪いプログラムを作ってしまうこともあります。論理的思考力は生まれもった才能ではなく鍛えることが可能です。
たとえば、身近な疑問に対し「それはなぜか」と考えて自分なりの結論を導き出す練習を行うことで、論理的に考える力が培われます。プログラマーを目指す方はこういったトレーニングを繰り返しましょう。
几帳面に作業できる集中力がある
プログラマーは几帳面に作業できるかも重要です。ソースコードは1文字でも間違っていると正しく動作しないため、ミスがないか細かくチェックする必要があります。また、開発後は仕様書通りにシステムが動くか1つずつテストする作業が必要です。このような作業をミスなく行うには、集中力が必要と言えるでしょう。
また、プログラマーは長時間椅子に座って作業する必要があるため、デスクワークに慣れる必要もあります。
プログラマーは魅力的な部分も多くある仕事
本記事では、プログラマーがきついと言われる理由について解説しました。プログラマーの大変さや魅力がおわかりいただけたかと思います。プログラマーは納期に追われたり、顧客先で常駐して働いたりと大変なことが多い職種です。
一方で市場価値が高かったり、フリーランスになる道もあったりと魅力的な側面もあります。また、IT業界の中でも残業が少なめで、客先常駐がない企業も多くあるため、プログラマーのイメージに惑わさずに優良なIT企業を探しましょう。本記事がプログラマーを目指す方にとって、有意義なものとなれば幸いです。
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