プログラマーで年収1,000万円実現は可能?
プログラマーやそれを目指す皆さんの多くは、年収1,000万円を1つの目標にする方も多いはず。しかし、日本の勤労者で年間1,000万円以上の給与を得ている人は概ね5%未満と言われています。このことから、年収1,000万円というのはとても高いハードルと言えそうです。
「プログラマーで年収1,000万円なんて夢のまた夢だ」と思われがちですが、実は年収1,000万円を超えるプログラマーの求人は存在します。
この記事では、プログラマーの年収実態や、どうすれば年収1,000万円を得られるのかについて解説をしていきます。
年収1,000万円を目指すシステムエンジニアの皆さんもぜひ参考にしてください。
プログラマーの最新年収事情
プログラマーはITエンジニアの中でも年収が低い職種だと言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか?さまざまな視点からプログラマーの年収について比較してみましょう。
民間平均給与よりは高い
厚生労働省発表の「賃金構造基本統計調査」ではプログラマーの平均年収は約426万円です。これに対し、先の国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は441万円のため、プログラマーの平均年収はやや低く見えます。
しかし、民間給与実態統計調査の給与所得者平均年齢は46.4歳、賃金構造基本統計調査でのプログラマー平均年齢は33.8歳で、その年齢差は12.6歳離れています。年齢差を考慮するとプログラマーの年収は給与所得者の中では高いと見て良いでしょう。
【参考】 : 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
【参考】:国税庁「民間給与実態統計調査」
IT職種別年収ランキングの中では低め
プログラマーの年収を他のIT職種と比較してみましょう。マイナビエージェントによると、システムエンジニアとプログラマー職種のIT職種ランキングは9位と低いことが分かります。
順位、職種名、平均年収
- システムコンサルタント【610万円】
- PM・プロジェクトリーダー【569万円】
- 製品開発・研究開発【542万円】
- パッケージ導入コンサルタント【532万円】
- 社内システム企画・社内SE【516万円】
- IT系営業【472万円】
- サーバーエンジニア【465万円】
- ネットワークエンジニア【455万円】
- システムエンジニア・プログラマー【443万円】
- システム運用・保守【416万円】
- テクニカルサポート・ヘルプデスク【414万円】
- 品質管理・QA【389万円】
【参考】:マイナビAGENT(IT・インターネット・通信 年収ランキング)
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プログラマーの年収が相対的に低い理由
低いと言われるプログラマーの年収は、給与所得者全体から見て決して低くはないことが分かりましたが、他のIT職種と比較した場合に年収ランキングの下位に位置するのはなぜでしょうか。
その理由の一つに、プログラマーがIT系エンジニア職種の中で登竜門的な位置づけの職種であることが挙げられます。
多くのシステムエンジニアは最初にプログラマーとしてキャリアをスタートし、経験を重ねた後にシステムエンジニアになります。その後はプロジェクトリーダー→プロジェクトマネージャー→ITコンサルタントへとキャリアアップを目指す人が多くいます。
したがって、プログラマー職種の年収が他のIT職種と比較して相対的に低いのは、キャリアアップ後の年収が高いため、という見方もできます。
年収1,000万円の求人はどれくらいある?
全てのプログラマーの中で、年収1,000万円を超える人は数%程度いると言われています。実際に求人情報でそれを確認してみましょう。
転職エージェントの「マイナビエージェント」でプログラマ・システムエンジニアの求人を、検索条件として「1,000万円」を含めて検索したところ、公開求人1,249件+非公開求人504件が見つかりました。(2022年2月16日時点)これはプログラマ・システムエンジニア総求人数の約2割を占めています。
【参考】:マイナビAGENT プログラマ・システムエンジニア(オープン・WEB) 求人一覧 検索条件年収1000万円
プログラマーの年収は何で決まる?
では、プログラマの年収を左右する要素は何なのでしょうか?主な要素としては3つ挙げられます。
1.プログラミングスキル 経験年数やプログラミングの実績、扱える言語、習熟度などが問われます。
2.企業規模 概して企業の規模が大きくなればなるほど給与が上がる傾向があります。就職するなら有名企業、大企業であるとより高年収を期待できます。
3.雇用形態 非正規雇用よりは正規雇用の方が平均年収は上がる傾向にあります。
プログラマーが年収を上げるには、プログラミングスキルを高めて実績を重ねること、少しでも大きな企業や将来有望な企業に正社員として雇用されることが1つの条件と言えます。また、プログラミングスキルに自信のある方は、フリーランスプログラマーとして独立して高年収を得る選択肢もあります。
正社員プログラマーが年収1,000万円をめざす方法
ここでは、現在正社員の初級プログラマーの方が最終的に1,000万円の年収を得る方法について考察をしてみます。現在、プログラマーやエンジニアを目指して勉強中の学生の方も参考にしてみてください。
高年収のIT大手企業に転職し、プログラマーとしてステップアップを図る
英語が得意で、プログラミングに自信のある方はGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)など巨大IT企業への転職(就職)を目指すことで、年収1,000万円に近づくでしょう。こうしたIT企業では、上級プログラマーの場合は年収1000万円以上を稼ぐことは珍しくなく、努力次第で高収入を目指せます。
大手SIerでキャリアアップを図り、昇進する
日本の大手SIer企業に就職し、プログラミングを経験した後に、システムエンジニア(SE)、プロジェクトリーダー(PL)、プロジェクトマネージャー(PM)とスキルアップを図ると、30代で1,000万円の年収を得れることがあります。
好業績の高年収IT企業
好業績の高年収IT企業の中には、IT人材の不足を解消するために年収1,000万円以上で社員募集をする企業もあります。AI開発でPythonなどの言語を指定して求人を行っているケースが多くあります。また、オブジェクト指向言語と関数型言語の両方の特徴を兼ね備えたハイブリッド言語と呼ばれるScalaも人気が高まっています。希少性が高く需要のある言語を扱えると、好条件で業績の良い高年収IT企業に就職できる可能性が上がります。
フルスタックエンジニアを目指す
ITエンジニアは比較的に職種ごとの専門性が高く、職種が細分化されており、1つのシステムを開発する際にも、さまざまな職種のITエンジニアが必要です。
そこで、プログラミングスキルに加えて、クラウドやバックエンドなどのスキルを身に付けていると、フルスタックエンジニアとして大変重宝されます。フルスタックエンジニアはITエンジニアの中でも高年収で就職、転職がしやすい職種で、他の専門職種と比較しても1,000万円に到達する時期は早くなることがあります。
フリーランスのプログラマーになる
フリーランスのプログラマーとして独立し、企業と直接契約できれば、契約金額が全額自分の収入となります。また、打ち合わせ時の交通費・業務で使用するパソコンなど業務に関する必要物を経費にできるため、会社員よりも税金面で有利です。他、複数の案件を掛け持ちして働くことができるため、努力次第で年収1,000万円を目指せると言えるでしょう。
1,000万円プレイヤーの夢を持ち続ける
ここまで、プログラマーが年収1,000万円を実現させる方法について解説しました。さまざまな方法があることが分かりましたが、いずれの方法でも大切なことは、スキルアップを図ることと、高収入を得やすい環境に身を置くことです。
そして何よりも重要なことは、1,000万円プレイヤーを目指す強い意志を抱くことです。「一念岩をも通す」の格言もあります。必ず実現できると信じて高い目標を持ち、目標に向かって前進しましょう。
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