プログラマーあるある
プログラマーと聞いて、皆さんはどのようなイメージを持っているのでしょうか?「難しい仕事をしている人」と答える人もいれば、「無口な人が多い」と答える人もいるかもしれません。一方、プログラマーの方々はプログラマーの職種や特徴について客観的に説明することができるでしょうか。
ここでは、プログラマーなら誰もが経験する失敗や体験などを「プログラマーあるある」としてまとめました。プログラマー経験のある方は、読んで思わずうなずくことがあることでしょう。
プログラマーを目指したい方、プログラマーを管理する立場の方、システムエンジニアの方は「プログラマーあるある」を読めば、プログラマーの理解に役立つかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。
プログラマーとは
プログラマーの役割は、システムエンジニアが作成したシステム仕様に基づくプログラム仕様書から、コンピュータに作業指示を与えるためのプログラムを作成することです。どのようなシステムもプログラムによって構成されるため、プログラミングはシステムを開発する上で非常に重要です。
プログラミングには、それぞれの業務や目的に適したプログラミング言語が用いられるため、プログラマーはプログラミング言語に関する知識が求められます。また、プログラマーと一口で言っても、開発するシステムやアプリによって種類が分かれます。
明確に分けるのは難しいですが、大きく分けると以下の5つの種類に分かれます。
▪Web系プログラマー ▪アプリケーションプログラマー(アプリ開発者) ▪ゲームプログラマー ▪組み込み系システムプログラマー ▪汎用系システムプログラマー
それぞれ扱う言語や役割が微妙に異なりますが、ここではプログラマーに共通する「あるある」を採り上げていきます。
思わずうなずく「プログラマーあるある」15選
ここでは、プログラマーなら誰もが1度は経験したことがあることや、ありがちなことを紹介します。
1.全角のエラーの罠にはまる
全角は日本語では必ず利用しますが、プログラミングでは天敵です。あらゆるプログラミング言語では、ソースコードに直接全角を用いるのはタブーですが、日常語として日本語を利用している私たちは無意識に全角を使ってしまうことも多いです。
特に全角の「1」と半角の「1」、全角のスペースと半角のスペースは、どちらも一目では見分けがつきません。コンパイルエラーや実行時エラーで、全角コードが原因の場合は、目視で見つからないため頭を悩ませます。中には、全角コードによるエラーの発見に徹夜を経験した人もいます。
2.恥ずかしいスペルミスをしてしまう
多くのプログラミング言語は英語が標準語です。英語が苦手な人は、コードの打ち間違いをするのも珍しくありません。例えば「false」のスペルを「falsu」と打ち間違いをすると、コンピュータは認識してくれません。「fulse」と打ち間違えてもエラーです。
単語を音で覚えている場合は、こうした打ち間違いをしやすくなります。ソースコードを第三者にチェックしてもらうことでスペルミスの発見は早くなりますが、ミスを見られたくないプログラマーは時間が掛かっても1人で見つけようとする人もいます。
3.適当にと言われてしまう
多忙な時期に見られる傾向ですが、プログラム仕様書の詳細記述を省略して「分かりにくいところは適当に判断してほしい」と指示を出されることも珍しくありません。この「適当に」の判断が難しい場合、相手に細かく質問をするのが申し訳なくなり、分からないことを1人で抱えてしまうこともあります。
仕様を正しく理解できていなければプログラムを正しく組めないため、後々面倒なことになります。分からない箇所は納得できるまで確認するようにしましょう。
4.なるべく早くと指示される
久々に仕事が順調に終わり、定時で上がろうとするタイミングで仕様変更が発生することがあります。期限について伺うと「なるべく早く」とだけ言われ、明日までの対応が必要そうな場合は、結局残業を覚悟することもあります。
5.人と話すのがあまり得意ではない?
システム開発は様々なエンジニアが携わって完成を目指しますが、中には人と話すのが得意ではないプログラマーも少なくありません。しかし、コミュニケーションが得意ではなかった人も、システムエンジニア(SE)やプロジェクトマネージャーなどと共に仕事を進める中で次第にコミュニケーション能力が開花し、上位職への足掛かりになる人もいます。
6.自己責任ではないトラブルで呼び出される
担当したプログラムが本番処理で落ちてしまい、突然呼び出しを受けることもあります。前工程のプログラムのデータチェックミスで不正データが混入し、それが原因で担当したプログラムが落ちてしまった場合でも、呼び出しを受けるのはプログラム作成を担当したプログラマーです。
昼夜を問わずトラブルでは待ったなしのケースが多く、場合によっては深夜に呼び出されて対応に当たることもあります。
7.パソコンに詳しいと思われる
一般の人はプログラマーの仕事を詳しく知らないために、プログラマーはパソコンやハードウェアに関して詳しい知識があると思われることも少なくありません。「パソコンを使う仕事=パソコンの達人」だと思われやすく、対応に困ってしまうこともあります。
8.バグがないと逆に不安になる
コーディングで一気に数百行書き上げた際に、エラーが出るだろうと覚悟していたら全くエラーが出ないことが稀にあります。こういった場合は却って不安を覚えてしまい、何か大きなバグが潜んでいるのではないかと心配になってしまうこともあります。
9.独り言が多い
プログラマーになってから独り言が多くなる人は多いですが、プログラムのロジックを整理する上で独り言(ラバーダッキング法)は有効な方法です。ラバーダッキング法では悩んでいることを声に出して、ラバーダックやぬいぐるみなどに話しかけると問題解決につながるとして推奨されています。
10.夢の中でデバッグをしてしまう
プログラムのエラーを見つけられなかった際に、夢の中でもデバッグ作業をしてしまうことがあります。実際に夢の中でバグを見つけて目が覚め、その場で解決したという話もあります。プログラマーならではの職業病なのかも知れません。
11.残業慣れしてしまい定時退社に罪悪感
概してWBSは不測の事態を想定していないことが多く、そのしわ寄せはプログラマーにも降りかかります。納期が近づいたり大幅な仕様変更が入ったりすると、残業が続きがちです。
こうして残業に慣れてしまったプログラマーは、プロジェクトが終わって定時退社に戻った際にどことなく罪悪感を覚えてしまうこともあります。
12.システム障害の報道に複雑な気分になる
銀行や通信キャリアなどのシステム障害のニュースに接すると、胸が痛むことがあります。担当プログラマーは呼び出しを受け、徹夜で対応しているのだろうと想像して、その心情を察して胸が痛くなってしまうと同時に、自分ではなくて良かったと胸をなでおろし、複雑な気分になることもあります。
13.イベントがあると帰宅が早くなる
一般的には飲み会や懇親会などのイベントがあると帰宅が遅くなりますが、保守系や開発プロジェクトに関わっているプログラマーは、むしろイベントがあることでいつもより早く帰れることがあります。
14.モニター2画面に慣れてしまう
プログラミングでデュアルモニターに慣れてしまうと、自宅や客先のパソコンがシングルモニターでも、作業をしている時に無意識に目線が右を向いてしまうことがあります。それくらい2画面に慣れているため、モニターを自腹でも置きたいと思うプログラマーが少なくありません。
15.他の人が書いたコードは触りたくない
時に他の人が書いたコードの修正を依頼されるケースがありますが、「分かりやすいコード且つコメントの内容も正確なもの以外は触りたくない」というのがプログラマーの本音です。自分が最近書いたコードでさえも解読できない場合もあるため、他の人が書いたコードを解読するのは至難の技でしょう。
ミーティングで「このプログラムの修正を担当してくれる人はいないか」の問いに、思わず目を逸らしてしまった経験もあるのではないでしょうか。
プログラマーは苦労もあるが、やりがいのある仕事
ここまで、プログラマー「あるある」について紹介しました。他にも多くの「あるある」があるかもしれませんが、この記事でプログラマーの方は思わず頷かれたのではないでしょうか?中には「自分だけではなかった」のだとホッとされた方もいるかもしれません。
プログラムはシステムを構成する重要な機能であり、クライアントやエンジニアからの要求は厳しく、それらを一手に引き受けるプログラマーの苦労は絶えません。ITエンジニアの登竜門であるプログラマーは苦労が多い分、やりがいもあります。プログラマーの皆さんの益々の活躍を祈っています。
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