システムエンジニア(SE)とは?仕事内容や年収、必要スキルを解説!
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システムエンジニア(SE)とは?仕事内容や年収、必要スキルを解説!
アンドエンジニア編集部
2021.01.13
この記事でわかること
システムエンジニア(SE)はシステム開発の上流過程を担う
IT知識や技術に加え、コミュニケーション能力や管理能力も求められる
様々なキャリアパスが存在、今後ますます需要が高まると考えられる

システムエンジニアとは?

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SE(System Engineer)とも呼ばれるシステムエンジニアは、ITエンジニアの職種のうちの一つです。システムエンジニアは、大きく分けて5つの仕事を行います。それらのうち最初の3つは、システム開発においてプログラムの前段階にかかわる仕事であり、「上流過程」と呼ばれる仕事です。まず、システムエンジニアがどのような仕事を担っているのかについて詳しく見ていきましょう。

要件定義

ヒアリングや企画とも呼ばれる仕事です。ここでシステムエンジニアは、顧客やクライアントがどのようなシステムを求めているかを分析します(要件分析)。この工程はシステム開発の一連の流れの中で最初の段階であり、ここでしっかりとクライアント側のニーズを読み取らなければ、その後の開発が滞ってしまいます。 クライアント側が漠然とした要望しか出せなかったり、IT知識が十分になかったりする場合も考えられます。そのような場合でも、システムエンジニアは、相手とのコミュニケーションの中で情報を聞き出し、どのようなシステムが必要とされているのかを正確に把握しなければなりません。

高品質なシステム開発に欠かせない機能要件と非機能要件とは?

基本設計

要件定義でクライアント側の要望を把握し、これから開発するシステムの大枠を決定したあと、システムエンジニアはシステムに必要な機能を具体的に考えます。システムの操作方法・表示方法から、システム化される業務の対象やシステム導入後の新しい業務フローまで、基本的な仕様・構成がまとめられます。ここでは、まだプログラムが存在していない状態で、最終的な完成形を想像しながら全体を俯瞰して考えていくことが重要となります。

詳細設計

基本設計が終わったら、より詳細な設計を考えます。この段階でシステムエンジニアは、プログラマーに渡す実際の設計書を作成することになります。いわばプログラムを書く一歩手前の段階です。データベースのテーブルの定義や、コーディングの際の規約などを考えます。

詳細設計の工程は不要だとされることもありますが、複数人で開発を行う場合に詳細設計書を適切に作成することで、コードの重複を防ぐことができます。それによって不要なテストの実施やメンテナンス箇所の発生を防ぐことができます。また、様々に能力差のあるチームの中で、効率よく開発を進めていくためにも、詳細設計は重要となります。

テスト

詳細設計書を基にプログラマーが作成してくれたプログラムが適正に機能しているかをテストする工程です。一般的にチェックする対象範囲に応じて、単体テスト・結合テスト・総合テストの3種類に分けられます。

単体テストはUT(Unit Test)とも呼ばれ、1つ1つの機能や関数を単位としたテストを行います。プログラムの構造内部を考慮しながら行われるので、ホワイトボックステストとも呼ばれます。上流過程のうち、詳細設計に対応しているともみなせます。

結合テストはCT(Combined Test)とも呼ばれ、システム同士の機能の関連性に問題がないかを確認します。プログラムの構造内部を考慮せずに行われるので、ブラックボックステストとも呼ばれます。これは、上流過程の基本設計に対応していると捉えられます。

システムテストはST(System Test)とも呼ばれ、実際の稼働環境でシステムに問題が生じないかを検査します。例えばシステムの利用上予想される最大のデータ量やアクセス量を用いて、それにシステムが耐えうるかを確認するようなチェックを行います。これは、最初に把握したクライアントのニーズにシステムが答えられているかを確かめるという点で、要件定義と対応していると考えることもできます。

運用・保守

無事テストをクリアしシステムが稼働し始めても、システムエンジニアはその日常的なメンテナンスや、発生する障害の復旧・原因解明を行う必要があります。この際に基本設計書や詳細設計書があると、スムーズな対応が可能となります。

上記のような一連の流れを繰り返し、様々な業務をシステム化して会社運営に貢献していくのが、システムエンジニアの主な仕事内容といえます。

【保守・運用】仕事内容や将来性、必要なスキルについて徹底解説!

どのくらい年収がもらえるか?

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上記のようにシステムエンジニアは、要求の分析から具体的な設計書の作成、さらには定期メンテナンスまで、広範な仕事を担います。では、どの程度の年収がもらえるのでしょうか?

具体的な年収

政府統計である『賃金構造基本統計調査 職種DB第1表』に基づいて計算すると、システムエンジニアの平均年収は約568.9万円と算出されます。もちろん統計の取り方によって値は推移しますが、日本人の平均年収がおおよそ400万円~450万円であることを考えると、それよりも100万円から150万円高い給与をもらえる職種であるということになります。

フリーランスエンジニアになるメリット・デメリット、年収や将来性

他のIT業種との比較

上記と同様の統計に基づくと、プログラマーの年収は約435.3万円と算出されます。また上記統計には無い他のIT業種についてみていくと、例えばITコンサルタントと呼ばれる、ITやシステムの専門知識を基に、IT戦略の提案や事業のシステム化を行うことで会社の運営に貢献する職種の平均年収は約625万円とされます。また他にも、ブリッジSEと呼ばれる主にオフショア開発(コスト削減のために日本企業が海外のエンジニアに開発を外注すること)を担う職業の平均年収は、30代前半で約733万円と言われています。これらを見ると、システムエンジニアはIT業種の中で最も給与が高いというわけではありませんが、日本人の平均年収よりは高い給与を得られる職種だということが分かります。

どのようなスキル・能力が必要か?

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プログラミング以外の様々な業務も担うシステムエンジニア。具体的にどのようなスキルが求められるのでしょうか?

  1. ITの知識・技術的能力

繰り返しになりますが、システムエンジニアは直接プログラミングをするわけではありません。しかしクライアントのニーズをシステム化するためにその要望を正確に読み解いたり、そのために必要な基本設計書・詳細設計書を作成したり、システムのテストや定期的なメンテナンスを行ったりするためには、もちろん豊富なITの知識や技術的能力が不可欠です。

これらに関する資格として、「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」「システムアーキテクト試験」などの情報処理の資格試験があります。それぞれの合格率は約22.1%、約21.0%、約12.7%となっており、手ごたえのある試験であることが分かります。これらを取得することは、システムエンジニアとして活躍する際の技術的な能力を証明したり、将来のキャリアアップに寄与したりすると考えられます。

システムエンジニアがキャリアアップするのにおすすめの資格を解説!

  1. コミュニケーション能力

プログラマーとの決定的な違いとして、システムエンジニアは要件定義や詳細設計の工程の中で、クライアントやプログラマーとの意思疎通が非常に重要となるということがあげられます。時には、クライアント側のIT知識が乏しい場合、専門用語を相手に分かりやすいようにかみ砕いて説明する能力も必要となってきます。このように様々なレベルで物事を論理的に言語化する能力や、相手の立場に立って分かりやすく説明する能力が求められます。

  1. プロジェクト管理能力

システムエンジニアが担うのは、システム開発の中で「上流過程」と呼ばれる部分ですが、ここに滞りが出てしまうとシステム開発全体の遅れや障害に大きく関与してしまいます。そのため開発の中で、人員調整や作業時間・作業工数の見積もりなども含め、全体の業務が支障なく行われるように働きかける能力が求められます。

システムエンジニアのキャリアパス

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ここまでシステムエンジニアの仕事内容から平均年収、また業務にあたって要求される能力までみてきました。では、システムエンジニアにはどのようなキャリアパスが考えられるでしょうか?

プロジェクトリーダー(PL)

あるプロジェクトの計画の中で、特に自分の担当する領域の課題や進捗を管理するポジションです。プロジェクトリーダーが対外的な運営を行うのに対し、プロジェクトリーダーは実際に対内的にチームを支え、プロジェクトの運営に貢献します。平均年収は30代で約622万円とされています。

プロジェクト成功の鍵!プロジェクトリーダーの役割について解説

プロジェクトマネージャー(PM)

あるプロジェクト全体の統率を行うポジションです。開発のプロジェクト全体を俯瞰して課題や問題点を発見し、運営がスムーズに進むよう働きかけることが求められます。前述のプロジェクトリーダーを現場における管理者とするなら、このプロジェクトリーダーは全体的なマネジメントを行う管理者とみなされます。平均年収は30代で約669万円とされます。

ITコンサルタント

ITやシステムの専門知識を基に、IT戦略の提案や事業のシステム化を行い、会社の運営に貢献するポジションです。クライアントの経営課題を分析し、どのようなシステムがそれらを解決できるかを考えるという点で、SEよりさらに上流の過程を担っているともいえます。平均年収は30代で約651万円とされます。

ITコンサルタントの仕事は激務?人気の職種なのはなぜ?

ITアーキテクト

実際のシステムに関する技術的な知識のみならず、ビジネスに関する経済的な理解も求められるポジションです。また、単一の領域に特化した知識だけでなく、複数の領域・分野をまたいだ複合的で横断的な知識が求められます。そのような多面的な観点から、開発のプロジェクト全体に取り組みます。平均年収は30代で約715万円とされます。

システムアーキテクトとは?年収と将来性を解説!

ますます需要が高まるシステムエンジニア

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AIやIoT、ビッグデータなど、IT技術はめざましい進歩を遂げており、システムエンジニアはこれらの技術を用いて様々なことをシステム化する、現代に必要不可欠な職業です。しかしシステムエンジニアはIT業界で不足していると言われており、今後の技術発展に伴いますますその需要は拡大すると考えられます。もちろん、プログラミングなどの技術的能力だけではなく、様々な人々とのコミュニケーション能力やより高度なプロジェクト管理能力が必要な上流過程を担う仕事であり、難しい側面もあります。ですがそれらに自信がある人は、システムエンジニアとして十分に活躍できると考えられます。

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