システムエンジニア(SE)とはどんな仕事?スキルや年収なども解説
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システムエンジニア(SE)とはどんな仕事?スキルや年収なども解説
アンドエンジニア編集部
2024.07.10
この記事でわかること
システムエンジニア(SE)はシステム開発の上流過程を担う
IT知識や技術に加え、コミュニケーション能力や管理能力も求められる
さまざまなキャリアパスが存在し、今後ますます需要が高まると考えられる

システムエンジニアの仕事とは?

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システムエンジニアとは、SE(System Engineer)と呼ばれるITエンジニア職の1つであり、簡単に言うとシステム開発の上流工程を担当します。システムエンジニアは大きく分けて5つの仕事をします。

それらのうち最初の3つは、システム開発においてプログラムの前段階である「上流工程」と呼ばれる仕事です。まず、システムエンジニアがどのような仕事を担っているのかについて詳しく解説します。

要件定義

ヒアリングや企画とも呼ばれる仕事です。ここでシステムエンジニアは、顧客やクライアントがどのようなシステムを求めているかを分析します(要件分析)。

この工程はシステム開発の一連の流れの中で最初の段階であり、ここでしっかりとクライアント側のニーズを読み取らなければ、その後の開発が滞ってしまいます。また、クライアント側が漠然とした要望しか出せない、IT知識が十分でない場合もあります。

そのような場合でも、システムエンジニアは相手とのコミュニケーションの中で情報を聞き出し、どのようなシステムが必要とされているのかを正確に把握しなければなりません。

要件定義書とは?仕様書との違いや書き方のポイントを解説

基本設計

要件定義でクライアント側の要望を把握し、これから開発するシステムの大枠を決定したあと、システムに必要な機能を具体的に考えます。

システムの操作方法・表示方法から、システム化される業務の対象やシステム導入後の新しい業務フローまで、基本的な仕様・構成をまとめます。

ここではまだプログラムが存在していない状態のため、最終的な完成形を想像しながら全体を俯瞰して考えていくことが重要です。

詳細設計

基本設計が終わったら、より詳細な設計を考えます。この段階でシステムエンジニアは、プログラマーに渡す実際の設計書を作成します。いわばプログラムを書く一歩手前の段階です。データベースのテーブルの定義や、コーディングの際の規約などを考えます。

詳細設計の工程は不要だとされることもありますが、複数人で開発を行う場合に詳細設計書を適切に作成することで、コードの重複を防ぐことができます。それによって不要なテストの実施やメンテナンス箇所の発生を防ぎます。

また、能力差のあるチームの中で効率よく開発を進めていくためにも、詳細設計は重要です。

テスト

詳細設計書を基にプログラマーが作成したプログラムが、適正に機能しているかをテストする工程です。一般的にチェックする対象範囲に応じて、単体テスト・結合テスト・総合テストの3種類に分けられます。

▪単体テスト UT(Unit Test)とも呼ばれ、1つ1つの機能や関数を単位としたテストを行います。プログラムの構造内部を考慮しながら行われるので、ホワイトボックステストとも呼ばれます。上流工程のうち、詳細設計に対応しているともみなせます。

▪結合テスト CT(Combined Test)とも呼ばれ、システム同士の機能の関連性に問題がないかを確認します。プログラムの構造内部を考慮せずに行われるので、ブラックボックステストとも呼ばれます。これは、上流過程の基本設計に対応していると捉えられます。

▪総合テスト ST(System Test)とも呼ばれ、実際の稼働環境でシステムに問題が生じないかを検査します。例えばシステムの利用上予想される最大のデータ量やアクセス量を用いて、それにシステムが耐えられるかどうかを確認するようなチェックを行います。

これは、最初に把握したクライアントのニーズにシステムが応えられているかを確かめるという点で、要件定義と対応していると考えることもできます。

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運用・保守

無事テストをクリアしシステムが稼働し始めても、システムエンジニアはその日常的なメンテナンスや、発生する障害の復旧・原因解明を行う必要があります。この際に基本設計書や詳細設計書があると、スムーズな対応が可能となります。

上記のような一連の流れを繰り返し、さまざまな業務をシステム化して会社運営に貢献していくのが、システムエンジニアの主な仕事内容といえます。

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プログラマーとの違い

システムエンジニアとプログラマーの違いは、業務内容や役割にあります。システムエンジニアは顧客の要望を反映した設計書を作成し、プログラマーはシステムエンジニアが作成した設計書に沿ってプログラミングをします。

そのため、システムエンジニアがプログラミングをすることは少ないです。企業によってはシステムエンジニアがプログラマーの役割を担うこともありますが、役割としては、システムエンジニアはシステムの設計、プログラマーはシステムの開発を担当します。

システムエンジニアとプログラマーの違いとは?年収・将来性について
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システムエンジニアの年収

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システムエンジニアの年収は「マイナビエージェント 職種図鑑」での平均年収は431万円(※2024年5月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のエンジニア/プログラマを参考にすると、平均年収592万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、システムエンジニアは年齢や企業によって年収に幅があることがわかります。

システムエンジニアはキャリアパスが豊富にあるため、経験や実績を積むとより年収が高い職種へキャリアアップすることが可能です。例えば、プロジェクトマネージャー、ITコンサルタントなどがあります。

【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

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どのようなスキル・能力が必要か?

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プログラミング以外のさまざまな業務を担うシステムエンジニアですが、具体的にどのようなスキルが求められるのでしょうか。

ITの知識・技術的能力

システムエンジニアが直接プログラミングすることは少ないですが、クライアントのニーズをシステム化するために要望を正確に読み解く、基本設計書・詳細設計書を作成する、システムのテストや定期的なメンテナンスを行うには、豊富なITの知識や技術が必要です。

これらに関する資格として、「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」、「システムアーキテクト試験」などの資格試験があります。資格を取得することでシステムエンジニアとして活躍する際の技術的な能力を証明でき、また将来のキャリアアップに繋がると期待できます。

【参考】:基本情報技術者試験(FE) 【参考】:応用情報技術者試験(AP) 【参考】:システムアーキテクト試験(SA)

システムエンジニアがキャリアアップするのにおすすめの資格を解説!

コミュニケーション能力

プログラマーとの決定的な違いとして、システムエンジニアは要件定義や詳細設計の工程の中で、クライアントやプログラマーとの意思疎通が非常に重要となるということが挙げられます。

クライアント側のIT知識が乏しい場合、専門用語を相手に分かりやすいようにかみ砕いて説明する能力も必要です。このようにさまざまなレベルで物事を論理的に言語化する能力や、相手の立場に立って分かりやすく説明する能力が求められます。

プロジェクト管理能力

システムエンジニアが担うのは、システム開発の中で上流過程と呼ばれる部分ですが、ここに滞りが出てしまうとシステム開発全体の遅れや障害に繋がる恐れがあります。

そのため開発の中で、人員調整や作業時間・作業工数の見積もりなども含め、全体の業務が支障なく行われるように働きかける能力が求められます。

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システムエンジニアのやりがい

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ここでは、システムエンジニアになることでどういったやりがいを得られるのかを紹介します。

チームでモノ作りができる

システム開発はプログラマーやシステムエンジニア、ネットワークエンジニア、プロジェクトマネージャーなど、さまざまなエンジニア達がチームとなって作り上げます。多くの場合、チーム制で各作業を分担してプロジェクトを進めます。

チームワークが重要となるため、チームメンバーとは濃い関わりを持つこともあります。プロジェクトの規模が大きいほど携わる人数も多くなり、完成した際の達成感もひとしおです。

また、システム開発における要件定義などはプロジェクトごとに異なるため、常に新しいモノ作りにチャレンジできる新鮮さも感じられるでしょう。

自分の作ったシステムが多くの人に利用される

自身が開発に関わったシステムや製品がリリースされ、それが多くの人に利用されることで大きなやりがいを感じられます。

特に銀行や証券などの金融業界、鉄道や道路などの社会インフラに関わるシステム開発に携わる場合、「社会貢献をしている」という実感を持ちやすくなるでしょう。

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システムエンジニアになるには

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ここまでで、システムエンジニアの仕事内容や求められるスキルがわかりました。では、システムエンジニアになるにはどうすれば良いのでしょうか。また、システムエンジニアに向いているのはどのような人なのでしょうか。

ITの知識とプログラミングスキルを身に付ける

システムエンジニアには、IT全般に関する基礎的な知識とプログラミングに関する知識が欠かせません。まずは、業務に必要となる基本的なIT知識全般とプログラミングスキルを身に付けるのが先決でしょう。

プログラマーからキャリアアップをしてシステムエンジニアになるのが最も一般的ですが、プログラミングの経験がなくてもシステムエンジニアとして活躍できる企業はあります。

また、理系出身でないと難しいと思われがちですが、ヒアリング力や交渉力などのコミュニケーション能力やマネジメント能力を活かせる職種なので、文系出身でも問題ありません。

IT業界未経験者やプログラミングの経験がない方は、まずシステム開発に必要な知識を身に付けなければなりません。「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」など、ITに関する資格を取得するのもおすすめです。

プログラミングに関しては、独学で習得するのが難しい場合、通信講座やプログラミングスクールに通う方法もあります。

【参考】:ITパスポート試験 【参考】:基本情報技術者試験(FE)

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システムエンジニアに向いている人

システムエンジニアにとって最も大切なことは、クライアントのニーズに答えることです。そのため、多角的な視点を持って相手の立場になって考える必要があります。他業界・他職種の知識に関しても積極的に学ぼうとする姿勢も重要です。

知的好奇心が旺盛で最新知識をキャッチするのが上手く、IT業界のみならずクライアント側の業界についての知識もどんどん吸収していこうとする人は、システムエンジニアとしての価値を着実に上げていけることでしょう。

また、どのような局面でも冷静さを保ち、論理的思考ができることも重要です。システムの設計には論理的思考力が欠かせませんし、何かトラブルが起こってもその思考を崩さず冷静に対処できる力が必要です。設計・開発の観点やマネジメントの観点から見ても、冷静さと論理的思考力は備わっているべきと言えます。

システムエンジニアは、トラブルへの対処やクライアントとのやり取り、プレッシャーの大きさなど、さまざまな理由から「やめとけ」「きつい」などと言われることもありますが、その分達成感やクライアントからの感謝も得られる魅力的な仕事です。

これを読んでシステムエンジニアに適性があると思った人は、その特性やスキルを存分に仕事に活かすことができ、やりがいを感じながら活躍できることでしょう。

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システムエンジニアのキャリアパス

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ここまでシステムエンジニアの仕事内容から平均年収、また業務にあたって要求される能力まで紹介しました。では、システムエンジニアにはどのようなキャリアパスが考えられるでしょうか。

プロジェクトリーダー(PL)

あるプロジェクトの計画の中で、特に自分の担当する領域の課題や進捗を管理するポジションです。プロジェクトマネージャーが対外的な運営を行うのに対し、プロジェクトリーダーは実際に対内的にチームを支え、プロジェクトの運営に貢献します。

プロジェクトリーダーの役割とは?必要なスキル・平均年齢・おすすめの資格について

プロジェクトマネージャー(PM)

プロジェクト全体の統率を行うポジションです。開発のプロジェクト全体を俯瞰して課題や問題点を発見し、運営がスムーズに進むよう働きかけることが求められます。前述のプロジェクトリーダーを現場における管理者とするなら、プロジェクトリーダーは全体的なマネジメントを行う管理者です。

プロジェクトマネージャーとは?仕事内容や将来性、必要なスキルを紹介

ITコンサルタント

ITやシステムの専門知識を基に、IT戦略の提案や事業のシステム化を行い、会社の運営に貢献するポジションです。クライアントの経営課題を分析し、どのようなシステムがそれらを解決できるかを考える役割があります。

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ITアーキテクト

実際のシステムに関する技術的な知識だけではなく、ビジネスに関する経済的な理解も求められるポジションです。また、単一の領域に特化した知識だけでなく、複数の領域・分野をまたいだ複合的で横断的な知識が求められます。

そのような多面的な観点から、開発のプロジェクト全体に取り組みます。

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システムエンジニアは今後も需要が高まる魅力的な職種

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AIやIoT、ビッグデータなどIT技術は進化を続けており、システムエンジニアはこれらの技術を用いてさまざまなことをシステム化する、現代に必要不可欠な職業です。

しかし、システムエンジニアはIT業界で不足していると言われており、今後の技術発展に伴い需要が拡大すると予想されます。

システムエンジニアにはプログラミングなどの技術的能力だけではなく、コミュニケーション能力やより高度なプロジェクト管理能力が必要とされます。そのため、IT業界未経験であっても自分の経験やスキルを活かしてシステムエンジニアを目指すこともできます。

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