基本情報処理技術者試験は意味ない?メリット・デメリットを調査!
基本情報処理技術者試験
基本情報処理技術者試験は意味ない?メリット・デメリットを調査!
アンドエンジニア編集部
2021.09.30
この記事でわかること
基本情報処理技術者試験は易しいと思われがちだが、人気の試験で受験者は多く、合格率は25%を下回る難しい試験でもある。
基本情報処理技術者試験に意味ないというのは間違いであり、得られるメリットは多くある。
基本情報処理技術者試験はスキルアップに向けた初めの一歩と考えて受験するとよい。

基本情報処理技術者は意味ない?

無意味

基本情報処理技術者試験に関して、「意味ない」「いらないから持ってない」といったネガティブな意見が少なからずあります。なぜ否定的な意見があるのかを探るために、メリットやデメリットについて調べてみました。 ここでは、情報処理技術者試験の受験について検討している、資格をまだ持っていないエンジニア(SE)の方や学生の方に役立つ情報を提供していきますので、ぜひ最後まで目を通してください。

基本情報処理技術者試験(FE)の基本情報

基本情報処理技術者試験(FE)はIPA(独立行政法人:情報処理推進機構)が行う国家試験の1つです。その対象者には「高度IT人材として必要な基本的知識・技能、実践的な活用能力」が求められます。 

基本情報処理技術者試験はCBT「Computer Based Testing」と呼ばれるコンピュータを使った試験方式で実施されます。全国の試験会場で、パソコンを利用して受験する形です。年に2回開催され、2021年下期日程は次の通りです。

 試験科目                     申込期間         試験実施期間

午前試験         2021年9月6日~2021年11月17日      2021年10月1日~2021年11月22日 午後試験         2021年9月6日~2021年11月22日      2021年10月1日~2021年11月28日

ITパスポートとの違い

基本情報処理技術者試験はITパスポート試験とよく比較されますが、両者は対象とする人が異なります。基本情報処理技術者試験はITエンジニアや、ITエンジニアを目指す人に必要なスキルの習得を問いますが、ITパスポートはエンジニア以外の職種の方に必要なITの基礎知識を求めます。

将来の方向がIT系と定まっている方は、基本情報処理技術者を受験してください。

一般企業の方で、ビジネススキルの一環としてITスキルを身に付けておきたい方、部門の情報リーダーを目指す方はITパスポートを選択するとよいでしょう。

基本情報処理技術者試験の難易度や合格率

基本情報処理技術者試験はスキルレベル2で、レベル1のITパスポート試験よりは難しく、レベル3の応用情報技術者試験よりは易しいという位置づけです。

基本情報処理技術者試験は易しい試験と見られがちですが、合格率は25%を下回っており、決して難易度が低い試験ではありません。現役エンジニアで3回続けて落ちたという人もいます。

基本情報処理技術者試験を飛ばす?

基本情報処理技術者試験の上位に、応用情報処理技術者試験があります。基本情報処理技術者試験に価値を見出さない人、ITエンジニアとしてスキルの高い人の中には基本情報処理技術者試験を飛ばして、いきなり応用情報処理技術者試験に挑戦する人がいます。

どちらが良いのか、それは個々人の能力や考え方の問題であり、正解はありません。

他に、両方を同時受験(ダブル受験)する方法もあります。両試験ともに年2回、上期と下期に試験が行われており、日程が被っていなければ同時受験は可能なため、両方を一気に取得したい方は挑戦してみる手もあります。

基本情報処理技術者の就職先、転職先

IT企業の多くは、基本情報処理技術者試験の受験を推奨しており、受験費用の負担を行っている企業は多く、資格手当を付与している企業もあるほどです。

それだけIT系企業では、基本情報処理技術者資格が最低限必要な資格と認識されている証です。このことから、基本情報処理技術者の就職先、転職先としてはIT業界が圧倒的に多くなります。

基本情報処理技術者のメリット

メリット

ここでは、基本情報処理技術者の資格取得で得られるメリットは何かについて述べます。実利につながるメリットもありますので、受験をためらっている方はぜひ参考にしてみてください。

ITの基本知識を体系的に身に付けられる

基本情報処理技術者試験はIT関連の仕事で活躍するための入門的な試験です。ITエンジニアに必要な基礎知識を浅く広く、体系的に習得することができます。当面プログラマー・システムエンジニア・アプリケーションエンジニア・サーバーエンジニア・WEBデザイナーなどを目指す方には取得をおすすめします。

自身のITスキルのチェックができる

基本情報処理技術者試験ではITの知識以外に、IT系で必要となるビジネス知識も学ぶことになります。この資格を学ぶことで、ITエンジニアに求められる知識が分かり、自らのITスキルのチェックを行うことができます。

自身の強み、弱みを知ってさらなるスキルアップに繋げられるでしょう。

基本ITスキル習得の証となり就職などが有利になる

基本情報処理技術者資格を取得することで、基本的ITスキルを有する客観的な証明が可能です。転職や就職の際に履歴書に保有資格として記入することができ、就職に有利に作用するでしょう。この資格は、即戦力を求めるベンチャー系企業よりは大手企業への転職、就職に有利です。

資格手当や報奨金を貰える

近年、社員の資格取得に対して受験料・資格手当・報奨金を出すケースが増加しています。基本情報処理技術者はベーシックな資格のため、大きな手当は期待できませんが、それでも月々平均で5,000円程度が支給されています。

資格はスキル保有の証であり、名刺に入れることでその効力が増します。企業によっては、資格別の保有者数をホームページなどで公表しているケースもあり、企業のブランド価値向上に役立っているのです。

基本情報処理技術者のデメリット

デメット

以上、基本情報処理技術者資格のメリットを述べてきましたが、デメリットはないのでしょうか?ここでは、ややネガティブな目線で基本情報処理技術者のデメリットについて考察してみましょう。

外資系企業ではあまり評価されない

基本情報処理技術者資格はあくまでも、日本の国家資格です。ヘッドオフィスが外国にあるような外資系企業、外国人従業員が多い企業では、基本情報処理技術者資格の認知度は低く、あまり評価されません

外資系企業ではむしろ、OracleやCISCO、AWSなどの資格を取得した方が高い評価につながるでしょう。

国家資格としては世間の評価が低い

基本情報処理技術者資格は11ある情報処理技術者資格の中でも、最も難易度が低いスキルレベル2です。合格率が25%以下と決して易しい試験ではないのですが、世間的な評価はあまり高くありません

このことが、「いらない資格」「意味ない」と揶揄される所以です。基本情報処理技術者試験を受ける方は、この資格を上位資格への足掛かり、登竜門として捉え、長期スパンでスキルアップを考えていくとよいでしょう。

基本情報処理技術者資格を取得する方法

勉強

基本情報処理技術者資格はIPAのスキルレベル2と比較的易しい試験の1つですが、人気は高く合格率は25%に満たない狭き門です。しっかり勉強をしておかないと、現役エンジニアでも簡単に落ちます。ここでは、基本情報処理技術者試験に受かる方法について解説します。

テキストなどで一通り勉強する

基本情報処理技術者試験の合格ラインは、60点です。テキスト1冊でも徹底的に勉強すれば、必ず合格レベルに達します。ここでは、おすすめのテキストを1冊紹介しておきます。

令和03年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室

イラストや図解を駆使し、五感に訴える記憶に残りやすい解説が特徴のテキストです。頻出ポイントがよく分かり、また過去問を中心に練習問題が豊富に載っています。

過去問題を解く

過去問を解くのは資格試験の常道ですが、問題集を並べて順に解いていくのはなかなかの苦痛です。しかし、スマホで移動中や喫茶店などで気軽に解くことができたら、そのハードルは一気に下がるでしょう。ここでは、スマホなどから簡単に過去問に挑戦できる無料サイトをご紹介します。

基本情報技術者試験.com-基本情報技術者過去問道場は過去問題2560問からランダムに出題し、完全解説が付いたWeb問題集です。スキマ時間を利用して、いつでもどこでも勉強できるため大変便利です。

必要な学習時間

一概には言えませんが、IT業界の経験がなく、ITに関しては特に学んだ経験が無い方は、延べ学習時間としては200時間をメドにしてください。1日4~5時間の学習で2カ月ほどです。3年程度のITエンジニア経験がある方なら、延べ100時間がメドでしょう。

1日3~4時間の勉強時間を確保できるなら、1カ月で合格レベルに到達するはずです。

基本情報処理技術者の将来性

将来

結論から述べると、基本情報処理技術者の資格を取得したからといって、将来が保証されるわけではなく、この資格があれば特定の職種に就けるというものでもありません。この基本情報処理技術者試験はスキルアップに向けた初めの一歩です。

将来の目標が定まらない人は、まず基本情報処理技術者試験にチャレンジし、ITの基本について学ぶ中で自らの適性や、方向性を見定めて次なる資格への挑戦がおすすめです。

この先には無限の可能性があります。プロジェクトマネージャーを目指すもよし、セキュリティスペシャリストを目指すのもよいでしょう。資格も持たないエンジニアの方は、自己変革の第一歩として基本情報処理技術者を目指してみてはいかがでしょうか。

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