効率的な基本情報技術者試験の勉強法とは?出題傾向をチェック!
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効率的な基本情報技術者試験の勉強法とは?出題傾向をチェック!
アンドエンジニア編集部
2022.02.16
この記事でわかること
基本情報技術者試験はエンジニアだけでなく学生も受験している
午前と午後それぞれ解答方式が異なるので時間配分に注意しよう
シラバスで出題範囲を把握し、基礎学習からしっかりと行う勉強法がおすすめ

基本情報技術者試験の勉強法とは

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エンジニア向けの様々な資格試験の中で、国家資格として認定されている資格が存在します。それが情報処理技術者試験で、エンジニアの中では人気の高い資格試験です。その中でもエンジニアの基礎として注目されるのが「基本情報技術者試験」で、若い人でも合格を目指して勉強している人は少なくありません。基本情報技術者試験を効率的に勉強するためにはどのような方法があるのでしょうか。

ここでは、そもそも基本情報技術者試験はどういった試験なのかを改めて解説します。初心者の方はこちらから読み進めてください。

基本情報技術者試験はITの基礎知識を証明する試験

そもそも基本情報技術者試験とは、IT関連の基本的な知識やスキルを持っている人材として、ビジネスで実用可能な能力を証明できる資格です。これからプログラマーやシステムエンジニアなど様々なIT関連職を目指す学生でも受験でき、当然ながら社会人の現役エンジニアにとっては資格取得がステータスの1つとなります。IT初心者であればなおさら取得しておきたい資格です。

IT系の様々なシステムの原理などを問う基本的知識が出題され、試験は午前と午後の2回行われます。様々な情報処理について知識をつけておき、論理的な考え方を身に着けているか試されるでしょう。多岐にわたる問題が出題されるので、出題範囲の網羅は重要です。時には経営やマネジメントなどの知識を問う問題も出題されるため、IT業界で活用することもできます。

全般的なITに関するスキルアップを行いながら、資格試験によってエンジニアとしての力を証明することが可能です。

【参考】:基本情報技術者試験

国家資格のため認知度が高く、受験者も多い

IT関連の資格が多数リリースされている中で、日本で国家試験となっているのが「情報技術者試験」です。専門的な知識はレベルごとに分かれており、その中でも基本情報技術者試験はエンジニアの登竜門としての位置付けです。

昔から認知度はとても高く、エンジニアだけでなく、学生も積極的に受験しています。試験は毎年数十万人が受験しており、開催は年2回です。試験日の1〜2ヶ月前から募集が行われ、各所で試験が実施されています。

プログラミングが必修化となり注目される資格

昨今学校でも新基準の科目が誕生しており、英語だけでなくプログラミングも加わっています。社会情勢の変化などにより、プログラミングは徐々に学校でも必修科目として学ぶこととなります。生産性などの向上だけでなく、最近では海外の大手企業が各国でビジネス展開しているだけに、子供の頃からITに触れてスキルを身に着けさせるように指導が行われています。

その中で、プログラミングに関する問題が基本情報技術者試験に含まれていることもあり、今後は受験時に資格を取得することで優位に立てるかもしれません。

【参考】:文部科学省/プログラミング教育

シラバスをチェックして内容を把握する

試験は午前と午後それぞれ出題の形態が異なっており、出題される内容も多岐にわたります。その中で主催側のIPAでは、事前にどのような項目があるかシラバスを提供しているため、出題される内容をしっかりと把握してから勉強を始めましょう。シラバスに沿って参考書なども製作されているので、順序に沿って学習できます。

当日は午前と午後の各試験に合格をしていると、免除を受けられることがあります。例えば、午前の試験に合格して午後の試験で不合格だったとしても、次回以降2回分の免除を受けることができます。1度受験をした際に一部合格しているならば、改めてシラバスをチェックして振り返りながら知識を深めていくといいでしょう。

【参考】:基本情報技術者試験(FE)の午前試験が免除される制度について

午前試験はどういう対策が必要?

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午前と午後の試験では出題形式が異なり、それぞれ合格しなければなりません。基本的に100満点中60点以上獲得できれば合格できますが、出題傾向を知り構成を理解しておかないと時間切れなどで不合格になってしまうこともあります。また、午前と午後それぞれ試験に合格するための勉強法についても、試験内容に合わせた対策が必要です。

午前試験は選択式で、テクノロジ関連が50%

午前の試験は選択式の問題がメインです。100点満点で60点以上取ることによって合格ですが、全部で80問前後を2時間で解いていかなければなりません。大きく変更がなければ、全体の半分以上がITの基礎を問うテクノロジ関連で、経営などのマネジメントが8分の1程度、残りがストラテジ系の問題です。

問題は選択形式で問題を解いていき、人によってはわからなくなった際に勘で解答する人もいます。選択問題なので「時間が余った」と感じる人が多いようです。

計算問題は何度も練習する

選択式とはいえ、苦手な分野は絶対に残しておいてはいけません。集中的に学習することも必要で、身に着けないと得点が上がることがありません。午前試験では選択式の知識を問われる問題だけでなく、条件を提示して計算して結果を選択する問題も多数出てきます。計算問題に悩まされないように、本番に向けて何度も練習してください。

シラバスなどに沿って該当する計算方法が必ず出てくるので、その方法をしっかりと覚えましょう。これは全体的に各分野で出題されるので、スラスラと出てくるまでミスなく計算できるようになれば完璧です。

一方暗記が必要な問題も多数出てきますが、基本情報技術者試験で出題が多い用語は参考書などでも取りまとめられています。また、午前の試験は過去の問題が何回も出題される傾向にあるので、試験日まで様々な過去問に触れておきましょう。

時間がかかる問題は後回し

基本情報技術者試験の午前の試験は全部で80問前後出題されるため、時間内に全問解答しなければ得点を得られません。そこで時間がかかりますが、実際の試験では難しいもしくは思い出せず時間がかかる問題は後回しにしましょう。

余った時間の中でじっくり考えて解答し、合格を目指してください。選択式の問題が出題されるため、時には誤りであろう選択肢を消す消去法も活用しましょう。知らないIT用語に出くわした時には、常識的に違うであろう内容から消していくと絞りやすくなります。

午後の試験はジャンル選びと時間の組み立てが大事

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午前の試験は選択式ですが、午後の試験は記述式の問題も色々と出てきます。様々な分野から選択しながら解答していくシステムとなっているので、より専門的な知識を自分の言葉で答えていかなければなりません。勉強方法も午前の試験と異なり、より内容を把握しておかなければ完全に解答することができないこともあります。

午後試験は時間があっという間に過ぎる

午後の試験は、午前同様受験の時間が2時間半と長く、集中力を切らさずに問題を解いていかなければなりません。ある程度対策を学んだところで、時間内に解答する練習も積んでおきましょう。昨今の基本情報技術者試験の午後の試験は全部で11問出題され、共通で解答する情報セキュリティ関連からスタートしていきます。

その後は各分野ごとに分かれており、必須問題と数問の中から2問程度選択して答える問題に分かれています。テクノロジ系やマネジメント系、そしてストラテジ系だけでなくソフトウェア関連まで出題されるため、自分に適した問題を選択しましょう。

記述問題もあるためシラバスの網羅が必須

午前の試験と同様に全体的な内容をシラバスで把握し、苦手な分野は集中的に克服できるように勉強しましょう。午後の試験はテーマごとに分かれているため、用語や概念をしっかりと理解することが重要です。大半の問題は架空の事例から出題しているため、より深い洞察力も問われます。選択形式だけでなく、指定文字数で記述するといった問題もあります。

しかし、午前の試験は何とかなるが午後の試験は厳しいということはなく、シラバスでも午前の内容とほぼ変わらないことが分かります。幅広い知識を確実に頭の中に入れておけば、午後の試験は着実に答えられるでしょう。

データ構造やアルゴリズムなどの基本をマスターしておく

選択式の問題の中には、データ構造やアルゴリズムを問われる問題が必須問題として出題されます。オリジナルで製作された内容が出題されることがありますが、時期によっては高度な知識を問われるアルゴリズムが出題されることもあります。

問題は、基本的に図・コマンド出力結果・シチュエーションを文章で掲載しています。過去問でも同様の内容が出題されたこともあるので、問題の出題傾向に慣れておきましょう。

また、データ構造やアルゴリズムだけでなく、最近ではPythonやアセンブラ言語などの開発言語を問う問題も多数出されます。参考書だけでなく実際にサーバなどで触れてみることによって、処理構造などを理解できます。ある程度参考書で知識をつけたところで、実際に操作をしながら処理の流れなどを理解しましょう。

おすすめの勉強法

ここでは、基本情報技術者試験をどう勉強していけばいいのかを解説します。合格に必要な勉強時間は、IT知識のない場合は100〜200時間程度必要で、1日5〜6時間学習した場合は約2ヶ月程度かかります。ある程度知識がある現役エンジニアの場合、さらに勉強時間・期間の短縮が可能です。

以下では、勉強時間を短縮するためのおすすめの勉強サイトや参考書を紹介します。

勉強サイトで過去問をひたすら解く

基本情報技術者試験の過去問は、ネット上にある勉強サイトで入手できます。無料で提供されているため、スクールなどに通わなくてもしっかりとした試験対策が行えます。

【参考】:基本情報技術者試験ドットコム

また、基本情報技術者試験を取得した後にステップアップとして「応用情報技術者試験」にもチャレンジしてください。応用情報技術者試験の過去問は、運営元のIPAの公式サイトより、「問題冊子・配点割合・解答例・採点講評」として掲載されています。参考程度に目を通してみてください。基本情報技術者試験の勉強の一環としてやってみるのもおすすめです。 (※公式サイトには基本情報技術者試験の過去問は掲載されていません)

【参考】:IPA/過去問題(問題冊子・配点割合・解答例・採点講評)

おすすめの参考書3選

ここでは、基本情報技術者試験の合格に近付くために、おすすめの参考書を3つご紹介します。

【令和4年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者試験 絶対合格の教科書+出る順問題集」 過去問を徹底研究し、試験によく出題される問題が掲載された参考書です。暗記が苦手で集中力が続きにくい人でも安心して学習できます。また、特典として「読者専用サイト」を設けているため、分からない箇所の疑問や質問に回答してくれます。勉強時間を短縮したい方におすすめの1冊です。

令和04年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室」 近年の出題傾向を分析し、出題頻度の高い問題を多数掲載しています。イラスト・図解・例え話を活用した分かりやすい解説が特徴です。また、全ての問題に正解率を掲載しているため、より試験対策がしやすいのが特徴です。楽しく学習したい初心者の方におすすめです。

2022年度版 ニュースペックテキスト 基本情報技術者」 本書は、2022年度最新版の情報が含まれている参考書です。フルカラーで見やすく、内容を試験合格に必須のテーマに絞っているため、アルゴリズムについても合格に必要な項目のみを掲載しています。午後の表計算問題にも対応しているため、効率的な学習が可能です。

基本情報技術者試験はとにかく過去問を解く勉強法で合格を目指す

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基本情報技術者試験はIT関連の知識を総合的に問う問題が多く、問題につまずいてしまうことも少なくありません。はじめて受験する際は午前と午後それぞれ受けることになるので、長時間にわたることもあります。

時間配分も集中力も持続しながら答えていく必要があるので、参考書や過去問などをしっかりとやり込んでから試験に挑みましょう。最終的に本番時に余裕をもって終えることができるまで力をつけることができれば、合格はもう目の前です。

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