オラクルマスターブロンズを徹底解説!難易度や受験料、取得メリットや活用できる仕事について
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オラクルマスターブロンズを徹底解説!難易度や受験料、取得メリットや活用できる仕事について
アンドエンジニア編集部
2024.02.14
この記事でわかること
オラクルマスターブロンズは、Oracle社が主催するオラクルマスター認定試験のエントリークラスの資格である
オラクルマスターブロンズの取得で、プログラマーやSE、データベースエンジニアなどの仕事で活用できる
オラクルマスターブロンズの合格にはDBMSやSQLの基礎をしっかり学ぶことが必要
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オラクルマスターブロンズとはどのような資格か

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オラクルマスターブロンズは、データベース製品の世界的メーカーであるOracle社が主催するデータベース認定資格です。

ITシステムの稼働には、データを蓄積し、活用するためのデータベースの存在が欠かせません。データベースエンジニアや、データベースを扱うプログラマー、システムエンジニアなど、データベースの知識やスキルを求められるITエンジニアも多いです。

オラクルマスターブロンズを取得し、データベースを扱うエンジニアとしてステップアップしたいと考える方や、転職に役立てようという方もいるでしょう。この記事では、オラクルマスターブロンズの取得を検討している方のために、試験の概要や、取得して活用できる仕事などについて解説していきます。

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オラクルマスターブロンズの概要

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まず、オラクルマスターブロンズがどのような資格なのかを解説します。そもそもオラクルマスターとは何か、資格の有効期限、取得のメリットなどについても説明します。

オラクルマスターとは

オラクルマスター(ORACLE MASTER)は、Oracle社のデータベース製品である「Oracle Database」や、データベース自体に関する知識やスキルを持つことを認定する資格です。

民間資格ではありますが、データベース製品において世界的で高いシェアを持つOracle社が主催していることから、知名度や信頼性が非常に高い資格試験です。

オラクルマスターとは?試験概要やグレードの種類を徹底解説
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オラクルマスター資格の種類

オラクルマスターは、従来「ORACLE MASTER Bronze Oracle Database 12c」のように、Oracle Database製品のバージョンに応じた試験形式を取っていましたが、2023年1月現在実施されている「ORACLE MASTER 2019」では、細かいバージョン対応が外されました。

ORACLE MASTER 2019のグレードは、下位から順に「Bronze(ブロンズ)」「Silver(シルバー)」「Gold(ゴールド)」があります。従来からあった「Platinum(プラチナ)」に関しては、ORACLE MASTER 2019では詳細未定です。また、SQLのスキルを認定する資格として、「Silver SQL」があります。

【参考】:オラクル認定資格制度 | Oracle University 3. データベース技術者に必要なスキルと ORACLE MASTER 2019

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オラクルマスターブロンズの位置付け

オラクルマスターブロンズ(ORACLE MASTER Bronze DBA 2019)は、オラクルマスター資格の中でもエントリーレベルに位置づけられています。システム開発においてデータベースを利用するすべてのITエンジニアや、データベース管理者が持つべきデータベースの基礎知識を有することを証明する資格です。

試験では、データベースの全般的な知識、オラクルデータベースの基本的な構造、SQLの使い方などが出題されます。受験の前提条件はなく、誰でも受験できます。

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オラクルマスターの有効期限

オラクルマスター資格には有効期限はありません。しかし、取得したオラクルマスターも保有したまま放っておくと、オラクルデータベース製品のバージョンアップに合わせて古くなっていきます。

そんな時のために、オラクルマスターでは過去のバージョンからバージョンアップする「移行パス」も用意されています。

【参考】:オラクル認定資格制度 | Oracle University 4. ORACLE MASTER 2019 移行パス

オラクルマスターブロンズ取得のメリット

オラクルマスターブロンズを取得することで、RDB(リレーショナルデータベース)やSQLなど、データベース全般の基礎的な知識を持つことや、世界トップシェアを誇るOracleデータベース管理の概要を理解していることを、客観的に証明できます。

また、試験勉強を通して、データベース管理者やシステム開発でデータベースを扱う全てのITエンジニアにとって必要な、データベースに関する知識の整理や基礎の学習を行うことができます。

オラクルマスターブロンズを活用できるエンジニアの年収

オラクルマスターブロンズを活用できる主な職種であるデータベースエンジニアの年収は、「マイナビエージェント 職種図鑑」での平均年収は424万円(※2023年2月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のIT技術スペシャリスト(特定技術(DB・NW・セキュリティ等))を参考にすると、平均年収758万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、データベースエンジニアは一般平均年収と同程度、またはやや高めであることが分かります。

データベースエンジニアの方がより年収を高くするには、データベース製品やデータベース構築に関するより幅広い知識、高いスキルを身に付けることが有利に働く傾向にあります。

【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

オラクルマスターブロンズを活用できる仕事とは

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オラクルマスターブロンズを取得すると、どのような仕事で役立てられるのでしょうか。その代表的な職種について解説します。

データベースエンジニア

データベースエンジニアにとっては、世界トップシェアを誇るデータベース製品のOracleを使用できることを証明できるオラクルマスターブロンズを取得することで、自分のスキルを対外的にアピールすることができます。

オラクルマスターブロンズを取得したら、シルバーやゴールドなど上位の資格に挑戦し、キャリアアップを目指すのも良いでしょう。

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プログラマー

システムやソフトウェア開発を行うプログラマーは、データの取得や格納のためにデータベースを扱うコードをプログラムに組み込む場面があります。

データベースに深く触れる機会は少ないかもしれませんが、オラクルマスターブロンズの試験勉強を行ない、データベースの基礎的な知識や、データベースを操作するSQLの基礎的な知識を習得すれば、コーディングに役立てることができます。

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SE(システムエンジニア)

SEは、顧客からシステムが必要とする要件をヒアリングし、要件定義や設計書の作成を行い、プログラマーに指示を出して開発を進めるポジションです。

もちろん、システムが利用するデータベースの設計にも関わります。データベースエンジニアと協力して信頼性や処理速度の高いデータベースを構築するために、オラクルマスターブロンズの取得を通してデータベースの基礎を学べば、その知識を活用できるでしょう。

オラクルマスターブロンズを取得すると、データベースの基礎的な能力を持つことを証明できます。ここで紹介した職種以外にも資格を活用できる仕事は多くありますので、オラクルマスターブロンズを取得して、データベース知識を役立てられる仕事へ転職を検討するのも良いでしょう。

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オラクルマスターブロンズの試験日や申し込み方法

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ここでは、オラクルマスターブロンズの試験日や申し込み方法について説明します。受験を決めたら、しっかりと試験の情報を確認しておきましょう。

試験会場と試験日

オラクルマスターブロンズは、全国にあるピアソンVUE社テストセンターか、オンラインでの監督付き試験で受けることができます。テストセンターで受ける場合は、試験申し込み時に、ピアソンVUE公認試験会場の中から自分がもっとも受験しやすい会場を選んで予約することができます。

オンライン(監督付き試験)を受ける場合は、自宅や職場を受験場所とすることができますが、事前に対応アプリをインストールしておいたり、当日に本人や受験場所の写真を撮影し、オンラインでスタッフとチャットしたりするなどの作業が必要です。

試験日は、試験申し込み時に希望の受験会場で受験可能な日付・時間帯の中から選んで決めることができます。ただし、試験会場によっては予約状況は異なりますので、受験を決めたら早めに申し込みを行うのが良いでしょう。

【参考】:試験申し込みと受験 | オラクル認定資格制度 |1. 試験配信会社とお申込み先

受験料

オラクルマスターブロンズの受験料は、¥34,300(税抜)です。支払いは、試験予約時にピアソンVUE社へ直接支払い手続きを行うか、事前にOracle Universityが発行する「受験チケット」を購入して使用する方法があります。

【参考】:Bronze DBA Oracle Database Fundamentals

再受験に関する制限

試験が不合格だった場合は、試験の予約日から5日後以降、再受験を申し込むことができます。ただし、同一科目(同一試験番号)の試験は1年の間に5回以上受験することはできません。

【参考】:certification-program-guidelines

オラクルマスターブロンズの難易度・必要な勉強時間とは

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オラクルマスターブロンズはどの程度のレベルの資格試験なのでしょうか。ここでは、その難易度や、必要とされる勉強時間の目安について解説します。

オラクルマスターの合格率は非公開

オラクルマスターの合格率は公表されていません。しかし、オラクルマスターブロンズはエントリークラスの試験です。ITエンジニア全般を対象とした基礎的なデータベース知識を問うものであり、資格試験の中では比較的易しい部類であるとされています。

ただし、受験者がデータベース初心者であるか、ある程度データベースの知識があるかどうかで難易度は大きく異なります。

合格に必要な勉強時間

データベースにあまり触れたことがなく、実際にデータベース構築やSQLの実行などを行った経験がない場合は、まずRDBの仕組みやSQLに関する基礎知識から勉強をする必要がありますが、一般的な目安として、データベース初心者や未経験者であれば、40〜60時間ほどの勉強時間が目安でしょう。

日頃の業務でデータベースの運用管理などを行っていたり、SQLを使用したりしている場合、合格することはそれほど難しくないと思われます。参考書を活用して学習し、20〜40時間程度の勉強時間が目安です。特に、Oracleデータベースの使用経験があれば、ブロンズではなくシルバーから受験しても良いでしょう。

オラクルマスターブロンズ合格に効果的な勉強方法とは

オラクルマスターブロンズに合格するには、DBMS(データベース管理システム)とはどういうものかを理解する必要があります。そして、SQLの仕組みや使い方も学習しましょう。

おすすめは、まずDBMSやSQLに関するわかりやすい参考書を1冊読んでみることです。最初から完璧に理解することは難しいので、何度も繰り返し読んで少しずつ理解を深めていくのが良いでしょう。

学習サイトや動画講座を活用すれば、カリキュラムに沿って順序立てて勉強でき、動画でデータベースの操作のやり方を見ながら学習することもできます。自分にあった勉強方法で学習を進めましょう。

Oracleデータベースを使ったことがない方は、無償の小規模版Oracle DatabaseであるOracle Database Express Editionを利用し、実機を使って理解していくのがおすすめです。実際のデータベースに触れて勉強することで、見たり読んだりするだけの勉強よりも大幅に理解度がアップするでしょう。

【参考】:Oracle Database Express Edition | Oracle 日本 【参考】:Oracle Database XEの概要

オラクルマスターは難しい?試験区分と出題範囲から難易度を解説

オラクルマスターブロンズに合格してキャリアアップを目指そう

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ここまで、オラクルマスターブロンズの概要や、活用できる仕事、申し込みなどの情報、勉強方法などについて解説しました。興味を持った方は、ぜひ取得を検討してみてください。

今の仕事からステップアップするために、オラクルマスターブロンズを取得して活用できる仕事に転職を検討するのも良いでしょう。しかし、転職を考える場合、資格を活用できる企業を探し、面談対策を行うなど、1人で転職活動をするのは苦労が多いものです。

そこで利用を推奨するのがマイナビIT エージェントです。

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