CCNAとCCNPのどちらを受けるべき?難易度が桁違い?
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CCNAとCCNPのどちらを受けるべき?難易度が桁違い?
基礎知識
アンドエンジニア編集部
2022.06.17
この記事でわかること
CCNAはシスコ認定技術資格の初級資格で、ネットワークエンジニアとして最低限必要な知識やスキルの証明となる。
CCNPはシスコ認定技術資格の中級資格で、エンタープライズネットワークエンジニアとして世界に通用する資格。
どちらを受験するか迷ったら、自信のある人でも模擬テストなどで自身の実力判定をしてから意思決定するとよい。

CCNAとCCNPとは?

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CCNAとCCNPは、ネットワーク機器大手であるシスコ社の技術者認定資格で、世界的に認められたネットワークエンジニアのスキル証明となる資格です。

ネットワーク技術者の第一線で活躍するためには、シスコ社の技術者認定資格は必須要件と言っても過言ではありません。

そんなシスコ技術者認定資格の中でも人気のCCNAとCCNP資格のどちらを受験するか悩む方が少なくありませんので、それぞれの資格の違いについて、さまざまな視点から確認をします。ぜひ資格選びの参考にしてください。

【参考】:CCNA - Training & Certifications - Cisco

【参考】:CCNP Enterprise 認定とトレーニングプログラム - Cisco

シスコ技術者認定資格は5つのランク

シスコ技術者認定資格には5つのランクがあります。その中で、CCNAとCCNPはどの位置にあるのかを確認しましょう。

最上位資格はアーキテクトで、エキスパート、プロフェッショナル、アソシエイト、エントリーと続きます。エントリー資格のCCTは日本語試験が廃止されたため、日本ではCCNAが初級レベル、CCNPはその上の中級レベルの位置づけです。

5.アーキテクト(CCAr)  シスコ技術者認定資格の最高位です。新規申請の受付はしておらず、新規認定もありません。現在アーキテクト資格保有者には生涯名誉ステータスが与えられます。

4.エキスパート(CCDE・CCIE)  エキスパートレベル技術者を認定する資格です。2022年4月時点ではシスコ技術者認定資格の中で、ネットワーク、シスコ全般専門知識などで、実質的に最高水準のスキルを証明する資格です。

3.プロフェッショナル(CCNP、DevNet Professional、CyberOps Professional) CCNPとは、プロフェッショナルレベル技術者を認定する資格です。CCNAの上位資格として位置づけられ、大規模ネットワークの導入や運用、保守などの技術を有することが証明されます。

CCNPとは何か?シスコ認定資格の中では中級レベル?

2.アソシエイト(CCNA、DevNet Associate、CyberOps Associate) CCNAとはネットワークエンジニアの入門資格です。資格を取得することで、ネットワークエンジニアとして最低限必要な知識やスキルを有していることが証明されます。

CCNAとは?詳細や試験概要、勉強方法について徹底解説!
CCNA資格とは? 難易度や勉強法、ネットワークエンジニアが取得するメリット

1.エントリー(CCT)※英語試験のみ  シスコ社のネットワーキングデバイスなどの診断・復元・修理・交換ができるスキルが証明できます。受験は英語のみで、日本ではほとんど受験する人はいないと言われています。

【参考】:シスコの認定(公式サイト)

CCNPには5種類の認定コースがある

CCNPは2020年に改訂されており、8種類あった認定コースが5種類に変更されています。すべての認定コースにコア試験(必須科目)とコンセントレーション試験(選択科目)が用意されており、認定を取得するには2つの試験に合格する必要があります。認定コースごとに試験内容が異なりますので、以下で認定コースごとの試験内容を紹介します。

■CCNP Enterprise:エンタープライズ ネットワーキング ソリューションのスキル コア試験は、デュアルスタック(IPv4・IPv6)アーキテクチャ・仮想化・インフラストラクチャ・ネットワークアシュアランス・セキュリティ・自動化などが出題されます。

コンセントレーション試験は、ネットワークデザイン・SD-WAN・ワイヤレス・自動化などから選択します。

■CCNP Data Center:データセンターソリューションのスキル コア試験は、データセンターインフラストラクチャについて出題されます。

コンセントレーション試験は、仮想化・LAN・Cisco Nexus 9000シリーズスイッチなどから選択します。

■CCNP Security:セキュリティソリューションのスキル コア試験は、セキュリティインフラストラクチャについて出題されます。

コンセントレーション試験は、ファイアウォールセキュリティ・アクセス制御ポリシー・電子メールセキュリティなどから選択します。

■CCNP Service Provider:サービスプロバイダー ソリューションのスキル コア試験は、サービスプロバイダーインフラストラクチャについて出題されます。

コンセントレーション試験は、アドバンスドルーティング・VPN サービス・自動化などから選択します。

■CCNP Collaboration:コラボレーションソリューションのスキル コア試験は、コラボレーションインフラストラクチャについて出題されます。

コンセントレーション試験は、シングルサインオン・モビリティサービス・リモートアクセスなどから選択します。

【参考】:プロフェッショナル - Cisco

CCNA・CCNP以外のシスコ施術者認定資格

CCNA・CCNP以外にも、レベルごとにさまざまなシスコ技術者認定資格があります。公式サイトでは認定資格がレベルごとに種類分けされており、レベルの説明や目的などが記載されています。

また、特定のプロフェッショナルレベルやエキスパートレベルの試験に合格すると、シスコスペシャリスト認定を取得するための試験を受けることもできます。シスコスペシャリスト認定とは、専門分野に特化したスキルを証明するものです。

以下に、レベルごとの認定資格を一覧で紹介します。CCNA・CCNP以外の試験にも興味がある方は参考にしてください。

■エントリー ネットワークの基礎知識を証明する・ネットワークエンジニアとしてキャリアをスタートさせる方向けの資格です。

CCT Collaboration・CCT Data Center・CCT Routing & Switching

■アソシエイト ネットワークエンジニアとして基礎知識はもちろん、最新技術を利用してレベルの高い仕事をする方向けの資格です。

CyberOps Associate・DevNet Associate

■プロフェッショナル 専門知識に特化し、ネットワークの理解をより深めたい方向けの資格です。

CyberOps Professional・DevNet Professional

■エキスパート 最高レベルのネットワーク知識・技術を証明し、ネットワークの専門家として活躍したい方向けの資格です。

CCIE Collaboration・CCIE Data Center・DevNet Expert・CCDE・CCIE Enterprise Infrastructure CCIE Enterprise Wireless・CCIE Security・CCIE Service Provider

【参考】:認定 - トレーニング & 認定 - Cisco

認定資格は3年間で失効する(再認定ポリシー)

シスコ技術者認定資格の取得にあたって注意したいことがあります。シスコ技術者認定資格はCCAr(アーキテクト)を除くすべてのレベルで、3年間の再認定要件が設けられています。その再認定を受ける条件は、

▪継続教育プログラムのアクティビティを完了する

▪いずれかのシスコ技術者認定資格試験に合格する

▪あるいはその両方を組み合わせる

のいずれかで再認定を認められます。

つまり、3年間放置すると、認定資格は自動的に失効しますので、常に知識やスキルの維持、向上に努めることが必要です。

CCNAとCCNPとの違いは?

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シスコ技術者認定資格のグレードではCCNPがCCNAの上位グレードであることは理解されたかと思いますが、その難易度や試験内容、受験料などの違いについて確認しましょう。

CCNAとCCNPの難易度

シスコ技術者認定資格試験の合格ライン、受験者数や合格率といった情報は、シスコの公式サイトでは一切公表されていません。したがって難易度に関しては推察の域を出ませんが、以下で紹介します。

■CCNA ネットワークエンジニアを目指す方の登竜門的な位置づけです。シスコ技術者認定資格の中では、もっとも易しい入門者レベルと見てよいでしょう。

とはいえ、CCNAはネットワークに関する基本的な知識や技術が求められます。受験資格は特に問われませんが、1年以上のシスコソリューションの実装や管理経験などが推奨されています。

ネットワークエンジニアの経験がなく、またネットワークに関する知識に不安がある方は、ネットワーク基礎からしっかり勉強をしなければ合格は難しいでしょう。

ちなみに、CCNA合格者のブログ記事などから、CCNAの合格に必要な勉強時間は概ね150時間前後と思われます。1日2時間程度の勉強をしても、3ヶ月ほどの期間が必要です。

■CCNP CCNPに認定コースは5つありますが、もっとも選択される「CCNP Enterprise」の難易度を推察しましょう。

「CCNP Enterprise」コースでは、「コアエンタープライズネットワーク技術」に関する知識やスキルが問われます。

企業ではLAN以外に、ルーター、ファイアウォール、WANなどさまざまなネットワークがあり、それらの設計や構築、自動化、セキュリティなど広範囲な知識とスキルが必要です。

CCNP資格認定試験の受験には、3年から5年のエンタープライズネットワーキングに関する実務経験が推奨されており、単にネットワークに詳しいというだけでは合格は難しいでしょう。

なお、CCNPの難易度と比較されやすいのが基本情報技術者試験です。基本情報技術者試験は国家資格であること・試験日が決まっていることなどから基本情報技術者試験の方が難しいとの声もあります。

ちなみにCCNPの合格に必要な勉強時間は、一般的にCCNAの2倍程度と言われていますので300時間程度の学習が必要でしょう。1日2時間の勉強をするとして、約半年程度の勉強期間を要します。

CCNAとCCNPの出題ボリューム

CCNAとCCNP試験の出題ボリュームで比較しましょう。

■CCNA ▪対象試験:「200-301 CCNA v1.0」

▪試験時間:120分

■CCNP(Enterprise) ▪対象試験1:「350-401 ENCOR」(コア試験、必須)

▪対象試験2:「300-4XX」(コンセントレーション試験、6つから選択)

▪試験時間:210分(コア試験120分+コンセントレーション試験90分)

以上のように、CCNA試験は1科目ですが、CCNP試験は2科目となり、出題のボリュームも広がります。

CCNAとCCNPの受験料

CCNAとCCNPの受験料について確認しましょう。

■CCNA ▪受験料:39,960円(税込)

■CCNP(各コース共通) ▪受験料:68,970円(税込)

一部には受験料が高いという声もありますが、いずれも旧試験(2020年2月23日以前)より下がっています。

ちなみに旧試験の受験料は、CCNAは43,560円(税込)、CCNPは107,775円(税込)でした。特にCCNPは受験科目数が3科目から2科目に減ったことも受験料低減の大きな理由でしょう。

【参考】:「ピアソンVUE|シスコ技術者認定」

CCNAとCCNPの年収

CCNAとCCNPを取得した場合、年収はどの程度違うのでしょうか?

シスコ社は過去にシスコ技術認定資格保有者の年収を調査をしていた時期があります。それによると、CCNP資格取得者の年収は、CCNA資格取得者と比較して、約20%ほど高いという結果が出ています。

実際のところ、求人情報には「CCNP資格取得者優遇」といった文言も散見されますので、CCNPは年収面で優遇される可能性が高いです。

【参考】: 2013 Demand and Compensation research in Japan

CCNAとCCNP、どちらを受験するか?

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いずれの試験も実力がなければ合格は困難です。先ほど示した難易度から判断し、合格の可能性が高いレベルの試験を受験するのが正しい選択です。

初めてシスコ社技術者認定試験を受験する場合は、ある程度の自信がある方を除いて、いきなりCCNP試験を受験することはせず、CCNA試験から受験することをおすすめします。

CCNAに合格してからCCNPにチャレンジする

さきほど述べた通り、CCNP資格は3年から5年程度の高度なネットワーク構築に携わった人の受験を推奨しています。それは実務能力を重視するからです。

この条件に該当しないエンジニアの方は、CCNAに合格して、ある程度の経験を積んだ上でCCNPに挑戦する方が良いでしょう。

また認定資格は3年間で失効すると述べましたが、CCNA試験に合格しても、3年後には改めて試験を受ける必要があります。階段は一段ずつ着実に上がっていきましょう。

いきなりCCNPを受験する

シスコ技術者認定試験の旧試験制度では、CCNP受験資格の1つに、「CCNA資格を取得している」という条件が設けられていました。しかし2020年2月24日の制度改定から、その条件が撤廃されました。

そのため、CCNA試験を飛ばしてCCNP新試験を受験することが可能です。直接CCNP試験にチャレンジしたい方は、CCNPの参考書や問題集などで自身の実力判定を行ってから、受験の判断をするのがよいでしょう。

CCNAとCCNP受験勉強のおすすめの参考書

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CCNA、CCNP試験ともに、体系的にしっかり勉強をしないと合格は難しいと考えてください。ここでは、それぞれの試験勉強におすすめの参考書を2冊ずつ紹介します。

1週間で CCNAの基礎が学べる本 第3版 (徹底攻略)

ネットワークの実務経験がない方、ネットワークの基礎を学びたい方に最初の1冊としておすすめです。2020年からのCCNA新試験に対応しています。試験に関する情報や模擬テストも掲載しているため、下準備としては最適な参考書と言えます。

▪著者:宮田 かおり

▪ページ数:336ページ

▪出版社:インプレス 

▪発売日:2021/04/13

【参考】:1週間で CCNAの基礎が学べる本 第3版 (徹底攻略)

徹底攻略Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応

問題を解くだけで試験合格に必要な知識が身に付く本です。各問題にはネットワーク初心者の方でも理解しやすいよう、丁寧な解説がついています。また、読者特典として模擬試験1回分・スマホ問題集が付いています。

▪著者:株式会社 ソキウス・ジャパン 著、株式会社 ソキウス・ジャパン 編

▪ページ数:688ページ

▪出版社:インプレス

▪発売日:2021/04/21

【参考】:徹底攻略Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応

シスコ技術者認定教科書 CCNP Enterprise 完全合格テキスト&問題集

CCNPの新試験に対応したテキストは英語版しか無かったのですが、ようやく日本語版のテキストが出版されました。

効率よく基礎力を身に付けるのに最適なテキストといえます。購読者特典としてダウンロードで利用できる模擬試験2回分が付いています。最初に実力判定をしたい方にもおすすめの1冊です。

▪著者:林口 裕志、川島 拓郎

▪ページ数:864ページ

▪出版社:翔泳社 

▪発売日:2021/08/30

【参考】:シスコ技術者認定教科書 CCNP Enterprise 完全合格テキスト&問題集

CCNP and CCIE Collaboration Core CLCOR 350-801 Official Cert Guide

シスコ社公式のガイドブックです。英語のため英語ができる方でないと読むのは難しいです。しかしCCNPの本は数が少ないため、英語ができる方は本書も情報収集のために活用しましょう。

▪著者:ジェイソンボール

▪ページ数:896ページ

▪出版社:CiscoPress

▪発売日:2020/09/03

【参考】:CCNP and CCIE Collaboration Core CLCOR 350-801 Official Cert Guide

CCNAとCCNPを受験してシスコ技術者認定資格を取得しよう

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以上、紹介した以外にもCCNA、CCNPには無料のオンライン学習サイトや講座などもありますので、参考書などと併用しながら、スキマ時間をうまく利用して効率的に勉強を進めてください。皆さんのシスコ技術者認定資格の取得を応援しています。

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