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基本情報技術者試験に必要な勉強時間とは?学習のコツや勉強方法も解説
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基本情報技術者試験に必要な勉強時間とは?学習のコツや勉強方法も解説

アンドエンジニア編集部
2023.07.06
この記事でわかること
基本情報技術者試験に合格するには、IT知識がない場合は150時間〜200時間の勉強時間が必要
基本情報技術者試験に合格するための勉強方法は、過去問の活用がおすすめ
基本情報技術者試験の資格を取得することで就職や転職する際に有利になる

基本情報技術者試験に合格するための勉強時間の目安

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システム開発を行う上で、基礎的なIT知識があることを証明する基本情報技術者試験ですが、試験に合格するためにはどのくらいの勉強時間が必要なのでしょうか。受験日に向けて合格のための勉強スケジュールを定めるためには、勉強時間の目安を理解することが重要です。

ここからは、そもそも基本情報技術者試験はどういった資格なのかや、合格するための勉強時間についても解説します。

必要な勉強時間

基本情報技術者試験に合格するための勉強時間は人によって異なります。ITに関する知識がない方の場合、およそ150時間〜200時間の勉強時間が必要だと考えられます。

一方、ITに関する知識があり、生活や実務でもIT技術を活用している方の場合は50時間〜100時間の勉強時間が必要とされています。もちろん個人差があり、場合によっては200時間以上の勉強時間が必要な方もいるでしょう。

例えば、勉強時間が200時間かかるとすれば、1日1時間勉強したとすると約半年の勉強期間が必要です。社会人が仕事をしながら勉強する場合は大変な側面もあるため、自分にとって効率の良い勉強方法を見つけることが重要です。

独学で合格!基本情報技術者試験におすすめの参考書8選!

そもそも基本情報技術者試験とは?

基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験である国家試験の1つで、ITエンジニアとして働く上で登竜門とも言われる資格です。企業によっては、この試験の資格を取得していないと昇進が難しくなる場合もあります。ITエンジニアにとって基本情報技術者試験は取得したい資格の1つです。

独立行政法人情報処理推進機構IPAが公表している統計資料によると、令和4年度における基本情報技術者試験を受験した方の平均年齢は25.8歳でした。IT企業に務める社会人はもちろん、ITエンジニアを目指す大学生なども受験にチャレンジし、就職活動に役立てています。

【参考】:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:基本情報技術者試験:平均年齢

基本情報技術者試験とは?資格のメリットや学習方法を解説!

2023年から基本情報技術者試験が大きく変更された

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基本情報技術者試験は2023年4月より、試験が大幅に改定されることになりました。ここでは、具体的にどのように変更されたのか、試験日や試験内容などについてまとめました。

2023年から基本情報技術者試験が変わる?変更点を確認して対策しよう!

年2回開催から通年化へ

2022年秋期試験まで、試験は4月〜5月と10月の年2回の開催でしたが、2023年4月よりITパスポートと同様の通年式で実施されるようになりました。都合に合わせて受験日を指定できるため、さらに受験しやすくなり、勉強スケジュールもより立てやすくなっています。

また、試験の実施方法はCBT方式のまま変更なく、採点方式については、素点方式から回答結果に基づいて配点を算出する仕組みであるIRT方式(項目応答理論:Item Response Theory)に変更されました。

受験方法については、2023年3月15日に申し込みがスタートし、4月5日に試験が開催される予定です。申し込みには利用者IDの作成が必要です。

【参考】:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:基本情報技術者試験・情報セキュリティマネジメント試験の申込受付開始日等について

午前・午後試験が「科目A・B」に変更

この改定により、試験内容も大幅に変更されました。これまで試験は午前と午後に分けられ、両方の試験に合格することで資格を取得できましたが、改定後では午前試験は「科目A」に、午後試験は「科目B」と名称が変更され、試験時間・出題形式・問題数についても変更がされています。

具体的には以下の通りです。(※資格を取得するには科目A・Bの合格が必要な点については変更ありません。)

■科目A(旧:午前試験)  試験時間:150分→ 90分  出題数:80問→ 60問  解答数:80問→ 60問

■科目B(旧:午後試験)  試験時間:150分→ 100分  出題数:11問→ 20問  解答数:5問→ 20問  選択問題あり→ 選択問題なし(全問必須)

【参考】:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:基本情報技術者試験

出題範囲の変更

新試験に伴い、出題範囲も変更されています。科目A(旧:午前試験)については変更なく、これまでと同様「テクノロジ系」「マネジメント系」「ストラテジ系」の3種類の分野から問題が出題されており、特にテクノロジ系の問題が多くを占めています。

科目B(旧:午後試験)に関しては、これまでは11の大問の中から5問(「情報セキュリティ」と「データ構造およびアルゴリズム」の2問は回答必須)、「ソフトウェア開発」でプログラム言語(C・Java・Python・アセンブラ・表計算)から1問を選んで回答、残る8つの大問の中から2問を選んで回答するという形式でした。

2023年からの科目Bでは、必須回答だった「情報セキュリティ」と「データ構造およびアルゴリズム」を中心とした小問20問が出題されます。問題数の内訳については、20問のうち「アルゴリズムとプログラミング」(旧「データ構造およびアルゴリズム」)分野が16問、情報セキュリティ分野が4問とされています。

また、プログラミングに関する問題では、これまでのようなプログラミング言語の選択はなくなり、疑似言語により普遍的・本質的なプログラミング的思考能力を問う問題が出題されます。

【参考】:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:試験要綱・シラバス など

基本情報技術者試験の難易度

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ここでは、基本情報技術者試験の難易度について詳しく紹介します。複数ある試験のうち、基本情報技術者試験がどのレベルに位置するのかについても説明しますので、参考にしてください。

基本情報技術者試験の難易度は高いのか?資格取得のメリットを解説!

基本情報技術者試験のレベル

情報処理技術者試験では、難易度を4つのレベルに分けています。基本情報技術者試験はレベル2にあたり、情報技術全般に関わる基本的な技術や知識があることを証明できます。

ちなみに、レベル1はITパスポート試験であり、レベル3は基本情報技術者試験の上位資格となる「応用情報技術者試験」です。また、レベル4には「ネットワークスペシャリスト試験」「プロジェクトマネージャー試験」など専門的な試験があります。

【参考】:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:試験制度:試験区分一覧

IT初心者にとっては難易度が高い

基本情報技術者試験はITに関する基本レベルの資格試験であり、ITエンジニアとして実務経験がある場合はさほど難しくはないでしょう。一方ITに関する知識がない方の場合、ITの基礎を網羅的に学習する必要があるため多くの勉強量が必要です。

科目Aは、ITパスポート試験に合格できる知識があれば特別な対策は不要ですが、科目Bは文章読解能力が問われることやプログラミングに関する問題も出題されることから、科目Aと比較すると難易度は高くなります。

基本情報技術者試験の効果的な勉強方法

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基本情報技術者試験に合格するための勉強時間や難易度の観点から、試験に合格するには効率良く学習する必要があります。ここでは、基本情報技術者試験の効果的な勉強方法を紹介します。

参考書を利用して学習する

基本情報技術者試験の参考書を利用した勉強方法がおすすめです。最初は参考書にひと通り目を通しましょう。知識が定着するまでは、時間をかけて苦手な部分を重点的に学習することが重要です。時間に余裕がある場合は、時間を空けて何度か読み直せば知識が定着しやすくなります。

科目Bは解く問題を選択できるため、解く問題をあらかじめ決めてから勉強すると効率的です。

過去問を活用して演習する

基礎知識を理解できたら、過去問に取り組みましょう。基本情報技術者試験には過去問が多数あり、IPAの公式サイトからダウンロードできます。また、参考書と同様に市販されている問題集で演習するのもおすすめです。

過去問を解くことで、苦手分野や不足している知識が明らかになります。過去問を解いたら必ず復習してください。過去問は新しい時期のものになるほど、新しい知識や技術に関する問題が出題される傾向があります。

さらに基本情報技術者試験では、過去問と同様な問題または似た問題が出題されることが非常に多いため、時間に余裕がある場合は過去問を10年度分ほど解きましょう。

【参考】:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:過去問題

スケジュールを決めてから始める

基本情報技術者試験は出題範囲が広いため、勉強のスケジュールを決めて学習することが大切です。特に社会人の方は、仕事をしながら勉強する時間を確保する必要があるため、きちんと計画を立てないと試験に間に合わない可能性があります。1日何時間・参考書何ページまで進む、といった具体的な学習スケジュールを組みましょう。

試験前の学習方法

試験の本番前は、予想問題集に時間を費やしたり参考書で知識を深めたりしてください。基本情報技術者試験では用語の問題も多く出題されます。用語の問題は知っているか知らないかで得点が変わるので、用語問題に重点を絞って暗記に時間を割くのも良いでしょう。

基本情報技術者試験に合格するためのコツ

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ここでは、基本情報技術者試験に合格するためのポイントについて説明します。出題範囲が広いためどこから手をつけていいかわからない方は、勉強するポイントを把握して合格に向けた学習をしてください。

基本情報技術者試験のアルゴリズムは難しすぎる?克服のコツを解説

苦手分野を早期に発見・克服する

基本情報技術者試験は出題範囲が広く、プログラミング・システム設計などの技術的な問題と、システム戦略・経営マネジメントといった経営的な問題が両方出題されます。そのため、苦手分野があると合格点に届かない可能性があります。

過去問や演習問題を数多くこなし、自分の苦手分野を早期に発見して対策することが大切です。

メリハリをつけて勉強する

基本情報技術者試験は2023年4月から通年式で実施されるため、比較的学習スケジュールを立てやすくなっています。とはいえ仕事や学業と両立して勉強する必要があるため、学習スケジュールは綿密に立ててください。

勉強に取り掛かる前に、「1日2時間はやる」「1ヶ月で参考書の何ページまで進む」といった具体的なスケジュールを立ててから学習を開始しましょう。また、ダラダラと長い時間勉強するのではなく、1日何時間やるかを決め休憩時間も確保しつつメリハリをつけた勉強をしましょう。

基本情報技術者試験の資格を取得するメリット

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基本情報技術者試験に合格することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、基本情報技術者試験の資格を取得するメリットについて紹介します。

就職や転職する際に有利な場合がある

基本情報技術者試験は、IT系企業に所属している新人社員に取得することを推奨しています。企業にとっても、国家試験合格者の人数が技術力の高さを示す証拠にもなります。

そのため、学生のうちに資格を取得できれば「ITに関するポテンシャルがある」「IT業界へ入社する熱意がある」と採用担当者にアピールできるので、就職活動に有利となるでしょう。またIT業界未経験の方が転職する場合に、基本情報技術者試験の資格があることで実力の証明にもなります。

基本情報技術者試験は就職に有利?資格が役立つ職種と勉強方法を解説!

業務に知識を活用できる

ITエンジニア1年目の場合、基本的なIT知識が充分に身に付いていない方も少なくありません。ITエンジニアの業務は、プログラミングといったシステム開発だけではありません。幅広いIT知識を身につけることで、さまざまな業務に関わることができる応用力をつけることができます。

一方、ITエンジニアではなくIT関係に携わる仕事の場合も、業務に活かせることが多いでしょう。ITエンジニアと接する機会が多い方は、基本情報技術者試験の用語を理解することでスムーズに業務が進みます。さらに、企業によっては基本情報技術者試験の資格を取得すると奨励金を貰えることもあります。

効率よく学習して基本情報技術者試験に合格しよう!

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基本情報技術者試験に合格するための勉強時間の目安・勉強方法・試験の詳細・メリットについて解説しました。基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験である国家試験の1つで、ITエンジニアにとって登竜門とも言われる資格です。基本情報技術者試験の資格を取得することで、就職や転職に有利になったり業務に役立てたりできるでしょう。

基本情報技術者試験に合格するために必要な勉強時間は、人によってさまざまです。ITに関する知識がない場合は150時間〜200時間、ITに関する知識がある場合は50時間〜100時間の勉強時間が必要です。効率良く勉強してスケジュール管理を行い、過去問を活用するなど工夫しましょう。

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