基本情報技術者試験の日程は?申し込み方法や注意点についても解説
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基本情報技術者試験の日程は?申し込み方法や注意点についても解説
資格・スキル
アンドエンジニア編集部
2022.09.29
この記事でわかること
基本情報技術者試験は、ITエンジニアとして働くにあたって登竜門ともいえる資格
基本情報技術者試験の実施は年2回で、4月~5月に行われる春期試験と10月の第3日曜日に行われる秋期試験がある
基本情報技術者試験は、令和元年の秋期試験の後に問題改訂が実施された

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基本情報技術者試験の概要と日程

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基本情報技術者試験は、ITエンジニアを目指している方やIT業界の新入社員の方が取得するのにおすすめの資格です。ここでは、基本情報技術者試験の概要と試験日程について詳しく紹介します。

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基本情報技術者試験とは

基本情報技術者とは、「情報処理の促進に関する法律第29条第1項」に基づいて実施される国家試験「情報処理技術者試験」の区分の1つです。IPAが発表している統計資料によると、令和3年度秋期の基本情報技術者試験を受験した方の平均年齢は25.6歳でした。

エンジニアとしてキャリアを始める際に、基本情報技術者試験を受験している方が多いことが理解できます。

情報処理技術者試験は、難易度が4つのレベルに区分されています。基本情報技術者試験はレベル2にあたり、情報技術全般に関わる基本的なスキルをもっていることを証明できます。ちなみにレベル1はITパスポート試験で、レベル3は応用情報技術者試験です。

基本情報技術者試験を取得したあとは、応用情報技術者試験の資格取得を目指すと良いでしょう。

基本情報技術者試験の合格率は、令和3年度の春期試験で41.6%でした。平成21年度から令和3年度の試験までの累計合格率は26.6%となっており、基本情報技術者試験の合格率は25%程度であることが分かります。

ITパスポート試験や情報セキュリティマネジメント試験の合格率は50%程度であるため、基本情報技術者試験は比較的難易度が高い試験となっています。

【参考】:試験区分一覧-IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 【参考】:基本情報技術者試験-IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 【参考】:統計情報-平均年齢 【参考】:統計情報-合格率

基本情報技術者試験とは?資格のメリットや学習方法を解説!
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基本情報技術者試験の日程

試験の実施は年2回のみです。試験日程は、毎年4月~5月に行われる春期試験、10~11月に行われる秋期試験です。令和4年度の試験日は春期が4月17日(日)、秋期が10月9日(日)です(9月現在、既に秋期試験の受け付けは終了しています)。

ITパスポート試験は毎月実施されていることを考慮すると、基本情報技術者試験は試験日程が少ないことも試験の難易度を上げる要因となっています。

基本情報技術者試験は、午前と午後の2種類の試験があります。両方の試験に合格することで資格を取得できます。試験時間は午前と午後ともに150分で、早く問題を終えることができたら途中退室も可能です。

【参考】:試験スケジュール、手数料など-IPA 独立行政法人 情報処理推進機

受験資格や年齢制限はある?

受験するための資格や年齢制限はなく、誰でも受験できます。合格率が低く難易度が高いため、しっかりと準備してから受験に臨みましょう。受験者の年齢層は学生から社会人までと幅広く、エンジニアを目指す方やIT企業に勤めている方が多い傾向にあります。

10代~30代くらいが多く、令和3年度秋期の基本情報技術者試験を受験した方の平均年齢は25.6歳となっています。

合格発表はいつ?

試験の合否は、試験を実施した月の翌月下旬に発表されます。合格発表はIPAのホームページ上で行われ、合格者の受験番号(プロメトリックID)が掲載されます。さらに、後日官報にも合格者の受験番号が掲載されます。

令和4年度春期の合格発表の日程は、以下の通りです(8月現在、秋期の合格発表スケジュールは未定です)。

・受験月が2022年4月1日~4月30日の場合:2022年5月27日 ・受験月が2022年5月1日~5月24日の場合:2022年6月27日

【参考】:合格発表・成績照会-IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

基本情報技術者試験の申し込み方法

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ここでは、基本情報技術者試験の受験費用・申し込み手順について詳しく紹介します。

基本情報技術者試験の申し込み方法や受験前のチェックポイントを解説

基本情報技術者試験の受験費用

基本情報技術者試験の受験手数料は、7,500円(税込)です(2022年4月より値上げされました)。領収書は申し込み後に発送される受験票に記載されています。領収書を失くした場合は再発行できますので、IPA公式サイトから申請してください。

ただし、領収書の再発行は1年以内です。また振込み済みの受験費用は理由はどうであれ返還されないため注意してください。経済産業省またはIPAの判断により試験が中止となった場合は返還されます。

支払方法はコンビニ払い・Pay-easy払い・クレジットカード払いから選択可能です。コンビニ払い・Pay-easy払いとクレジットカード払いでは、予約の仕方が異なります。コンビニエンスストア払い・Pay-easy払いの場合は、入金までに時間や別途手数料がかかるため注意しましょう。

【参考】:受験手数料の改定について

基本情報技術者試験の申し込み手順

基本情報技術者試験における申し込みの受付期間は、試験日程とされる日から3ヶ月前から1ヶ月程度です。申し込みを行う場合、まずプロメトリック社の申し込みサイトへアクセスして必要情報を入力し、その後支払い方法を選択して受験費用を支払いましょう。

支払い完了後、登録したメールアドレス宛てに予約完了のメールが送信されます。 確認書をダウンロードして印刷し、試験会場へ持参することで基本情報技術者試験を受験できます。なお、確認書がなくても受験は可能です。試験日程・集合時刻・試験会場・当日持参物については事前に確認しましょう。

【参考】:基本情報技術者試験オンライン受付

基本情報技術者試験の注意点

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基本情報技術者試験を受ける前・試験当日でそれぞれ注意すべき点があります。事前に注意点を把握し、しっかり準備してから試験に臨みましょう。

予約はキャンセルできない

インターネットで試験の予約ができます。予約後はキャンセルできないため、日にちを十分に確認してください。なお、予約の際にプロメトリックIDを登録する必要があります。 プロメトリックIDは、プロメトリック社が提供するすべてのIT系資格試験で使用できます。

【参考】:基本情報技術者試験情報 | プロメトリック

試験当日の注意点

試験日程の日に焦らないためにも、試験当日に必要なものは事前に確認してください。試験当日には、免許証といった本人確認書類が必要です。本人確認書類についてや詳しい試験当日の流れについては、プロメトリック社の公式サイトに記載されているので事前に確認してください。

【参考】:基本情報技術者試験 本人確認書類について-プロメトリック

基本情報技術者試験の履歴書の書き方や合格日の確認方法を解説!

持ち込めないもの

試験会場に持ち込めるものは、受験票・黒鉛筆及びシャープペンシル(B又はHB)・鉛筆削り・消しゴム・定規・時計(時計型ウェアラブル端末は不可。アラームといった時計以外の機能は使用不可)・ハンカチ・ポケットティッシュ・目薬・マスクです。

持ち込みが許可されているもの以外は基本的に持ち込み不可です。電卓の持ち込みは平成14年度秋期試験から禁止されました。

なお、携帯電話といった電子機器や参考書をバッグに収納していない場合はカンニング行為と見なされ、受験が無効となる可能性もあるので注意しましょう。

基本情報技術者試験の午前試験免除制度とは

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基本情報技術者試験には午前試験が免除される制度があります。講座を受講して、基本情報技術者試験の午前試験レベルにあたる修了試験に合格すれば、基本情報技術者試験の午前試験が1年間免除となります。また、講座にはIPAが認定したものと国が認定したものの2種類あります。以降で詳しく解説します。

【参考】:基本情報技術者試験(FE)の午前試験が免除される制度について

IPAが認定した講座を受講する

IPAが認定したカリキュラムを受講してIPAが提供する修了試験に合格することで、基本情報技術者試験の午前試験が免除されます。

講座は47都道府県で受講できます。午前試験免除制度を利用したいと考えている方は、最寄りの地域で講座を開講している学校や団体を確認しましょう。

国が認定した講座を受講する

IPAが認定した講座とは別に、構造改革特区の一環として国が認定した講座もあります。構造改革特区とは、地方公共団体や民間事業者などの自発的な立案によって地域の特性に応じた規制の特例を導入する特定の区域のことです。

IPAまたは国が認定した講座かという違いだけで、午前試験免除制度を得るまでの流れは変わりません。

修了試験の日程

修了試験の日程は、毎年4回実施されています。具体的な日程は、6月・7月・12月・1月です。修了試験の内容は、多くが基本情報技術者試験の過去問題から流用されています。そのため認定講座を受講後、過去問で対策を行うことで修了試験に合格できる可能性が上がるでしょう。

午前試験免除制度を利用するメリットと注意点

ここでは、午前試験免除制度を利用することで得られるメリットと注意点について詳しく紹介します。

・午後試験対策に集中できる 午前試験免除制度を利用することで、基本情報技術者試験の午前試験を受ける必要がなくなり、午後試験に専念できます。午後試験は午前試験に比べて難易度が高い傾向があるため、十分な対策が必要です。

また午後試験では、午前試験に関する基礎知識を身に付けておく必要があります。午前試験免除制度を得ることができていれば、基礎知識は身に付いているといえるでしょう。

・修了認定日から1年間は午前試験が免除となる 午前試験が免除されるのは、基準を満たした日である修了認定日から1年間です。基本情報技術者試験の開催日程は年2回であるため、2回が午前試験免除となります。午前試験免除の機会を無駄にしないように免除期間については注意しましょう。

基本情報技術者試験の試験改訂

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基本情報技術者試験を受ける前に、試験の内容と解答方式について理解しましょう。令和5年(2023年)4月から試験の通年実施化が予定されています。また、令和元年に問題が改定されており、解答方法も令和2年に変更されています。以降で詳しく説明します。

試験日の通年実施

今までの基本情報技術者試験の試験日は、春期と秋期の年2回のみでした。しかし、令和5(2023年)年4月から試験の通年実施化が予定されています。受験者の好きな日時で試験を受けることができ、受験者の利便性の向上が期待できます。

また、試験の通年実施化に伴い試験内容も改定されます。小問形式となり午後問題がコンパクト化され、試験時間を30~40%短縮できる見込みとなっています。また、基本情報技術者試験の科目B試験のサンプル問題も公開される予定です。

【参考】:基本情報技術者試験の通年試験化-IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

選択問題・プログラミング言語の変更

基本情報技術者試験は、令和元年の秋期試験後に問題改訂が実施されています。午後試験は13問の中から7問選択して解答していたのが、11問の中から5問選択して解答するようになりました。

また、アルゴリズム・プログラム言語分野の配点が50点と比重が大きくなっています。さらに、プログラミング言語についてCOBOLが廃止され、Pythonが追加されました。

Pythonは人工知能の開発やフィンテック・ブロックチェーン技術の開発などの最先端技術の開発に利用されることもあり、近年のトレンド技術であることから導入されたと考えられます。

一方COBOLが廃止されたのは、教育機関で指導するプログラミング言語としての利用の減少や、基本情報者技術試験における受験者の選択率の低下が理由として挙げられます。

CBT方式での解答方式に変更

令和2年から基本情報技術者試験にCBT(Computer Based Testing)方式が導入されました。CBT方式とは、試験会場に設置されているコンピューターを使って解答する方式です。

CBT方式が導入された背景としては、採点ミスの防止・紙といった資源や人件費のコスト削減などが挙げられます。

なお、身体的な理由でCBT方式での解答が難しい場合は他の解答方法も用意されています。必ず事前に確認してください。

【参考】:情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験(CBT方式)

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これまでに基本情報技術者試験の概要・日程・申し込み方法などについて解説しました。基本情報技術者試験は、独立行政法人情報処理推進機構IPAが主催している国家試験の1つです。

試験の実施は年2回のみで、試験日程は毎年4月~5月に行われる春期試験、10月~11月に行われる秋期試験があります。基本情報技術者試験には午前試験が免除される制度を用意しているので、効率的に活用しましょう。

基本情報技術者試験は、令和元年の秋期試験の後に問題改訂が実施されています。申し込み方法などにも変化が見られるため、IPAの公式サイトより正確な情報を得てください。

基本情報技術者試験はITエンジニアとして働くにあたり登竜門ともいえる資格であるため、注意点を理解して受験に臨みましょう。

「技術レベルは上がっている気がするけど、給料は上がらない……」そう感じているなら、それは人生の転機なのかもしれません。

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