基本情報技術者試験の合格率が上がった?難易度や勉強のロードマップ
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基本情報技術者試験の合格率が上がった?難易度や勉強のロードマップ
勉強方法
アンドエンジニア編集部
2022.02.16
この記事でわかること
令和3年度の基本情報技術者試験の合格率は、約40%以上
ITパスポート試験や情報セキュリティマネジメント試験よりも難易度は高め
基本情報技術者試験は過去問と類似した問題が多く出題されるため、過去問の対策が重要

基本情報技術者試験の合格率と受験者層

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基本情報技術者試験は、IT人材に求められる情報処理の基本的な知識・スキル・活用能力が試される試験です。令和3年度における試験では、受験者数8万人以上と人気のある資格試験の1つです。情報処理技術者試験の中では基本レベルですが、「難しすぎる」という評判が多い傾向にあります。

合格率からみると、ITパスポート試験や情報セキュリティマネジメント試験より難易度は高めですが、基本情報技術者試験の合格率はどの程度なのでしょうか。ここからは、基本情報技術者試験の概要・受験者層・合格率について詳しくご紹介します。

基本情報技術者試験とは

基本情報技術者試験は、独立行政法人情報処理推進機構であるIPAが主催している試験で、情報処理技術者試験である国家試験の1つです。ITエンジニアの登竜門とも言われている試験で、企業によっては基本情報技術者試験の資格が昇格条件となっていることもあります。試験の実施は、4月と10月の年2回のみ開催されます。

【参考】:基本情報技術者試験

試験は午前と午後の2部制

試験は午前と午後の2部制に分かれており、両方の試験に合格することで資格を取得できます。試験時間は午前・午後ともに150分で、試験問題を早く終えることができたら途中退室も可能です。

午前試験は「テクノロジ系」「マネジメント系」「ストラテジ系」の3分野から問題が出題され、特にテクノロジ系の問題が多く占めています。また、令和元年の秋期試験の後から問題が改訂されているため注意が必要です。午後試験は13問の中から7問解答だったところが、11問中5問の解答になりました。

さらに、アルゴリズム・プログラム言語分野の配点が50点と比重が大きくなったことも特徴です。プログラミング言語についてはCOBOLに代わりPythonが追加されました。PythonはAIやブロックチェーン技術などの最先端技術の開発に利用されることもあり、需要が高まっているためでしょう。詳しい試験内容については、IPAの公式サイトから確認してください。

【参考】:IPA

基本情報技術者試験の受験者層

令和3年度の基本情報技術者試験の受験者数は、上期・下期合わせて8万人以上です。受験年によって変動しますが、多い場合は10万人以上が受験することもあります。

【参考】:試験結果情報

また、令和元年の基本情報技術者試験に合格した方の平均年齢は24.8歳でした。年齢が低い理由の1つとして、受験者のうち30%程度は学生で構成されていることが挙げられます。学生のうちに基本情報技術者試験の資格を取得することで、IT業界の企業への就職に役立てられます。ちなみに、最年少合格者は14歳、最高齢合格者は75歳でした。

さらに、応用情報技術者試験では学生の割合は10%程度であるため、基本情報技術者試験は学生の受験数が比較的高いと言えるでしょう。

基本情報技術者試験の残りの70%の受験者は、社会人です。社会人受験者のうち、IT系の職種の方が最も多く、約半数を占めています。特にIT系企業に所属している新人社員が基本情報技術者の資格取得を推奨されており、企業にとっても国家試験合格者の人数が自社の技術力の高さを示す裏付けとなります。

【参考】:IPA/統計情報

基本情報技術者試験の合格率・受験者数の推移

基本情報技術者試験における受験者数の推移ですが、平成21年度以降、春と秋の2つの試験を合わせた年間の受験者数は10万人以上でした。平成28年度の試験では10万人を割ったこともありますが、令和元年度では12万人以上が受験しました。令和3年度はここ数年による新型感染症の影響もあり8万人と減少していますが、今もなお需要のある試験と言えるでしょう。

また、合格率については、令和3年度11月試験で38.8%でした。平成21年度から令和元年度の試験までの累計合格率は25.4%、これまで最も合格率が高かった平成21年度の秋期試験35.4%を越えています。令和3年1月においては57%の過去最高です。

他の試験と比較しても、開催する試験によって合格率のバラつきが大きい傾向にあり、高い合格率を示した次の試験では合格率が下がる、といった傾向もみられます。令和3年度の総合では合格率40%を越えます。

IPAが主催しているITパスポート試験や情報セキュリティマネジメント試験では、合格率は50%程度なため、基本情報技術者試験は基礎レベルの試験とはいえ、難易度は比較的高いと言えるでしょう。

【参考】:IPA/統計情報

CBT移行後に合格率が上がった?

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基本情報技術者試験は令和2年度よりCBT方式に移行していますが、IPAが公開している合格者情報によるとCBT移行によって例年よりも合格率が上がっています。これまでは20〜30%程度の合格率でしたが、令和3年度は40%を超えたため、およそ2倍です。CBT方式によって試験を行いやすくなったことで合格率が上がったと考えられます。

【参考】:令和3年度下期基本情報技術者試験

社会人よりも学生の方が合格率は高め

基本情報技術者試験は、社会人よりも学生の受験者の方が合格率が高い傾向にあります。理由は、主に多くの情報技術系を学んでいる学生が試験に臨むためです。また、社会人の方が深い知識を持っているマネジメント系やストラテジ系の問題の出題率は、テクノロジ系よりも少ないことも理由として挙げられます。

さらに、学生と比べて社会人の方が勉強に割く時間が少ないことも要因として考えられるでしょう。

【参考】:2.合格者について 【参考】:統計資料(令和3年度)

基本情報技術者試験の難易度

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ここでは、基本情報技術者試験の難易度について解説します。情報処理技術者試験では、難易度を4種類のレベルに区分しています。基本情報技術者試験はレベル2にあたり、資格を取得することでITに関する基本的な知識やスキルの証明になります。レベル1にあたるのがITパスポート試験、レベル3にあたるのが応用情報技術者試験です。

そして、レベル4にあたるのがネットワークスペシャリスト試験やプロジェクトマネージャー試験などの専門試験が挙げられます。

基本情報技術者試験は難しすぎ?

基本情報技術者試験は午前と午後の2部構成で、両方とも60%以上の得点率を取得することで試験に合格できます。

受験者の中では「基本情報技術者試験は難しすぎる」との声がいくつか上がっていますが、位置付けとしては新人エンジニアの登竜門として扱われる試験です。午前試験では4つの選択肢の中から1つを選ぶ問題が出題され、ITパスポート試験に合格できる程度の知識があれば、それほど難しくはありません。

午後試験では文章読解能力・プログラミング・アルゴリズムのスキルも問われるため、難易度は午前試験と比較すると高いと言えます。試験範囲は情報処理全般が対象で、未経験者の場合はITに関する知識を網羅的に勉強する必要があります。

一方、IT知識がある場合でも、マネジメント系やストラテジ系の問題は上流工程を経験している社会人でないと直接触れる機会が少ないため、勉強を深める必要があるでしょう。

基本情報技術者試験に合格するための勉強時間・勉強方法

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ここでは、基本情報技術者試験に合格するための勉強時間と勉強方法についてご紹介します。

基本情報技術者試験の勉強時間

基本情報技術者試験に合格するための勉強時間は、人それぞれです。ITに関する知識がある方と文系出身などで全く知識がない方では、勉強時間が大きく変わります。ITに関する知識がない場合の勉強時間の目安は、150時間〜200時間程度です。

一方、ITに関する知識がある場合の勉強時間の目安は50時間〜100時間程度と言われています。これはあくまでも目安であり、200時間以上の勉強時間が必要である場合もあるでしょう。

基本情報技術者試験の勉強方法

基本情報技術者試験について独学で合格を目指す場合、勉強方法が重要です。勉強の仕方によって合格までに要する時間や知識の身に付き方が大きく変わります。ここからは、基本情報技術者試験の勉強するにあたっての順序を解説します。

1.スケジュールを立てる まずは学習スケジュールを立てましょう。合格までの道筋を明確にさせることで、勉強のモチベーションを維持できます。試験までの時間や試験範囲を把握した上で、自分に適した勉強時間やペースを設定してください。すべての範囲を満遍なく対策するのではなく、頻出範囲や苦手分野を重点的に学習するようなスケジュールプランを立てます。

午後試験は解く問題を選択できる箇所があるため、この段階で午後に解く問題を事前に絞ることで、勉強効率の向上が期待できます。

2.参考書を利用して学習する スケジュールを立てたら、参考書を活用してインプットを中心とした勉強を行いましょう。まずは参考書にひと通り目を通し、試験範囲や試験内容について理解を深めてください。そして、苦手な部分を重点的に学習することが重要です。時間に余裕がある方は、何度も参考書を読み直して学習することで、知識が定着します。

【参考】:【令和4年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者試験 絶対合格の教科書+出る順問題集 【参考】:2022年度版 ニュースペックテキスト 基本情報技術者

3.過去問を活用して演習を行う 過去問にも取り組んでみましょう。基本情報技術者試験の過去問は、 勉強サイトよりダウンロード可能です。過去問を解くことで頻出問題や出題傾向を理解できます。また、過去問を解いたら必ず復習も行ってください。基本情報技術者試験では、過去問と類似した問題が多く出題されるため、時間に余裕があれば過去問を10年度分ほど解くことを推奨します。

【参考】:基本情報技術者試験ドットコム

基本情報技術者試験の難易度は比較的高い!

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これまでに、基本情報技術者試験の合格率・受験者層・難易度について解説しました。また、試験に合格するための勉強時間と勉強方法もあわせて紹介しました。

令和3年度の基本情報技術者試験の合格率は約40%であり、他の試験と比較しても難易度は高いと言えます。しかし、基本情報技術者試験はITに関する基礎レベルの問題が出題されるため、丁寧に対策を行えば合格することは決して難しくありません。

基本情報技術者試験に合格するために必要な勉強時間は、人それぞれです。基本情報技術者試験は年2回しか実施されないため、まずはスケジュールを設定しましょう。また、過去問と類似した問題が多く出題されるため、過去問を徹底的に活用してください。

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