▼ITエンジニアにおすすめの資格一覧をご紹介!
システムエンジニアに資格は必要?
システムエンジニアは開発の上流工程に携わるポジションです。システムエンジニアになる上で必須の資格はありませんが、知識やスキルの取得が業務遂行やキャリアアップに大きく影響し、そのために必要な国家資格やベンダー資格も多数存在します。
資格があることで対外的に自身のスキルを証明できるため、就職・転職・キャリアアップを目指す際は有利に働きます。
おすすめの資格を紹介する前に、まずはシステムエンジニアの仕事内容や年収について確認しておきましょう。
システムエンジニアの仕事内容
システムエンジニアは、システム開発工程のプログラミングを除くほぼ全ての工程を担当します。顧客やユーザーの要求に基づく開発システムの仕様決定・基本設計・詳細設計などのシステム開発における上流工程を行います。
他にも、予算・開発要員の確保・プロジェクトの進捗管理などのマネジメント業務も担い、ベテランエンジニアはより上流工程に重きを置き、経験の浅いエンジニアはプログラミングなどの下流工程を担当する場合もあります。
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システムエンジニアの年収とキャリアパス
システムエンジニアの年収は「マイナビエージェント職業別 職種図鑑」での平均年収は431万円(※2023年2月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種の「SE・プログラマ(ソフトウェア製品の開発・実装)」を参考にすると、平均年収568万円と分かりました。
国税庁2020年発表の民間給与実態統計調査における民間企業平均年収は433万円なので、システムエンジニアは一般平均年収とほぼ同じであることが分かります。
システムエンジニアはシステムの基盤に携わる業種なので、経験を活かして様々な業種へのキャリアパスを目指せます。今後需要が高まる職種の例として、データサイエンティスト・クラウドエンジニア ・AIエンジニアなどが挙げられます。また、スペシャリスト・ジェネラリスト・マネジメントなどの道も目指せます。
【参考】:マイナビエージェント職業別 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2015年から2016年の間でマイナビエージェントに登録いただいた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
システムエンジニアに求められるスキル
システムエンジニアには様々なスキルが求められます。携わる分野によって必要となる技術的知識は異なりますが、以下の4つはどの分野のシステムエンジニアにも共通して求められるスキルです。
課題発見・解決力
システムエンジニアはクライアントがどのような課題を抱え、システムの提供によってどのようにその課題を解決できるかを考える必要があります。課題解決に必要なシステムとはどのようなものなのかを念頭に置いてシステムの設計をしていきます。
コミュニケーションスキル
システムエンジニアの仕事はクライアントへのヒアリングから始まります。ヒアリングによって得られた情報を基にシステムを設計していくので、入念な擦り合わせが必要となります。
クライアント側の担当者がITに関する知識を十分に持っていない可能性もあります。そのような場合でも、相手の抱える問題を的確に把握してシステム設計に落とし込み、その内容が良く伝わるように説明しなければなりません。
また、開発作業が円滑に進むためには、開発チームのメンバーとも適切にコミュニケーションを取る必要があります。
マネジメントスキル
開発を期限内に完了させるために、マネジメントスキルも欠かせません。開発がスムーズに進むよう、開発の工程を管理するのもシステムエンジニアの役割です。トラブルが生じた際も柔軟な対応で適切に処理することが求められます。
ITスキル
ITスキルはシステム開発に携わる上で大前提となるスキルです。プログラミングスキルなど基本的なITスキルがないとシステムの設計は担えません。今から紹介する資格は、様々なITスキル、また、それに関連したビジネススキルを身につけることができるものです。
システムエンジニアにおすすめの資格6選
ここでは、システムエンジニアにおすすめの資格を紹介していきます。これらの資格を獲得することで、システムエンジニアとしてステップアップしていけるでしょう。また、これらの資格取得者に資格手当を与える企業も多いです。資格1つ1つの難易度や問題内容について解説していきます。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、IT試験の登竜門にあたる資格です。プログラミング・アルゴリズム・ITリテラシー・コンピューターの構成要素・データベースなど、ITエンジニアになるための基礎知識が問われる試験内容となっており、まずこちらを取得するのが良いでしょう。
基本情報技術者試験の勉強で得た知識は、他の資格を獲得する上でも役立ちます。合格率は40%前後ですが、受験者の多くは学生やエンジニア未経験者のため、比較的難易度の低い資格と言えます。また、独学でも合格しやすい資格です。
【参考】:基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、システム開発における上流工程の仕事を行う上でのスキルを証明する資格です。システム設計やマネジメントに関することや経営に関することなど幅広く出題されます。
普通にシステムエンジニアをやっているだけでは知らない内容も多く出題されるため、入念に勉強を行っていないと合格は難しいでしょう。
また、記述問題も課されるので文章力も要求されます。その分、獲得しておくとシステムエンジニアとして評価されやすくなるほか、プロジェクトマネージャーなどへキャリアップを目指す場合も有利に働きます。
【参考】:応用情報技術者試験
Linux技術者認定試験
別名「LPIC」とも呼ばれる試験であり、Linux関連のスキルがあることを証明できます。システムアーキテクチャやLinuxのパッケージ管理などの問題が出され、覚えることが多い試験なので、合格にはそれなりの勉強時間を有します。
また、試験は3つのレベルに分かれており、レベル3ではOpenLDAPの設定やSamba関連の知識を問う問題が出され、合格率はかなり低くなります。まずはレベル1からチャレンジしましょう。
Linuxに関する技術を持てば、Linux環境での開発時にコマンドを駆使しての対応がスムーズに行えるほか、将来インフラエンジニアを目指す場合の土台知識となります。
【参考】:Linux技術者認定試験
ITストラテジスト試験
ITストラテジスト試験は、コンサルティングや経営知識の保有を証明する資格です。CTOやITコンサルタントにキャリアアップしたいなら取得したいところです。合格率は15%、IT系の資格の中でも難関な資格です。経営知識を問われる問題が多く、一般的なシステムエンジニアが知らない内容が容赦なく出されます。
さらに論文試験もあり、短い試験時間で論理を組み立てる力も要求されます。ただ、CTOは高年収を獲得しやすいため、狙ってみるのも良いでしょう。
【参考】:ITストラテジスト試験
データベーススペシャリスト試験
データベースに関する知識があることを証明する資格です。データベースエンジニアやインフラエンジニアを目指す場合におすすめです。SQLの知識にとどまらず、大規模データを扱うシステムやチューニング方法など、データベースに関する幅広い知識が問われます。
合格率はやはり低めであり、入念な対策が必要です。IT系の資格の中でも専門性が高く、獲得すれば高く評価されることもあります。
【参考】:データベーススペシャリスト試験
中小企業診断士
中小企業診断士は、経営コンサルタントになるための国家資格です。マクロ経済・経営戦略論・賽銭管理などに関する問題が出されます。
合格を目指すことで、経営知識全般や企業課題を解決するための方法などが学べるだけでなく、ビジネスに関する広い視点を持てるようになり、物事をロジカルに考えやすくもなります。
クライアントと打ち合わせをする機会の多いシステムエンジニアにも役立つ資格でしょう。合格率は15%とかなり低いですが、勉強することに意味がある資格と言えます。
【参考】:中小企業診断士
システムエンジニアが資格を取得するメリット
ITエンジニアに資格はいらないという声もありますが、資格の取得には様々なメリットがあるのも事実です。ここでは、システムエンジニアが資格を取得するメリットを紹介します。これらのメリットを良いと感じるなら、ぜひ資格獲得を狙ってみましょう。
技術を持っていることの証明になる
資格を保有することは、技術を持っていることの証明になります。システムエンジニアは特にクライアントと交渉する機会が多い職種です。資格があることで信用されやすくなり、話の内容に説得力が出て、交渉を有利に運べることもあるでしょう。
また、資格を持つことで自信にも繋がり、仕事の質がアップする人も多いです。仮に資格を取れなかったとしても、勉強したという事実は残るため、知識やスキルは身につきます。
スキルアップができる
資格取得は、システムエンジニアとしてのスキルアップが目指せます。資格取得を目指すことでエンジニアとしてのスキルを体系的に身につけられ、様々な職種にキャリアアップできる可能性を秘めています。資格は、そんなキャリアアップを後押ししてくれるでしょう。
たとえば、中小企業診断士の資格を獲得すれば経営知識が身につき、ITコンサルタントやCTOなど、より高年収が狙える職種に就ける可能性が高まります。
転職時にアピールができる
資格を取得することで転職時にアピールができます。ただし、単に「資格を持っています」ではアピールとして弱いため、資格を獲得するためにどういった勉強をこなしたか、どのようなスキルが身についたか、など具体的に面接で語ることが重要です。
また、次に狙っている資格についても話すことで、向上心があることをアピールできるでしょう。資格取得そのものではなく、資格を取得した過程を話すことがコツと言えます。
資格手当がもらえる
企業によっては、資格保持者に手当を与えることがあります。資格手当の支給は1〜2万円程度毎月の給与に手当として加算する方法と、資格取得時に10万円程度まとめて出す方法に分かれます。前者の場合、3年未満など支給期間が決められていることが多いです。こういった手当のために資格獲得を目指す人もいます。
加えて、資格の勉強でスキルアップすれば仕事の評価も上がり、さらに年収が上がる可能性もあります。資格獲得は、収入をアップさせられる有効な方法と言えるでしょう。転職時には転職エージェントを活用して、資格保有のメリットが多い企業を探しましょう。
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システムエンジニアが資格を取得するための勉強方法
ここでは、システムエンジニアが資格を取得するための、勉強方法を解説します。IT資格には合格率が10%台のものも多く、中途半端な勉強量では合格はできません。
ただ、現役システムエンジニアは忙しい場合も多く、なかなか勉強時間が取れないことも多いです。資格取得を目指すなら、効率的な勉強方法を考え、スケジュールに従って勉強を進めていくことが重要です。
書籍を購入する
スタンダードな方法は書籍を購入して勉強することです。IT資格に関連する書籍は多く出版されています。書籍の中にはイラストが多く用いられているものもあり、理解の助けとなるでしょう。
書籍を購入する場合、何冊も購入するよりも、1冊の内容を完璧に覚えることを目指すのが良いです。1冊を何度も反復することで、資格を獲得するための基礎知識が確実に身につきます。
また、分からない用語は意味をノートにメモしておき、何回も見返せるようにしましょう。特にIT系の資格は難しい用語がたくさん出てきますので、これらの用語に関する理解がないと合格は厳しいかもしれません。
過去問を解く
書籍で基礎を勉強したら、試験の過去問を解いていくと良いでしょう。過去問を解くことは、合格に直結します。過去問は試験の公式ホームページで公開されていることが多いので、ダウンロードして使いましょう。
資格の中には試験時間がシビアなものもあり、時間内に解き終わらないこともあります。実際に時間を計りながら過去問を解き、時間配分を考える練習も行いましょう。
ただし、いきなり過去問を解くのではなく、まずは書籍で基礎を固め、用語の意味も完璧に理解した後に過去問に挑戦しましょう。
プログラミングスクールに通う
資格を取得するためにプログラミングスクールに通う人もいます。プログラミングスクールでは資格合格のためのカリキュラムがあり、それに沿って勉強します。合格のために何から始めるべきか分からない人におすすめです。また、プログラミングスクールには一緒に勉強する仲間がいて切磋琢磨していけるため、途中で挫折しにくいのも特徴です。
ただ、授業料がかかってしまう上に、プログラミングスクールに通う時間を捻出する必要があるため、現役のシステムエンジニアの方の場合、プログラミングスクールに通う時間が取れないことが多いかもしれません。大学生やこれからエンジニアを目指す方におすすめです。
資格を取得してシステムエンジニアとしてステップアップしよう
本記事ではシステムエンジニアにおすすめの資格について解説しました。どういった資格を獲得すべきなのか分かりました。資格取得には、書籍の問題や過去問を繰り返し解き、着実に知識を定着させていく方法がおすすめです。
システムエンジニアが資格を取得することには大きな意味があります。転職時のアピール材料になったり、スキルアップや資格手当がもらえたりするのは、大きなアドバンテージでしょう。
本記事で紹介した資格の保有者を優遇してくれる企業は多く、企業選びの際の選択肢も広がりやすくなります。とはいえ、システムエンジニアを募集する企業はとても多く、自分に合う企業選びは骨の折れる作業です。
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