プログラマーからシステムエンジニアになれる?
近年、政府主導でリスキリングが推進されており、他業種からIT業界に転職する人や、IT業界の中でも別のスキルを身に付けてキャリアチェンジをする人が増えています。現在、プログラマーとして働いている人の中には、キャリアチェンジ先としてシステムエンジニアを検討している方もいるのではないでしょうか。
後悔のない転職をするためにも、プログラマーとシステムエンジニアの違いを理解した上で、転職について検討することが重要です。
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プログラマーとシステムエンジニアの違い
まずは、前提としてプログラマーとシステムエンジニアの違いについて理解しておきましょう。ここでは、求められる技術や一般的なキャリアパスと将来性、年収の違いについて紹介します。
求められる技術の違い
プログラマーはアプリケーションの開発を行うスペシャリスト傾向の職種であり、求められる主な技術も、開発に必要なプログラミング言語の知識と、それを用いてコードを記述するスキルです。
一方、システムエンジニアはシステムに関する様々な領域を担当するゼネラリスト傾向の職種であるため、1つの領域に特化するよりも、インフラ・開発両面の全般的な知識・技術を求められます。
プログラマーからシステムエンジニアに転職したい場合、プログラミングの経験を活かしながら、幅広い知識の習得が必要となるでしょう。
将来性やキャリアパスの違い
プログラマーとシステムエンジニアの将来性については、結論から言うとどちらも高い将来性があります。ただし、キャリアパスや仕事内容には違いがあるため、どちらが自分のやりたいことか、イメージを具体化して比較検討しましょう。
プログラマーのキャリアパスは、一般的に簡単で部分的なコードの作成等を行う下流工程からスタートします。高度なコーディングやコードのレビューができるようになるなど、技術レベルを高めていき、最終的にはアプリケーションの要件定義や設計のような上流工程にキャリアアップしていきます。
一方、システムエンジニアはまずシステムの問い合わせ対応やPCセットアップ、ドキュメントの作成・更新といった下流工程からスタートします。システムの運用・構築・開発などの工程を経て、システムの企画・設計やプロジェクトマネジメントなどの上流工程にキャリアアップしていきます。
年収の違い
プログラマーとシステムエンジニアの年収の違いについては、結論から言うと所属する企業や実務経験によるキャリア、現在のポジションなど様々な条件によって大きく変わるため、一概にどちらが高いとは言い切れません。
経済産業省をはじめ、転職サービスなど民間企業でも平均年収のデータを収集している機関は多いため、それらのデータを参考に検討することができます。
「マイナビエージェント職種図鑑(※2024年10月執筆時点)」によると、プログラマーの平均年収は344万円、システムエンジニアの平均年収は431万円と算出されています。
また、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」における「エンジニア/プログラマ」の平均年収を参考にすると、592万円でした。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、プログラマーは平均より少なく、システムエンジニアは平均と同等かそれ以上の年収が設定される傾向が伺えます。
しかし、プログラマーもシステムエンジニアも実務経験を積んでキャリアアップしたり、条件の良い企業に採用されたりした場合は平均以上の年収を得られる可能性があります。
【参考】:マイナビエージェント職種図鑑/プログラマー 【参考】:マイナビエージェント職種図鑑/システムエンジニア ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
プログラマーからシステムエンジニアを目指す方法
プログラマーとシステムエンジニアの違いを理解した上で、システムエンジニアに転職したい場合は、転職方法について具体的に検討し、行動していきましょう。
ここでは、プログラマーからシステムエンジニアに転職する場合の具体的なアクションを3つ紹介します。
プログラミング経験を活かした転職活動をしよう
システムエンジニアはプログラミングスキルが必須ではありませんが、プログラミングは業務の効率化やシステム開発に関わる場合は非常に役立つスキルであるため、システムエンジニアになった場合でも非常に役立つスキルと言えます。
転職活動でも、どのようなアプリケーションの開発に、どのような形で関わったのか、積極的にアピールしていくと評価を高められます。
システムエンジニアになるために取得すべき資格
実務経験がない職種に転職する場合、有力な足掛かりとなるのが資格です。システムエンジニアはプログラミングのような特定の領域に特化した資格よりも、IT全般の幅広い知識を身につけられる「基本情報技術者試験」や、業務効率化に有効なMicrosoft Officeのスキルを高められる「MOS」などを取得すると評価されやすいでしょう。
【参考】:基本情報技術者試験 【参考】:マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
研修の充実した企業に応募する
実務経験がない場合、採用の可能性を高める方法として研修のある企業に応募するのが有効です。研修のある企業では未経験者が実務に取り組むために必要な教育を社内で整備しているため、未経験者でも積極的に採用する傾向があります。
完全未経験ではなく、プログラミングの経験があればさらに採用の確率を高められるため有利になれるでしょう。
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プログラミング経験を活かしてシステムエンジニアに転職しよう
この記事では、プログラマーとシステムエンジニアのスキルやキャリアパス、年収の違い、転職方法について解説しました。
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