システムエンジニアという職種の理解が曖昧な人は多い
システムエンジニアとプログラマーの違いが曖昧な人はIT業界にも多くいます。なぜなら、会社によってシステムエンジニアの定義が異なることも多いからです。一般的にシステムエンジニアはシステム開発における上流工程の要件定義・設計を担当する仕事を指します。一方でプログラマーは、下流工程の開発(プログラミング)を担当する仕事を指します。
しかし、企業によってはシステムエンジニアであっても開発に携わる場合もあり、両者の区別が明確にされていないことも多いです。そのため、システムエンジニアという職種の理解が曖昧な人が増えてしまっています。
システムエンジニアにプログラミング言語の知識は必要
システムエンジニアは開発を担当する場合・しない場合があります。前者の場合はもちろんですが、後者の場合でも基本的にプログラミング言語の知識は必要です。プログラミング知識がないと、システムの設計書を書くなどの業務をこなすことが難しくなります。
システムエンジニアを目指す場合、その業種で使われているプログラミング言語を習得することが望ましいでしょう。たとえばWeb系ならPHPやPython、業務システム系ならJavaなど、志望業種に合った言語の学習が必要です。
システムエンジニアに関する基礎知識
システムエンジニアに関する基礎知識についてまとめました。システムエンジニアの仕事内容や年収について解説しています。
システムエンジニアの仕事内容
システムエンジニアの一般的な業務はシステム開発における要件定義・設計を行うことです。要件定義ではシステム開発を依頼してきた顧客と打ち合わせを行い、どのようなシステムが欲しいかヒアリングを行います。
設計ではヒアリングした内容を元に、システムの設計書を作成します。設計書はプログラマーが迷いなくプログラミングを行うために必要なものです。要件定義・設計の質を高めることで、顧客の要望を正確に反映したシステムを開発することができます。
システムエンジニアの年収
システムエンジニアの年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング」での平均年収は431万円、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のSE・プログラマ(ソフトウェア製品の開発・実装を参考にすると、平均年収568万円と分かりました。
国税庁2020年発表の民間給与実態統計調査における民間企業平均年収は433万円なので、Web系エンジニアはシステムエンジニアの平均年収よりも、やや低めであることが分かります。
システムの設計を行うポジションはシステム開発において必要不可欠です。業務システムや基幹システムなどを導入し業務効率化を図る企業は増えているため、システム開発の需要は今後さらに高まり、それに比例してシステムエンジニアの年収も上がっていくと予想されます。
【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
システムエンジニアにプログラミング言語の知識が必要な理由
開発を担当しないシステムエンジニアであっても、プログラミング言語の知識は必要です。なぜ必要なのか理由は3つに分けられます。
設計書の作成を行うため
システムの設計書作成を行うためには、プログラミング言語の知識が必要です。言語の知識がないとその設計が本当にその言語で実装可能なのか分からないためです。また、プログラマーから見ても分かりやすい設計書に仕上げるためには、実際のソースコードをイメージしながら書く必要があります。
プログラマーとコミュニケーションを取るため
プログラマーとコミュニケーションを取るためにもプログラミング知識が必要です。システムエンジニアは顧客から聞いたシステムの要件をプログラマーに伝えなくてはいけませんし、細かい設計の質問にも答えられなくてはいけないため、プログラミング知識がないとコミュニケーションが成立しない恐れがあります。
工数の見積もりを立てるため
システムエンジニアは開発にどれほどの工数がかかるのか考えつつ設計を行わなくてはいけません。顧客と相談して決定した納期をオーバーしてしまうようなシステム設計は避けるべきでしょう。工数を正確に見積もるためには、プログラミングの経験が必要になります。
システムエンジニアが身につけたい言語一覧
プログラミング言語には需要が高いもの・低いものがあります。システムエンジニアを目指すなら需要が高い言語を優先して学びたいです。そこでシステムエンジニアが身につけたい言語をまとめました。ここで紹介するものはあくまで一例ですが、言語選択の参考にしてください。
C言語
C言語は組み込みソフト開発で多く使われる言語です。PHPやPythonなど多くの言語の元となっているため、C言語を習得することで他の言語も理解しやすくなるメリットがあります。家電製品やカーナビなどの開発に興味がある人は習得したい言語です。
Java
Javaは業務システムやAndroidアプリ開発で使われる言語です。汎用性が高い・オブジェクト指向で記述できる・実行速度が比較的速いなどの特徴があり、実務で人気の高い言語です。Javaのような人気の高い言語を習得すれば、転職先の選択肢を増やすことができます。
PHP
PHPはWebアプリ開発で使われる言語です。文法が優しくプログラミング初心者に人気の高い言語です。案件数も多いため、Web業界でシステムエンジニアとして働くなら優先して身につけたい言語です。
システムエンジニアが取得したい資格
最後に、システムエンジニアが取得したい資格について解説します。これらの資格を習得することで、システムエンジニアへの転職がしやすくなります。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は高度IT人材になるための資格であり、システムエンジニア向きと言えます。システム開発に関する幅広い問題が出題されるため基礎を固めたい方におすすめです。合格率は20%程度と低いので、システム開発の経験が長い方でも学習時間をしっかり確保した方が良いでしょう。 【参考】:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:応用情報技術者試験
システムアーキテクト試験
システムアーキテクト試験は、システム開発の上流工程における専門知識を備えていることを証明するための資格です。IT資格のなかでも難易度が高いですが、その分システムエンジニアとして高く評価されるようになります。応用情報技術者試験に合格した方がさらにステップアップする際におすすめです。 【参考】:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:システムアーキテクト試験グ
システムエンジニアへのキャリアアップを目指すなら
本記事では、システムエンジニアにプログラミング言語の知識が必要な理由についてまとめました。システムエンジニアであっても、プログラミングの習得はした方が良いです。また、すでにプログラミング知識を身につけている方も、資格を通じてさらにスキルアップを行い、要件定義・設計の質を高められるようにすることが必要でしょう。
ただし、いくら高レベルのスキルを保持しても、それを選考で的確にアピールできなくては、システムエンジニアに転職するには難しいです。
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