Excelのマクロとは?初心者向けに概要からできること・作り方を解説
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Excelのマクロとは?初心者向けに概要からできること・作り方を解説
アンドエンジニア編集部
2024.09.07
この記事でわかること
Excelのマクロとは、Excelで提供される自動化機能でMicrosoft Officeの組み込み機能を指します
Excelのマクロでは、操作の記録と実行の2つの機能を実装し、反復処理を自動化します
プログラミング未経験者でも使用でき、定型業務を自動化し効率的に活用することが可能です

Excelのマクロとは

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Excel(エクセル)のマクロとは、Excelで提供される自動化の機能を指します。高度なプログラミングは不要で、操作を記録し、実行することができます。ここでは、初心者の方向けにExcelのマクロの概要から活用事例、使い方を順を追って解説していきます。

そもそもマクロとは

そもそもマクロとは、プログラミング言語で提供される小さな処理をまとめた処理単位を表します。記述するにはマクロ言語を用います。

今日では、アプリケーションに搭載される自動化機能をマクロと呼ぶことが多く、操作を記録し、再生・実行する機能を指します。具体的にはキーボードのマクロや、テキストエディタのマクロなどがあります。

サクラエディタのマクロ!キーマクロの記録から作成・登録・実行まで解説

Excelのマクロの概要

マクロ機能は、キーボードやテキストエディタのみならず、オフィスツールにも搭載されています。Excelのマクロは、Microsoft Officeで提供されるマクロ機能で、Excelの組み込み機能です。

基本的なマクロの機能は、操作の記録と実行の2つの機能を実装したものです。Excelでは定型処理を効率的に行うために、マクロ機能を用いて自動化することができます。

【参考】:Microsoft for Business: Excel マクロは難しくない! VBA からマクロ ボタンまで業務効率化の方法を解説

Excelのマクロでできること

Excelのマクロは、操作を反復的に行う際に効率的に使用することができます。人間の操作には誤りがありますが、マクロに記録された操作は、何回実行しても同じ操作を繰り返すので、長時間の使用や複雑な操作などを効率的に実行することができます。

Excelのマクロの活用事例

Excelのマクロは反復処理に強みを持つため、定型処理の自動化が可能です。具体的には、日次や週次の稼働報告や月次の給与計算、在庫管理や収支報告書の作成、伝票処理や請求書の集計や印刷など、多岐に渡ります。

このように、連番を入力したり、集計したりなどから複雑な処理まで、幅広い用途に活用できます。

VBAの概要と役割

VBAは「Visual Basic for Applications」の略で、プログラミング言語の1つです。元々MicrosoftがVisual Basicとして提供していた汎用プログラミング言語を、Microsoft Officeに搭載したものです。

VBAはMicrosoft Officeの操作に強みがあり、マクロの記録や再生の操作を手掛けます。マクロは操作の記録や再生の機能そのものを指しますが、VBAはマクロを動かすプログラミング言語であり、関数を用いた高度な処理も可能です。

【参考】:Microsoft: Office VBA の基礎知識

VBAとは?基本的な知識やできること、マクロとの違い、メリットを解説!
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Excelのマクロの作り方

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ここでは、初心者の方向けにExcelのマクロの作り方を学んでいきます。Excelはバージョンによって、メニューの表示が異なる場合があります。

本記事では、Microsoft 365を用いて実際に確認した内容に基づいて解説します。メニュー表記が異なる場合は、使用中のバージョンのドキュメントで確認しましょう。

「開発」タブを表示する

マクロを作成するには、「マクロの記録」をメニューに表示させて使用します。「マクロの記録」は、「開発」メニュータブにありますが、デフォルトでは表示されません。

「開発」メニュータブを追加するには、「ファイル」から「その他…」「オプション」でExcelのオプションを表示します。ここで「リボンのユーザー設定」の「メイン タブ」にある「開発」のチェックボックスをチェックします。チェックボックスをオフにすると、メニュータブから削除されます。

【参考】:Microsoft サポート: 「開発」 タブを表示する

マクロを作成する

マクロを作成するには、メニューの「開発」タブから「マクロの記録」をクリックします。ここでマクロ名を指定します。必要に応じてショートカットキーやマクロの保存先を指定します。

マクロはセルの移動や値の入力など、一連の操作が記録されます。「開発」「記録終了」で記録が終了し、操作内容はVBAで記録されます。

リボンに表示される「スクリプトの表示」をクリックすると、コードエディタ―が開きます。「スクリプトへのアクセス」ではマクロの実行ボタンをシートに追加することもできます。

【参考】:Microsoft サポート: クイック スタート: マクロを作成する 【参考】:Microsoft サポート: マクロ記録で作業を自動化する

記録したマクロを確認・削除・保存する

記録したマクロは、「表示」「マクロ」に登録され、一覧表示されます。ここでは希望するマクロを実行したり、不要なマクロを削除したりすることができます。

マクロの含まれるシートは、保存する際にExcel マクロ有効ブック(*.xlsm)として保存することで、マクロを組み込んだシートとして使用できます。

マクロを有効化する

Excelでマクロ有効ブックを開くと、デフォルトではセキュリティ対策のため実行できないように無効化されています。マクロを有効化するには、リボンに表示される「コンテンツの有効化」ボタンをクリックし、「このファイルを信頼済みドキュメントにしますか?」で「はい」をクリックします。

または、「ファイル」「その他」「オプション」の「トラスト センター」にある「マクロの設定」を変更することもできます。

【参考】:Microsoft サポート: Microsoft 365 ファイルでマクロを有効または無効にする 【参考】:Microsoft サポート: Excel のマクロのセキュリティ設定を変更する

マクロを実行する

マクロを実行するには、「開発」「マクロ」または「表示」「マクロ」で表示されるマクロを選択し、「実行」をクリックします。

ショートカットキーやボタンが設定されている場合は、設定済みショートカットキーやボタンをクリックして実行することもできます。ショートカットキーは、後からマクロを選択してオプション追加も可能です。

【参考】:Microsoft サポート: マクロを実行する

マクロをさらに使いこなす

作成したマクロは、「開発」「マクロ」または「表示」「マクロ」の「編集」でVBAからコードの編集が可能です。「ThisWorkbook」のオブジェクトを編集してOpenイベントにコードを追加し、ブックを開いたときに自動実行させることも可能です。

この他、マクロを記録する際に、「開発」タブで「相対参照で記録」を選択すると、絶対位置ではなく相対位置で記録し、実行させることもできますので、業務に合わせて選択すると良いでしょう。

【参考】:Microsoft サポート: ブックを開いたときにマクロを自動的に実行する

Excelのマクロを業務ごとに用意し自動化を図ろう

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Excelのマクロは、「表示」「マクロ」に一覧表示されます。業務に役立つ便利なマクロがあれば、操作を記録し登録しておくと便利です。未経験者でもすぐに使用できるため、定型業務などの自動化には、Excelのマクロはおすすめの活用方法と言えます。

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