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Excelのチェックボックスを作るには?新機能と従来機能を解説
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Excelのチェックボックスを作るには?新機能と従来機能を解説

アンドエンジニア編集部
2024.11.08
この記事でわかること
Excelでは、集計などに役立つ機能としてチェックボックスが提供されています
Microsoft 365のExcelでは、新たに直接セルに埋め込む新しいチェックボックスが利用可能です
Excelに追加された新しいチェックボックスは、簡単で使いやすくおすすめです

Excelのチェックボックスを作るには

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一般的にタスク管理などはチェックリストが重宝し、備忘録や参加リストの集計などに役立てることができます。このチェック欄をチェックボックスと言い、Excel(エクセル)にも提供されています。Excelでチェックボックスを使うには、これまで手順が複雑で扱うのが簡単ではありませんでした。

2024年6月27日のアナウンスでは、Excelの新しいチェックボックスが発表されました。Microsoft 365の利用者向けに、7月末までに新機能がロールアウトされることが表明され、すでに利用できる状態になっているはずです。

ここでは、新しいチェックボックスと従来のチェックボックスをそれぞれ図解していきます。

【参考】:Microsoft Tech Community: Introducing Checkboxes in Excel 【参考】:Microsoft サポート: Excel でのチェックボックスの使用

Excelに追加された新しいチェックボックスの作り方

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早速Excelに追加された新しいチェックボックスの作り方を図解していきます。使い方はとても簡単です。

ここでは、メンバー5名の予定をチェックボックスで集計する例を示します。最初にセルの範囲を指定し(①)、メインタブに表示されるメニューの「挿入」から「チェックボックス」を選択します(②③)。これだけの手順で範囲指定したセルにチェックボックスが表示されます(④)。

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 【図】:Excelに追加された新しいチェックボックスの作り方

このセルは、TRUEとFALSEで構成されています。TRUEまたはFALSEを合計するだけで、集計が簡単にできます。

この例では、COUNTIF関数を使用します。B7に「=COUNTIF(B2:B6, TRUE)」のように記述します(①)。COUNTIF関数の第1引数が範囲、第2引数が検索条件です。

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 【図】:チェックボックスをCOUNTIF関数で集計する

ここでは検索条件を「TRUE」としたので、チェックボックスがチェックされている個数を集計します。この例ではB3を除く4件がTRUEのため、B7に4が表示されます(②)。集計方法は、COUNTIF関数の他、IF関数やSUMIF関数なども使うことができます。

このように新しいセル埋め込み型チェックボックスは、使い方もシンプルで便利です。チェックボックスの表示はテキストと同じ扱いですので、サイズの変更や色の変更も可能です。色を変えておくと色別集計にも使えるので、高度な集計も可能です。

チェックボックスの値を残したまま削除することもできるなど、機能も十分です。

【参考】:Microsoft サポート: COUNTIF 関数 【参考】:Microsoft サポート: IF 関数 【参考】:Microsoft サポート: SUMIF 関数

SUMIF関数とは?基本構文から使い方、応用まで詳しく解説
SUMIF関数で複数条件を指定する!集計関数の概要や使い方を図解
エクセルで色付きセルをSUMIF関数で合計するには?方法を解説

従来のチェックボックスの作り方

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これまでに、Excelの新しいチェックボックスについて解説してきました。Microsoft 365ではなく、従来のExcelを使う場合は、従来のチェックボックスの作成方法に従います。作成したシートを相互に使う場合や過去のシートをメンテナンスする場合などでは、これまでのチェックボックスも活用します。

ここからは、従来のチェックボックスの作り方を学んでいきます。

Excelのチェックボックスを作るための準備

従来のチェックボックスは、「開発」メニューからフォームを挿入して使います。使用中の環境で「環境」メニューが見当たらない場合は、「ファイル」メニューから「オプション」で、「Excelのオプション」を開いて追加します。

具体的には、「Excelのオプション」で「リボンのユーザー設定」を開き(①)、右側「リボンのユーザー設定」「メインタブ」の「開発」をチェック(②)、「OK」をクリックします(③)。

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 【図】:Excelのメインタブに「開発」メニューを追加する

これで操作に必要な「開発」メニューがメインタブに追加されます。以降では、実際の作成手順を図解していきます。

従来のチェックボックスの作成手順(オブジェクトの挿入)

従来のチェックボックスは、いくつかの追加手順が必要です。最初にチェックボックスのオブジェクトを挿入します。具体的には、メインタブに表示される「開発」メニューから「挿入」をクリックし、「フォームコントロール」のチェックボックスのアイコンをクリックします(①②③)。

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 【図】:「開発」メニューからチェックボックスのオブジェクトを挿入する

ここで「フォームコントロール」ではなく、「ActiveXコントロール」を使用することもできますが、コードの追加が必要でデザインモード時にはチェックボックスをチェックできないなど、「フォームコントロール」と挙動が異なります。指定がなければ、「フォームコントロール」を選択するのが良いでしょう。

「フォームコントロール」のチェックボックスのアイコンをクリックすると、マウスのカーソルが十字カーソルに変わります。そこでセルの範囲をカーソルで囲みます。例えば、A2のチェックボックスにはB2を使うなどします。マウスの範囲指定が完了すると、指定した位置にチェックボックスが表示されます(①)。

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 【図】:チェックボックスのテキスト表示を編集する

初期設定では「チェック 1」や「チェック 2」など連番がテキストに追加されます。テキストを編集する場合は、チェックボックスのオブジェクトにカーソルを重ねて右クリックメニューから「テキストの編集」をクリックし(②)、任意の文字に変更することができます(③)。

この例では「チェック 1」を「チェック」に更新しましたが、テキスト文字を全て削除することもできます。

このチェックボックス作成は、必要なチェックボックスの数だけ繰り返します。ここでは、5件分のチェックボックスのオブジェクトを挿入します。チェックボックスは「図形の書式」から配置を調整できます。セルに埋め込むには「配置」「枠線に合わせる」で調整します。

また、「左右に整列」「上下に整列」で調整することもできます。

従来のチェックボックスの作成手順(カスタマイズ)

オブジェクトの挿入が終了したら、次の手順としてリンクするセルを指定します。具体的には次のようにオブジェクトにカーソルを重ねて(①)、右クリックメニューから「コントロールの書式設定」をクリックし、設定画面を表示します。

「コントロールの書式設定」が開いたら、「リンクするセル」の矢印アイコンをクリックし、セルの選択を行います(③)。

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 【図】:チェックボックスとリンクするセルを指定する

この例では、B列にチェックボックスを表示しているので、次の図のように右横C列のセルを選択します(①)。セルの指定が完了するとセルの選択画面に値が反映され(②)、「リンクするセル」に値が挿入されたら「OK」をクリックします(③④)。

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 【図】:チェックボックスとリンクするセルを指定する(続き)

このようにリンクするセルを指定することで、B列チェックボックスのチェックの状況が、C列にFALSEあるいはTRUEとして表示され、動作が連動します(①②)。

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 【図】:チェックボックスのチェックの状況がリンクするセルに反映される

このチェックボックスとセルを連動させる作業を必要な数だけ行います。この例では5件のデータを集計するので、5回繰り返します。ここで使用した「コントロールの書式設定」は、色の塗りつぶしや、線の色や種類、太さ、大きさ(サイズと角度)などもカスタマイズ可能です。

従来のチェックボックスの作成手順(集計)

上記手順で、集計できる状態がシートに構築できました。最後の手順として、集計の仕方を解説します。

この例では、B列に挿入したチェックボックスの状態はC列にTRUEあるいはFALSEで表示されます。この集計は、新しいチェックボックス同様にCOUNTIF関数などを使って集計できます。この例もチェックボックスがチェックされた状態であるTRUEを集計し、その結果をC7に表示しています(①②)。

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 【図】:チェックボックスと連携したセルをCOUNTIF関数で集計する

Excelの新しいチェックボックスが便利で使いやすい

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Excelのチェックボックスは、TRUEとFALSEのみの2値であり、それ以上の場合はチェックボックスの代わりにドロップダウンなどのリストを用いるなど、多様な機能が提供されています。

Excelの新しいチェックボックスは、これまでのチェックボックスの作成方法の手間を大幅に削減しています。Microsoft 365を使用中の場合は、すぐに使いやすさを体感できるでしょう。

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