ITエンジニアが疲れたと感じる理由
エンジニアとして働いている方の中には、日々の業務をこなしながら、漠然と「疲れ」を感じている方も少なくないのではないでしょうか。
疲れは原因を理解し、適切な対策をすることで改善できる可能性があります。小さな違和感を見逃さず、適切にケアすることが大切です。
エンジニアが疲れたと感じる原因は、大きく分けると身体的な要素と精神的な要素に分類できます。
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身体的な疲れの要素
エンジニアの仕事はデスクワークが中心なため、身体的な疲れを感じにくいと思われがちですが、実はデスクワークは身体的疲労が溜まりやすいのです。ここでは、デスクワーク特有の身体的疲労とその対策について紹介します。
目の疲れと対策
エンジニアに多い身体的疲労の1つ目は、「目の疲れ」です。長時間PCを使用して作業を行うため、眼精疲労やドライアイになりやすい職種と言えます。
目の疲れの対策としては、目薬を点眼する・作業の合間に十分な休憩時間を儲ける・業務時間外のPCやスマホの使用を控える、などが有効です。
運動不足による疲れと対策
エンジニアに多い身体的疲労の2つ目は、「運動不足による疲れ」です。長時間椅子に座った状態で作業を行うため、猫背やストレートネックになったり、肩こりや腰痛を引き起こしたりする可能性があります。
運動不足の対策としては、日常生活に筋トレや有酸素運動を取り入れる・作業の合間にストレッチをする・スタンディングデスクなどを活用して立って仕事をする、などが有効です。
精神的な疲れの要素
エンジニアの仕事は頭脳労働かつ感情労働であるため、疲れたと思う原因は、身体的な疲れよりも精神的な疲れが多いのではないでしょうか。
頭脳労働とはその名の通り頭脳を働かせる労働のことで、エンジニアの仕事で例えるとシステムやアプリケーションの設計を考えたり、作業手順を考えたりすることです。
一方、感情労働とは職務遂行のために自分の感情をコントロールする必要がある労働のことを指します。エンジニアの仕事で例えると、顧客の要望と自社の利益、そして自分のチームにかかる負荷など様々なステークホルダーのバランスを考えた立ち回りをしなければならないため、自分の感情を横に置いて客観的な判断を下すことが求められます。
また、こうした職種としての特性から来る疲れだけでなく、人間関係や将来設計などの悩みから疲れを感じる方もいるでしょう。
人間関係の疲れと対策
エンジニアの職場は自社の社員だけでなく、顧客や外部の協力会社など、様々な所属会社や立場を持ったメンバーが関わり合って仕事をすることが少なくありません。
特に、顧客との関係は立場が弱くなることが多いため気を遣うことも多いでしょう。また、社内であってもリモートワークの場合は対面と比較して意思疎通がスムーズにできず、ストレスを感じることが増えるかもしれません。
人間関係の疲れに対する対策は、1人で抱え込まず状況を共有し、仲間を作ることが有効です。社内に相談を受け入れてくれる人がいない場合は、職場環境を変えることも選択肢に入れましょう。
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スキル・キャリアアップの疲れと対策
IT業界は日進月歩なため、エンジニアは常に成長を求められます。常に最新の技術トレンドをキャッチアップし、プライベートでも技術の研鑽を怠らないエンジニアが評価される世界です。
しかし、趣味や自分の時間を大切にしたいエンジニアにとっては、このような環境は窮屈に感じるかもしれません。
また、エンジニアの職場には自分より知識も技術力も高い優秀なエンジニアがいることが多く、自分と比較して劣等感を抱いてしまうこともあります。
対策としては、他人と自分を比較しないことが重要です。自分自身の成長にだけフォーカスすれば、仕事や学習をこなした分だけ過去の自分より成長していることを実感でき、自己肯定感アップに繋がるでしょう。
年収アップに対する疲れと対策
IT業界の評価制度は年功序列の見直しが進んでいるため、勤続年数が長くなるだけで年収が上がることは少なくなっています。年収を上げるためには実績を積み、時には昇給の交渉をしなければならないこともあります。
エンジニアの中にはこういった昇給交渉に抵抗を感じる人も多く、現状維持が続くジレンマに「疲れ」を感じることもあるかもしれません。客観的に自分の市場価値を把握するためには、その職種の平均年収を知るところから始めてみましょう。
ここでは参考までに、ITエンジニアの代表的な職種であるプログラマーとインフラエンジニアの平均年収を紹介します。
「マイナビエージェント職種図鑑(※2024年10月執筆時点)」によると、プログラマーの平均年収は344万円、インフラエンジニアの1種であるサーバーエンジニアの平均年収は429万円と算出されています。
また、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」における「エンジニア/プログラマ」の平均年収を参考にすると、592万円でした。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、 プログラマーは平均より低く、インフラエンジニアは平均と同程度の年収が設定されているようです。
これらのデータはあくまで職種ごとの平均年収であるため、プログラマーもインフラエンジニアも実績を積んでキャリアアップしていくことで平均以上の年収を得ることが可能です。
自身の希望する年収と現在の市場価値を正しく把握して、そのギャップを埋めるためのアクションを明確化することが大切です。
【参考】:マイナビエージェント職種図鑑/プログラマー 【参考】:マイナビエージェント職種図鑑/サーバーエンジニア ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
疲れたと感じたら、原因と対策を見直そう
エンジニアの職務は頭脳労働と感情労働の組み合わせであり、少なくないストレスがかかるもので、疲れたと感じることがあります。
エンジニアが感じる疲れには目の疲れや運動不足などといった身体的な疲労や、人間関係やキャリア、年収といった精神的な疲労まで様々な原因があり、小さな違和感を見過ごしたまま働き続けると、思わぬ事態に発展する危険性があります。
特に、精神的な疲労は1人では改善が難しく、上司や同僚、家族など様々な人の助けが必要です。改善が難しい場合は、職場環境を変えることも1つの手段として検討する必要があります。
精神的な疲労が溜まっている中での転職活動はマイナス思考になってしまい、応募書類の作成が進まなかったり、面接で思うように自己アピールできなくなったりするかもしれません。
そのような時は、転職のプロである転職エージェントを利用するのがおすすめです。
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