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女性エンジニアは増えている?実態やメリット・デメリットを徹底解説!
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女性エンジニアは増えている?実態やメリット・デメリットを徹底解説!

アンドエンジニア編集部
2025.03.21
この記事でわかること
女性エンジニアは増加傾向にあるが、男女比は7:3とまだまだ男性エンジニアが多い
実力主義であることや肉体労働が少ないこと、服装自由な点などは女性にとってもメリット
女性エンジニアは、ライフイベントやキャリアプランに悩むことが多い

女性エンジニアの実態

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システムエンジニアなど「エンジニア」という言葉を耳にすると、「男性」をイメージする方が多いのではないでしょうか。「男女雇用機会均等法」という制度があるように男女は働くことにおいて平等です。エンジニアも例外ではありません。

近年、IT業界ではITエンジニアとして就職や転職をしたいと考えている女性が増えてきています。まずは、ITエンジニアの男女比などについて確認していきましょう。

ITエンジニアの男女比

最初にも説明したように、エンジニアは男性というイメージを持っている方が多いでしょう。では、実態はどうでしょうか。実際のデータを用いて解説していきます。

一般社団法人 情報サービス産業協会が発表している「2023 年版 情報サービス産業 基本統計調査」によると、回答企業で働く合計20万3,381人のITエンジニアのうち、男性は15万7,436人(77.4%)、女性は4万5,945人(22.6%)で、男性と女性のエンジニア比率はおよそ8:2〜7:3程度という結果になっています。

2018年版の調査では男性80.7%、女性19.3%と、男性と女性のITエンジニアの比率はおよそ8:2という結果でした。よって、5年間で約1割の女性エンジニアが増えていることが分かります。このデータから、女性エンジニアは増加傾向にあると言えるでしょう。

【参考】:2023 年版 情報サービス産業 基本統計調査|情報サービス産業協会(JISA) 【参考】:2018 年版 情報サービス産業 基本統計調査|情報サービス産業協会(JISA)

これまで女性エンジニアが少なかった理由

日本で女性が本格的に社会進出し始めたのは、「男女雇用機会均等法」の制定など社会における男女平等を促進する法整備が活発になった20〜30年ほど前のことです。それまでも社会に出て働く女性はいましたが、就ける職種は今よりも限られていました。

特にエンジニアなどの専門性の高い仕事は女性にとって参入のハードルが高いものでした。加えて、「男性は論理的で女性は感情的」「女性はエンジニアには向いてない」といった根拠のない世間の思い込みが女性の参入を難しくしていた節もあるでしょう。これらが、従来から女性エンジニアが少ない理由と言えます。

しかし、近年ではこうした障壁が徐々に取り除かれており、働き方改革の推進などもあってIT業界は女性でも働きやすい業界として認知され始めています。オンラインスクールなど、スキルを習得する手段が増えたことも女性の活躍を後押ししていると考えられます。

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女性がITエンジニアになるメリット

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では、女性がエンジニアとして働くにあたってのメリットやデメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。メリットとデメリットを知ることで、自身がITエンジニアに向いているか判断するひとつの指標にすることもできるため、実際に働く姿をイメージをしながら確認していきましょう。

まずは、女性がITエンジニアとして働くにあたっての3つのメリットをそれぞれ解説していきます。

1.IT業界は男女平等

他業界や他業種では年功序列の仕組みによって昇給や昇格に影響が出ることもありますが、IT業界では比較的実力が評価されやすい業界となっています。勤務年数は長くても、ITエンジニアとしての実力がなければ、昇給や昇格ができない場合もあります。

一方で、実力があれば、年齢や性別に関係なく、出世や年収アップしていくことができるでしょう。また、ITエンジニアの中で会議などで議論が行われることがよくありますが、年齢や性別など実力以外の部分が理由で、意見や主張を却下されることは少ないでしょう。

2.肉体労働が少ない

ITエンジニアの仕事では肉体労働がほとんどありません。職種にもよりますが、システムエンジニア(SE)やプログラマーの場合、1日中パソコンと向き合っている日も少なくありません。

例えば、ネットワークエンジニアの場合、ネットワークを構築する際などに、必要な機器を用意したり、運んだりすることもあります。しかし、仮にそのような肉体労働が必要な場面があったとしても、チームで働くことが基本であるITエンジニアは周囲に協力を依頼することができます。

仕事をする中で女性エンジニアが筋肉痛などの肉体的疲労を負うことはほとんどないと思われます。疲労の可能性があるとしたら、タイピングのしすぎによる腱鞘炎や、デスクワークによる肩こりなどでしょう。

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3.服装が自由な会社が多い

IT業界では服装が自由な職場が他業種と比べると多い傾向にあります。男性エンジニアはスーツでの就業が一般的であるのに対して、女性は服装が自由という企業もあり、自身の好きな恰好で働くことができるのはメリットでしょう。

ただし、クライアント先に出向く際は、服装の指定がない場合もスーツなどの節度のある恰好をする必要があります。また、過度の露出や強い香水など周囲に迷惑を掛ける行為はできるだけ避けましょう。

女性の中には服装を毎日選ぶのが面倒くさいと思う方もいるかと思いますが、その場合はスーツで問題ありません。それぞれの好みなどに合わせて、比較的自由に服装を選べるのがITエンジニアの魅力の1つです。

4.高年収を目指せる

ITエンジニアは、他の業種と比べても高い年収を目指しやすいと言えます。例として、システムエンジニア(SE)の年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑」での平均年収は431万円(※2025年2月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のSE・プログラマ(ソフトウェア製品の開発・実装)を参考にすると、平均年収568万円と分かりました。

なお、マイナビエージェントの統計では20代の平均年収が410万円、30代が472万円となっています。国税庁2020年発表の民間給与実態統計調査における民間企業平均年収は433万円なので、システムエンジニアは一般平均年収よりも、やや高めの年収を目指せることが分かります。

男女関係なく、高度なスキルを身につければそれだけ評価も上がり、さらに上位の職種も目指すことができるので、女性でも年収アップを成し遂げやすいと言えるでしょう。

【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑 システムエンジニア(SE) ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

女性がITエンジニアになるデメリット

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女性がITエンジニアとして働くにあたってのメリットについて紹介しましたが、もちろんデメリットもあります。ここでは、2つのデメリットをそれぞれ解説していきます。

1.女性エンジニアが少ない

これまでにも説明したように、女性エンジニアが男性エンジニアに比べて少ないのはデメリットでしょう。女性が少ないため、女性ならでは悩みの相談が女性同士でできないことや、育児などの苦労を理解してもらえず仕事の調整が難しいことも少なくありません。また男性と話すのが苦手な方は、女性がいない環境がつらいと感じてしまう方もいるでしょう。

一方で、男性エンジニアが多いことから女性エンジニアは丁寧に扱われる可能性もあります。また男性が多いことから、女性エンジニアの場合、結婚相手を探すのに困ることが少ない業界だとも言えます。

2.残業が多い

他の職種と比べると、ITエンジニアという職業は残業が多い傾向にあります。女性エンジニアは、男性エンジニアに比べて残業時間の配慮をしてもらえる可能性もありますが、納期間近やシステムトラブルが発生すると、性別に関係なく、徹夜作業や休日出勤がやむを得ない状況になることも少なくありません。

そのため、急遽予定を変更せざるを得ないこともあり、家族や恋人とのトラブルの原因になるケースもあります。結婚後に仕事と家庭の両立ができず、離婚の原因になってしまう可能性もあるのです。仕事とプライベートを両立をするためにも、キャリアプランや転職などについて深く考えておくことが大切でしょう。

ITエンジニアがきつい理由5選!向いている人・仕事内容・年収も解説

女性エンジニア特有の悩みとは

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上記のデメリットとも関連しますが、女性エンジニアは女性特有の悩みを抱えることがあります。これらは、女性エンジニアにとって「あるある」とも言えるものでしょう。ここでは、女性がITエンジニアになることに対する悩み、エンジニアになってから抱える悩みについて詳しく紹介します。

1.結婚や出産などのライフイベント

結婚や出産の際にキャリアが途絶えてしまうことは、男性には経験できない女性ならではの悩みと言えます。家庭と仕事の両立は、簡単なことではありません。昔からの風習として、「男性は仕事、女性は家庭」という名残りが未だに残っていることもあります。

結婚後の生活を充実させるためにも、自分がどうしたいのか、何を優先させたいのかなど、働く理由を考えてみることで、結婚と仕事の両立についての答えが見つかるかもしれません。また、出産休暇や育児休暇などの女性に対するライフイベントに関する福利厚生が良い会社を選ぶことも大切です。

2.育児休暇取得後の職場復帰

近年は、ITエンジニアの人手不足や働き方改革の推進といった側面から、IT企業が女性を積極的に採用しており、育児休暇を福利厚生として取り入れる企業は増えてきました。しかし、育児休暇を取得後に復帰する際、他の社員と比べてスキルの差が生まれてしまうことや、育児のために、フルタイムでの勤務が難しい環境に陥る可能性もあります。

企業は、育児休暇を取得する前だけではなく、職場復帰する前や復帰した後にも定期的にサポートする機会を設けることが重要です。今後の働き方についてフォローアップを行うことは、女性の職場復帰後の継続した就業につながる取り組みと言えるでしょう。

育児休暇は長期にわたる場合も多いことから、上司から職場や業務について定期的に情報提供を行う仕組みづくりをしたり、休暇中の当人からも相談を持ちかけたりすることで、職場復帰への不安の軽減につながることもあります。

3.女性管理職が非常に少ない

女性エンジニアが増えているとは言っても、依然として管理職や役員の地位にいる方は男性が多いです。管理職に占める女性の割合はおよそ10%と言われています。

女性の管理職が増えない原因のひとつとして、行動や考え方の模範となるような女性のロールモデルがいないことが挙げられます。身近に同性のロールモデルがいない方が多いことから、将来的なキャリアプランを上手く描くことができない点が女性の悩みと言えるでしょう。

そのため、女性エンジニアは自身がどのようなキャリアを歩みたいのかをよく考え、自ら情報収集やスキルの習得などをしながら、それを実現するために積極的に行動する必要があると言えます。

女性エンジニアになるには企業選びと職種の理解が大事

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以上のように、ITエンジニアになるにあたっては、男性には理解することができないような女性ならではの悩みというものがあります。これらの悩みをできるだけ軽減させるには、企業選びと各ITエンジニア職種を理解することが大切になってきます。以下でそれぞれ解説します。

女性が働きやすい企業を選ぶ

人材不足が叫ばれるIT業界では、性別を問わずIT人材を確保するために、働きやすさを考慮して企業の制度を見直す動きが多く見られます。しかし、企業によって各種制度の充実度や女性エンジニアの活躍度合いなどは異なります。

そのため、女性エンジニアとして活躍したいと考えている方には、こうした企業ごとの違いを細かく調べてみることをおすすめします。

時短勤務・フレックスタイム制・リモート勤務など勤務形態の柔軟性はあるか、産休・育休制度を始めとした福利厚生への取り組みはどの程度行っているか、研修や資格取得の支援などスキルアップをサポートする体制が整っているかなど、働き始めた後のキャリアや生活の変化を考慮して調べを進めましょう。

その際、求人情報などを見ながら自力で情報収集するのも良いですが、転職エージェントの活用もおすすめです。今の状況や将来の展望について相談でき、相性の良さそうな企業を紹介してもらうことができます。

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ITエンジニアには多くの職種があることを理解する

ITエンジニアと一口に言っても、携わる分野や業務内容によってさまざまな職種に分かれます。ITエンジニアを目指す際は、自分がどの職種に就きたいのかをはっきりさせておく必要があります。

ここで大切なポイントとなるのが、仕事の内容はもちろんのこと、職種によって働き方の特徴も異なることです。例えば、システムエンジニアであればクライアントとやり取りすることも多い、システムの障害対応もするような運用保守のエンジニアは急な出勤を強いられることもある、などの特徴の違いが挙げられます。

自分の興味・関心や性格、さらにはワークライフバランスなども考慮して、目指す職種を検討しましょう。

【参考】:ITエンジニアの職種図鑑|マイナビITエージェント

ITエンジニアとしての働き方とは?種類や年収、選ぶポイントを解説

今後は女性エンジニアの活躍が増える

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近年、IT業界ではITエンジニアとして就職や転職したい女性も増えています。とはいえ、まだまだ女性ならではの悩みを解決することができていない部分もあるため、女性エンジニアの比率は低いのが現状です。

しかし、女性がITエンジニアになるにあたってメリットは多く、女性エンジニアが実力以外の部分で不当な評価を受けることはありません。さらに出産休暇、育児休暇などの制度が充実していることや服装自由など快適に働ける環境が整っていることも多いのです。

IT業界全体としては人手不足な状況であるため、女性エンジニアの活躍が期待されています。そのため、今後も女性エンジニアが働きやすいように企業の福利厚生などの見直しも行われる動きは強まっていくでしょう。女性は、それぞれの企業の内情をよく知ったうえで企業選びをすることが大切です。

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