若手エンジニアにはMacが人気?その理由やメリット、Windowsとの違いを解説!
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若手エンジニアにはMacが人気?その理由やメリット、Windowsとの違いを解説!
アンドエンジニア編集部
2022.07.17
この記事でわかること
MacとWindowsの主な違いは、OSの違い・対応するソフトの違い・操作性の違いにある
Macを好んで使うエンジニアが多いのは、プログラミング環境が整っている点・Mac自身の魅力・使いやすさにある
MacとWindowsにはそれぞれ優れた面があり、その選択においては利用目的で選ぶとよい

エンジニアにはMacが適している?

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OSのシェアデータを世界で見る限り、Windowsのシェア※は全体的に低下傾向にはあるものの、全体の7割から8割近くを締めています。しかし、エンジニアが使用するパソコンではMacをよく見かけます。どのような点がエンジニアに受けているのでしょうか。

この記事では、エンジニアにMacを扱える人が多い理由・Macを使うメリット・デメリット・Windowsとの違いについて解説していきます。パソコンのOS選択で迷った方はぜひ参考にしてください。

【参考】:※Windows、10年間で17%シェア減少

MacとWindowsの違いを知る

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MacとWindowsはそれぞれOSが異なり、できること・できないことがあります。またどちらも得意なこと、不得意なことがあるため、ITエンジニアとしては、その違いや特性を正しく理解した上で使うことが求められます。

両者の根本的な違い

MacとWindowsの根本的な違いについて確認しておきましょう。

▪OSが異なる まず、MacとWindowsで根本的に異なるのは「OS」です。Macでは「Apple」がOSの開発からパソコンの開発まで、自社で一環して行っています。一方Windowsは「Microsoft」がOSを開発していますが、パソコン本体についてはさまざまなメーカーが製造しています。

そのため、製品数ではWindowsが圧倒的に多く、競合が多いこともあり、価格面は同じスペックならMacよりもWindowsパソコンの方が低価格という傾向があります。

▪対応するソフトが異なる MacとWindowsは対応するソフトが異なります。人気のOfficeソフトなどはMac・Windowsそれぞれで使えるものが提供されていますが、たとえば音楽制作でよく利用されている「LogicPro」や動画制作の「FinalCutPro」にはWindows版がありません。

このようにクリエイティブ系はMac、Office系はWindowsが強いと見られています。

【参考】:Logic Pro - Apple(日本) 【参考】:Final Cut Pro - Apple(日本)

▪操作面が異なる MacとWindowsはキーボード配置、ショートカットキーの使い方などが異なります。例えば、Macの「command」キーに対応するのはWindowsの「Ctrl」キーです。また、トラックパッドの操作性も異なります。Macのトラックパッドはマウスを必要としないほど直感的な操作に長けています。

そのため、MacBookユーザーは、Windowsユーザーに比べてマウスを使わない人が多いと言われています。

Macの特徴

Macはパソコンに搭載するOSからパソコン本体まで一貫してApple社が製造し、全てに責任を負っている点が大きな特徴です。Windowsと比較するとMacに対応するソフトはやや少なく、特にビジネス系ではWindowsの方がソフトは豊富です。

一方クリエイティブ系でMacは根強い人気があり、デザイナー・コーダー・クリエーターから好んで利用されています。他に、これまでのIntel系のMacはBootCamp機能を利用してWindowsを動かすことができ、1台で2つのOSが使える点も特徴でした。

【参考】:Mac - Apple(日本)

Windowsの特徴

Windowsは8割近いシェアを占め、特にビジネス現場では、一部の業界を除いて多く利用されています。

これまでのMicrosoft社は、WindowsOSやソフトウェアの開発に軸足を置いてきましたが、近年はSurfaceに代表されるような、MicrosoftプランドのWindowsパソコンの開発や販売にも力を入れており、ソフトとハードの両面から展開を図っています。

【参考】:Windows-Microsoft(日本)

エンジニアにはなぜMacを使う人が多いのか

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若手エンジニアを中心に、Macを使う人が多いのはなぜでしょうか。一般企業のオフィスではWindowsパソコンが中心ですが、システム開発の現場ではMacをよく見かけます。システム開発でMacがよく利用されている理由をみていきましょう。

プログラミング環境が整っている

Macは元々UNIXから作られていたOSで、UNIXコマンドが使えるため、Windowsと比べてプログラミング環境が整っている点がエンジニア向きと言えます。

また、MacOS・iOS・iPadOS向けのアプリの開発では欠かせないIDE(統合開発環境)のXcodeが直接使える点も、iPhoneやiPadアプリ開発に携わるプログラマーにはMacを外せない点です。

IDEとは?詳細やメリット、おすすめのIDEを紹介します!

ハードウェアの魅力

洗練されたデザイン・MacBook Airの優れたモバイル性・使いやすいトラックパッドなど、Macの魅力に心をくすぐられるエンジニアが少なくありません。このことが、若手エンジニアを中心にMac人気が高い理由としても考えられます。

ソフトの操作感に一貫性がある

Macはソフトとハードを一体開発していることから、OSや各アプリの操作感には一貫性があり、扱いやすいのが特徴です。また、クリエイティブ系では動画編集、音楽編集にそれぞれ人気の高い優れたアプリがあり、またアプリ間の連携がスムーズである点も高く評価されています。

エンジニアにとってのMacのメリット

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若手のエンジニアの間でMacの人気が高いのは、Macを利用するメリットが多いから、ということも考えられます。ここではITエンジニアにとって、Macを使うとどのようなメリットがあるのか、なぜMacを使うのかについてまとめてみました。

Apple製品間の連携が優れている

MacとiPhone・iPad・Apple Watchなど、Apple製品間の連携機能が優れています。スケジュール・メモ・連絡先・写真・動画など、さまざまなものが自動的に同期・共有できます。

時と場所を選ばず、身近にあるApple製品にインプットし、更新した情報やデータがあらゆるマシンで共有できるのはAppleならではの大きなメリットです。

開発環境が整っている

MacはUNIXをベースにして作られたOSであるため、UNIXのシェルスクリプトが使えます。Web開発のUNIX系エンジニアには使い勝手が良いでしょう。

また、Apple系のIDE(統合開発環境)として有名な「Xcode」やテキストエディタの「テキストエディット」など、開発に必要なアプリが豊富にあり、環境も整っています。

標準アプリが使いやすい

Macにはターミナルエミュレータの「iTerm2」※や、ファイル操作の「Finder」をはじめとして、メモアプリの「Stickies」、自動バックアップツールの「Time Machine」など、標準アプリの使い勝手の良さもメリットです。

【参考】:※iTerm2 - macOS Terminal Replacement

マルチOSで使える

最新のM1チップ、M2チップ登場以前のMacでは付属の「Boot Camp」※を利用してWindows環境を作ることができました。M1チップ以降のMacでは「Boot Camp」が使えなくなり、代わりに「Parallels」※2などの仮想化ソフトを用いてWindowsを動かすことができます。

このように、1台のパソコンで切り替えながらMacとWindowsの両方のOSが使える点もMacのメリットです。

【参考】:※Boot Camp |Appleサポート 公式サイ 【参考】:※2Mac で Windows を実行 — Parallels Desktop 17 Virtual Machine for Mac

いつでも最新のOSを無料で使える

最新版のMacOSは無償で提供されており、OSの最新バージョンをまるまるApp Storeからダウンロードすることで最新のOSに変更することができます。

XcodeでiPhoneアプリを作れる

iPhoneやiPadのアプリを開発するには統合開発環境のXcodeが必要ですが、Windowsの場合そのままではXcodeを利用できません。MacはXcodeをApp Storeからダウンロードすればすぐに使えるため、iPhoneアプリを作る場合にはMacが最適です。

エンジニアにとってのMacのデメリット

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これまでMacのメリットについて解説してきましたが、デメリットもあります。Macを選択する際には、そのデメリットを理解した上で利用しましょう。

Windows側とのファイルのやりとりでは注意が必要

Mac側でZip圧縮したファイルは「UTF-8」でエンコードされ、Windows側では「Shift-JIS」で解凍されるために文字化けが起きます。その他、Windowsのexe形式ファイルはMacでは認識できないため、圧縮ファイルを含む自己解凍形式のexeファイルは無効です。

同様に、MacのdmgファイルもWindowsで開くことはできません。OSが異なる実行ファイルを開くには、専用ソフトのインストールが必要です。このようにOSの違いによるトラブルが起きやすいことから、MacとWindows間でやり取りする場合には注意が必要です。

WindowsのソフトはMacでは使えない

Windowsで購入したソフトはMacでは使えないため、新たにMac版のものを購入しなければなりません。また、その逆もあります。

ただし、SaaSで提供されるOffice 365はWindows、Macを含めて5台までのパソコンにインストールできます。OSの違いを意識しなくても良いOffice 365のような製品・サービスを利用することはこうしたデメリットの解消に有効です。

MacのパソコンはWindowsよりも高め

多くの場合、ほぼ同等のスペックであれば、Macの方がWindowsよりも価格が高めです。

MacはApple社のみで開発しており、Windowsのようにメーカー間の競争原理が働かないことが価格帯の違いの理由として想定されますが、最大の理由はApple社はMacOSが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、ハードそのものに手を加えているからだと言われています。

M1、M2チップ搭載のMacではBootCampが使えない?

Apple社が2020年11月に発表した独自開発チップM1は、コストパフォーマンスに優れている反面、Windowsを動かすことができる「Boot Camp」 は 、Apple M1 チップ・M2チップでは動作しません。

これまで1台のMacでMacとWindowsが使えるのはMacのメリットの1つでしたが、M1・M2チップ搭載ではそのメリットが失われています。この問題については、仮想化ソフトの「Paralells」を利用することで対応可能です。

【参考】:M1 Mac、仮想環境でWindows 11のサポートは見込み薄か|マイナビニュース

エンジニアは最適なOSの選択をしましょう

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ここまで、若手のITエンジニアを中心にMacを使う人が比較的多い理由、Macを使うメリット・デメリット、Windowsとの違いは何かについて解説しました。

MacとWindowsはそれぞれに優れた面や得意分野があり、どちらが優れているということは断定できません。エンジニアの皆さんは、用途に合わせたOS選びが重要です。

これまでMac派だった方はWindowsに、Windowsしか知らない方にはMacに慣れてみるのもいいかも知れません。さまざまなOSに触れることで、エンジニアとしての仕事の幅がさらなる広がりを期待できるでしょう。

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