エンジニアの勉強会のネタを考える!旬のテーマやテクノロジーの一覧
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エンジニアの勉強会のネタを考える!旬のテーマやテクノロジーの一覧
アンドエンジニア編集部
2023.04.09
この記事でわかること
エンジニアのスキルアップに、勉強会は欠かせません
ターゲットとなる参加者の選定や実施方式など、実施するだけでも多くの検討事項があります
エンジニアの活躍の場は拡大しており、参加者の動機付けや目的意識を高めることが可能です

エンジニアの勉強会のネタを考える

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エンジニアのスキルアップやスキル維持には、勉強会が欠かせません。最も受講する機会が多いのは、社会人の方では社内勉強会ではないでしょうか。社内勉強会の場合はネタ探しが大変で、面白いテーマやネタがないとすぐに無駄だと思われてしまいがちです。

ここでは、勉強会のやり方とともに、ネタを考えていきたいと思います。

なぜ勉強会が大切なのか?

勉強会は知識を吸収するとともに、自身の抜け漏れのチェックに有効です。自身の知識を整理し、他のメンバーに伝えることで、インプットした知識をアウトプットすることができます。これは、知識定着と実践に繋がります。

このような行動は、1度実施するだけで良いものではなく、反復して行い、時間間隔を空けて実施することでしっかりと身についていきます。

勉強会の考慮点

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勉強会では、色々な観点で企画から実施までの流れを検討する必要があります。手順がこなれていないと、参加者が飽きてしまったり、間延びしたりして時間のロスにも繋がります。実施に向けては、いくつかの着眼点がありますので、以降で詳しく整理していきます。

勉強会の実施サイクルと実施時間

勉強会の実施サイクルは、おおまかに「定期開催」と「不定期開催」が挙げられます。「定期開催」は、あらかじめ実施時期を明示し、所定の時間を開けて連載の講座を実施したり、概要から深堀につなげるシリーズものを行ったりします。時間間隔は、週次・隔週・月次・四半期単位などがあります。

「不定期開催」は、イベント的に実施するもので、次回の予定が定まっていないものを指します。例えば、有名な開発者やプログラマーがたまたま会場に足を運んだタイミングなどに、時間をいただいて講演するケースなどです。

この場合も、次回の予定は立てられにくいですが、実施も目的や受講ターゲットなどはしっかりと定義することが望まれます。

勉強会の実施時間は、多岐に渡ります。例えば定期実施のシリーズものとして、1回30分の内容を計10回実施するなどです。他にも時間は、1時間や2時間以上などのセミナー形式勉強会などがあります。実際にIT機器を触ったりする勉強会では半日や終日などもあります。

実施形式と情報伝達の方法

実施形式は、勉強会の目的に紐づいて検討するべき項目です。「座学」や「ハンズオン」「ラウンドテーブル」などがあります。「座学」は、講義形式の勉強会です。スピーカーの方から内容が紹介されます。最後に質疑応答の時間が設けられます。セミナーの実施スタイルは「座学」が中心です。

「ハンズオン」は、IT系でよく見られる形式です。簡単なレクチャーがあるものの、実際に実技として機材を触りながら理解を深めていきます。機材を操作するために、若干実施時間は長めに設定されます。

「ラウンドテーブル」は、対等な参加者が意見交換する際に利用します。ディスカッションの場を設けるというと、この形式となります。

情報伝達の方法は、「一方通行」「双方向」「組み合わせ」などがあります。

「一方通行」の伝達方法は、勉強会でよくあるセミナー形式が該当します。スピーカーが勉強会の進め方をアレンジし、場合によっては対話的に進める場合もあります。「双方向」形式は、特定のテーマに応じてディスカッション、あるいはワークショップとしてグループ討議を行い、結果を発表することがあります。

「一方通行」「双方向」を併せ持つのが、「組み合わせ」あるいは「ハイブリッド」方式です。受講者参加型の勉強会です。簡単なレクチャーを聞いたのち、課題解決のためにアイデアを出したりグループ討議を行ったりします。

内容の本質的な部分

勉強会の内容ですが、本質的な部分は「普遍的なもの」「変化するもの」「将来に渡るもの」などがあります。

「普遍的なもの」は、システムの仕組みや考え方のベースは変わらない部分として、勉強会のテーマになります。エンジニアの作法なども同様です。実際のエンジニアの経験談は、有効な勉強会のネタとなり、自身の知識を補ってくれます。

「変化するもの」は、常に最新の情報を取り入れるべき部分を指します。テクノロジーの進化は激しく、ITに代表されるハイテク製品や支えるテクノロジーは常に進化しています。その時の旬の技術を理解することも重要なテーマとなります。

「将来に渡るもの」とは、現状の正解がなく今後も継続する部分です。エンジニアの人間性や内面を育成する部分でもありますが、キャリア形成の考え方、エンジニアのあるべき姿などは有効な勉強会のテーマとなります。自己啓発の方法や実際の取り組みも成長するきっかけとして有効です。

ターゲットとなる参加者

参加者をどのように定義するのかが、受けの良い勉強会を開催するポイントです。

若手層向けには、最新テクノロジーの吸収能力が高いので、旬の技術や取り組み、あるいはガジェットなどの操作方法なども人気があります。中堅の方々は経験値が高まっており、それぞれの製品を支える技術の根幹部分を解説したり、すそ野を広げる活用情報を紹介するのが良いでしょう。

専門家向けのコンテンツはさらに内容の深さが求められます。プロフェッショナルエンジニアは専門性が高く、より深い情報に興味を持ちます。同等のエンジニアが多数参加する場合は、ディスカッション形式で特定機能の実装方法を討議したり、必要な機能を考えたりするのも良いかもしれません。

管理職の方は、経済や経営などの要素があると興味を引きます。特に技術系の管理職の方は、製品やテクノロジーがどのように業績を押し上げるのか、などの観点があるとより興味を持って盛られます。また、製品を幅広く理解するための横断的なコンテンツも有効です。

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エンジニアに関心あるネタやテーマの一覧

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ここでは、2023年に興味を持ってもらえそうなネタやテーマを一覧で挙げてみます。それぞれの着眼点は広めに設定しており、IT業界を始めとする幅広い業種・業態のエンジニアの方向けに設定しました。関心があるポイントがあれば、その項目を深堀して勉強会のネタ作りを進めていきましょう。

データの利活用

この10年ほどは、このテーマが続いており生成されるデータ量は数年で倍々に増加しています。今後もこの傾向に変わりがありません。データの増加傾向は、データ爆発という言い方からも分かるように、ビッグデータの活用は企業の需要や成長を支える上で欠かせません。

このような状況において、AIの活用はさらに進んでいき、人々の生活を豊かにするでしょう。AI活用がどのような場面で有効なのか、事例を紹介することも興味を持ってもらえるポイントです。

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インフラの高度利用

インフラの高度化はDX(デジタルトランスフォーメーション)によって、さらに身近に活用されていきます。IoTにより、あらゆるものがインターネットに接続し、データを生成します。ドローンも、デジタルデータの生成の仕組みとしても、モビリティの高度化としても重要な位置づけになります。

その技術を支える半導体部品も、微細化が進んでいきます。日本においても、再度国際市場に挑戦すべく準備を進めていきます。通信においても5Gの利用により、遠隔操作や高精細画像の通信など、通信エンジニアのみならず、エンジニアの活躍の場が増えていくでしょう。

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情報セキュリティ

情報活用が進み、機器の自動化がどんどん進んでいます。そのようなネット接続主体の環境においては、情報セキュリティ対策や情報保護の取り組みが必要です。

IoTや高速通信網の整備により、大量に生成されるデータの管理や保全も必要です。便利さと引き換えに、管理が複雑になるのを抑えながら安全性を確保していくことが求められます。

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環境対策

地球温暖化の影響を最小にとどめるために色々な環境対策が求められています。エネルギー事情で言うと、再生可能エネルギーの普及に向けた活動が必要です。

自動車においても、化石燃料資源を用いた内燃機関からEVシフトが加速し、水素の利用も将来構想に見えています。大気中からCO2を回収し、水素エネルギーに活用するなど、長期的なテクノロジーの進化も求められている状況です。

エレクトロニクス製品の省エネルギー化も重要な位置づけとなり、フォトニクスや量子コンピュータなど、性能向上と省エネルギーを両立し提供していく必要があります。

食の確保も重要なテーマです。代替肉や昆虫食の研究や実証も進んできています。農業や医療においても、IoTやAI、ロボティクスの活用により様々な用途での活用が進んでいます。

環境対策の面でも多様な活動があり、エンジニアの活躍の場も今後さらに拡大していくことが予想できます。

地方創生への取り組み

政府が掲げる地方創生により、日本全体の人口や産業のバランスをとっていくことが予想されます。デジタルを活用して地方の活性化を推進すべく取り組みがされています。

具体的な例では、ブロックチェーンを基本とするNFTを取り入れてデジタル資産を創造し、DAOの組織体で地域住民とサポートメンバーが合同で事業化を目指すことも、不可能ではなくなってきています。このような流れはアイデアエコノミーとしても、想像力を高めるきっかけになります。

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勉強会を目的をもって進めましょう

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エンジニアを取り巻く状況は、テクノロジー進化と活用領域の拡大により、日々変化を続けています。 内閣府が提唱する科学技術政策である「Society 5.0」においても、我々の将来の社会をを支えるものとしても、エンジニアの役割はさらに重要となるでしょう。

【参考】:内閣府 Society 5.0

エンジニアの役割が多様化する中、勉強会においても、エンジニアの目的やターゲットを明確にし、次の一歩を踏み出す動機付けとして活用することをおすすめします。

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