Python3エンジニア認定基礎試験とは?勉強方法や難易度を紹介
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Python3エンジニア認定基礎試験とは?勉強方法や難易度を紹介
アンドエンジニア編集部
2023.09.27
この記事でわかること
Python3エンジニア認定基礎試験は、Pythonの基礎知識を問う民間資格
Python3エンジニア認定基礎試験の概要、難易度や合格に必要な勉強時間
Python3エンジニア認定基礎試験に合格することで目指せる仕事やキャリアチェンジの方法

Python3エンジニア認定 基礎試験とは?

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Python3エンジニア認定基礎試験は一般社団法人「Pythonエンジニア育成推進協会」が主催している検定試験で、Python3に関する基礎知識や文法に関する知識を問います。Pythonは需要が高まるAI分野やデータ分析において必須のプログラミング言語です。

この資格を取得することで、Pythonエンジニアとして基礎的スキルを有する証明となり、キャリアチェンジやキャリアアップで有利になります。

この記事では、AIエンジニアやデータサイエンティストを目標とする方や、エンジニアとして新たな活躍の場を得たい方に、試験の概要、合格者の年収や資格を活かせる仕事、効果的な勉強法について解説をしますので、ぜひ参考にしてみてください。

【参考】:基礎試験 | 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会

Pythonの実力を証明できる資格3種とその勉強方法について解説!

そもそもPythonとは

Pythonは人気のトップを争うプログラミング言語ですが、どのような特徴を持っているのでしょうか?以下にPythonが人気言語である理由と特徴についてまとめてみました。

1.シンプルで読み書きがしやすく、文法が平易で予約語も少なく、初心者でも習得しやすい 2.インタープリター言語に属し、その場でコンパイルしながら動作するため、開発効率が高い 3.オブジェクト指向言語であり、プログラムをモノとして捉えて操作することができるため、複数人での開発やコードの再利用・修正が容易である 4.多くのフレームワークやライブラリを簡単に追加して利用できるため、機能性や汎用性に優れている 5.AI(人工知能)開発分野で高い人気を誇り、機械学習や深層学習などのAI技術を用いたシステムを開発するためのフレームワークやライブラリが豊富にある 6.Webアプリケーション開発やデータ分析・処理などでも活用されており、YouTubeやInstagramなどもPythonによって作られている 7.WindowsやMac、Linuxなど主要なOSをサポートしており、さまざまな環境で動作させることができる

【参考】:プログラミング言語 Python 総合情報サイト | python.jp

Python3 エンジニア認定基礎試験の概要

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ここでは、Python3エンジニア認定 基礎試験の概要、難易度について確認しておきましょう。

試験概要

Python3エンジニア認定 基礎試験は、次の要領にて実施されます。受験方式は最寄りの試験会場に設置されたコンピュータを利用して行うCBT方式であり、好きな日時に受験が可能です。

▪出題数:40問 ▪出題形式:選択式 ▪試験日程:通年受験が可能 ▪試験方式:CBT(Computer Based Testing)形式      ※試験会場に設置されたパソコンで回答します。 ▪試験会場:全国47都道府県の試験会場 ▪試験時間:60分 ▪合格基準:7割正解 ▪試験結果:試験終了後に渡される「試験結果レポート」で確認できます。 ▪合格証:試験の約4週間後に郵送されます。 ▪受験料:  ・一般価格 11,000円(税込)  ・学割価格  5,500円(税込) ▪出題範囲:主教材である「Pythonチュートリアル 第4版」より出題されます。 ▪受験申込:Odyssey IDを取得し、試験会場を探して直接会場に申込みます。

【参考】:Python 3 エンジニア認定基礎試験 | オデッセイ コミュニケーションズ 【参考】:試験会場を探す | Odyssey CBT | オデッセイ コミュニケーションズ 【参考】:Pythonチュートリアル 第4版|アオテンストア

難易度

Python3エンジニア認定基礎試験はITSS(ITスキル標準)のレベル1相当であり、難易度は低めです。40問出題中、70%の28問正答で合格できます。Pythonプログラミングに関わっている方、学習中の方で、課題テキストを読み込んでいる方であれば、合格は難しくはありません。

中には、難易度が低いため取得することに関して「意味ない」という意見もありますが、Pythonエンジニアを目指すための初めの一歩と捉え、スキルチェックを兼ねて挑戦してみるとよいでしょう。

【参考】:Python試験がITスキル標準(ITSS)のISVマップに登録 |一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会

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過去問題

多くのIT系試験は過去問を反復演習することが合格の決め手ですが、Python3エンジニア認定基礎試験の過去問題は公開されていません。そのため、過去問道場には掲載されていませんので、協会推奨のテキストや問題集で対策をします。

合格に必要な勉強時間

試験に合格するために必要な勉強時間は、受験者のスキルや経験、予備知識などによって大きく異なるため一概には言えませんが、合格者の勉強法によると、経験者で数時間程度から初学者で50時間程度です。初学者の方でも1日に1時間、2ヶ月あれば合格可能と考えてよいでしょう。

【参考】:合格までの学習法 | PRIME STUDY(プライム・スタディ)

Python3 エンジニア認定基礎試験合格者の年収

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Python3 エンジニア認定基礎の資格を活かせる職種としては、プログラマーがあります。

プログラマーの年収は「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は344万円(※2023年9月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のエンジニア/プログラマを参考にすると、平均年収592万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、プログラマーは一般平均年収よりもやや低めに見えますが、これはプログラマーの平均年齢が低いことから生じています。

Pythonプログラマーは、機械学習エンジニアやデータサイエンティストなどに近い位置にいますので、スキルアップによって高年収が期待できます。AI関連分野は日進月歩で進化していますので、自己研鑽を怠らず、最新知識を日々学ぶ姿勢が大切です。

【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

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Python3 エンジニア認定基礎試験の勉強方法

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「Python3エンジニア認定基礎試験」の合格に向けた勉強法について、認定テキスト及び推奨参考書、オンライン講座による学習法を紹介していきます。

【参考】:Pythonエンジニア育成推進協会公式:認定教材・参考教材

認定テキスト(Pythonチュートリアル 第4版)による学習

「Python3エンジニア認定基礎試験」の主教材として、『Pythonチュートリアル第4版』(オライリー・ジャパン 刊)が指定されています。すべての問題が主教材から出題されるわけではありませんが、出題比率が高いので利用をおすすめします。

▪著者:Guido van Rossum(鴨澤 眞夫 訳) ▪頁数:264ページ ▪出版社:オライリー・ジャパン ▪出版日:2021年02月1日

【参考】:O'Reilly Japan - Pythonチュートリアル 第4版

推奨参考書による学習

Pythonエンジニア育成推進協会は前記の認定テキスト以外にも以下の参考書を推奨しています。Pythonチュートリアル 第4版は初学者にはやや難解な部分がありますので、先に以下の参考書でPythonに親しんでから主教材を利用すると理解が深まるでしょう。

■ スラスラわかるPython 第2版 初めてPythonを学ぶ方やプログラミングを体験したい人のための入門書です。Pythonの基礎知識を習得することを目標とし、プログラミングに必要最低限の知識が学べるようやさしく解説しています。また章末の問題で理解度がチェックできます。

▪著者:岩崎 圭、北川 慎治、 寺田 学(監修) ▪頁数:328ページ ▪出版社:翔泳社 ▪出版日:2021年11月17日 【参考】:スラスラわかるPython 第2版(岩崎 圭 北川 慎治 寺田 学)|翔泳社の本

■ いちばんやさしいPythonの教本 第2版 講義と実習を繰り返し、コードを打ちながら学べるPython入門書です。全くプログラミングに関わったことがない文系の方でも違和感なく読み進められます。プログラミングの楽しさを感じながら、また理解を深めながらPythonの基礎をマスターしたい人にもおすすめしたい参考書です。

▪著者:岩崎 圭、北川 慎治、 寺田 学(監修) ▪頁数:272ページ ▪出版社:インプレス ▪出版日:2020年8月24日 【参考】:いちばんやさしいPythonの教本 第2版 人気講師が教える基礎からサーバサイド開発まで - インプレスブックス

■ PRIME STUDY(無料の模擬試験) Python3 エンジニア認定基礎試験を主催する「Pythonエンジニア育成推進協会」が推奨する無料の模擬試験サイトです。3回分の模擬試験を何度でも受験できます。このサイトには「Python3エンジニア認定基礎試験」合格者の学習法が載っており、参考になるでしょう。

【参考】:PRIME STUDY(プライム・スタディ) – Python試験とPHP試験の無料模擬試験サイト

Python3 エンジニア認定基礎資格が活かせる仕事

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 Python3 エンジニア認定基礎試験の資格はどのような仕事で活かせるのか、見てみましょう。主にデータサイエンティストやAIエンジニアの仕事で資格を活かせるでしょう。いずれも需要の高い仕事ですので、ぜひ目標にしてみましょう。

データサイエンティスト

Pythonはデータ分析や解析にも優れています。データサイエンティストはビッグデータなどの大量データを分析し、その結果をビジネスに活用するための知見や情報を引き出す仕事です。

Pythonはデータ分析に必要なライブラリも多く、NumPyやPandas、Matplotlibなどでデータの加工や可視化ができますので、これらを有効活用できることもデータサイエンティストの条件になるでしょう。

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AIエンジニア

PythonはAI分野での開発言語として広く利用されています。AIエンジニアは機械学習や深層学習などのAI技術を用いて、画像認識や自然言語処理などのシステムを開発する仕事です。

PythonはAI開発に必要なライブラリやフレームワークが豊富にあり、開発効率が高いというメリットがありますので、それらを積極的に利用すると良いでしょう。

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Python3 エンジニア認定基礎資格でAIエンジニアを目指そう

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本記事ではPython3 エンジニア認定基礎試験について、試験概要、勉強方法や資格を活かせる仕事などを紹介しました。 Python3 エンジニア認定基礎は、AIエンジニアを目指す上で登竜門的な位置づけにあり、またキャリアチェンジにおいてはスキル証明となるでしょう。 Python3 エンジニア認定基礎試験を突破し、その資格を新たな仕事に活かすには、転職も1つの選択肢となります。

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