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Pythonプログラミングとエディタ
今人気のプログラミング言語Pythonを学びたいエンジニアの方は少なくありません。この記事では、Pythonのプログラミングを行う際は、どんなツールを使うとよいのかについて解説をしてまいります。
Pythonのプログラムは、Windowsに標準で付いている「メモ帳」のような簡単なテキストエディタで書くことが可能ですが、Pyhtonプログラミングをサポートしている、より高度なエディタやIDE(統合開発環境)を使った方が、効率的にプログラミングが行えます。
なぜなら、コードエディタやIDEを利用すると、構文チェックをしてくれたり、デバッグがしやすかったりするからです。この記事では、Pythonのプログミングでおすすめの便利なエディタを紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
コードエディタとは
一般的にコードエディタはIDEよりは身軽で、インストールや設定、使用方法などもシンプルです。コードエディタには基本的に IDE のようなインタプリタ機能やコンパイラ機能がないため、コードエディタ単体でプログラムを実行したり、テストやデバッグをしたりすることはできません。
とはいえ、最近のコードエディタでは、さまざまなプラグインが用意され、中にはデバッグができるようなものまで登場しており、 IDEとの差が縮まってきています。
コードエディタはいくつかのプログラミング言語に対応しており、それぞれの言語の文法規則に従って、誤った構文の記述はチェックしてくれます。ほかに、変数や関数などの一部を入力しただけで、候補の一覧を表示してくれるオートコンプリート機能などが備わっているものも多くあります。
このようにコードエディタはプログラミングに無くてはならないツールといえます。
コードエディタの選びかた
エディタは何十種類も存在しており、どのエディタを選べば良いのか迷います。そこで、ここでは目的に合ったエディタを選ぶポイントについて紹介をしていきます。
よく使われているエディタか
知名度があり、実際に利用しているユーザが多いエディタを利用すれば、間違いは少ないでしょう。エンジニアの方であれば、既にエディタを使っている先輩や同僚に尋ねてみるのがよいでしょう。身近に使っている人がいれば、困った時に教えてもらうことができます。
料金は無料か、予算の範囲内か
エディタにはすべての機能が無償のものから、拡張機能やプラグインが有償のものまであります。料金が気になる方は、後で後悔をすることがないように、そのエディタの料金体系についてよく確認をしておきましょう。
日本語に対応しているか
優れたエディタでも、日本語対応がされていないと、その都度翻訳が必要になり、プログラミングの効率が落ちてしまいます。英語が堪能な方は、そのまま利用できますが、日本語にこだわりたい方は日本語対応済みのエディタを選びましょう。
また、オリジナルは英語でも、日本語化プラグインが提供されているエディタもありますので、日本語化の可否を確認しておきましょう。
Pythonに対応しているか
エディタによって対応するプログラミング言語が異なります。Pythonに特化、あるいは対応したエディタを選びましょう。
また、無料でも拡張機能やプラグインが用意されており、有料の高機能エディタに匹敵するものがありますので、どんな拡張機能やプラグインがあるのかについても確認をしておきましょう。
サポートはあるか
基本的に無料のエディタにはサポートはないと考えましょう。ただし、人気のエディタではユーザーフォーラムなどでメンバーからサポートが受けられたり、FAQが用意されていたりするため、これらについてあらかじめ確認をしておくと安心です。
Pythonプログラミングでおすすめのエディタ
Pythonプログラミングで利用する、おすすめのエディタについてこれから紹介します。それぞれ特徴がありますので、あなたの求めるエディタのイメージに近いものを選択してみてください。
Visual Studio Code
Visual Studio Code(略VS Code)は2015年にマイクロソフト社がリリースした大変人気の高いテキストエディタです。日本語にも対応し、オープンソースのソフトウェアとして無償で公開されています。
標準の対応言語はPython以外にJava、C#、JavaScript、TypeScript、C++、Ruby、Perl、PHP、SQL、Rust、Visual Basic、Objective-C、Swift、R言語、Go言語などほとんどの言語に対応しており、エンジニアの間ではよく利用されています。他、HTML、XMLなどのマークアップ言語、CSSなどのスタイル言語など汎用性に優れています。
▪日本語:対応 ▪料金:無料 ▪対応OS:Windows、MacOS、Linux ▪公式サイト:Visual Studio Codeダウンロード|Microsoft
Jupyter Notebook
Jupyter Notebook はIDE(統合開発環境)で主にPythonで使用されますが、設定次第ではRでの開発も行えるエディタです。データ分析機能があるため、ビッグデータのデータ分析・統合にも用いることができます。科学技術計算や機械学習等を目的とする方には特におすすめです。
Jupyter Notebookのメリットは、実行結果がすぐに出力されて1画面にまとめて表示されるため、逐次確認が可能なことが挙げられます。このことは対話型で授業を行う教育現場にも適しており、大学の授業にも取り入れられています。
▪日本語:対応 ▪料金:無料 ▪対応OS:Windows、MacOS、Linux ▪公式サイト:Jupyter Notebook|公式ページ
Sublime Text 4
SublimeText 4はJon Skinner(オーストラリア)によって開発され、世界中のエンジニア、Web製作者に愛用されているテキストエディタです。一度使ったら手放せないという熱烈なユーザ
が多いことで知られています。
軽さと応用性が高いのが特徴で、日本語化パッケージも提供されています。Sublime Text 4はビルドインで Python がサポートされているため、Pythonエンジニア向きのエディタですが、Visual Studio CodeやAtomと比べるとやや複雑です。
対応するプログラミング言語はC++、Pythonです。
▪日本語:対応 ▪料金:個人使用は半永久的に無償だが、登録から3年経過後のバージョンアップではライセンス購入(80ドル)が必要 ▪対応OS:Windows、MacOS、Linux ▪公式サイト:Sublime Text 4|公式ページ
PyCharm
PyCharmはjetBrains社が開発した、Python用のIDE(統合開発環境)です。
デフォルトでPyhtonプログラミングの環境が用意されていること、日本語対応され、リアルタイムでのエラー指摘や補正、ソースコードのリファクタリング機能、ライブラリ管理などが備わり、初心者にも扱いやすいエディタとなっています。PyCharmだけでPython開発をカバーできる点は魅力です。
▪日本語:対応 ▪料金:有料版と無料版あり(有料版はWeb開発に対応) ▪対応OS:Windows、MacOS、Linux ▪公式サイト:PyCharm|Jet BRAINS
Notepad++
Notepad++は、元々Windows用のメモ帳(Notepad)として開発されたものですが、プログラミングエディタの機能が加わり、本格的なテキストエディタになりました。メモ帳のようなシンプルな作りで、世界的に人気の高いエディタです。
日本語対応がされており、設定画面で「日本語」を選択するだけで日本語になります。Python機能を拡張するプラグインのPyNPPを使うと、Notepad++上でPythonプログラムの実行ができます。
▪日本語:対応 ▪料金:無料 ▪対応OS:Windows ▪公式サイト:Download Notepad++ v8.4.1
お気に入りのエディタを見つけて使いこなそう
この記事では、Pythonプログラミングにエディタが役立つ理由、エディタを選ぶ際のポイント、おすすめのエディタ5選についてご紹介しました。活躍するエンジニアの方はお気に入りのエディタを愛用していることが多いです。
良いエディタに出会うことが皆さんの活躍に大いに役立ちます。当記事を参考に最適なPython用エディタを見つけていただければ幸いです。
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